言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源や考えたこと、お気に入りの歌や発想法、雑学など、政治経済社会の時事ネタも書いたりしています。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。現実世界での所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を問わず、古今東西の学問を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空の企業名を勤務先にしています。その会社を退職する時は私の人生が終焉する時です。.

プロフィール

くわどん

Author:くわどん
世の中の森羅万象のことに好奇心を持つものです。
いろいろの世の中をことを知り、いろいろ言葉を
つづっていきます。
また、過去の各記事にアクセスしやすく
するため当ブログの目次専用ブログを随時更新中です。
目次専用トップページ http://blogs.yahoo.co.jp/
kuwadong/64865881.html 



最近の記事

2015年11月2日まで、10年間毎日更新してきましたが、その後は、週1回プラスアルファのペースで更新していきます。



カテゴリー



語源由来辞典からの引用

当ブログにおいて、語源のコメントを する時は、語源由来辞典から引用しています。

語源由来辞典へはここをクリック!!



リンク

このブログをリンクに追加する



フリーエリア



お買い物しませんか?



最近のトラックバック



最近のコメント



月別アーカイブ



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



広告ですたい!



フリーエリア



「かがやく」(帚木蓬生 作 )を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・人間は自分が得意として輝いている時のことに関心を持ってもらえることに喜びを感じるのだ

今日は、2015年(平成27年)9月9日 水曜日

先週の土曜日、2ヶ月に一度、散発のために行ったにあたり、
その前に、大阪市東淀川区の上新庄駅前のミスタードーナッツで
ポケットラジオで、午前8時05分から
「耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館」を聴いた。

この日聴いたのは次のようなあらすじである。
NHKラジオ文芸館のページから引用すると、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「かがやく」2015年9月5日
作:帚木 蓬生

「退院せえというのは、わしに死ねということですね」
大学病院からの赴任先である病院のアルコール病棟。そこで働く若き精神科医の「ぼく」が
出会った患者の宮田さんは、22年間病院で過ごす素行もすこぶる良い長期入院患者。
「ぼく」は、主治医になってすぐ宮田さんに退院を促したのだが、
返ってきた言葉は厳しいものだった。
 宮田さんは腕の良い炭鉱夫として働き続けたが、アルコール依存から
抜け出すことができず、度重なる入院をくり返した末、
長期入院に落ち着いた患者だった。そんな宮田さんだが、
病院では職員を手伝って良く働きアルコールを断つこともできている。
 宮田さんが毎年植え続けるチューリップを通して交流していく精神科医の
視点から、宮田さんが癌で亡くなるまでの医師としての心の機微を描く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

というものである。

アルコール依存症で入院している宮田さんは
主人公の若き精神科医からすれば、
優良な患者で退院しても大丈夫のように見えた。
それを宮田さんに促すと拒否される。

かつて炭鉱で働いていた宮田さんは優秀な炭鉱夫として
技能のある人だったが、酒におぼれて暴力沙汰を起こしたりして、
アルコール病棟に入院して、退院をしては酒がらみでトラブルを起こして、
再び底に入院することを繰り返していた。
22年、アルコール病棟に入院して、酒を絶つ生活ができて、
かつ、併発している病気の治療もできている宮田さんにとっては、
退院してしまうと、また酒におぼれ、かつ、健康状態を維持できないと
考えたのだろう。
また、病院のスタッフたちも宮田さんが入院し続けてくれるほうが
嬉しいのが本音のようだった。
それは、病院内の清掃作業を一生懸命してくれて、
渡り廊下の掃除や空き缶ひろいをして、また、花壇の手入れを
するほど、病院内の美化に貢献していた。

その宮田さんに主人公の精神科医が、
宮田さんが炭鉱夫として活躍していた時の様子を
聞き出したところ、宮田さんは活き活きして、
目を輝かして語っていた。

花壇の手入れをする宮田さんに主人公の精神科医が
病院の花壇にチューリップ150球と
ビオラを植える計画を立てた。

主人公の精神科医が宮田さんにその球根の植え方を
教えたが、宮田さんはまるで小さい子の植え方のように
頼りないものであったが精神科医は何も言わなかった。

春になるとチューリップとビオラは寒さにも負けず見事に咲き、
宮田さんは咲いた花々に水遣りをして楽しんでいた。

そのようなころ宮田さんが健康の診断を受けたとき、
それを診察した医師の英語で書かれたカルテを目にした
主人公の精神科医は宮田さんの肝臓に異変が出ていることを
知った。がんの腫瘍が見つかっていたのだ。

宮田さんは、別の病院で、その腫瘍の拡大を防ぐための塞栓術を
手術を受け1週間で退院して、アルコール病棟に戻り、
再び、病院内の清掃作業や花壇の手入れに励んだ。

主人公の精神科医が宮田さんががんであることを
言えずにいた。がんの検診をして手術をした医師が
それをつたえたかどうかもわからずにいた。

アルコール病棟で清掃作業などをしている宮田さんが
徐々に体力を衰えさせていく。

翌年の春にもチューリップを植えたが、新種ばかりであまり
精神科に入院している患者からの受けはよくなく、
彼らは従来のチューリップらしいチューリップを好んだ。

翌年も春も宮田さんが植えたチューリップが花開いたが、
2度目のがんの手術を受けた宮田さんであったが、
がんは進行していき、衰える体力の中、少しでも清掃作業を続けようと
廊下の掃除をしていたりしたが、ついに動けなくなり、
宮田さんは永眠した。

主人公の精神科医は宮田さんにがんであることを告げられなかったこと、
そして、彼が亡くなる1週間前まで、体力が衰えるなか
病院内の清掃作業をストップさせることなくやってしまったことに
本当にそれで良かったのかを自問自答する。

宮田さんの死後、他の患者さんから主人公の精神科医に
宮田さんが語っていたことを告げられた。

宮田さんが優良なアルコール依存症患者として、
「酒を忘れるほど何かに一生懸命取り組むこと、
酒の代わりに水をたくさん飲めばいい」と
そう宮田さんは体力が低下するなか亡くなる1週間前までも
病院内の清掃作業を止めなかったのはそのような理由からだと思えた。

そして、宮田さん本人が自分ががんを患っていることを知っていたこと、
そして、彼が主人公の精神科医のことについて、

「宮田さんは最後にいい医者にみてもらったよ。
今度の主治医はわしが炭鉱で働いていた時のことを聞いてくれた。
前の医者はわしが酒の上で警察だだたになったことのなど
ばかり聞くだけだった」

それを聞いて、主人公の精神科医は

大学一年の時、先生から教わった医者のいろはをやったまでのこと。
「一番輝いていた時のことを話してもらうのが治療によい」と。

そこで、この物語は終わる。
私は最後の最後に、この物語のタイトルが
「かがやく」であることの意味がわかる。

そして、ヒトは自分が輝いて活き活きして得意なことを
知ってもらって理解してもらうことほど嬉しいものはないのだと
思う。


今回の作品は平成21年に新潮社から発売された
風花病棟に掲載された短編小説である。
作者の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏は、
昭和19年生まれで、東京大学仏文科の卒業後
一度、TBSに就職したがその後退職し、
九州大学医学部を経て精神科医になり、
その後、文筆活動を始める。
そして、平成17年には、福岡県中間市にて
精神科・心療内科を開業している。

ペンネームの帚木蓬生のは
『源氏物語』五十四帖の巻名「帚木(ははきぎ)」と
「蓬生(よもぎう)」に由来している。

このブログ内の関連記事

○ラジオ文芸館に関すること

「超たぬき理論」(東野圭吾 作 )を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・えっ!UFOの正体はたぬきが化けた文福茶釜だってえええ??・・・こじつけと思い込みの想像力・・ちなみに、宇宙人って誰のこと


「イービーのかなわぬ望み」を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・垂直移動のエレベーターで生きてきたイービーの結末から「空間」についてちょっと思う

原田マハ 作の「無用の人」を、耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で私の人生と重ね合わせながら聴いて・・・無用の人扱いされた他界した父が娘に贈った最後の誕生日プレゼントとは

耳で聞く短編小説ラジオ文芸館 鈴木光司 作「大山」・・・バブルに翻弄された元夫からの復縁の申し出の旅路にて、元妻からの粋な計らいとは

人生という名の自転車は、自力で漕ぎ続けるのだ・・・「耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館」で「自転車を漕ぐとき」、41歳無職の男の物語を同じく41歳で再び無職に戻る私が聴いて

ロバのサイン会・・・消費され消え行くものに過ぎないものが育む絆・・・耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館を聴いて・・・

2か月に1度行く、上新庄のミスタードーナッツで、ラジオ文芸館のアンコール放送「尾瀬に死す」を耳にして、前回も同じ場所でそれを聴いていたので、デジャブさを感じた

透明人間とはそういうことだったのか!・・・耳で聞く短編小説ラジオ文芸館、島田雅彦の作「透明人間の夢」を聞いて、ホームレス寸前の彷徨う若い男女の恋の結末は!

人生、思わぬ偶然のできごとでどう変わるかわからない・・・角田光代の「誕生日休暇」を耳で聞く短編小説「ラジオ文芸館」で耳にして



スポンサーサイト

テーマ:読書メモ - ジャンル:学問・文化・芸術


この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://kuwadong.blog34.fc2.com/tb.php/3624-dfdd8eed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)