言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源や考えたこと、お気に入りの歌や発想法、雑学など、政治経済社会の時事ネタも書いたりしています。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。現実世界での所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を問わず、古今東西の学問を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空の企業名を勤務先にしています。その会社を退職する時は私の人生が終焉する時です。.

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思いこむと、注意深く観察して、事実を見ることを難しくしてしまう・・・ある医学教授の講義でのエピソードより

今日は、2014年(平成26年)9月14日 日曜日

私は大学受験の時に、
英語の参考書として、旺文社の「英文標準問題精講」を
使っていた。
それは、1933年(昭和8年)に初版が発行され、
私は、1991年(平成3年)の5訂版を買って、
受験勉強に使っていたが、
それは多くの文豪や科学者などの
文が使われ、内容は示唆に富むものが多く、
20年以上経った今でも時折、目を通したりする。

今回は、イギリスの進化生物学者の
ジュリアン・ハクスリー(Julian Huxley)が
1931年から1934年にかけて発表された
An introduction to science という文が
「英文標準問題精講」で使用されていて
面白い内容である。

それには、科学で最も大切なおは綿密な観察で
似ていると思えるものでも実際よく見れば違っていたりするという
ことをある医学教授のエピソードを使って説明してる。

その医学教授が、最初の授業で医者をめざす若者に対して、
良き医者になるための条件として2つあげ

1.十分に観察すること
2.嫌なことも嫌がらずする

と伝えた。するとその教授は、自分の前に
悪臭を放つ汚い洗い水の入ったボールを置いて、

学生達にむかって、自分がやることを真似して
して欲しいと伝えた。

それはどのようなことかと言えば、
その教授は、そのボールの中の
悪臭を放つ汚い洗い水に一本の指を入れ、
そして、一本の指を口に入れたのであった。

学生達も教授の指示に従い、
教授の行動を真似して、
悪臭を放つ汚い洗い水に、
一本の指を入れ、そして「その」指を口に入れ、
嫌な味をがまんしていた。

すべての学生達がそうした後、
教授は、
「皆さんが大切な性質の一つをもっておられることはおめでたい。
たが、それは一つだけです。皆さんはいやなこともいやに思わない。
だが、残念ながら、観察が綿密ではない・・・」

と言いだして、その後、どのように言ったか?

先に私が教授と学生の行動についての文をもう一度、書くと


その教授は、そのボールの中の
悪臭を放つ汚い洗い水に一本の指を入れ、
そして、一本の指を口に入れたのであった。

学生達は・・・
一本の指を入れ、そして「その」指を口に入れ、
嫌な味をがまんしていた。


私は、学生達の行動の文で「その」指、と
「」をつけて強調しているが、
教授には、指の説明で「その」はつけていない。

さて、教授は、続けてどう言ったか

「観察を綿密にしていたら、私が水につけたのは中指だったのに、
口に入れたのは薬指だったことに気づかれたはずです」

このエピソードから、
ジュリアン・ハクスリーは次のように結びを書いている。

この話によって、たぶんこうなるだろうと思うことではなく、
実際に起こることに注意することが、いかに大切であるかということを
知ってもらいたい。

というこであるが、
おそらく、そのエピソードで、
良い医者を目指す学生にしてみれば、指導的に立場の教授から
「良い医者になるために、
嫌なことでもやらないといけない」と言われた後に、
教授がやるようにやれと言われて、
教授が汚い水に指を入れて、指を口に入れた光景を見て、
「えっ!そんなことするの」と驚いて衝撃を受けたが、
「でも、良い医者になるためには、嫌でもやらないと」と思って、
その驚きの光景に心奪われて、じっくり注意深く観察することが
できなかったのかもしれない。
認知心理学的に言えば、いったん、自分がそう思ってしまう。
この場合、「嫌なことでもやる」と教えられた直後に
いきなり、汚い水に指を突っ込んで、指を口に入れている光景を
見てしまうと、
「ええ、嫌なことだが、やらないと」とそう思ってしまっていて、
教授が汚い水に入れた指を口に入れたと思いこんでしまって、
実はその水に入れた指とは違った指を口に入れていたというように
見えなかったのかもしれない。

一旦、思いこむと、注意深く、事実を見るということが
いかに難しくしてしまうかと思わせるエピソードである。

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