言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
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「サヤンテラス」(乙川優三郎 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・私の愛するテラスでの亡き夫の声は幽霊か面影か

今日は、2016年(平成28年)2月28日 日曜日

昨日、耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で
乙川優三郎氏の作品「サヤンテラス」が
放送されていた。

これは、2014年11月8日放送のアンコールである。
あらすじをラジオ文芸館のHPから引用すると

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「サヤンテラス」2016年2月27日
作:乙川 優三郎

2014年11月8日放送のアンコール。
ケルト系移民のシングルマザーの子に生まれたオリーは、あるとき目にした雑誌の
民族衣装の特集をきっかけに、アジアの東方へ思いを馳せるようになった。
30歳を過ぎ、インドネシアで日本人男性、哲生と出会ったオリーは彼と結婚し、
哲生の故郷である日本の海辺の町で暮らし始める。夕暮れに海を眺め、
仕事を終えて帰る哲生を待ったホテル「サヤンテラス」はオリーのお気に入りの場所になった。  
44歳になったオリーの幸せな日々は、哲生の死であっけなく終わるが、
思い出の詰まった海辺のテラスに行くと、彼の生々しい声が聞こえてくるのだった…。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は前回も聴いていて、今回、この小説を聴くのは
2回目であるが、内容の記憶がおぼろげで、
「サヤンテラス」という名の響きに好印象を抱いたので、
再びきちんと聴きたいなと思った。
「サヤン」とは、インドネシア語で、
「私の愛する」という意味、
私の愛するテラスでどのような物語がなされるのだろうか。

さて、この「サヤンテラス」という物語は
次のように展開していく。

*記憶が曖昧な部分もあるので、間違っているところが
あるかもしれません。

*******************************

イギリス生まれのケルト系移民の子として、
またシングルマザーの子として生まれた育ったオリーは、
養護施設で育てられた。その後、彼女は大きくなりある工場で
勤務していたが、雑誌の民族衣装の特集をきっかけに
東アジアに憧れを抱くようになり、
30歳の時、インドネシアのバリ島に旅に出た。
彼女がそこの市場で魚を選んでいる時、
日本から旅行に来ていた男性に声をかけられた。

彼の名は哲生。
彼は、水産関係の魚類の研究をしている人物であった。
オリーはアメリカ英語で話す哲生に好印象を抱き、
彼に誘われた食事で話に花が咲き、意気投合する。
そして、ユーモアを交えた哲生の話しぶりに、
彼の人柄に引き込まれた彼女は、恋に落ち、
数ヶ月もしないうちに、哲生とオリーは結婚し、
彼の故郷の千葉の外房に居をかまえた。

異国の地で結婚生活を送ることとなった
オリーであったが、地元の人々とのふれあいに
母国のイギリスよりも居心地の良さを感じた。
そして、居心地の良さを最たる要因は
哲生との生活であった。

彼女は、
ビーチフロントにある
ホテル「サヤンテラス」で紅茶を味わいながら
仕事から帰ってくる哲生を待つことが慣わしとなった。

インドネシア語の名がつけられたテラスと
その周辺はバリ島を感じさせる雰囲気で、
そこで哲生と過ごす穏やかな日々に居心地の良さを
深めるのであった。

哲生はオリーのためにと、
廃屋を買い上げ、それを改修して、
オリーが和服を生地にした
ヴィンテージのアロハシャツを製作販売する
仕事をするようになった。

魚の研究を一日中している哲生は
ある日、落ち込んでいるオリーを水族館に連れていき
水槽を泳ぐ魚を見るオリーに、
「市場の魚はおいしそうと思うけど、ここの魚はそう思わないでしょう。
かわいいと思うよね。君の悩みもそんなものだ」とかたりかけると
オリーは気持ちも晴れた。
哲生はオリーの気持ちがよく理解できていた。

哲生は、居心地の良いところがその人の居場所になる
ということを言っていたが、
まさに、オリーにとっては哲生といる場が
居心地の良い居場所となっていたのだ。

そんな哲生との幸せな生活を過ごしていたある日、
犬の散歩にでかけた哲生はクモ膜下出血と
倒れた時の頭の打ち所が悪く脳挫傷で死亡した。

哲生が亡くなった後も、
オリーは
彼との日々のひと時を過ごしたサヤンテラスに通っていると、
哲生の声が聞こえてくるようになり、

声だけの哲生は生前と変わらず、
にユーモラスにウイットに富んだ言葉で
チャーミングで、
そのようなサヤンテラスでの
亡くなった哲生との声との話を楽しみにしていた。

そのようなサヤンテラスでの日々を過ごしていた
49歳になったオリーに、
ある60歳の紳士的な資産家ピアニストの男性が
オリーに話かけてきた。その資産家はオリーに好意を抱き
アプローチをかけるが、オリーは乗り気にならず、
紳士的なその男性も強引にそれ以上はアプローチはしなかったが、
ある日、一度、オリーはサヤンテラスで
その彼とじっくりふたりで話をすることにした。

資産家の彼は未亡人であるオリーに交際を申し込むが
その時、オリーは、ふと、独りになりたいと思った。
そう、声としてこのサヤンテラスに存在する哲生と
交わりたいがため。

オリーは資産家の彼に
「ひとりにさせてもらえませんか」
と言うと、資産家の彼は、
「何か気に入らないことがありましたか」と言うと、
伝票を持って、オリーから去っていった。

すると、オリーに哲生の声が聞えてきた。
「大きな魚を逃したね! 日本で暮らすにはあいまいな関係を
たくさん持った方が生きやすいのさ。
君のようにはっきりものを言うのはどうかな」
と冗談ぽく言うが、
オリーにとっては、
私の愛するサヤンテラスで
居心地の良さという場所を作って来てくれた
亡き夫の哲生との声と会話することが
何よりも大切であったのだ。

*******************************

最後の部分は私の感想の脚色まじりですが、
その感じの物語です。

幽霊の哲生が現れてくるとも解釈できますが、
オリーの記憶に存在する哲生が
私の愛するサヤンテラスで面影となって
現れて、面影の哲生との会話を
想像界で会話を作り出しているとも思えたりもします。

実際に、千葉県の外房の
千葉県夷隅郡御宿町に「サヤンテラス」というホテルがあり、
そのホテルは平成17年(2005年)に開業しているが、
そのホテルがモデルになったのかもしれない。

作者の乙川優三郎氏は
昭和28年(1953年)生まれで、ホテル観光業の専門学校卒業後、
国内外のホテル勤務、そして、会社経営、翻訳の下請け業を経て、
平成8年(1996年)に作家としてデビューし、
平成14年(2002年)に直木賞を受賞している。

今回とりあげた「サヤンテラス」は、
平成26年(2014年)に発表された
短編小説集の「トワイライト・シャッフル」に収録
されている作品である。





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