言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源や考えたこと、お気に入りの歌や発想法、雑学など、政治経済社会の時事ネタも書いたりしています。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。現実世界での所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を問わず、古今東西の学問を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空の企業名を勤務先にしています。その会社を退職する時は私の人生が終焉する時です。.

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6月27日は「メディアリテラシーの日」・・・松本サリン事件で、無実の民をマスコミは犯人扱い・・・ちなみに、別のあの毒カレー事件の女性死刑囚は本当に真犯人なのか?

今日は、2015年(平成27年)6月27日 土曜日

6月27日は、メディアリテラシーの日である。

報道機関におけるコンプライアンスの基軸として、
メディア・リテラシー活動に取り組んでいる長野に本社を置く
テレビ信州が制定したのが
「メディアリテラシーの日」である。

なぜ6月27日が メディアリテラシーの日なのかという
説明の前に、メディアリテラシーについて、簡単な説明を
すると
単純に大雑把に言えば、

マスメディアからの報道などをそのまま鵜呑みにせずに
批判的に吟味できること

ということである。
ちょっと小難しく言うと

情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力

となる。

なぜ、6月27日がメディアリテラシーの日なのかと言うと、
平成6年(1994年)6月27日、
まさに、マスメディアの言うことをそのまま鵜呑みにしては
いけないと思わせる事件があったからだ。

それは、長野県松本市で発生した大量殺人事件である。
それは松本サリン事件と呼ばれる事件である。

平成6年6月27日の夜遅くから28日0時過ぎにかけて、
長野県松本市内の住宅街で、
化学兵器として使用される神経ガスのサリンが散布され
近隣住民ら7名が死亡(のちに治療中の1名が死亡し、計8名が死亡)
する事件が発生した。
化学兵器が一般市民への無差別テロ行為に使われ世界初の事件でもあった。

それはオウム真理教による犯行だと翌年の東京地下鉄サリン事件の後に
明らかになるのだが、
松本サリン事件発生直後は、何が使われたかが不明確なまま
長野県警は第一通報者の河野義行さんを重要参考人として
殺人容疑で
5人家族のうち、河野義行さんも含めて
4人が入院する被害を受けた河野さんの長男が
留守を預かる自宅を家宅捜索を始めた。
警察が「捜索で薬品類を押収した」と発表すると
警察のリーク情報をもとにマスコミが河野義行さんを犯人視する
報道が始まり、
警察とマスコミが補完するかたちでの冤罪事件が始まった。

警察からのリーク情報をもとに
河野義行さんの自宅にあった薬品を混ぜているうちに
何らかのガスが発生したかのような印象をマスコミが
報道を始めた。

「第一通報者宅を捜索 「薬品調合、間違えた」と救急隊に話す - 松本のガス中毒死」(毎日新聞)
「会社員宅から薬品押収/農薬調合に失敗か」(朝日新聞)
「事件直後に会社員が薬剤使用ほのめかす」(読売新聞)

とあたかも河野義行さんが7名が死亡した毒ガスを作ってしまったかの
ような印象を抱かせる報道が相次いだ。
実際に、事件発生日に河野義行さんは薬剤の調合などしていなかったのにも
関わらず・・・・。

はじめに警察の思い込みの捜査がこの冤罪被害の起動となり、
その警察発表ををそのまま垂れ流すマスコミ報道が冤罪被害を拡大させていった。

さて、警察が河野さんを犯人として疑った行動は河野さんによると

事件発生時、河野さんも妻が毒ガスを吸って苦しみだして、
また、家族も河野さん本人も体調に異常をきたし、
119番の救急通報をした。
河野さん本人も毒ガスを吸って異常をきたすなか
救急隊員が来たら少しでも早く妻のところへ誘導しようと
苦しむ妻から離れて玄関まで移動した。
これが警察が河野さんに不審を抱き犯人視するきっかけになったというのだ。
事情聴取の時に
「河野さんね、普通であれば奥さんが苦しんでいるときに奥さんのところを離れる。
こういうことはしない。あんたの行動は極めて不自然だ」

と、そして、河野さんの自宅に趣味の写真の現像液として使うために
置いていあった青酸カリがあった。それには警察はいろめきだち、
河野さん宅を長野県警は強制捜査に踏み切り、
この時警察は発表で河野義行宅を捜索すると実名で発表、
それを受けて、マスコミの警察発表の垂れ流し報道が始まるのだ。

マスコミ各社は河野義行さんの入院中の病院に多数かけつけ、
いつ逮捕連行されるのか、その絵をとろうとメディアスクラム状態になった。

やがて、毒物は神経ガスのサリンだとわかり、専門家の中からは
河野さん宅で警察が押収した薬物からはサリンは作れないという指摘もあったが、
それでも長野県警は河野さんへの捜査を止めずにいた。

事件から約1ヵ月後、河野義行さんが松本警察署で事情聴取を受けている間、
河野さんの自宅にて
河野さんの当時高校生であった長男に対して、3人の警官が取り囲んで
尋問して、
「親父はもう吐いた。ポリグラフでも反応が出て、お父さん自身罪を認めている。
僕だけ隠してもどうなるものでもない、僕も早く罪を認めて本当のことを言いなさい。」

ともちろん河野さん本人も毒ガスを作ったなんて言ってないのに、
長男に対して、「お父さんが罪を認めたと言った」と警察は虚偽の情報を伝えた。
長男に「お父さんが毒ガスを作って撒いた」ということを言わそうとしたのだろう。

長男は少数劣勢の中、強い意思で真実を守り、警察の誘導を跳ね返した。

河野さん曰く、もしこの時、長男が警察の圧力に押され、
お父さん自身罪を認めているならそうかもしれないと言ってしまったら
逮捕されていたかもしれないと。


もし、そうなったら、マスコミが警察発表を垂れ流しして、
「やっぱりあの人が犯人だったのだ」と世間は思うことになっただろう。


その翌日には、警察にて、河野さん本人に対して、

「おまえが犯人だ。おまえは亡くなった人に申しわけないと思わないのか、
警察はおまえの44年間全部わかっているのだ、さっさと自分がやったと罪を認めろ」

と自白の強要としてきたという。

長野県警が河野さんを犯人視扱いしている間、
マスコミはきっぱりと河野さんが犯人ではないと伝えることを
していなかった。

河野さんへの疑いがきっぱりと晴れるには
翌年の3月20日に発生したオウム真理教による東京地下鉄サリン事件を
待たなければならなかった。

この松本サリン事件における河野義行さんへの
マスコミ報道による冤罪事件を受けて
メディア・リテラシー活動に取り組んでいる長野に本社を置く
テレビ信州は、松本サリン事件が発生した6月27日を
「メディアリテラシーの日」に制定した。

このような警察とマスコミ報道による冤罪事件は
警察と特定のマスコミが参加する記者クラブ制度があることが
背景にあるとされる。

その構造はいまだにあり、このような
警察とマスコミによる冤罪事件が発生する可能性は残ったままである。

さて、同じ毒物がらみの事件で、
現在、死刑判決が確定している女性に対して、
殺人事件としては、
有罪にしてはいけないのではないかと思うある有名な事件がある。
もし、私が裁判員であるなら、
「彼女がやったと断定できないので、無罪」と考える事件である。

それは平成10年7月に発生し、4名が死亡した
和歌山毒カレー事件である。

この事件で、近所の住む林眞須美さんが
自宅にあったヒ素をカレー鍋に入れて、
それで4名が殺害されたと裁判で確定しているが、
検察側が有罪の根拠としたある物証に疑義が生じている。

東京理科大の中井泉教授が
兵庫県にあるSpring-8(スプリングエイト)という直径450mで
1周約1500mという世界最高性能の放射光を生み出す大型施設を
用いて、
林眞須美さんの自宅にあったヒ素とカレー鍋にヒ素混入のために使用された
紙コップについていたヒ素が一致したと
分析結果を出して、それを検察は物証に使った。

これを聞けば、物証が一致しているんので、裁判官が林眞須美さんが犯行を実行した
と心証を抱くと思うし、多くの方もそう思うだろう。

しかし、違う専門家からその物証に対して、疑義が提示された。
その疑義を提示したのは京都大学大学院工学研究科の河合潤教授である。

河合潤教授の分析結果を単純に言えば、

林眞須美さんの自宅にあったヒ素と事件に関係する紙コップについていた
ヒ素は同一ではあるが、それに混在している不純物は一致しない。

ということである。
それについて、詳しくは
インターネット放送のビデオニュースドットコムで
紹介されているので、それを引用すると

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
和歌山カレー事件に見る、科学鑑定への誤解が冤罪を生む構図
河合潤氏(京都大学大学院工学研究科教授)
 by ビデオニュースドットコム 2015年4月18日


 林真須美氏は黙秘を貫くなどして、一貫して犯行を否認していたが、
自白や動機の解明が行われないまま、裁判では、犯行に使われたヒ素の
流通経路や組成の同一性が、いわゆる中井鑑定によって裏付けられたことで、
真須美氏の犯行であったと断定されている。
中井鑑定はかつて真須美氏の夫・健治氏がシロアリ駆除業を営んでいたために
林家に残っていたヒ素と、ヒ素をカレーに投げ入れるために使われたとされる、
現場のゴミ袋から回収された紙コップに付着していたヒ素が、
同一のものだったと結論づけたもので、林真須美氏が犯人だったと断定する上での
決定的な証拠となった。

 しかし、京都大学大学院の河合潤教授が中井鑑定の中身を検証した結果、
この裁判では中井鑑定に対する大きな誤解があることが判明した。
中井鑑定は事件の関係先9箇所から採取したヒ素がいずれも同じ起源であることを
示しただけで、
それはその地域で流通するヒ素がほぼ同じドラム缶に入って中国から輸入
されたものだったために、当然のことだった。
 中井鑑定はむしろ、林家から発見されたヒ素とカレーにヒ素を混入されるために
使われた紙コップに付着していたヒ素とは、軽元素の不純物の含有量が一致しておらず、
まったくの別物であることを示していた。
しかも、林家のヒ素よりも紙コップに付着していたヒ素の方が、
3倍から7倍も純度が高いものだったことから、林家にあったヒ素を発見された紙コップを
使ってカレーに投入するというストーリーがあり得なかったことを、
中井鑑定は示していたのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということである。この分析結果をもとに
林真須美さんは再審請求をしている。

事件発生当時、マスコミが大々的に報道して、
林真須美さんを殺人犯同然の報道をしてきたが
現在、そのマスコミから
事件の重大な証拠となった物証から
重大な疑義が出ていることがあまり伝えられてない。

このようなことがあることをあまり多くの方々は知らないだろう。

近代刑事裁判の原則のひとつとして、

「疑わしきは被告人の利益に」「疑わしきは罰せず」がある。

これは、検察が提示する証拠に、それが本当に被告人を
有罪にとするには疑問あると確信がもてないとなれば、
被告人に有利な方向で決定しなければならないということである。

刑事事件やその裁判などの報道において、
その近代刑事裁判の原則を知っているかどうかで
報道の見方も違ったものになる。
「この人が犯人だ」と思い込みから
「検察は被告人を有罪とできる立証をどれだけできるのか」
という見方が取れるようになってくる。

それは、本当に無罪の人を刑罰を課すことを防ぐために必要な
視点なのである。

裁判員制度が導入され、全ての成人の日本国民に
刑事裁判に参加して、
本当は無罪の人に死刑判決を出してしまう潜在的な可能性があるのが
現在の日本である。

松本サリン事件の河野さんの事例のように
警察発表をそのまま垂れ流すマスコミが現存している日本では
なおさらである。

それを思うと、さらに
刑事事件の報道におけるメディアリテラシーの重要性を
感じざるをえない。
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