雪か雨かは、上空の気温および地上の湿度と気温が影響する・・・・昨日(2018年1月26日)に、西宮市の自宅前で雪が積もったので気象データを調べてみた
今日は、2018年(平成30年)1月 27日 土曜日
ここ数日、強い寒気が日本列島に流れ込み 寒い日々が続いているが、 昨日は私が住む兵庫県西宮市でも 少し雪が積もったりした。 この日は、15時30分ごろから降り注ぐ 雪の量が多くなりだし、 16時35分ごろには 自宅前の家屋の屋根に雪が少々積もっていた。
 西宮市の自宅前
西宮市は瀬戸内海に面していて、 日本海で発生した雪雲が流れてくることは 少ないが、昨日は雪雲が西宮市に流れ込んできた。

国土交通省のXRAINレーダーを見ると 北西の風のため、神戸市北東部の 有馬温泉付近から南東へ西宮市や 大阪市にかけて雪雲が次々と流れてきていた。 情報によると、神戸市の北西隣の三木市では 雪が降らず晴天だったようだった。 雪雲の東西幅がそれほど広くなかったからだろう。
近い時間帯の天気図を見てみると、 等圧線が北から南へと だいたい縦方向になっていて、 このようなときは、 日本海の雪雲が瀬戸内沿いの 近畿中部に流れ込んでくる可能性が高くなる。
 天気図 2018年1月26日15時
西宮市に雪が積もったころの近畿地方の 風向・風速を見てみると
 風向・風速 2018年1月26日16時
日本海側の兵庫県北部では、北よりの風向であるが、 兵庫県南部の瀬戸内海側になると 西よりの風になっている。
日本海からの雪雲が北風で南に進みつつ やがて西向きの風により 北西方向から南東方向に進み、 阪神間や大阪市で雪を降らせたのだろう。
 気温 2018年1月26日16時
ちなみに気温を見てみると、 西宮市の気温データがないので 近いところの神戸市で3.2℃、 大阪市で1.4℃であり、 西宮では1℃~2℃ぐらいだったかもしれない。
地上で雪になる目安は、 地上の気温が3℃以下で、 上空1500m付近の気温が氷点下6℃以下の場合と 言われる。
また、地上の温度と湿度との関係もポイントとなる。
この地上湿度と気温と雪になる目安の表を見ると 3℃以下なら湿度が70%以下なら雪になるとなる。

表は、私設北名古屋お天気センター「雨と雪の境目」のページより
昨日の16時の神戸の湿度は48%で 気温がおよそ3℃なので、雪になる条件が揃い、 ちなみに同時刻の大阪の湿度は74%で 大阪の気温が1.4℃だったので、湿度が80%以下であれば 雪となる。 ちなみにその大阪の1時間前の15時の湿度は49%で 急に湿度が上がっている。 おそらく雪が降ったことにより湿度があがったのだろう。 一方、神戸では湿度はだいたい同じ数値で、 最初に示した雨雲レーダーを見ると 神戸市内中心部にはあまり雲がかかっておらず、 雪が降らなかったので湿度が上昇しなかったのだろう。
おそらく、西宮市で雪が積もった 昨日の15時から17時にかけては 雪が積もる気温と湿度だったのだろう。
天気図・風向・気温のデータは 気象庁より
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