私の恒例行事となった年の瀬の夕刻、西宮北口のCAFE FLATにて、読書をしつつ、サザンの名曲「夕陽に別れを告げて」を聞きながら・・・曇り空でも光が届いているのだなあとふと思い
今日は、2014年(平成26年)12月28日 日曜日
昨日の午前10時過ぎ、 自宅から西宮北口駅近くにある 「CAFE FLAT」に電話をかけた。
2009年以来、毎年年末に CAFE FLATの窓側の席から 年に一度、年末に年の瀬を夕刻の景色を 見ながら読書をして サザンオールスターズの「夕陽に別れを告げて」を聞く。
私のアタマの中では、 「年末の夕陽」という単語の目録に 夕陽の光が射し込むCAFE FLATの店内や 西側の窓から見える夕陽に反射する光景が 「イメージの辞書」として対応するように なってしまっているのだ。
昨年からは、その当日の午前中に CAFE FLATの窓側の南側の席に座りたいので その席を予約するために電話をするようになった。
昨年、予約した時は、
「あっ、いつも年末にこられる・・」
と、年に1度の年末しか来ない私のことを覚えてくれていた。
そして、昨日、昨年と同様に、 電話をかけて、
「席の予約をしたくて、今日の昼の2時に 窓側の南側の席を」
と言うと、
「あっ、○○さんですね」
と、私は自分の名前を言っていないのに、 昨年、私が予約して名乗った名前を覚えていたようで、 昨年のその時にしか私は名前を告げたことがないのに、 かつ、1年ぶりなのに、名前まで覚えていて くれていたことに驚いた。
そして、予約をお願いして、 その後、14時前に、 CAFE FLATに入店して、 窓側の南側の席に座った。
 置かれたメニュー表を見て、 いろいろ見てみたが、 やはり、これまでと同じく、

ハニークリームティを頼んだ。 クリームの上にはちみちが乗せられていて、 まあ甘くておいしいこと。
そして、それを飲みながらゆっくり読書を堪能するのだ。
そこで、 4年前はヴェルナー・ゾンバルトの 「恋愛と贅沢と資本主義」を読み、 3年前には松岡正剛氏の「知の編集工学」、 一昨年は、示野信一氏の「複素数とは何か」という 数学の本を読み、 昨年は、 大栗博司氏の「超弦理論入門」と 宮台真司氏の「絶望の時代の希望の恋愛学」を 読んだが、 今年は、橋元淳一郎氏の 「時空と生命~物理学思考で読み解く主体と世界」 である。
それは、 京大理系出身で、SF作家の橋元淳一郎氏が 相対性理論、量子力学や熱力学、 そして生物学などの知見を盛り込んで 時空と生命について考察していく書籍である。
ハニークリームティを口にしつつ、
ゆっくり読書をするのだが、 途中でお手洗いに行きたくなるが、 このCAFE FLATの店内はいろいろ おしゃれさを感じる店であるが、 また、トイレの中もおしゃれで、

鏡に何か吸盤のようなものを 規則的に配置して貼ってあるが、 ここのトイレに行くのもひとつの 楽しみである。
入店してから1時間くらいたち、 私が入店したときは、 他に1組のお客さんの女性2名がいたぐらいであったが、 その1時間のうちに次々とお客さん(ほぼ女性)が入り、 7つのテーブル席がすべて埋まってしまっていて、 次々とオーダーが入っていくなかで、 チーズケーキがあと1つしか残っていないようだったので、 それを頼んだ。

手作りのベイクドチーズケーキに、甘いクリームが 添えられていて、おいしく口にした。
その後、ハニークリームティがなくなったので、 別の飲み物をと思い、 メープルの紅茶を頼んだ。

それが届けられたや否や 紅茶から発せられるメープルの甘い香りが 嗅覚の神経を刺激した。 また、それに砂糖とミルクを入れて飲むと 甘いメープルの香りが口のなかで広がるのだ。
さて、読書で、 「時空と生命」をよみつつ かばんの中に入れていた 量子力学の基本原理のひとつである ハイゼンベルクの不確定性原理を修正した 小澤の不等式についてのペーパーも読んでいた。
不確定性原理の不等式を発表した ドイツ人のハイゼンベルクは1932年に 31歳で、ノーベル物理学賞を受賞した。
そのハイゼンベルクの不確定性原理の 不等式が量子力学の教科書に使われ続けているが、 数学者の小澤正直教授が、 ハイゼンベルクが考案した不等式を修正する必要があるのでは ないかということで、 ハイゼンベルクの式を修正した 「小澤の不等式」と呼ばれる不等式を考案した。 それが、実証されつつあるのである。 詳しくは書かないが、結構すごい意義のある内容である。 もしかしたら、小澤正直教授はいずれノーベル賞を受賞 することになるかもしれないなあと思いつつ 目を通して、小澤の不等式を覚えなおした。
さて、時刻が16時30分に近づき、 今年もここで、 サザンオールスターズの 「夕陽に別れを告げて」でも聴こうと思い

ウォークマンで聞きながら、 窓から見える景色を眺めた。
毎年、そこから夕陽の赤みの光が 反射される光景を見るのだが、 今年は曇り空で夕陽の光景ではなかったが、 ふと思ったのが、 曇り空でも真っ暗でなく見えるということは 8分19秒前に太陽から放たれた 波でもありかつ粒子でもある光が 雲を透過して、地表に届いているのだなあという ことである。
曇りというと晴れよりも見通しが良くなく、 曇りよりも晴れの方が比喩的に 「先行きが良い」と発想しがちであるが、 曇りの時でも、光が届いていると思うと、 そのような時でも、先行きを示す光があると 比喩的に思えるのだなあとふと思った。
その後、あと1時間ほどそこにいて、 17時20分ごろに、 レジで清算を済ました。
その時、CAFE FLATの店主の女性の方から
「また、来年も」と声をかけられ、
店をあとにした。
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