言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
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日本語は「てにをは」を鋳型にして、外来語をどんどん吸収してきた・・・日本語の「詞-辞」構造

今日は、2017年(平成29年)11月 3日 金曜日

日本語の文の構造の「詞」と「辞」について
少し説明する。

例えば、

「私は大阪に行く」

という文があるとして、

「私」「大阪」「行く」など

概念本体や行為などを示す
部分を「自立語」と呼び
そして、「は」「に」など
いわゆる「てにをは」の部分を「付属語」と
呼ばれている。

また、「付属語」が「自立語」を
膠(にかわ=接着剤のようなもの)のように
つないでいることから、「膠着語(こうちゃくご)」と
呼ばれたりする。

概念本体や行為などを示す
部分を「自立語」は「詞」とされ、
いわゆる「てにをは」の部分を「付属語」は「辞」とも呼ばれ、
それゆえ、日本語は「詞-辞」構造になっているとされる。

さて、この日本語を「詞-辞」構造は
外来語の浸透に威力を発揮する。

例えば、

彼はスマホアプリをアレンジした

という文があるとして、

「スマホアプリ」は
スマートフォンに使用される応用ソフトウエアの
ことであるが、
「スマホアプリ」という外来語の明確な定義を知らなくても
「スマホアプリ」を概念本体を示す「自立語」である「詞」にして、
それに膠につなぐ「てにをは」の「付属語」は「辞」にして、
文をつくれば日本語として成り立つのである。

「アレンジした」も「アレンジ」という外来語を「自立語=詞」として、
「した」を「付属語=辞」として、日本語の「詞-辞」構造に組み込んで、
つまり、「てにをは」などの「辞」が鋳型となり
その鋳型に簡単にはめ込むことができる「詞」の部分に
外来語を入れれば、すぐに日本語の文にしてしまえるのだ

それゆえに外来語の明確な定義がわからなくても
なんとなくわかったつもりで多くの日本人が使い出して、
あっという間に日本語圏に外来語が普及するのである。

例えば、平成29年(2017年)の
第48回衆議院議員総選挙の直前に

枝野氏がリベラル新党を立ち上げた

という出来事が発生して、
「リベラル」という外来語の表現が
用いられたが、
「リベラル」の意味がよくわからないまま
ネット上やマスメディアで表現されている。

特に外来語でも「リベラル」の意味が
よくわかりにくくなりやすい。
なぜなら、「リベラル」という表現は
ヨーロッパとアメリカでは意味合いが
歴史的背景などもあり違っていたりする。

欧米で違ってしまう「リベラル」という外来語の概念を
「てにをは」などの「辞」が鋳型に
簡単にはめ込むことができる「詞」の部分に入れて
日本語に入れてしまえば、
よりいっそう日本国内では、
一知半解のわかったようでわからないまま
使われそうである。

それは、日本語の「詞-辞」構造をもつ
宿命なのかもしれない。

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