言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源、雑学など、時事ネタなど。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を多様な知を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空企業名を勤務先にしています。それを退職する時は私の人生が終焉する時です。.当ブログ各記事に誘うための目次専用ペ ージはカテゴリートップにあります。PCページは画面左サイドに、スマホ画面からは下のマークの真ん中からカテゴリーにいくことができます

プロフィール

くわどん

Author:くわどん
世の中の森羅万象のことに好奇心を持つものです。
いろいろの世の中をことを知り、いろいろ言葉を
つづっていきます。
また、過去の各記事にアクセスしやすく
するため当ブログの目次専用ブログを随時更新中です。
目次専用トップページ http://blogs.yahoo.co.jp/
kuwadong/64865881.html 



最近の記事

2015年11月2日まで、10年間毎日更新してきましたが、その後は、週1回プラスアルファのペースで更新していきます。



カテゴリー



語源由来辞典からの引用

当ブログにおいて、語源のコメントを する時は、語源由来辞典から引用しています。

語源由来辞典へはここをクリック!!



リンク

このブログをリンクに追加する



フリーエリア



お買い物しませんか?



最近のトラックバック



最近のコメント



月別アーカイブ



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



広告ですたい!



フリーエリア



「本番、スタート」(ドリアン助川 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・日の目を見ず、下っ端であろうが、その人の人生の主人公はその人本人なのである

今日は、2016年(平成28年)1月 24日 日曜日

昨日、耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で
ドリアン助川氏の作品「本番、スタート」が
放送されていた。

これは、2014年11月1日放送のアンコール
で、私は前回も聴いていて、今回、この小説を聴くのは
2回目である。

その内容をNHKの番組ページを引用すると

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

映画の撮影所で、小道具の担当として働く隆之さん。監督の注文に逐一応え、
現場に終日詰める仕事に誇りをもち10年続けてきた。
ある日、現場でトラブルが起こる。格闘シーンで、主役が小道具と間違え、
本物のボトルで殴ろうとしたのだ。
あわてて止めに入った隆之さんだったが、怒った主役に殴られてしまう。
師匠ヨネさんの平身低頭の謝罪で何とかおさまったが、
隆之さんは、自分の心が折れてしまったのを感じる。  
隆之さんは、前に進んで行くことができるのか。
師匠とのやりとりを通じて、若手職人が誇りを取り戻すまでを描く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と、頭だしの紹介がある。
さて、物語は次のようなものである。
記憶が少し曖昧なので、一部間違いがあったり、
セリフもだいたいなので正確ではありません。

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


10年にわたって映画の小道具の仕事をしてきた隆之さん。
その日の撮影は、酒場の格闘のシーンで、主役がボトルで殴りかかる
という内容で、ダミーの飴細工のボトルで人を叩いて、
実際にケガを負わないようにしていた。

ただ、撮影のとき、主役の俳優が勢い余って、
ダミーのボトルではなく、本物のボトルを誤って持って
殴りかかろうとしたので、
隆之さんは「やめろー!!」とあわてて止めに入る。
すると、主役の俳優は怒って隆之さんを蹴飛ばし、
そして、ワインボトルを叩き割ってしまう。

すると、隆之さんの師匠のヨネさんが、
すぐに現場に入って、両膝を床につけて平身低頭あやまり続けた。
現場のプロデューサーの
「そいつ、つかえねえ」という罵声が撮影スタジオに響いた。

その事件で、ヨネさんの謝り方に、
人としての位置付けが下の者としての振舞いように見え、
隆之さんは心が折れた。

その後の事件の後、川沿いを歩きながら
今後の人生をどうしようか
隆之さんは、ある看板屋の職人が夢中で看板しているような
姿を見て、彼はそれに興味を抱いてじっと見ていた。

映画の小道具はその場の1回限りで使い捨てられるが、
看板ならずっと長いこと使ってもらえる。

看板ならいいかもと思っていると、
看板屋の職人に声をかけられ、隆之さんが彼に

「夢中になって作っているのに興味を持ってしまって」

というと、その職人は

「夢中でやってるんじゃない。必死でやってるんだ。
看板なんてほとんど儲けにならない」

という主旨の返事があった。


川沿いにいると、師匠のヨネさんがやってきた。

隆之さんとヨネさんは言葉を交わす。

隆之さんは映画の道具係の仕事は
裏方なので表に出ないことはわかってやってきたが、
ずっと位置付けが下のままでいることのやるせなさを
ヨネさんに語る。

ヨネさんもかつては、自分よりも年下の若手の俳優に
小言を言われながら下っ端のようにあごでこき使われているような
姿を母親には見せられないなあと、
ただ、もう亡くなってしまった母親を一度は撮影所に来て
見てもらったら良かった、それができなかったことを
悔やんでいた。

ヨネさんの母が、ヨネさんが道具として関わった映画のパンフレットを
そのヨネさんが道具担当として名前が載っているそのパンフレットを
大事にしまっていたことをヨネさんは語る。

そして、ヨネさんは隆之さんを撮影所に連れて行った。

ヨネさんは撮影所にいる隆之さんにマイクスピーカー越しに
語りかける。

人生の主人とは何か。
映画の主人公が始めから最後まで、苦労なしだったら、客は怒る。
苦境になればなるほど人生の見せ場がある。

すると、2スタから助監督のスピーカー放送の声がして

「2スタに来てほしい」

と隆之さんに呼びかけがある。

2スタと言えば、あの心が折れる事件があった
スタジオである。隆之さんはそこで解雇でも宣告されるのかと
ふと思った。

2スタに行くと、ホワイトボードがあり、
そのホワイトボードにあの撮影の時の事件、
本物のワインの瓶で殴りかかろうとしてしまった
主役の俳優を隆之さんが止めにはいったシーンが
映し出された。

「一人の勇気ある人のおかげで映画は守られました」

と、ナレーションが入った。

すると、集まった小道具の面々が出てきて、
隆之さんに盛大な拍手が送られる。

そして、ヨネさんが、隆之さんに

「(小道具係を)辞めるなんて淋しいこと言うなよ。
次は、隆之が小道具係の責任者をしてくれ」と頼む。

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


という感じの物語でしたが、
特に印象に残ったのが、ヨネさんのお母さんが、
ヨネさんが小道具として関わった映画のパンフレットを大事に
していたところである。お母さんにとっての主人公は
映画には映らない小道具をしている息子であるのだ。

世のなかには
幾数多(いくあまた)の方々がいて、
社会的に日の目を見て脚光を浴びて、輝きを放っている方もいれば、
日の目も見ずに、注目も浴びず、社会に下っ端のように見られながら
仕事をして生きている方がも多くいるが、
どんな立場や境遇にいようとも
その人本人にとっての人生の主人公はその人本人なのである。

そのように感じた今回のラジオ文芸館の作品であった。

「本番、スタート」が収録されています。



このブログ内の関連記事

○ラジオ文芸館に関すること

「トオリヌケ キンシ」(加納朋子 作 )を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・何気ない日常のふるまいが誰かを大きく助けていることがあれば嬉しいですね

「かがやく」(帚木蓬生 作 )を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・人間は自分が得意として輝いている時のことに関心を持ってもらえることに喜びを感じるのだ


「超たぬき理論」(東野圭吾 作 )を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・えっ!UFOの正体はたぬきが化けた文福茶釜だってえええ??・・・こじつけと思い込みの想像力・・ちなみに、宇宙人って誰のこと


「イービーのかなわぬ望み」を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・垂直移動のエレベーターで生きてきたイービーの結末から「空間」についてちょっと思う

原田マハ 作の「無用の人」を、耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で私の人生と重ね合わせながら聴いて・・・無用の人扱いされた他界した父が娘に贈った最後の誕生日プレゼントとは

耳で聞く短編小説ラジオ文芸館 鈴木光司 作「大山」・・・バブルに翻弄された元夫からの復縁の申し出の旅路にて、元妻からの粋な計らいとは

人生という名の自転車は、自力で漕ぎ続けるのだ・・・「耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館」で「自転車を漕ぐとき」、41歳無職の男の物語を同じく41歳で再び無職に戻る私が聴いて

ロバのサイン会・・・消費され消え行くものに過ぎないものが育む絆・・・耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館を聴いて・・・

2か月に1度行く、上新庄のミスタードーナッツで、ラジオ文芸館のアンコール放送「尾瀬に死す」を耳にして、前回も同じ場所でそれを聴いていたので、デジャブさを感じた

透明人間とはそういうことだったのか!・・・耳で聞く短編小説ラジオ文芸館、島田雅彦の作「透明人間の夢」を聞いて、ホームレス寸前の彷徨う若い男女の恋の結末は!

人生、思わぬ偶然のできごとでどう変わるかわからない・・・角田光代の「誕生日休暇」を耳で聞く短編小説「ラジオ文芸館」で耳にして




スポンサーサイト

テーマ:読書メモ - ジャンル:学問・文化・芸術


この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://kuwadong.blog34.fc2.com/tb.php/3704-4ed50471
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)