温故知新の新開発・・・英国で1000年前の目薬からすごい医療効果を発見、大阪で、文楽人形の動きを活用したロボット開発
今日は、2015年(平成27年)4月19日 日曜日
イギリスで、1000年前の目薬を使って実験したところ ものすごい効用があることがわかった。
イギリスのノッティンガム大学の研究チームが 古代の薬を研究する「AncientBiotics」プロジェクトの一環として、 1000年前に眼病の治療薬として使用されていた薬品の製法を 10世紀の医学書で調べたところ 抗菌作用のあるニンニクが使用されていることに注目し、 ワイン、ニラ、ニンニク、牛の胆汁を使って1000年前の目薬を再現、 するとそれが 抗生物質が効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を 殺菌する効果があることがわかったという。
1000年前の古の目薬に 現代の医療で難題とされている 抗生物質が効かないMRSAへの殺菌効果があると わかるとは まさしく温故知新である。
温故知新で現代の技術発展に貢献している例として 日本では和紙の技法を活用して、 ハイブリットカーのアルカリ・マンガン電池のセパレーターとして 使われる不織布は土佐和紙の製法技法が活かされていた。
さて、最近では、 大阪芸術大などの共同チームが体の動作で感情を表現するロボットを 伝統芸能の文楽人形の動きを取り入れて開発している。
研究責任者の中川志信・大阪芸術大教授が 顔の表情変化がなくても感情を表現できる文楽の伝統的な技法に着目して、 美しい演技・音・フォルムを取り入れた「おもてなし」動作が出来る、 世界初のロボットを開発したと説明している。
これもまさしく日本の伝統芸能という古(いにしえ)からのことがらを 取り入れて現代の最新技術の発展に活用した 温故知新の賜物である。
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テーマ:発想法・編集法 - ジャンル:学問・文化・芸術
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