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言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
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え!「五輪ボラ?」新種のボラ???・・・日本でオリンピックを「五輪」と表現するとなったきっかけは・・・西洋由来のオリンピックマークと東洋由来のインド発祥の世界観

今日は、平成30年(2018年)6月9日 土曜日

昨日のヤフーニュースのニュースタイトル一覧を
を見ていると

えっ!なんだ!新種の「ボラ」か?

五輪ボラ 

と一瞬思ったら、

「五輪ボラ」とは、東京オリンピックへのボランティアの
ことで、自宅や滞在先から活動場所までの
近郊交通費に見合う分が提供されるというニュースのために
「五輪ボラ」という略語を用いたと思うが、

オリンピックのボランティアのことを知らない方が見たら、
オリンピックに向けて、新種のボラを人工的に作ったのとか?

あるいは、「五輪」を「いつわ」と読み
「いつわボラ」というボラでもあるのかな?
とか。

続けて、近接交通費とタイトルが続いていたので、
ボランティアのことかと理解できた。

「五輪ボラ」は、ニュースタイトルの字数制限のため
略語で表記されたのだろう。

さて、もし、「五輪」というオリンピックを表す日本語表記が
なかったら、この「五輪ボラ」はどう表記されただろう?

考えられるのは

「オリボラ」と考えられるが、
それを読んでも
プロ野球のオリックス球団のボランティアと思うかもしれない。

あるいは、お笑いコンビ
オリエンタルラジオの略称が「オリラジ」なので、
「オリボラ」というお笑いグループがいるのかと
思ったりするかもしれない。

そう思うと、オリンピックを「五輪」という日本語表記に
しているのは、少ない単語で理解させるということで有益に
なっている。

さて、先ほど、

「五輪ボラ」は、ニュースタイトルの字数制限のため
略語で表記されたのだろう

と書いたが、オリンピックを「五輪」と日本語表記する
きっかけは、新聞の字数制限に由来している。

それについての記事を引用してみる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「オリンピック」を「五輪」と表記したのは誰?
(NIKKEI STYLE ライフコラム ことばオンライン 2012年7月4日)


なぜ日本では五輪と表記するようになったのでしょうか。
「当て字・当て読み 漢字表現辞典」(三省堂)のオリンピックの項目には

「『五輪』はゴリンと読まれ、戦前に日本で新聞記者がスペースを節約する
ために造り出したもの」とあります。

この記者というのが読売新聞記者だった川本信正氏(1907~96年)です。
(中略)

 川本氏は40年夏季五輪の東京招致(38年に返上)決定を巡る取材をしていた36年、
オリンピックは6文字で新聞の見出しには長い、略せないかという相談を
紙面の編集を担当する整理部から受けました。

「国際運動」「国際運競」などと考えるなか、五つの輪がオリンピックの
シンボルマークだから「五輪大会」はどうかと思いついたといいます。

「『文芸春秋』に菊池寛さんが、宮本武蔵の『五輪書』のことを書いたんです。
私、それを読んでいまして、あっ、これだと思ったんです。(中略)
なるほどマークだし、五輪が、オリンピックのオリンと語呂が
合うと言うんですね」(昭和史探訪3「戦火に消された『東京オリンピック』」)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とある。

まず、
五大陸をあらわす五つの輪を組み合わせた
オリンピックのマークで、「五輪」

そして、「ゴリン」がオリンピックの「オリン」と語呂が合う。

最後は、宮本武蔵の兵法書である「五輪書」。
この「五輪書」の「五輪」は
仏教で万物を構成するとされる
「地・水・火・風・空」( 五大 )のことを意味していて、
「五大」を円輪にたとえている。

これは、オリンピックのマークの五つの円輪と
五大の円輪と合わさる。

この「五大」の世界観はおおもとの由来は
古代のインド哲学にあり、仏教に取り入れられた。

西洋由来の近代オリンピックの「五輪」マークと
古代インドの東洋由来の「五大」の世界観が
ある日本人記者の脳内で融合して、
オリンピックを「五輪」と表記する
略語が生まれたのであった。



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