言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源、雑学など、時事ネタなど。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を多様な知を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空企業名を勤務先にしています。それを退職する時は私の人生が終焉する時です。.当ブログ各記事に誘うための目次専用ペ ージはカテゴリートップにあります。PCページは画面左サイドに、スマホ画面からは下のマークの真ん中からカテゴリーにいくことができます

プロフィール

くわどん

Author:くわどん
世の中の森羅万象のことに好奇心を持つものです。
いろいろの世の中をことを知り、いろいろ言葉を
つづっていきます。
また、過去の各記事にアクセスしやすく
するため当ブログの目次専用ブログを随時更新中です。
目次専用トップページ http://blogs.yahoo.co.jp/
kuwadong/64865881.html 



最近の記事

2015年11月2日まで、10年間毎日更新してきましたが、その後は、週1回プラスアルファのペースで更新していきます。



カテゴリー



語源由来辞典からの引用

当ブログにおいて、語源のコメントを する時は、語源由来辞典から引用しています。

語源由来辞典へはここをクリック!!



リンク

このブログをリンクに追加する



フリーエリア



お買い物しませんか?



最近のトラックバック



最近のコメント



月別アーカイブ



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



広告ですたい!



フリーエリア



学問の進歩とは無知の知の無限ループである・・・学問が進歩するほど「知らないことすら知らなかった」ことに気づき、ソクラテスの言う「知らないということを知っている」無知の知を自覚するのである

今日は、2016年(平成28年)11月27日 日曜日

物理に関する書籍で、
大栗博司氏の「重力とは何か」に
書かれているある一節を読んで、
古代ギリシアの哲学者
ソクラテス(B.C469年頃~B.C399年)の
「無知の知」を思い出した。

「無知の知」とは「知らないということを知っている」
という意味である。

それに関するエピソードは、ソクラテスの弟子の
プラトンの著書「ソクラテスの弁明」で書かれている。

ソクラテスの友人が
デルフォイのアポロン神殿で
「この世で一番賢いのはソクラテスである」という
神託を受けた。それを友人から聞いたソクラテスは
自分のことを賢いと思ったことはなく
次のように自問した。

神は一体、何を意味し、また何事を暗示するのであろうか

ソクラテスはそれについて思案して、ある行動で
その意味について探ろうとして、その行動について、
次のように語っている。

私は賢者の世評のある人々のひとりをたずねた。
(中略)神託に対して反証をあげ、そうしてこれに向い、
「見よ、この人こそ私よりも賢明である。しかるに汝は
至賢であるといった」と主張することが出来るであろう。


そう考え世間で賢いと言われている人々とあって問答をして
いったのであった。ところが実際、そのような賢者と呼ばれる
方々と問答を重ねているうちに次のように考えたのだ。
賢者と呼ばれるある政治家との問答のエピソードについて
こう語った。

彼との対談中に私は、なるほどこの人は多くの人々には賢者に見え、
なかんずく彼自身はそう思い込んでいるが、
しかしその実彼はそうではないという印象を受けた。
(中略)
とにかく俺の方があの男よりは賢明である。なぜといえば、
私達は二人とも、善につていも美についても何も知っていまいと思われるが、
しかし、彼は何も知らないのに、何かを知っていると信じており、
これに反して私は、何も知りもしないが、知っているとも思っていないからである。
されば、私は少なくとも自ら知らぬことを知っているとは思っていないかぎりにおいて、
あの男よりも智慧の上で少しばかり優っているらしく思われる。

とソクラテスは語ったが、他の賢者と称される者たちと問答をしたが、
それと同じ結論だった。つまり、ソクラテスは神託の意味を
「自分は知らないということを知っている無知の知」を自覚している
ということで、最も賢い人間であるとという意味で
最も賢いとされたのだと解釈したのであった。

(ソクラテスの発言は、「ソクラテスの弁明」久保勉訳より)

さて、そのようなソクラテスの「無知の知」を
大栗博司氏の「重力とは何か」に書かれている
次の一節を読んだとき、思い出したのだ。

私たちはそれを知らないことすら知らない。そこまで掘っていって初めて、
その未知の世界に対峙し、いままで問うことすら思いつかなかった謎に
出会うのです。


という部分である。大栗氏は学問の進歩を
洞窟を掘り広げ進めていくことに比喩して、
目の前にある洞窟の岩盤に隠されている未知の世界を
掘り崩して知識は増えるが、ただもっと奥にある
知らない世界に気づかされるというのである。

例えば、
物理学での重力に関する学問の進歩は
万有引力を唱えたニュートン理論によって大きく進歩して、
宇宙の未知の世界についての解明が進み知識が蓄積されて
いったが、それでもニュートン理論で説明できない
現象が観測され、さらに未知のことに人類は気づかされたが、
その新たな未知の謎を解いたのが、
アインシュタインの相対性理論である。

その例は水星の近日点の角度のずれの謎である。
水星の軌道で最も太陽に近づく近日点は
水星以外の周りの惑星の重力の影響でずれが生じるのだのだが、
それが100年で、約574秒ずれる。

そのズレのうち約531秒は
ニュートン方程式の算出により
金星や地球などの他の惑星が
原因だとわかったのだが、
あとの約43秒については算出できず、
新たな未知の謎があらわれたのだ。

そう、ニュートン理論によって知識を得た人類は
宇宙のことの知識を増やしていったが、
未知の新たな謎が遭遇して、
「知らないことすら知らなかった」ことに
気づいたのだ。

その謎に対して、いろいろな回答を科学者たちは
考察して、フランスのルベリエ(1811~1877)
という数学者は、別の新たな未知の惑星によるものだと
いう説を出した。

ルベリエは、天王星の惑星の軌道が
ニュートン理論の計算式よりずれているので、
天王星の外側に未知の惑星があると予言して、
実際に、海王星が発見された。

ただ、ルベリエの水星の軌道に影響を与える
新惑星の存在は見つからなかった。

その水星の近日点のズレの謎を解いたのが
アインシュタインの相対性理論であった。

その約43秒のズレのうち
約7秒は、楕円軌道を運行することによる
質量の変化であった。
これは、特殊相対性理論の運動する物体は質量が
変化するという法則によるもので、
楕円軌道の公転運動で速度が増えることによって
質量が増えて、約7秒のズレが生じると
特殊相対性理論の計算式から導き出された。

さて、残る約36秒は一般相対性理論の
重力の方程式から導かれた。

一般相対性理論において、重力が強いほど
空間に歪みが生じる法則がある。

そう残りの36秒のズレは
太陽の強い重力による空間の歪みによって
もたらされたものであった。

ニュートン理論の進化で
「知らないことすら知らなかった」ことに
気づいた人類は、相対性理論によって
その知らなかったことへの解答を得たが、
アインシュタインの相対性理論によって、
新たな「知らないことすら知らなかった」ことに
気づかされて、ソクラテスの言う「無知の知」を
自覚させられ、まだまだ未知の世界の解明の
取り組んでいるのである。

学問の進歩とは無知の知の無限ループである
と言えるかもしれない。





スポンサーサイト

テーマ:哲学/思想 - ジャンル:学問・文化・芸術


この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://kuwadong.blog34.fc2.com/tb.php/3770-8d486f5a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)