葉月の8月~ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスのおかげで、夏休みが1日増えた!!
暑い真夏の8月。
8月は「葉月」と言われるが、 どうして、「葉月」になったかというと 旧暦の8月は新暦の9月~8月になるが、 そのころになれば、葉が落ち始めるので 「葉落ち月」と言われ、それが「葉月」 になったという説。
他には、 稲穂が張るということで「穂張り月」に由来するという説、 雁が初めて来るということで「初来月(はつきづき)」に 由来するという説、 南から台風が来るということで 「南風月(はえづき)」に由来するという説など 諸説ある。
8月は、英語では「August」であるが、 それは、帝政ローマの初代皇帝アウグストゥス(Augustus)に由来する。 7月のJULYはユリウス・カエサルにちなんだものでしたが、 7月・8月は、ローマ帝国に関係する人たちの名前が 月名になっているのだ。
7月の語源の由来についてはこのブログの 「7月~日本で文を綴る月は、西洋では英雄の月である」に書いています。
7月と8月は両方とも31日あります。 31日ある月を「大」の月、30日の月を「小」の月と 言うが、普通は「大」の月、「小」の月を交互にして いるのだが、7月と8月は「大の月」が連続している。
そうなってしまったのは、アウグストゥスの名前が 8月の名前になってしまったからである。 7月は、ユリウス・カエサルにちなんで 「Julius (ユリウス)」(英語で(JULY)」に なったが、元老院から尊厳者を意味する「アウグストゥス」 の称号を受け、初代皇帝になったアウグストゥスと ユリウス・カエサルは同等にしないといけないということで、 8月も7月と同じ「大の月」にすることとなり、31日となった。
すると、8月がそれまで30日であったのが、31日となった ことによって新たな問題が発生する。当時のユリウス暦では 1年365日(閏年は366日)と決まっていた。 8月が1日増えたその分、 どこかの月の1日分を減らさないといけなくなった。 どこを削るかとなれば、すでに29日しかなかった2月を さらにもう1日減らして、28日になったのであった。
そして、7月と8月が「大」の月になると、それまで9月も 「大」の月であったが、すると3ヶ月連続「大」の月に なってしまうので、9月は「小」の月にして、 「9月」と「11月」がそれまで「大」の月であったのを 「小」の月にしてしまったのであった。
アウグストゥスの名が8月になったことから 2月の日が減ったり、8月以降の「大」の月と「小」の月が 入れ替わったりとしたのですが、 それまで8月が30日だったのが、31日になったおかげで 今の学生さんたちは夏休みが1日増えたと 言えるだろうなあ。
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