泰山木(タイサンボク)=「Southern magnolia」の花言葉は「前途洋洋」「壮麗」・・・・大きく立派な泰山木に大きな盃のような大輪の花が咲きますね
今日は、2017年(平成29年) 6月25日 日曜日
西宮市の自宅から15分ぐらいゆっくり歩いたところにある 福祉センター筋の関西スーパー前の街路樹の 泰山木(タイサンボク)が幾つかの花を咲かせている。


この植物の漢字表記には 「泰山木」とは別に「大山木」とも表記があったりする。
これは、花の形が大きなおわんのように見え、 その花を大きな盃(さかずき)に見立てたことことから 「大盃木」となり、それが転化して、「大山木」になったという説。
また、この植物が大木となり大きな葉や花を持つことから、 中国山東省の名山の泰山に見立てて、「泰山木」になったという説がある。
この「タイサンボク」は北アメリカ大陸が原産であるが、 アメリカ合衆国南部を象徴する植物として、 ミシシッピ州とルイジアナ州の州花に指定されて、 英語名は「Southern magnolia(サザン マグノリア)」である。
magnoliaは木蓮を意味するが、 おそらく「Southern 」とついたのはアメリカ合衆国南部と 関係しているのかもしれない。
タイサンボクはモクレン科モクレン属の植物であり、 学名は「Magnolia grandiflora」で 「Magnolia 」はモクレン属を意味して、 「grandiflora」は大輪の花の意味がある。
「Magnolia 」という名称は 植物の分類に功績のあった フランス・モンペリエの植物学者である ピエール・マニョル (1638-1715 : Pierre Magnol) の「 Magnol(マニョル)」に由来しているという。
このSouthern magnoliaが日本に来たのは 明治時代だそうで、「泰山木」「大山木」の和名が付き、 公園や街路樹などで植えられたりしている。
さて、この「タイサンボク」の花言葉に、 「前途洋洋」「壮麗」などがある。 これらはタイサンボクの堂々とした立派な大木になるさまと 高い梢の枝先にいくつもの大輪の白い花を 芳しい香を放って咲かすさまから 人生の展望が大きく開く「前途洋洋」と 規模が大きく、整って美しいさまを意味する「壮麗」などの 花言葉がつけられたのではないかと考えられている。
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テーマ:花ことば - ジャンル:学問・文化・芸術
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