何かの「冥利」につきる喜びは、神様・仏様が授けてくれたもの
自分が主に取り組んでいることがらで 成果が出たり、評価されたりすると 「○○冥利につきる」 という表現がなされる。
この「冥利」というのは もともとは 神仏が知らず知らずのうちに与える恩恵・ご利益 という意味があり、もともとは仏教語であった。
「冥利」の「冥」という漢字は、
ある場所の光が入るところを両手でおさえて 幕をかける様子を表すことから 「暗さ」を意味している。
「暗い」ということは目に見えない。 そして、世の中は、運命など何か目に見えない原理で 動いているように思えるが、 その目に見えない原理を 神仏の作用と重ね合わせて意味するようになった。
そして、思わず御利益は 目に見えない神仏が授けてくれたものとして 冥利と言うようになったのだろう。
どうして、そのことから 成果が出たり、評価されたりすると 「○○冥利につきる」 と言われるようになったかは定かではないが、 自分が一生懸命していたことで 思わぬ喜びの結果がもたらされたときに 使うようになったからではなかろうかと 想像する。
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