言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源や考えたこと、お気に入りの歌や発想法、雑学など、政治経済社会の時事ネタも書いたりしています。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。現実世界での所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を問わず、古今東西の学問を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空の企業名を勤務先にしています。その会社を退職する時は私の人生が終焉する時です。.

プロフィール

くわどん

Author:くわどん
世の中の森羅万象のことに好奇心を持つものです。
いろいろの世の中をことを知り、いろいろ言葉を
つづっていきます。
また、過去の各記事にアクセスしやすく
するため当ブログの目次専用ブログを随時更新中です。
目次専用トップページ http://blogs.yahoo.co.jp/
kuwadong/64865881.html 



最近の記事

2015年11月2日まで、10年間毎日更新してきましたが、その後は、週1回プラスアルファのペースで更新していきます。



カテゴリー



語源由来辞典からの引用

当ブログにおいて、語源のコメントを する時は、語源由来辞典から引用しています。

語源由来辞典へはここをクリック!!



リンク

このブログをリンクに追加する



フリーエリア



お買い物しませんか?



最近のトラックバック



最近のコメント



月別アーカイブ



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



広告ですたい!



フリーエリア



2014年(平成26年)の3大ニュース・・・「主権国家をめぐるできごと」「消費税と総選挙・安倍自民党大勝」「山が崩れ、山が噴いて、人命奪う」

今日は、2014年(平成26年)12月31日 水曜日

大晦日の今日は、
当ブログ年末恒例の今年の3大ニュース

1位 主権国家をめぐるできごと
    スコットランド住民投票、ロシアによるクリミア併合、イスラム国の台頭

2位 消費税と総選挙・安倍自民党大勝


3位 山が崩れ、山が噴いて、人命奪う
    広島土砂災害と御嶽山噴火


とこの3つのテーマに関わるできごとを3大ニュースにした。

3位から説明する前に
番外編として1つ取り上げるのが、
全国最年少市長として有名な
岐阜県の美濃加茂市長が贈収賄事件で警察に身柄拘束され
検察から起訴された事件である。

はっきり言って、この事件は、どうみても無罪判決を出すべき事件である。
民主的手続きによって選ばれた市長をろくでもない証拠で、
強制捜査をした警察および
起訴にふみきった検察の行為はある意味
民主主義に対する挑戦かつ、主権者である国民に対する挑戦でもある。
この捜査にあたった警察関係者の美濃加茂市民を侮辱するような
発言も忘れられない。
市長の逮捕後、
人口約5万人台の市民のうち市長を支持する署名が2万人以上集まった。
公判の結審を先日終えて、来年に判決が出る。
この事件については来年に判決が出た時にでも
詳細に書きたいと思う。


さて、

3位 山が崩れ、山が噴いて、人命奪う
    広島土砂災害と御嶽山噴火

8月20日未明に
広島市の安佐北区や安佐南区を中心に
3時間で200ミリ以上の豪雨を観測し、
土砂崩れが多発し、多くの住居が巻き込まれ
74名が亡くなった。
土砂崩れでアパート1棟まるごと流され、
そこ住まいしていた8名全員が亡くなっている。

このような災害は広島だけでなく、
六甲山麓に住宅地ができている
神戸市などの阪神間の都市や
その他の大都市郊外などでも起こりえるできごとでは
ないかと思う。

山にまつわる災害で、
もうひとつ大きな災害は
9月27日に発生した長野県・岐阜県境にある
御嶽山の噴火である。
この噴火で、登山客ら57名が死亡し、
現在も6名が行方不明のままである。


平成3年(1991年)6月の長崎県雲仙普賢岳の
火砕流により43名死亡よりも多い死者を出し、
戦後の火山災害としては最も人命を失う災害になった。
また、登山関係で、日本の一般人の
近代登山史上最大の死者が発生した事例としては
昭和47年(1972年)3月20日に
富士山で雪崩や凍死により24名が死亡する事故が
あったが、
今回の御嶽山の噴火で
一般の登山客が亡くなる事例としては、
近代日本登山史上最大の災害となった。

今回の噴火は噴火予知の難しさや
情報発信に課題を残した。

噴火が発生したのは9月27日であったが、
今となってみれば
その前兆と考えられるのは9月10日から12日に
かけて火山性地震が発生していたが、
その後減少し、山体膨張や火山性微動など
マグマ上昇を示すデータが観測されなかったことから
噴火警戒レベルを平常の「1」のままであった。

そして、火山性微動が観測されたのは噴火の10分前で、
それだけですぐに噴火が起きるとも言えないのである。

そのようなこともあり
噴火に対して無警戒な状況のなか、
紅葉シーズンでかつ
週末の土曜日に多くの登山客が御嶽山頂上付近にいて
噴火の規模が比較的小さいわりには
多くの人命が失われる事態となった。

そういえば、この御嶽山はかつては
有史以来の噴火がなく「死火山」と定義されていた。
一般の多くは「死火山とはもう噴火がない火山」と誤解していたが、
昭和54年(1979年)に御嶽山が噴火して、
「死火山」という学術用語が廃止されるきっかけとなった。

今回の噴火といい、昭和54年の噴火といい、御嶽山の噴火から
火山活動はまだまだ人知が及ばないことが多いことを
あらためて思った。


2位 消費税と総選挙・安倍自民党大勝

今年4月に消費税が5%から8%に引き上げられた。
増税賛成派からは増税によるマイナスは一時的なものにとどまり
7月からは回復するという見方が出ていたが、
実際は増税直後の
4月~6月のGDPが年率でマイナス7.3%と
1997年の前回の消費増税直後の四半期の
それのマイナス3.5%を大きく上回る落ち込みとなり、
かつ、次の四半期の7月~9月でも
それがマイナス1.9%と2四半期連続でマイナスとなり
景気後退となった。

7月~9月のGDPがマイナスとなったことをうけて、
安倍首相は来年10月に予定されていた
消費税の10%への再増税延期を発表し、その信を問うという名目で
衆議院の解散に踏み切った。
「大儀なき解散」または「憲法違反の解散」とか批判があったが、
消費税再増税に慎重な安倍首相に対して、
増税推進の財務省が安倍内閣の倒閣運動を画策して、
自民党の国会議員を増税派で多数派にしようという動きをしていて
それを封じるためにも衆議院の解散総選挙にふみきったという
情報がある。

選挙では、
野党民主党の準備不足などもあり
安倍自民党の圧勝に終わり、引き続き
連立与党で衆議院の3分の2以上を占めることとなった。

これで、安倍首相の集団的自衛権行使の解釈改憲、
特定秘密保護法実施、原発再稼動も信任されたということに
なった。

来年は景気状況はどうなるのか。
また、安倍内閣が続くことが
今後の政治や国防・外交、そして、言論や表現の自由といった
ことにどのような影響を与えていくのか気になることである。


1位 主権国家をめぐるできごと
    スコットランド住民投票、ロシアによるクリミア併合、イスラム国の台頭

今年は国際政治において主権国家の枠組みが問われる大きなできごとが
続いた。

1つ目は、イギリスのスコットランド地方が、イギリスからの独立を問う
住民投票を行った。
当初は、独立反対派が余裕で過半数を取ると見られていたが、
投票日が近づくにつれ、世論調査で独立賛成派が過半数を取る可能性が
出てきて、イギリス政府は大慌てになった。

結果は、独立反対が過半数を占めたが、
そのためイギリス政府はスコットランドに大幅な権限委譲を約束
せざる得なくなり、スコットランド以外の北アイルランドなどの
地方にも同様の権限を委譲せざるえないことにつながるかもしれない
状況となった。

また、日本にとってもこのスコットランドの独立運動は
無関係とは言い切れないかもしれない。

それは、沖縄である。

沖縄はもともとは琉球王国であり、
そして、特に米軍基地問題において
日本政府の対応に憤りを蓄積している。

そのような沖縄において、日本からの独立を志向する
動きが少しずつではあるが出てきている。

また、独立までもいかなかくても
今回のスコットランドの住民投票を受けて、
沖縄の新聞社の琉球新報が社説で
「沖縄もこの経験に深く学び、自己決定権確立につなげたい。」
と述べていて、沖縄と日本本土との関係のあり方に
今後、何らかの影響を与えていくことにつながっていくのかもしれない。


国家の枠組みを問う動きに関して、
スコットランドのように地方も中央政府も合意した
手続きで独立に関する投票を行った方法とは
対照的にある意味、力づくで国境線を変更させたことになったのが
ロシアがウクライナ領のクリミアを併合したことである。

2月にウクライナで政変が発生し、
ロシア寄りであった大統領が失脚して、
親EUの政権が誕生した。
また、その新政権に参画したウクライナの極右勢力が
ロシア語を公用語から外すような動きをしたことから
ロシア系住民の多いウクライナ東部の州やクリミア半島では
ウクライナからの分離を志向するロシア系住民の動きが活発になった。

特に、クリミア半島には、ロシアの黒海艦隊の母校があることもあり、
クリミアでロシア編入を問う住民投票で賛成が多くを占めたが、
欧米が反発し、住民投票は違法で結果を認めないとしたが、
ロシアはクリミアを編入した。

また、ウクライナ東部では親ロシア派住民武装勢力と
ウクライナ政府との内戦状態になり、この戦闘の中、
マレーシア航空機が撃墜され多くの乗客が亡くなる事件が発生した。

この一連の動きに対して、欧米や日本政府は
ロシアに対して制裁に踏み切った。

冷戦が終結して四半世紀になるが、
ロシアと欧米との関係は冷戦後最悪の状態となった。

現在、ロシアの主要な輸出品である石油の価格が
暴落しており、ロシア経済は苦境に立たされつつある。

経済的に追い詰められつつあるロシアが
今後、ウクライナに関する政策をどうするのか
来年も注目である。


そして、国家を枠組みを問う動きとして、
世界史的なこととして注目したいのが
シリアとイラクという主権国家をまたいで
支配勢力を拡大するイスラム国の台頭である。

どうして、イスラム国の台頭を
世界史的に注目したいと思うのかと言うと
17世紀に確立した現在の国家間関係の基盤となった
ウエストファリア体制への挑戦とも受け取られているからである。

17世紀前半、ヨーロッパでは
プロテスタント勢力とカトリック勢力との間で
三十年戦争と呼ばれる戦争が続き、
ドイツでは人口の4分の1が減ったとも言われる戦争であった。

この戦争を終わらすための条約として、
1648年にウエストファリア条約が締結された。

宗教上の対立から凄惨な戦争を反省して、
宗教と世俗の権力を切り離す政教分離が志向され、
政教分離がなされた世俗権力が主権を有する国家間の並存が
1648年にウエストファリア条約によって確立し、
そのウエストファリア体制が世界に広がり、
現在の国際関係においての国家間関係の基盤となっている。

一方で、シリアとイラクという主権国家をまたいで
支配勢力を拡大していたイスラム過激派勢力が
今年、6月に指導者のアブバクル・バグダディを
カリフ(預言者ムハンマドの後継者=最高権威者)」と
名乗って「イスラム国」の建国を宣言した。

そうなると、
宗教と切り離された世俗権力を主権とする
ウエストファリア体制下での国家ではなく、
イスラム教での最高宗教指導者を元首とする国家を標榜して
いることである。
そして、実際に、既存の主権国家であるシリアとイラクに
支配地域を拡大し、かつ、国家の仕組みを作り上げているのである。

そのウエストファリア体制に挑戦するかのような
イスラム国の台頭に対して、
アメリカは空爆で対処している。

このイスラム国の台頭は集団的自衛権行使を推し進める
安倍政権下の日本と全く無関係と言えなくなってくるかもしれない。

アメリカからの要請で、集団的自衛権をもとに
イスラム国攻撃に自衛隊か参戦することも
もしかしたらあるかもしれない。
そこまで、いかなくても、イスラム国の影響が残る
イラクに自衛隊がPKOに参加して、
イスラム国の兵士と戦闘状態になる可能性もある。



このブログ内の関連記事

過去の今年の3大ニュース

2005年
今年の3大ニュースとアメリカ(新自由主義)

2006年(このときは、1つのニュースのみ)
今年の最注目ニュース~ドル離れが進む世界

2007年
2007年の3大ニュース「サブプラムローン問題」「参議院選挙」「消えた年金」 ~ 来年以降の情勢にも大きく影響を及ぼす問題である 

2008年
2008年の3大ニュース「世界金融危機とオバマ氏米国大統領へ」「秋葉原通り魔殺人事件」「毎日新聞Waiwai事件とマスコミ各社の赤字」・・・昭和20年に続き平成20年も激動の年に、金融危機は来年以降の世界史的な大事件になっていきそうだ

2009年
2009年(平成21年)の3大ニュース・・・・今年は国内ニュースばかり、やはり、1位は皆さんが思う通りのことがらです

2010年
2010年(平成22年)の3大ニュース・・・・菅内閣のていたらく、検察の権威失墜、メディア革命

2011年
2011年(平成23年)の3大ニュース・・・・大震災&原発事故、欧州債務危機、抗議する人々・・・来年にも続く大ニュースである

2012年
2012年(平成24年)の3大ニュース・・・増税と政権交代、日中対立とオバマ再選、原発問題・・番外編で「刑事司法の問題」、あとがきで、昨年のトップニュースの後遺症

2013年
2013年(平成25年)の3大ニュース・・・安倍自民党参議院選勝利、シリア危機とイラン制裁緩和、スノーデン事件

スポンサーサイト

テーマ:気になったニュース - ジャンル:ニュース


天気予報での「時々曇り」と「一時曇り」との違いは?・・・・「一時曇り」とは1時に曇りになるということではありません

天気予報を聞いていて、

「晴れ時々曇り」とか「晴れ一時曇り」
という予報を耳にするが、

さて、その「時々」と「一時」の違いは何か。

その「時々」とは
予報時間内のうち2分の1以下の時間のことを意味する。

一方、「一時」はそのうちの4分の1以下の時間のことを
意味する。

たとえば、予報時間が24時間であったとして、

「晴れ時々曇り」となれば、

「曇り」の時が断続的に発生して、
その「曇り」の時間の合計が
24時間のうち2分の1である
12時間以下になるということである。

また、「晴れ一時曇り」となれば、


「曇り」の時が断続的に発生して、
その「曇り」の時間の合計が
24時間のうち4分の1である
6時間以下になるということである。

ちなみに、私が幼きころ
「一時雨」という予報を聞いて
「1時に雨が降るんだ」と思っていた。

さて、また天気予報で、
「晴れ一時曇り、ところによりにわか雨」と

「ところにより」とは

「予報発表区域の半分より狭い範囲」という意味である。

そして、また「にわか雨」の「にわか」とは

「降水が地域的に散発する一過性の雨」

のことである。

つまり「にわか雨」とは
予報区域の半分より狭いところで
一過性の雨が降ることがありますよ

という意味である。

さて、「晴れ時々曇り」と予報で、

「晴れ」と「曇り」はどのように区別されているのか?

まず、気象台の職員が目視で空を見て、

雲の量が
1割以下なら「快晴」、
2割から8割の間は「晴れ」
9割以上で「曇り」

としている。

テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術


天才、湯川秀樹!・・・李白の漢詩から素粒子物理学の「素領域」という概念をひらめいた日本人初のノーベル賞学者のすごさ

今日は、2014年(平成26年)12月29日 月曜日

昭和24年(1949年)に、
中間子理論で日本人初のノーベル賞を受賞した
湯川秀樹がいる。

その湯川秀樹は幼少のころから
古代中国の老荘思想や漢詩にふれていて、
その方面の教養が深かった。

湯川秀樹は、老荘思想が
自身の物理学の研究の発想に大きく寄与した
と語っている。


湯川秀樹はノーベル賞受賞後も
素粒子物理学に関する研究を深めていたが、
超ミクロの世界での
物質、エネルギー、時間そして空間の相互分割不可能な
領域を「素領域(そりょういき)」というコンセプトを打ち立てて
研究を深めた。

私は、湯川秀樹がその「素領域」の概念をひらめいた
過程を知り、
彼の天才ぷりというか発想力の豊かさに仰天した。

彼が「素領域」をひらめいた由来は
中国の唐の時代の詩人の李白のある漢詩であったのだ!!

李白の漢詩に
「春夜桃李園に宴するの序」という詩があるが、

その詩の冒頭に

夫(そ)れ天地は万物の逆旅(げきりょ)にして
光陰は百代の過客(かかく)なり


という詩句があるが、
湯川秀樹は自身の著書「素粒子」において

一寸見たところ素領域の概念と李白詩との間では
些(いささ)かの関係もないと思えるが、
実のところ李白の詩にこの発想の源流がある

と述べていて、李白のこの詩句から
「素領域」を思いついたというのだ!!

さて、この詩句の意味は

そもそも天地とは万物が泊まる旅館のようなものであり、
月日は様々な時代を過ぎていく永遠の旅人のようなもの

という感じである。

湯川秀樹はこの詩句と素領域の関係について
次のようにも述べている。

時代的には両者が遥か遠くに隔たっているが、
時間、空間を「天地」とし、
その内容物としての物質、エネルギーを「万物」として考え、
それらの相互関係を問題にする点では両者は共通点がある。
ここの思想的特徴のあるアイデアがある


逆旅(げきりょ)というのは宿屋のことであって
入れかわり立ちかわり旅人が宿屋に泊まる。
そうして月日が立ってゆく。

旅人があるからこそ宿屋が成り立つ。
しかし、万物が先で天地が後ともいえない。
万物あっての天地であると同時に、天地あっての万物である


というように述べている。

湯川秀樹は

天地=空間
万物=素粒子

として、この李白の詩句と自身の素粒子研究との類似性を
感じて、この詩句から「素領域」のコンセプトをひらめいたのかも
しれない。

まあ、私はこれを知った時、
李白の漢詩から物理学の発想につなげた
湯川秀樹の天才ぷりに

すごい!!!!!

と思わざるを得なかった。

この湯川秀樹の発想の仕方に驚いたのは
私のような直接的に素粒子研究をしている素人だけではなく
それを専門に研究している方も
そうであったようだ。

量子力学と一般相対性理論の統合を目指して研究が進められている
超ひも理論(超弦理論)を研究している
大栗博司博士は、自身の著書「超弦理論入門」で
湯川秀樹が李白の漢詩のこの詩句から「素領域」を考え出したことついて
驚きと現代の物理学の研究に示唆を与えた可能性をこう述べている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現実的な解決策を開発した朝永に対して、湯川のほうは、時代に先駆けた
ビジョンを追究するタイプの科学者でした。後年には哲学的な思索に傾いたようで、
たとえば湯川の著した教科書には、中国盛唐期の詩人である李白の
「夫天地者萬物之逆旅、光陰者百代之過客
(それ天地は万物逆旅にして、光陰は百代の過客なり)」
という文章が引用されています。

逆旅とは宿屋のことである。万物はそれぞれ宿屋のどれかの部屋に泊る旅人である。
どこかから来て、そこに泊り、やがてどこかへ去る。
しかし天地全体が宿屋なら、その外へ出てしまうことはなかろう。
同じ部屋に居続けるかほかの部屋へ移るかの、どちらかである。
あるいは時あってか旅人は死ぬことによって、この天地から消えてしまう
こともあろう。
そこで、もしも天地という代りに三次元の空間全体、
万物という代りに素粒子という言葉を使ったとすると、
空間は分割不可能な最小領域から成り、
そのどれかを占めるのが素粒子ということになる。
この最小領域を素領域と名づけることにしよう。
(『岩波講座 現代物理学の基礎10 素粒子論』岩波書店)


私は大学生時代にそれを読んで、「何だ、これは」と仰天しました。
しかし、いま考えればこの「素領域」という発想は、
重力と量子力学を統合したときに現れる階層構造の行き止まり、
プランクの長さのことを予見していたのかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

プランクの長さとは
1.1616×10のマイナス35乗メートル
と数字で表記されるが、
さて、10のマイナス35乗は、
言い換えると、10の35乗分の1である。

1兆は10の12乗で、1京(けい)は10の16乗である。

その1京を2乗すると、10の32乗となるが、
その1京の2乗にさらに1000をかけた数値が
10の35乗となるが、それが分母となる数値が
10の35乗である。

原子の大きさが、
10億分の1(10の9乗分の1)メートル=100万分の1ミリ
ということなので、
いかに1.1616×10のマイナス35乗メートル
という「プランクの長さ」がどれほど小さい値か
ご理解いただけるかと思うが、
超ひも理論を研究している大栗博司博士は
湯川秀樹が李白の漢詩からひらめいた
「素領域」というコンセプトが
それ以上細かく分割できないというプランク長を
示唆していたと感じているようである。

李白の漢詩から
物理学のコンセプトをひらめた
日本人初のノーベル賞受賞者である
湯川秀樹の天才ぷりと発想力の豊かさと
教養の深さにただ脱帽するばかりである。


テーマ:発想法・編集法 - ジャンル:学問・文化・芸術


私の恒例行事となった年の瀬の夕刻、西宮北口のCAFE FLATにて、読書をしつつ、サザンの名曲「夕陽に別れを告げて」を聞きながら・・・曇り空でも光が届いているのだなあとふと思い

今日は、2014年(平成26年)12月28日 日曜日

昨日の午前10時過ぎ、
自宅から西宮北口駅近くにある
「CAFE FLAT」に電話をかけた。

2009年以来、毎年年末に
CAFE FLATの窓側の席から
年に一度、年末に年の瀬を夕刻の景色を
見ながら読書をして
サザンオールスターズの「夕陽に別れを告げて」を聞く。

私のアタマの中では、
「年末の夕陽」という単語の目録に
夕陽の光が射し込むCAFE FLATの店内や
西側の窓から見える夕陽に反射する光景が
「イメージの辞書」として対応するように
なってしまっているのだ。

昨年からは、その当日の午前中に
CAFE FLATの窓側の南側の席に座りたいので
その席を予約するために電話をするようになった。

昨年、予約した時は、

「あっ、いつも年末にこられる・・」

と、年に1度の年末しか来ない私のことを覚えてくれていた。

そして、昨日、昨年と同様に、
電話をかけて、

「席の予約をしたくて、今日の昼の2時に
窓側の南側の席を」

と言うと、

「あっ、○○さんですね」

と、私は自分の名前を言っていないのに、
昨年、私が予約して名乗った名前を覚えていたようで、
昨年のその時にしか私は名前を告げたことがないのに、
かつ、1年ぶりなのに、名前まで覚えていて
くれていたことに驚いた。

そして、予約をお願いして、
その後、14時前に、
CAFE FLATに入店して、
窓側の南側の席に座った。

CAFE FLAT 141227_1359~001
置かれたメニュー表を見て、
いろいろ見てみたが、
やはり、これまでと同じく、

CAFE FLAT 141227_1406~001

ハニークリームティを頼んだ。
クリームの上にはちみちが乗せられていて、
まあ甘くておいしいこと。

そして、それを飲みながらゆっくり読書を堪能するのだ。

そこで、
4年前はヴェルナー・ゾンバルトの
「恋愛と贅沢と資本主義」を読み、
3年前には松岡正剛氏の「知の編集工学」、
一昨年は、示野信一氏の「複素数とは何か」という
数学の本を読み、
昨年は、
大栗博司氏の「超弦理論入門」と
宮台真司氏の「絶望の時代の希望の恋愛学」を
読んだが、
今年は、橋元淳一郎氏の
「時空と生命~物理学思考で読み解く主体と世界」
である。

それは、
京大理系出身で、SF作家の橋元淳一郎氏が
相対性理論、量子力学や熱力学、
そして生物学などの知見を盛り込んで
時空と生命について考察していく書籍である。

ハニークリームティを口にしつつ、

ゆっくり読書をするのだが、
途中でお手洗いに行きたくなるが、
このCAFE FLATの店内はいろいろ
おしゃれさを感じる店であるが、
また、トイレの中もおしゃれで、

CAFE FLAT 141227_1449~001

鏡に何か吸盤のようなものを
規則的に配置して貼ってあるが、
ここのトイレに行くのもひとつの
楽しみである。

入店してから1時間くらいたち、
私が入店したときは、
他に1組のお客さんの女性2名がいたぐらいであったが、
その1時間のうちに次々とお客さん(ほぼ女性)が入り、
7つのテーブル席がすべて埋まってしまっていて、
次々とオーダーが入っていくなかで、
チーズケーキがあと1つしか残っていないようだったので、
それを頼んだ。

CAFE FLAT 141227_1504~001

手作りのベイクドチーズケーキに、甘いクリームが
添えられていて、おいしく口にした。

その後、ハニークリームティがなくなったので、
別の飲み物をと思い、
メープルの紅茶を頼んだ。

CAFE FLAT 141227_1624~001

それが届けられたや否や
紅茶から発せられるメープルの甘い香りが
嗅覚の神経を刺激した。
また、それに砂糖とミルクを入れて飲むと
甘いメープルの香りが口のなかで広がるのだ。

さて、読書で、
「時空と生命」をよみつつ
かばんの中に入れていた
量子力学の基本原理のひとつである
ハイゼンベルクの不確定性原理を修正した
小澤の不等式についてのペーパーも読んでいた。

不確定性原理の不等式を発表した
ドイツ人のハイゼンベルクは1932年に
31歳で、ノーベル物理学賞を受賞した。

そのハイゼンベルクの不確定性原理の
不等式が量子力学の教科書に使われ続けているが、
数学者の小澤正直教授が、
ハイゼンベルクが考案した不等式を修正する必要があるのでは
ないかということで、
ハイゼンベルクの式を修正した
「小澤の不等式」と呼ばれる不等式を考案した。
それが、実証されつつあるのである。
詳しくは書かないが、結構すごい意義のある内容である。
もしかしたら、小澤正直教授はいずれノーベル賞を受賞
することになるかもしれないなあと思いつつ
目を通して、小澤の不等式を覚えなおした。

さて、時刻が16時30分に近づき、
今年もここで、
サザンオールスターズの
「夕陽に別れを告げて」でも聴こうと思い

CAFE FLAT 141227_1628~001

ウォークマンで聞きながら、
窓から見える景色を眺めた。

毎年、そこから夕陽の赤みの光が
反射される光景を見るのだが、
今年は曇り空で夕陽の光景ではなかったが、
ふと思ったのが、
曇り空でも真っ暗でなく見えるということは
8分19秒前に太陽から放たれた
波でもありかつ粒子でもある光が
雲を透過して、地表に届いているのだなあという
ことである。

曇りというと晴れよりも見通しが良くなく、
曇りよりも晴れの方が比喩的に
「先行きが良い」と発想しがちであるが、
曇りの時でも、光が届いていると思うと、
そのような時でも、先行きを示す光があると
比喩的に思えるのだなあとふと思った。

その後、あと1時間ほどそこにいて、
17時20分ごろに、
レジで清算を済ました。

その時、CAFE FLATの店主の女性の方から

「また、来年も」と声をかけられ、

店をあとにした。



このブログ内の関連記事

2009年12月30日の記事は
年の瀬の夕刻、西宮北口のCAFE FLATにて・・・・サザンの名曲「夕陽に別れを告げて」を聞きながら

2010年12月30日の記事は
今年も、年の瀬の夕刻、西宮北口のCAFE FLATにて、「夕陽に別れを告げて」を聞きながら・・・今年の場合は、「恋愛と贅沢と資本主義」を読みつつ

2011年12月30日
今年も、また、年の瀬の夕刻、西宮北口のCAFE FLATにて、「夕陽に別れを告げて」を聞きながら・・・「年末の夕陽」という「単語の目録」に、「夕刻のCAFE FLATの光景」という「イメージの辞書」が連動する

2012年12月28日の記事
今年もまたまたまたまた、年の瀬の夕刻、西宮北口のCAFE FLATにて、読書をしつつ、サザンの名曲「夕陽に別れを告げて」を聞きながら、夕陽の光を眺める

2013年12月30日の記事
2013年の年の瀬も、夕刻、西宮北口のCAFE FLATにて、読書をしつつ、サザンの名曲「夕陽に別れを告げて」を聞きながら、夕陽の光を眺める・・・来年の年末はどのような気持ちでここで過ごすのだろう


サザンオールスターズの「夕陽に別れを告げて」についての説明・コメント
夕陽に別れを告げて ~ 私のサザンNO.2ソング

テーマ:日記 - ジャンル:学問・文化・芸術


フリーマーケットとは「自由市場」ではなく、その「フリー」とは英語の「flea 」、さてどんな意味

出品者が自分が所有している古いものを
持ち寄って売り出すフリーマーケットというものがあるが、
フリーマーケットと聞いて、「フリー」なので、
誰でも自由に出品できるということで、
英語で、自由を意味する「Free」かと思いがちだが、
そうではない。

フリーマーケットを英語表記すると

「flea market」で、「蚤(のみ)の市」という意味になる。

そして、「flea 」とは、汚い、みすぼらしい
という意味である。

「flea market」は
これは、フランス語で「蚤の市」を意味する
「marché aux puces」の英訳であるが、

フランスのパリの郊外で、古着を持ち寄って
商品を出品していたが、
その古着はまるで
蚤がわいているような古着ということで、
「蚤の市(marché aux puces)」と言われるようになった。

それが英訳された時、
出品される古着が汚い、みすぼらしいということで、
「flea market」と言われるようになり、
それが日本に伝わり「フリーマーケット」となったのである。


テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


手塩に掛ける、その語源・・・自分の好みで自分で塩の味加減をするから


「手塩に掛けて育てた娘を嫁がせる」と言うように、
みずからいろいろと接面倒を見て大切に育てることを
「手塩に掛ける」という表現を使う。

この「手塩」とは不浄を払うために小皿に盛られた塩のことを
表していて、やがて食膳に添えられた小皿の塩のことを意味
するようになる。

さて、食事をするとき、
その食膳の小皿に盛られた少々の塩を
自分の好みにそって、自分の手で塩加減していた。

そこから自らの手で面倒を見て育てるという意味で
「手塩に掛ける」と表現されるようになったそうだ。

テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


おもちゃ、その語源・・・遊び道具を手に持って遊んで・・・

子供の遊び道具である「おもちゃ」は、
なぜ「おもちゃ」と言うのだろうか?

遊び道具を手で持って遊ぶことが多いが、
そのような遊び道具を平安時代には
「持ち遊びもの」と言った。

その「持ち遊び」という表現が
江戸時代のころには、「もちゃそび」と
訛って表現されるようになった。
その「もちゃそび」のうち「そび」が省略され、
「もちゃ」と言われるようになり、
それに接頭語の「お」がついて
遊び道具のことを「おもちゃ」と
表現されるようになったそうだ。

テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


わいせつ表現事件で法廷での被疑者女性の「まんこ」発言を制止した裁判官の行為は思想・信条の表現の自由を妨げる行為でかつ動機の真相究明に蓋をするものである

今日は、2014年(平成26年)12月24日 水曜日

漫画家で女性であるペンネーム「ろくでなし子」さんが、
今年7月に自分の女性器を自分の女性器の形を
復元できる3Dプリンタ用のデータを送信したことが
わいせつ電磁的記録頒布の罪にあたるとして
警察に今年の夏に逮捕されその後、釈放されたが、
今月になって、再逮捕され、
一昨日、東京地裁で開かれた「勾留理由開示公判」に
彼女が出廷した時、彼女の女性器に関する発言を
裁判官が規制するという私からすれば、
裁判官自身が表現の自由を制限するようなことは
何事かと思える行動であった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ろくでなし子さんの「まんこ」発言に裁判官「それ以上続けると意見陳述制限します!」
(弁護士ドットコムニュース 2014年12月22日21時32分)


女性器をモチーフにした作品で知られ、わいせつ電磁的記録送信などの容疑で逮捕・勾留
されている芸術家「ろくでなし子」さんが12月22日、東京地裁で開かれた
「勾留理由開示公判」に出廷し、裁判官の前で意見を述べた。

弁護団によると、ろくでなし子さんは「私は断じて証拠隠滅をすることもないし
、逃げることもありません。はっきりと誓います。私は、私の作品は『わいせつ』で
はないということ、私の体は『わいせつ』ではないということを、裁判によって堂々
と証明したいのです」と宣言し、勾留が不当だと訴えた。

意見陳述の中で、ろくでなし子さんが「体の一部にすぎない『まんこ』が・・・」と
発言すると、裁判官が「呼び方を変えてください」と指示。山口貴士弁護士が意見
陳述の制限に異議を述べたものの却下される、という一幕があった。

それでも、ろくでなし子さんは2回「まんこ」という言葉を使った。すると、
裁判官が「それ以上続けると意見陳述を制限します!」と声を荒げた。結局、
ろくでなし子さんが「では、性器と言い換えます」と折れて、陳述を最後まで続けたという。

(中略)

●意見陳述書

平成26年12月22日

東京地方裁判所裁判官殿

ろくでなし子こと五十嵐恵

(中略)

付け加えますと、私は自分の体の一部にすぎない「まんこ」が何故日本では悪いもの、
汚らわしいものとして嫌われ、「まんこ」という三文字を口にするだけでも怒られたり
おそれられたりするのか疑問に思い、この活動をしてきました。同じ性器でも、
男性の「ちんこ」はOKなのに、女性の「まんこ」はTVでタレントが口にしただけで
番組降板にされる。おかしいと思います。私は自分が作品を作れば作るほど、
人が生まれてくるこの場所だからこそ、むしろ大切にすべきなのに、
その逆の扱いをされることに怒りを覚え、その怒りをバネに、楽しく明るいまんこ
作品を作ってきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私はこのニュースを読みつつ、爆笑しつつ、
法廷でたかが「まんこ」発言を連発されたぐらいで
声を荒げて発言を制止しようとするこの裁判官に対して、
表現の自由を守ることに対するセンスの低さと
公判でろくでなし子さんの行為の動機という真相に対する究明を
封じることにつながることに対する感受性のなさを感じた。

私の大前提として、このわいせつ表現に関する条文自体、違憲性が高く
ろくでなし子さんは無罪であるべきと考えているが、

もし有罪判決を出す場合、ろくでなし子さんの動機について
考察するはずで、その彼女の動機に
「まんこ」という発言がタブー視されているのかという
彼女自身の思想・信条に基づく疑問を
抱いていることは明白であるが、それを言及せずに
判決文を出すというのであろうか?

もし「まんこ」という表現を使わずに判決文を出すなら、
動機に対する真相を蓋にするように思える。

また、この「まんこ」という彼女の女性器に対する発言は
彼女の思想・信条によるところがあり、
思想・信条を表明する
憲法で保障された表現の自由に関して、裁判官がどう判断するのか
彼女の行為のもとととなる思想・信条において
「まんこ」という女性器の表現は重要なキーワードと思うが、
それにも蓋をして、判決を述べようとしていくのか、
そうなるとこの事象の刑事裁判における
思想・信条を表明する
憲法で保障された表現の自由に関して、
裁判官がどう価値判断をしているのか伝わるのか、
国民の議論の材料を提示できることになるのか
いろいろ疑問を抱く。

さて、この事件に関して、今年の夏にろくでなし子さんが1回目の
逮捕時に書いた当ブログの記事を再掲する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女性器を3Dプリンターで表現した女性漫画家が逮捕される・・・・誰も被害者はいないのに、逮捕なんて憲法違反だ!憲法で保障された幸福追求権が侵害されている

今日は、2014年(平成26年)7月17日 木曜日

これこそ、逮捕された女性漫画家に対して、
徹底的に憲法違反で国家権力と戦ってほしいと思う出来事があった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ろくでなし子」逮捕に作家・北原みのりさんが反論「女性器はわいせつ物じゃない」
(弁護士ドットコム 2014年7月14日16時45分)



「マンガ家・ろくでなし子」公式サイトのプロフィールページ 「ろくでなし子」
というペンネームで、女性器をモチーフとした創作活動を行っていた女性漫画家が、
わいせつ電磁的記録頒布の疑いで逮捕されていたことが7月14日、わかった。
女性は容疑を否認しているという。

報道によると、女性は今年3月20日、香川県の男性に、自分の女性器の形を
復元できる3Dプリンタ用のデータを送信した疑いが持たれている。

(中略)

ろくでなし子さんは、女性器がわいせつと言われていることに怒りを感じて、
2012年ごろから女性器をモチーフにした作品を制作しています。こうした作品は、
さまざまなメディアでアートとして取り扱われていました。

海外メディアからも表現者、アーティストとして注目され、本人もやる気に
なっていた。そんな矢先の出来事でした」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そもそも、私は、わいせつ物頒布に関する法律自体そもそも
憲法で保障された表現の自由や幸福追求権の侵害で、
憲法違反であると思っている。

よくわいせつ表現の頒布について
過去の最高裁判決で「わいせつ」の3要件

1.いたずらに性欲を刺激・興奮させること
2.普通人の正常な性的羞恥心を害すること
3.善良な性的道義観念に反すること

これを読み、なんじゃこりゃ?
何をもって、いたずらに性欲を刺激し、興奮させるのか
人によって、まちまちだし、

普通人の正常な性的羞恥心を害すること

って、何をもって普通人の正常な性的羞恥心と定義するのか?
はっきり言って、そんなもん、人によってまちまちだし、
定義なんてできんだろ!!

善良な性的道義観念

ってあるが、これも人によってまちまち、
例えば、フェミニストの方で、セックスで「後背位」は
男尊女卑を表してけしからんとか言っている方もいるようで、
一方で、性的なシチュエーションでは、男から支配的に
振る舞わることで満足するM女性もいて、
女性によっても性的な道徳観念なんてまちまちである。

そんな客観的に定義困難な要件で犯罪の構成要件を
成り立たせるような論理を考えた過去の最高裁の判事は
取り締まる側の恣意性によって如何様にも解釈できて、
不当な逮捕など冤罪事件が多発するようなことを考えなかったのだろうか?
これって、別件逮捕での冤罪で使われかねん手段である。

そもそも「わいせつ電磁的記録頒布」って、被害者はいるのだろうか?
いないだろう。

今回、その私からすればへんてこりんで憲法違反の
「わいせつ電磁的記録頒布」というわけのわからん法律で
逮捕された女性漫画家の「ろくでなし子」さんは、
女性器を描くことで、それに関しての表現をすることで、
何かの幸福を得ていたのだろう。

日本国憲法第13条

すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する
国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の
上で、最大の尊重を必要とする。


とある。「公共の福祉に反しない限り」とあるが、
それについて、難しい言いましを使うと

公共の福祉を人権相互の矛盾を調整するために認められる
実質的公平の原理と解する

とある。要は、他人の権利を侵害しないこと、
つまり、他人の権利を侵害しない限り、幸福追求のためには
何やってもかまわんということである。

これは、イギリスの思想家で自由論を書いた
J・S・ミルの愚行権と同じ主旨である。

さて、今回の女性漫画家の「ろくでなし子」さんは
ただ、女性器を3Dプリンターで表現して、それを売っただけである。

さて、被害者なんているのか?誰かの権利を侵害しているのか?
そんなことはない。
誰も傷つけていない女性漫画家を女性器を3Dプリンターで表現して
売っただけで逮捕するとは、幸福追求権の侵害であり、
憲法違反である。

もし、起訴されたら、徹底的に憲法違反で法廷で戦ってほしい。
まあ、ただ、日本の裁判官は、近代の自由思想を理解できてないような
方々、例えば、J・S・ミルの愚行権をわかっていないような方々も
多いのではないかと想像するので、
また、わけのわからん
わいせつの3要件という
「あほちゃうか」と思える論理をふりまわして、有罪判決なんて
出してしまうのだろうなあと思ったりする。

それにして、女性器の表現を「わいせつ物頒布」で違法化しまうことで、
不当に女性器が貶められているようにも思えて憤りを感じる。
人類な皆、女性器から出てきて、この世に生を受けているのだ。
ある意味、神聖な場所である。
それなのに、女性器の表現を「わいせつ物頒布」で違法化して
女性器を貶めるように思わせることは
人類の出自に対する冒涜である。

また、最後に話は変わるが、
この「ろくでなし子」さんを検挙した警察は、ヒマなのかと言いたい。
「ろくでなし子」さんは誰も被害を与えていない。
一方で、窃盗など世の中には被害者が発生する事件はたくさん発生している。
こんな被害者なき事案に警察資源を投入するという
税金の無駄遣いは止めて、窃盗や傷害など
被害者の発生を未然に防ぐことに警察資源を投入して欲しいわ。



テーマ:刑事事件・裁判関連ニュース - ジャンル:ニュース


船出の見送りの紙テープを投げる習慣は、売れ残り商品の活用から始まった

外国に向かう客船などが、出港するとき、
よく五色の紙テープを投げる光景がみられる。

どうして、そのような風習が生まれたのか?

そのきっかけは1915年の時である。
その年、アメリカのサンフランシスコで、万国博覧会が
開催された。
日本のある商店が包装用の紙テープを出品したが、
大量に売れ残ってしまった。

それを見たサンフランシスコに在住し、
デパートを経営していた森野庄吉が、
それを買い取った。

それを彼は港で、
「送る人と、送られる人の、最後まで別れを惜しむ握手」、
「テープで別れの握手を」というコピーを考案し、
と宣伝して売り出したところ
大当たりした。それが今では船出の光景として
習慣化してしまっている。

船出の見送りの紙テープを投げる光景のきっかけは
売れ残りの商品の活用であり、
それが船出の風習として習慣化してしまったのだ。

テーマ:発想法・編集法 - ジャンル:学問・文化・芸術


総選挙、沖縄での自民党惨敗の議論からマタハラ議論につながった・・・・社会を犠牲にして経済を回すという現在の資本主義は人々を幸福にしているのだろか?

今日は、2014年(平成26年)12月22日 月曜日

昨日、ビデオニュースドットコムの
以下の最新特集を見た。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
与党圧勝が意味するもの(マル激トーク・オン・ディマンド 第715回)
 ゲスト 白井聡氏(文化学園大学服装学部助教)
2014年12月20日アップ


「永続敗戦論」の著者で文化学園大学助教の白井聡氏は、今回の選挙で日本は
まさに「敗戦レジーム」に正当性を与えてしまったと指摘する。
白井氏が指摘する「敗戦レジーム」とは先の戦争の責任者たちが事実上
日本の実権を握り続け、アメリカに隷属することへの引き替えとして、
日本を支配し続けることを可能にする現在の日本の政治体制を意味する。
残念ながら今回の選挙の結果、日本ではまだ当分の間、アメリカへの
隷属を続け、市民や地域共同体の自立を妨げ、戦争の責任はおろか、
原発事故の責任さえまともに問うことができない体制が続くことになる。

 確かにかなり絶望的な状況ではあるが、明るい兆しもある。それが沖縄だ。
沖縄では野党共闘が成立したため、4つの小選挙区の勝者は
共産、社民、生活、無所属だった、また、最高裁裁判官の国民審査でも、
沖縄の不信任率は全国平均の倍近くに達し、ダントツで一位だった。

(中略)

まずこの選挙でわれわれが信任した安倍政権の政策とは何だったのかを
あらためて再確認することで、向こう何年かの間の日本の針路を見極める。
その上で、われわれは何を注視していけばいいのか、この敗戦レジームから
抜け出すために、われわれは何をしなければならないのか、
何ができるのかなどを、ゲストの白井聡氏とともに、
ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


という内容の概略であるが、
番組の中で、安倍自民党が選挙で圧勝するなか、
それとは対照的に、沖縄で全ての選挙区で自民党が惨敗した。
これは沖縄の米軍基地の辺野古基地建設反対ということで
野党共闘が成立して、自民党と対決して勝利したのであった。

この総選挙の前の沖縄県知事選挙では、
もともと自民党系であった那覇市長であった
翁長(おなが)氏が辺野古基地建設反対を訴え当選したが、
その流れのまま野党共闘が勝利した。

沖縄では、米軍基地の負担の見返りに、日本政府から
経済的支援を受け、沖縄を経済的に回していくという
ことでやってきたが、
あまりにも沖縄県民の意思を尊重しない日本政府の
対応への怒り積もり、今回の選挙結果につながったとみられるが、
また、もうひとつ社会学者の宮台真司氏が、
翁長氏が、沖縄らしさという沖縄の社会を守ろうとしていた
ことを取り上げている。

宮台氏は、「社会保守」と「経済保守」という言葉を
使って議論を展開する。
グローバル経済化が進むなか、経済のために社会が犠牲に
なっていると言う。
その一例が、商店街の空洞化問題である。
地域共同体的な機能を有していた商店街が、
大店法規制緩和後、大資本の大型商店に駆逐され、
商店街が衰退し、地域共同体が有していた治安維持機能などの
社会的機能が弱まったりした。

そのように地域共同体を空洞化させ
社会を犠牲にして経済を回す状況が
グローバル経済化が進むなかで加速して、
日本もそうなっているという。

一方で、沖縄では、まだまだ日本本土に比べて、
地域共同体が残っており、
沖縄らしさの社会を守ろうという考えが
沖縄の有権者に響く状況だそうだ。

一方で、地域共同体の空洞化が加速した
日本本土では、地域共同体を守るということを
言っても、有権者に響くことは少なくなっており、
また、そのようなことを考える政治家も少なくなっている
という。

そのように社会を犠牲にして経済を回すという議論の中で、
今回のゲストの白井聡氏が
職場で妊娠した女性にいろいろ嫌がらせをしたり辞職圧力に
追い込むマタニティハラスメントについて言及していた。

そのマタニティハラスメントが発生する背景のひとつの
リア充批判の風潮があるのではないかという議論があった。

現実生活で、恋人や友人関係に恵まれ、かつ、
正社員で安定的な収入を得て、それにより
結婚して、子供を得る状況になっている状態を
「リア充」と言ったりする。

経済のグローバル化で、途上国との価格競争が進むなか
社員の非正規化が進み、かつ、
日本では、正規社員と非正規社員の賃金格差が広がり、
非正規社員はとても結婚できるような生活力はない。

そのようなかたがたからすれば、
妊娠している方はリア充で、
その方々が産休を取ったりして、職場がいろいろ対応
しなければならなくなると何かおもしろくない気分で
ルサンチマン的にマタニティハラスメントが
リア充批判の文脈の中で展開されたりしているように
うかがえた。

社会を犠牲にして経済を回すということが
もたらす歪がいろいろ社会の現象として現れていて、
アベノミクスはそれを加速させるのではないかとも
懸念する考えもある。


最後に、話題は少しそれるようだが、
リア充批判としてのマタハラ議論から
私個人が置かれた状況で思ったりしたことがある。

現在41歳の男である私は、
世間で言うワーキングプアに当たる所得で、
とても結婚などできず、結婚をあきらめている。
つまり、子供に遺伝子を残すということはない人生を
送ることになるだろうと思っているが、
遺伝子の「gene」を残すことはできなくても、
このように言葉を残していくことで、
文化遺伝子のミーム(meme)を後世に継ぐ
メディアの機能を微力ながらでもできればなあと思っている。

そう思うと、実際に、次世代の子を宿している妊婦さんに
対して、マタハラが生じるのは悲しくなるような現象であり、
そのようなことを生じさせている
社会を犠牲にして経済が回るという現在の
資本主義のあり方が本当に人々を幸福にさせるのか疑問を
抱いたりするのである。



このブログ内の関連記事

Art De Vivre(アール・ド・ヴィーヴル) ~ 豊かな会話を弾ませる

経済だけでなく生活文化の豊かさをもたらした明治時代のある村おこし ~ 和歌山雑賀崎村の麦稈真田による村おこし

保育園の迷惑施設化にみるファシズム・全体主義の萌芽・・・子供の声がうるさいというのは共同体の空洞化によるもので、かつて、共同体の空洞化がファシズム・全体主義の要因となった。

テーマ:思うこと - ジャンル:学問・文化・芸術


福島原発、4号機の核燃料取り出し終え、大きなリスク要因の一つはなくなったが、将来、メルトダウンした核燃料を取り出せるのか定かではない

今日は、2014年(平成26年)12月21日 日曜日

東京電力福島第一原子力発電所では、
事故処理と廃炉に向けての作業が進んでいるが、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福島第1原発4号機、核燃料取り出し完了
(日経新聞 2014年12月20日13時37分)


東京電力は20日、福島第1原子力発電所4号機の使用済み核燃料プールから
全ての核燃料を取り出す作業を終えた。重要な工程の一つが計画通りに
完了したことで、30~40年かかる廃炉作業が一歩前進した。
ただ、放射線量の高い1~3号機からの核燃料取り出しは簡単ではなく、
円滑に進むかは不透明だ。

 東電は20日午前、4号機の核燃料の取り出し作業を報道陣に公開した。
東日本大震災がおきたときにプールにあった1535体のうち、
最後まで残っていた未使用燃料を20日までに容器に収め、
クレーンでプールからつり上げた。近く安全な6号機のプールに移せば、
年内をメドとしていた取り出し工程が終わる。

(中略)

 4号機は事故発生時、定期検査中で全ての核燃料がプールに移されていた。
津波で電源を失い、一時はプールの冷却を維持できなくなったため、
余震でプールの底が抜ける事態などになれば、使用済み核燃料が
深刻な状態になると懸念されていた。
「福島第1原発の中でも最もリスクが高い」との見方が国内外から出ていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この4号機の使用済み核燃料プールについては、
反原発の小出京大原子炉研究所助教が、
大きな余震により新たな大量の放射能漏れリスクを指摘してきた。

4号機は、地震発生時は原子炉は稼動していなかったが、
おそらく隣の3号機から漏れ伝わった水素により爆発し、
4号機の原子炉建屋が大きく損傷した。

そのため耐震強度が低下していることが懸念され、
大きな余震が発生すれば、建屋が崩壊して、
大量の使用済み核燃料プールの冷却機能が喪失してしまい、
新たな大量の放射能漏れを引き起こす懸念があったのだ。

現場作業員の方々が、通常よりも高い放射線に晒される中、
およそ1年かけて、4号機プールから核燃料を取り出すことができて、
4号機のリスクはなくなった。

ただ、他の1~3号機の使用済み核燃料については、
原子炉がメルトダウンしてしまっていて、
高い放射線量が出続けているので、すべての取出しが
終わるメドはついていない。

廃炉に30年~40年かかる見通しというが、
メルトダウンした核燃料がどこでどうなっているか
まだまだわからない状況で、
40年で廃炉が終えることができるのかもわからないし、
メルトダウンした核燃料を将来本当に取り出せるのかもわからず、
永久にそこに放置されたままにせざるえない状況になるかもしれない。

大きな原発事故の負の遺産は残され続けるかもしれない。


テーマ:原発事故 - ジャンル:ニュース


啖呵(たんか)を切る、その語源・・・・喉につまった痰(たん)が切れたら胸がすっとしますね

対立している相手に向かい合って、
何か胸がすくような、威勢の良い、歯切れよく言い放ったりして、
相手をやりこめることを
「啖呵(たんか)を切る」と言ったりする。

さて、その「啖呵」の「啖」は、
風邪をひいたときにのどの炎症などなどで生じる
「痰(たん)」である。

痰がのどにつまると苦しくて熱を感じるので、
痰は体内にある火の気から生じると考えられていて、
もともと「啖呵」は「痰火」という漢字表記であった。

いざ、風邪をひいて、痰がのどにつまると苦しいので、
早く治って欲しいものであるが、
その痰が詰まった状態が治ると
「痰火が切れた」となり、胸がスカッとする。

その表現は
縁日などで物売りをする香具師(やし)の隠語だったようで、、
香具師がものを売るとき威勢よく歯切れよくまくしたてる
意味で「啖呵(たんか)を切る」と表現していたようで、
それがやがて、歯切れよく言い放ち相手をやりこめるという意味で
使われるようになったそうだ。



テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


振られた、告白して断れる意味での「振られる」の語源を知ると、既婚女性が振袖を着ないは納得ですね

男性が意中の女性に恋の告白をして、
断れてしまうと、

「振られてしまったなあ」

と嘆くことになったりするが、

さて、そのような意味で、「振られる」という表現が
使われるようになったのはなぜか?

それは女性着物の振袖にある。

昔は、女性が男性の恋の告白に対して、
口に出して返事することは
はしたなきことと考えられていた。

そのような社会で、
いざ、男性からの告白を受けた女性は
自らの意思を着ている振袖を使って示したのだ。

男性からの恋の告白に対して、
振袖のたもとを左右に振ると「好き」を表し、
それを前後に振ると「嫌い」を表す。

そのうちどうしてだかわからないが、
「嫌い」を表す意味で前後に振られたことによって
恋の告白を断られたことの方だけの意味で

「振られた」と言われるようになったそうだ。

さて、結婚をした女性は、留袖を着るが、
既婚女性は、
異性から恋の告白を受けて、振袖を振る必要がない
ということになる。


テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


948hPaという猛烈な爆弾低気圧・・・・分子活動に大きな差がある大気の交差が生み出したすごい温帯低気圧

今日は、2014年(平成26年)12月18日 木曜日

日本近海で爆弾低気圧として急激に発達した
温帯低気圧が、
昨日午前9時、
北海道東部の根室市付近で、
中心気圧が948hPaという
猛烈に発達した状態になった。

ちなみに根室市で、
17日の8時05分に
951.6hPaまで気圧が下がっている。

その気圧の低さにより、
高潮が発生し、北海道南東部の沿岸が浸水した。

さて、この猛烈な爆弾低気圧が、
どのように中心気圧を変化させてきたか
その48時間前から順を追って見ていく。

12月15日09時

天気図 14121509

まず、中国の渤海付近に
1022hPaの低気圧がある。

そして、沖縄付近を見てみると、
等圧線が少しだけ気圧の谷になりそうな形になっている。

その6時間後の
12月15日15時

天気図 14121515

沖縄近海に
1018hPaの低気圧が発生している。
そうこれが948hPaまで発達する低気圧の
始まりである。

そして、
12月16日09時
天気図 14121609

前日の15時までに沖縄付近が発生した低気圧は
四国沖で、1006hPaに少し発達していた。

そして、日本海には、
24時間前に中国の渤海付近にあった低気圧が、
1000hPaに発達しながら北東に進んでいる。

さて、その12時間後の
12月16日21時
天気図 14121621

四国沖にあった1006hPaの低気圧は
茨城県沖に移動し、
気圧を22hPa下げ、984hPaに発達した。

ちなみに、日本海にあった低気圧は
20hPa下げて、980hPaで、
北海道の西方沖に移動している。
980hPaは、熱帯低気圧としての台風であれば、
中心付近の最大風速が30mになる勢力である。

さて、茨城沖に移動した低気圧はさらに
発達を加速させていく。
その6時間後の
12月17日03時
天気図 14121703

低気圧は北海道の十勝の南東沖に移動し、
中心気圧は964hPaと
6時間で、20hPa低下させた。

さらにその6時間後の
12月17日09時
天気図 14121709

さらに16hPa低下させ、
北海道東部の根室市付近で、
中心気圧が948hPaとなった。
熱帯低気圧の台風なら、
中心の最大風速が40mから45mの勢力に
匹敵する。

12月17日09時の気象衛星画像
気象衛星 201412170900-00

この12時間で、一気に36hPa、
24時間で、58hPaも気圧が下がった。

大雑把に言って、24時間におおよそ20hPaも
気圧が下がれば、爆弾低気圧と言われるが、
それが58hPaも下がって、
超ド級の猛烈な爆弾低気圧であったと言いたくなる。

温帯低気圧のエネルギーは、
大気の密度が高い(重たい空気)寒気と
大気の密度が低い(軽い空気)暖気の落差によって生じる
重力による位置エネルギーである。

その落差が大きいほど、
重たい空気である寒気が下降していく時の
位置エネルギーが運動エネルギーに変化するエネルギーが
大きくなり、温帯低気圧は発達する。

今回の場合は、
南海上の海水温が高いところから流れ込む温かい空気と
シベリアからの強い寒気団の空気が混ざり、
その温度差が大きかったので、猛烈に発達した
温帯的気圧が発生したのである。

温度差の違いは、分子活動の活発さの違いである。
分子活動が活発なほど温度が高くなり、その逆であれば、
温度は低くなる。

その大気の温度差の違いをもたらすのは、
太陽光による熱量の違いである。

冬になり、北の大気は、太陽光を受けることが少なくなり、
太陽光によってもたらされる大気中の分子の振動が弱くなる。
一方で、まだ南の方にある大気ほど、太陽光を受ける度合いが
多くなり、その分大気中の分子活動の強さが残る。

その分子活動の活発さの違いがもたらす温度差がある大気が
交差することで、そして、その違いが大きい場合、
猛烈な爆弾低気圧が発生するのである。

画像は気象庁より

このブログ内の関連記事

2011年1月18日の記事 932hPaの温帯低気圧
こんなに気圧の低い温帯低気圧のある天気図を初めて見た!!・・・南の海の海水温上昇が日本を寒くする!

爆弾低気圧の語源
爆弾低気圧~パワフルな低気圧だなあ

2013年9月18日の記事
台風育ちの爆弾低気圧・・・台風18号から変わった温帯低気圧が、台風の時よりも発達した理由

テーマ:気象 - ジャンル:学問・文化・芸術


シドニーでのイスラム国がらみのテロ事件を見て、総選挙での安倍自民党大勝後の日本を思う

今日は、2014年(平成26年)12月17日 水曜日

オーストラリアのシドニーで、人質立てこもり事件があった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シドニー立てこもり事件 犯人死亡、人質2人犠牲 「イスラム国」がネットで洗脳か
(ZAKZAK 2014年12月16日)


 オーストラリア最大都市シドニー中心部で発生した立てこもり事件で、
警官隊の突入の際に死亡した容疑者の男は、イスラム過激派「イスラム国」に
感化されて犯行に及んだ疑いがあることが分かった。インターネットを通じて
世界各国の移民や若者らを刺激する「ホームグロウン(自国育ち)テロ」の
脅威が欧米で高まっているが、日本も例外ではない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふと、このニュースを見て、集団的自衛権を推し進める
安倍政権後の日本の姿を想像したのである。

アメリカは集団的自衛権の行使を日本に求めている。
いざ、イラクでのイスラム国対応で日本に何らかの軍事力行使を
してくれれば、アメリカの負担は軽減されるし、
そこまでいかなくても、ある程度イスラム国の勢力が弱まって、
国連の平和維持部隊で他国の軍隊を守るためにも
集団的自衛権に基づいて、武力行使をすることを
アメリカは望んでいる。

現在、イスラム国がイラクの多くの地域を支配している状態で、
もし、日本が対イスラム国への軍事行動に出れば、
もちろん、イスラム国は日本をテロの対象にするだろう。

もし、イスラム国が弱体化した後、
国連の平和維持部隊としてイラクに日本の自衛隊が出て行ったとしても、
イスラム国の残党が平和維持部隊に参加している日本の自衛隊を攻撃したり、
また敵国とみなされて、日本がテロの対象になるリスクはある。

そして、今回のシドニーの事件のように、
日本にいながらにして、イスラム国の思想に共感した人物が
日本国内でテロを起こす可能性はあるかもしれない。

安倍政権が推し進める集団的自衛権行使がもたらす
日本におけるテロリスクが、今回の衆議院総選挙での安倍自民党大勝で
さらに高まるかもしれない。

そして、一度、イスラム過激派を敵に回してしまうと
100年戦争の如く、長きにわたって、日本はテロの脅威に
さらされてしまうかもしれない。

そして、テロ防止の名目で特定秘密保護法の秘密事項が増え、
そのまに、どさくさに紛れて、秘密事項にするようなことでもないことでも
時の政府の恣意的は判断で機密指定され、それを暴こうとしても
検挙されることをおそれ、真実が報道されないようになったりするかも
しれない。

そして、いざ、テロが発生してしまうと、
テロ対策の治安維持を名目にさらに基本的人権を制約するような
方向に傾斜することもあるかもしれない。

そのような日本になってしまうことを
ことを今回のシドニーでの事件で想像してしまうのである。


このブログ内の関連記事

2014年10月24日
カナダ連邦議会で銃撃、イスラム国思想に染まった自国民によるテロか・・・ビンラディンが考えた不安の再分配というコンセプトがますます実行されていくのだろうか





テーマ:気になったニュース - ジャンル:ニュース


寒い冬、自宅で電気を使うとき、ふと、雪積もる山に寒さに関係なくそびえたつ送電鉄塔のことを思う

今日は、2014年(平成26年)12月16日 火曜日

寒い日々が続く中、
家の中に入ると比較的寒さはしのげる。

家の中に入ると、電気にスイッチをつけ灯りを点ける。
そして、パソコンを使ったりする。パソコンも
電気がなければ使えない。

外が寒い中、室内で電気を使う時、
ふと思うのが、寒い中、
寒さにも関係なく、電気くんは様々な
送電線や配電線のルートを経て、
自宅の届けられているのだなと思う。

私が住む西宮市は関西電力管内であるが、
現在、原子力発電が停止しているなか、
火力発電所を動かして電力供給をしているが、
たとえば、京都府の日本海に面する
舞鶴火力発電所は、石炭火力発電所で
比較的、発電コストが低いので、
24時間稼動のベース電源になっている。

舞鶴火力発電所で発電された電気は、
送電線を通じて、大消費地の
阪神間に送られてくるが、
その送電線の鉄塔と電線は
冬になれば、寒い北風と雪にさらされているが、
それにも関係なく、電気を送り続けている。

舞鶴火力発電所は私の自宅から直線距離で
約90kmであるが、送電線はいろいろ
直線でもないので、おそらく
100kmぐらいは移動するが、
電流は秒速30万kmなので、
あっという間に遠く離れた発電所から
自宅に電気は届けられている。

そのあっという間に電気を届けるために
送電線の鉄塔や電線があるが、
冬寒く、雪が積もっている
誰もこない山の高いところで、
そびえたつ鉄塔くんのおかげで
自宅にて電気の恩恵を賜っているのだなあと思ったりする。


テーマ:思うこと - ジャンル:学問・文化・芸術


第47回衆議院総選挙の私の投票判断過程・・誰にするか投票に出かける直前まで悩んだ・・ちなみに最高裁裁判官審査で2名に×をつけた

今日は、2014年(平成26年)12月15日 月曜日


昨日は、弟47回衆議院総選挙の投票に行ってきた。
近くの投票所で投票を済ませると、

投票済証という投票を済ませたことを証明する
紙が置いてあったので取っていった。

投票証明 141214_1654~001

投票権を得て21年になり、
国政選挙は一度も棄権することなくの
また、ほとんどの地方自治体の選挙で
投票してきたが、そのような投票済証をいただいたのは
初めてである。


さて、私が住む西宮市が含まれる兵庫7区では、
5名が立候補していたが、私は2名の候補の誰にする
投票にでかける直前まで迷っていた。


自民党の議員は、自民党の憲法改正案が
とても近代国家を理解しているとは思えない
国民の権利を制約するような事態をもたらす
危険を感じるので、そもそも投票の対象にしていない。

また、共産党の候補もそうである。

そして、維新の党の候補に関しては、
経済政策の考え方が新自由主義に偏っていて
より格差拡大につながると思って投票の対象から
外していた。

残ったのは、民主党の石井よしろう氏と
無所属で県会議員の30歳の大前はるよ氏である。

朝日新聞と東大谷口研究室が共同で
行った各候補者に対する様々な政策に対する
スタンス比較表を見てみた。

両者の考え方が重なる部分がいくつかあり、

特定秘密保護法が成立したことを評価しますか

の問いに両者とも「どちらかを言えば評価しない」


A 社会的格差が多少あっても経済競争力の向上を優先
B 経済競争力を多少犠牲にしても格差是正を優先

に関して、両者とも「どちらかと言えばB」

A 国内産業を保護すべきだ
B 貿易や投資の自由化を進めるべきだ

に関して、両者とも「どちらかと言えばA」

と私もその考えの方なので、違いがないなあと思いつつ、

消費増税と財政赤字に関することで、
私は、カネ余りと生産力過剰の日本は、
財政危機ではなく、消費増税は不要で、
国債の発行あるいは
政府の借金にならない政府紙幣発行の活用
積極財政をするべきという考えなので、
安倍首相が増税延期に抵抗する財務官僚を抑え込むために
解散総選挙に打って出たことは支持しているが、
さて、その消費増税と財政赤字に質問での

石井氏と大前氏の回答の違いが
投票行動を迷わせ、かつ、最後は決めての要因になった。


A 国債は安定的に消化されており、財政赤字を心配する必要はない
B 財政赤字は危機的水準であるので、国債発行を抑制すべきだ


の問いに対して、

大前氏は「どちらとも言えない」に対して、
石井氏は「Bに近い」

で、石井氏の考え方は私と正反対である。


一方で、

長期的には消費税率が10%よりも
高くなるのはやむをえない

に関しては、石井氏が「どちらとも言えない」で
大前氏は「どちらかと言えば賛成」で

これに関しては、大前氏の考え方は私とは異なる。


治安を守るためにプライバシーや
個人の権利が制約されるのは当然だ

に関して、石井氏が「どちらとも言えない」に対して

大前氏は「どちらかと言えば反対」と慎重であって、
私の中の評価が上がった。

そして、大前氏に対する評価が上がったポイントは次の
2つの質問である。


A 夫婦と複数の子どもが揃っているのが家族の基本形だ
B シングルマザーやDINKSなど家族の形は多様でよい

に関して、石井氏が「どちらとも言えない」で、
大前氏が「どちらかと言えばB」


夫婦が望む場合には、結婚後も夫婦が
それぞれ結婚前の名字を称することを、法律で認めるべきだ

に関して、石井氏が「どちらかと言えば反対」で、
大前氏が「どちらかと言えば賛成」で、

私は、選択的夫婦別姓とシングルマザーやDINKSなど
家族の形は多様で良いという考えなので、
石井氏とは異なり、大前氏と同じである。

ここで、さらに大前氏に対する評価が高まった。

ただ、大前氏は自民党員として、県会議員をしていたので、
自民党に対しては、憲法に対する考え方、自民党内に比較的多そうな
いわゆる復古的な考え方に対して私の価値観と大きな相違が
あるので、懸念があったが、

そして、彼女のホームページを見ると、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

専業主婦や共働きに関わりなく、差別されない社会を目指します。

 自民党県議団と行政や、国会議員と県会議員団の意見交換などの場では、
家庭を大切にできる環境整備を求めてきましたが、

女性は専業主婦が一番である、というようなジェネレーションギャップを感じる
他の議員の発言が多々ありました。

女性の中でも仕事に対する考え方が様々あり、
家族で協力しあって家庭を大切にできるような環境整備が必要です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

という大前氏の考えが述べられていて、
特に自民党議員の家庭の中の女性の役割についての
ジェネレーションギャップを抱いているようで、
自民党内の古い考え方と距離があるように思え、
また、今回の立候補で自民党を除名されているので、
よほどのことがなければ自民党に戻ることはなさそうである。

そして、さらに

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

安定した政治を実現するための
選挙制度に。

 現在の衆議院議員選挙は、地域代表を選ぶ小選挙区制と、
政党を選ぶ比例代表制との2つの制度で成り立っています。
しかし、いずれの制度も、大政党にとって有利なルールになっている上に、
地域代表といいながら、その時々の政党の人気次第で政党名で当選して
しまう状態です。本来の地域代表を選ぶ小選挙区制度を実現するため、
公職選挙法を改正し、組織を持たない若者や、
女性も国政に挑戦できる選挙制度に変えていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とある。私は今の日本に小選挙区を導入したのは
失敗だったと思う。それは大前氏が述べているような
問題点があるからだ。
私はかつての中選挙区制に戻すことがあっても良いと思っている。

そのようなこともあり、大前氏に対する評価が高まり、
一方で、石井氏は国債発行抑制という景気を弱める方向に
機能してしまう可能性があり、
大前はるよ氏に一票を入れることにした。

まあ、選挙結果は無所属ということもあり落選であった。

そして、比例代表は、生活の党に入れた。

そして、最高裁判所裁判官審査で、審査対象の裁判官5名のうち
2名に不信任の「×」を記した。

私が不信任の「×」を記したのは、

鬼丸かおる氏と山本庸幸氏である。

理由は、次の琉球新報の記事の内容にある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最高裁国民審査 沖縄密約、高江を判断 2氏、県関連で判決
(琉球新報 2014年12月7日)


鬼丸氏と山本氏はことし7月、元毎日新聞記者の西山太吉さんらが
1972年の沖縄返還をめぐる密約文書の開示を求めた訴訟で、
上告を棄却し原告側敗訴を確定させた。行政機関が「存在しない」
とする文書について、不開示を決定した時点で行政側が文書を
持っていると立証する責任は請求者側が負うという判断を最高裁
として初めて示した。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この密約は米軍統治下の沖縄を日本に返還する時に、
米軍が負担するはずだった土地の原状回復費などを日本側が
肩代わりすることを密約した。

それを毎日新聞記者の西山太吉さんが外務省の公務員を通じて
情報を得て、それを野党議員に伝えてことに関して、
国家公務員法(教唆の罪)で逮捕され、有罪判決を受けた事件になったが、
その密約がアメリカの公文書で確認されたが、
日本政府は、そんな密約の文書なんてないと言い張っていた。

民主党政権になった時に、やっと政府は密約の存在を認めたが、
文書は探してもないとなり、
「ないものはない」と言い張った。

最高裁の判決の通り、行政機関の密約文書の存在立証を
請求者がしなければならないってなったら、
実際にあっても政府は「ないです。知りません」で貫き通すことを
許してしまう。
私はこの沖縄返還の密約の内容は密約にしなければならないような
内容と思えない。密約にする価値のないような内容でも
当時の政権の恣意的な運用で未来永劫隠し通すことを許すような
こと後押しすることを最高裁は判断してしまったと思い、
その判決を出した鬼丸かおる氏と山本庸幸氏に×をつけた。




テーマ:衆議院解散・総選挙 - ジャンル:政治・経済


放送、その語源・・・受信したけど送り主が誰かわからず送られ放しになって

テレビやラジオなどは電波を通じて「放送」されているが、
さて、もともと英語で広く伝えるという意味である
「broadcast」がどうして「放送」と訳されるようになったのか?

それは第1次世界大戦中にアフリカ近くインド洋を航行していた
ある日本の船でのできごとがきっかけになっている。

大正6年(1917年)1月に
日本郵船の三島丸がアフリカ沖のインド洋を航行していた時、
その三島丸の無線電信局長の葛原顕は

「ドイツの仮装巡洋艦が出没、警戒せよ」という電文を受け取った。

当時、第1次世界大戦で、ドイツとイギリスなどの連合軍の間で
戦われていたが、日英同盟で、イギリスを応援していた日本は
ドイツの敵国であり、そのドイツの巡洋艦が出没しているということで
警戒する必要があった。

ただ、その電文の送信相手がどこの誰だかわからなかったのだ。

それでちょっと困ったことになった。


当時は無線を受信すると、受信証を提出が必ずもとめられたが、
相手がどこの誰だかわからなければその受信証は送りようがない。

さて受信証を送りようがない受信について、
当時の日本の法律で、当時の逓信(ていしん)省に提出が義務づけられていた
通信日記にどのように記載するか三島丸の無線電信局長の葛原顕は迷った。

送信相手がわからないので受信証を送ることができず、
送信相手から送られたままの状態の「送りっ放し」ということで
通信日記に「放送を受信した」と記述したのである。

そして、広く伝えるという意味の「broadcast」という英単語を
「放送」に訳したのも葛原顕である。

やがて、その葛原顕が考え出した「放送」という表現は
逓信省での公文書に使用されるようになり、
「放送」という表現が定着したのである。




テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


平成生まれの稜coさんが歌う「描く空」を耳にして・・・万葉の時代から受け継がれる「面影」という日本の文化遺伝子「ミーム」を感じる

今日は、2014年(平成26年)12月13日 土曜日

先日、私の今の職場先に、
通っているある若い女性からCDをいただいた。

その女性は元シンガーソングライターで、
彼女にとっての10代最後の日となる
2年前の12月15日に、
「稜co」という名前で5曲入りのミニアルバムを
発売していて、そのCDをいただいたのだ。
その5曲すべての作詞を稜coさんがしている。

自宅に戻って早速聴いてみた。

1曲目の「描く空」から耳にすると、

良い歌声が耳に入り、そのまま聞き入ってしまった。

サビの部分の

♪~春の風を 喜ぶ季節に
桜が踊り 心はずむ空に
描く夢に 描いた未来に
僕の心を連れ込んだ君の空

君はココにいる いつも笑って
照らしてくれる太陽 ~♪


を耳にすると、
よくFM局のヘビーローテーションに
選ばれていることもありそうな曲調だなあと思った。

出勤前に、これを聞いて出かけて、
通勤電車の中で、私の脳内に
作成されたばかりの「描く空」という曲のファイルが
勝手にクリックされてしまって、
脳内のオーディオプレーヤーで、ヘビーローテーション状態に
なってしまった。

「描く空」の歌詞を目にすると、

夢を抱いている僕が
遠く離れているところにいる君を
空を世界にして思い描いている

と受け取れる内容になっている。

2番の歌詞で

♪~君の声が 君の面影が
遠くの彼方から 届いた気がした
描く夢に 描いた未来に
光る希望が浮かんでいる 僕の空

この世界は 果てしなく続く
見知らぬ夢が 無限に広がってる~♪


という部分があるが、

「面影」という言葉に惹かれてしまった。
それは、私の愛読書の
編集工学者の松岡正剛氏の
「日本という方法~おもかげ・うつろいの文化」
で、「面影」と「移ろい」をキーワードに
万葉集の時代から近現代までの
日本の歴史と文化について論じている著書を
繰り返し、そして、最近も読んでいて
「面影」という言葉に惹かれてしまっている。

松岡正剛氏は、その著書の中の
p24~25にかけての

「プロフィールとしての日本」で、万葉集に歌など
引用して次のように語っている。

万葉集の巻三に収録されている
笠女郎(かさのいらつめ)が大伴家持に贈った

陸奥(みちのく)の真野の草原(かやはら)遠けども
  面影にして見ゆというものを


という歌の歌意

実際の陸奥の真野の草原はここからは
遠いから見えないけれど、それが面影として見えてくる

と説明している。

さらに松岡氏は

面影について、

目の前にはない風景や人物があたかも
そこにあるかのように浮かんで見えることをあらわしている。
その事やその人のことを

「思えば見える」という、そういう面影です。

面影は何かの「思い」をもつことがきっかけになって
浮かぶプロフィールの動向なのです。

というふうに語っている。

稜coさんの「描く空」の歌詞の

♪~君の声が 君の面影が
遠くの彼方から 届いた気がした~♪

と部分が
その松岡氏の日本文化における面影論で語られている内容と
重なるようにも思える。

平成生まれの稜coさんが作った歌詞に
万葉の時代からの「面影」の感性が受け継がれているようにも
思える。

「面影」という日本文化の文化遺伝子としてのミーム(meme)が
万葉の古代から平成の現代まで、「面影」という言葉を用いて
伝わっている。稜coさんが作った歌詞からそう感じるのである。

歌詞は言葉によって織り成されていくが

その言葉について、
当ブログの記事
言葉には蕾(つぼみ)がある
で次のように書き記している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

インド哲学に
「スポータ理論」なるものがある。

「スポータ」とは「蕾(つぼみ)」である。

それは、人間の言葉のその奥には蕾のようなものがあり、
声で言葉を発して、それが相手に届くと、
「スポータ(蕾)」がはじけ破れて、
花が開き、それによって意味が発生し、
コミュニケーションが成り立つ
という考え方である。

これは、日本の言葉の中には霊があるという
言霊信仰と同じようなものである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

稜coさんが作った歌詞と歌声から
蕾としての言葉が、私の心に響き、
私の脳内にあるネットワークがうごめいて、
言葉と思考の花が咲き、いろいろ感じたことを
このように文字に残そうと思ってしまったのだ。

そう思うと、言葉の力はすごいなあと思ったりする。

稜coさんの「描く空」の歌詞で、

♪~この世界は 果てしなく続く
見知らぬ夢が 無限に広がってる~♪


という部分を目にすると、
私のこれまでの蓄積から、
私の中では、

まだまだ知りきれていない言葉が織り成す意味の世界が
果てしなく無限に広がっていて、
生涯かけて、その無限に広がる言葉が織り成す意味の世界を
旅していきたいと思っている自分自身について思うのであった。

稜coさんの「描く空」のサビの部分が聞けますよ~

稜co.「アイ...」30秒CM
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=JM2Lpm0TuOo







テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術


マネキン、その語源・・・今で言うオヤジギャクから・・・フランス語読みでは縁起が悪いからと・・

服屋さんに行くと、
衣服を着飾ったする等身大の人形であるマネキンを見かける。

さて、その「マネキン」はフランス語で
衣服を身に着けたり、化粧品を使ったりして見せて、
商品の宣伝・販売をする女性を意味する
マヌカン(mannequin)に由来しているが、
フランス語の発音で聞けば「マヌカン」なのに
どうして「マネキン」になったのか?

それは大正時代のころ、
化粧品メーカーの資生堂ので取締役であった
白川虔三(しらかわけんぞう)が
「マヌカン」では、客を「まぬかん(招かん)」で縁起が悪い、
「マヌカン」(招かぬ)より「マネキン」(招金)のほうがいいということで
「マネキン」と言われるようになったそうだ。

そのいきさつはある意味、今で言うオヤジギャクのような
ことからそうなってしまったのである。

テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


最高裁がある痴漢事件での勾留「著しく正義に反する」と判断・・・冤罪防止の観点から最高裁の判断を支持したい

今日は、2014年(平成26年)12月12日 木曜日

十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を 罰するなかれ

という冤罪防止の観点から、次のニュースで取り上げられた
最高裁の判断を強く支持をしたい。

それは、痴漢容疑で逮捕された男性が、それを否定していたので
拘留されて続けていることに対しての最高裁の判断である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
痴漢で勾留「著しく正義に反する」…最高裁決定
(読売新聞 2014年12月10日10時57分)


電車内で痴漢したとして逮捕、勾留された大阪府内の40歳代の
会社員男性について、最高裁が勾留を認めた京都地裁の判断を
「著しく正義に反する」として、取り消す決定をしていたことがわかった。

(中略)

検察の準抗告を受けた地裁の別の裁判官が同日、
「被害者に働きかけて証拠隠滅する恐れがある」として勾留を認めた。

 弁護人は最高裁に特別抗告。
最高裁は
「朝の通勤電車内の事件で、容疑者が(再び)被害者に接触する可能性は高くない」と
した上で、勾留を認めた判断は
「被害者に働きかける現実的可能性の程度について理由が何ら示されていない」
と批判した。男性は同17日に釈放され、19日に不起訴処分となった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

検察が拘留請求を裁判所にすればほぼ自動的にそれが認められる日本において、
それが冤罪事件を誘発させるひとつの要因とも言われている。

実際に、この男性が痴漢行為をしたのかどうかわからないし、
また、していたとしてもその証拠を検察がそろえることができなければ
無罪となるのが近代司法の原則である。


もし、本当に痴漢行為をしてないのに逮捕された状況で、
取調べで否認しつづけていると、検察が証拠隠滅の恐れがあると言って、
裁判所に拘留を要請し、それに対して安易に裁判所も認める傾向が日本にはある。
近代刑事司法では、推定無罪の原則で裁判で判決が有罪が確定するまでは
無罪という状態であるのだが、日本では、そのような状況であるので、
「逮捕=有罪確定」という空気があり、かつ、マスコミもそれを助長している。

そのようななかで、本当は犯罪行為をしていないのに
逮捕されて否認し続けると、身柄拘留が長引き、勤務先を辞めざるえなくなるという
社会的ダメージを被ることになるので、すぐに釈放されたいがために
やっていないのに「やった」ということを言わされて前科一犯のレッテルを貼られて
しまうのである。

逮捕後の安易な長期拘留で自白を迫るようなことはせず、
身柄が釈放されている状態で被告人に対して、
裁判の公判で検察が提示した証拠を吟味して、有罪か無罪かを判断するような
ことが当然になることが、冤罪防止のためには重要だと思う。

やってもいないにのに自白させるような冤罪事件を誘発される逮捕後の安易な
長期拘留を抑制するためにも
今回の最高裁の5人全員一致で出した判断は意義あるものだと思う。



テーマ:刑事事件・裁判関連ニュース - ジャンル:ニュース


12月10日のできごと、明治34年12月10日、田中正造、鉱毒問題で明治天皇に直訴・・・「真の文明ハ山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さゞるべし」

今日は、2014年(平成26年)12月10日 水曜日

明治34年(1901年)12月10日(火曜日)
当時、最高刑が死刑であった
天皇陛下への直訴を命がけで行った男がいた。

その男の名は、田中正造である。

田中正造は天保12年(1841年)、栃木県に生まれた。

その栃木県と群馬県の県境付近を流れる
渡良瀬川が上流の足尾銅山から流れ出た鉱毒によって、
明治時代、
沿岸地域の農作物が枯れて大きな被害を受けた。

栃木県の県会議員から、
明治23年(1890年)の第1回、衆議院選挙で当選し、
衆議院議員となった田中正造はたびたび
渡良瀬川の鉱毒問題について質問した。

しかし、欧米列強に追いつくため
富国強兵にまい進していた明治政府は
足尾銅山で採掘される銅を外貨獲得に利用していたことも
背景にあり、対策に消極的であったが、
農商務省と足尾銅山を所有している古河鉱業が
予防工事を確約、脱硫装置など実際に着工されるが
効果はあまりなかった。
なかなか改善されない鉱毒の公害に地元の農民達の怒りは爆発し、
明治33年(1900年)2月13日、農民達は
東京に陳情に出ようとしたところ、
群馬県の川俣村で警官と衝突し、流血の事態となり
多くの農民が逮捕される川俣事件が発生した。

その2日後と4日後に、
衆議院議員として田中正造は帝国議会において、

亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問

という質問を行い

民を殺すは國家を殺すなり。
法を蔑にするは國家を蔑にするなり。
皆自ら國を毀つなり。
財用を濫り民を殺し法を亂して而して亡びざる國なし。之を奈何。

右質問に及候也。


という文言から始まる日本憲政史上に残る大演説を行い、
このまま鉱毒問題を放置していると国が滅びると訴えた。

しかし、当時の内閣総理大臣であった山縣有朋から
「質問の意味がわからない」と答弁を拒否された。

衆議院議員として、正当な手続きで
足尾銅山による渡良瀬川流域の鉱毒被害の解決を訴えたが
政府は動かず、
明治34年(1901年)10月、田中正造は衆議院議員を辞職する。

おそらく、議会でいくら訴えても通じないならこれしかないと思ったのだろう。

そして、明治34年12月10日(火曜日)
東京市日比谷において、帝国議会開院式から帰る途中の明治天皇の車列に
紋付袴姿の田中正造が、右手に高く紙包みを差し上げて

「陛下!お願いがございます」

と直訴を試みた。ただ、警備の警官に取り押さえられ失敗するが、
その田中正造の直訴の行動は人々に衝撃を与え、
新聞に大きく取り上げられ、号外が配布されるほどで、
直訴状の内容は世の多くの方々に知れることとなり、
足尾銅山による鉱毒対策に政府として何らかの対応策を
せざるえなくなる。

その対策として、政府は
渡良瀬川下流に貯水池をつくり、そこに鉱毒に汚染された
河川の水を滞留させ鉱毒を沈殿させようとした。

そのため
栃木県の谷中村を廃村させ、谷中村を掘って
貯水池にしようとした。

その強引な政府の対応に田中正造は怒って、
強制破壊当日まで谷中村に住み続けて抵抗した。

その田中正造は大正2年(1913年)に鉱毒問題と戦いを続けた
生涯に幕を閉じた。

足尾銅山鉱毒問題は
昭和48年(1973年)銅を掘りつくされることで
足尾銅山は閉山し、鉱毒による公害は減少していった。

ただ、平成になった現代でも、
足尾銅山に由来する汚染のリスクが皆無になったわけではない。

平成23年(2011年)3月、
旧足尾銅山の下流の渡良瀬川で基準値の2倍の鉛が検出された。

その原因は、
東日本大震災をもたらした東北地方太平洋沖地震とその余震などで
旧足尾銅山の鉱泥堆積場が崩れて、
鉱毒汚染物質が渡良瀬川に流出したことによるものである。

田中正造が命をかけて、明治天皇に直訴した
足尾鉱毒問題は平成の現代においても全て終わったわけではないのである。

日本初の公害問題と戦った田中正造が文明についてこう語っている。

真の文明ハ山を荒さず、川を荒さず、

村を破らず、人を殺さゞるべし


この言葉を目にすると、
田中正造の故郷の隣接県である福島県で
東北地方太平洋沖地震による原発事故で人が住まう村が
破られた状況を思うと、いろいろ考えさせられる言葉である。



テーマ:今日は何の日? - ジャンル:ニュース


ポン酢の語源はフルーツポンチと同じ語源に由来する・・・・オランダ、古代インドと遡り・・・・・

冬寒くなると、暖かい鍋物がおいしくいただく
季節になるが、その鍋物料理のときにポン酢を使って
さらにおいしく食べたりする。

そのポン酢は橙やすだちなどの絞り汁であるが、
さて、どうしてそれを「ポン酢」と呼ぶようになったのか。

さて「ポン酢」の「ポン」とはオランダ語に由来するものである。

柑橘類やその果汁を表す言葉として、オランダ語では
pons(ポンス)という表現が使われている。

そう、「ポン酢」のポンとはオランダ語のpons(ポンス)に
由来しているのである。

オランダ語のpons(ポンス)のもともと
古代インドのサンスクリット語で「5」を意味するpanc(パンチャ)
を由来していて、そのインドで、
水・酒・砂糖・スパイス・ライム果汁やレモン果汁など
5種類の材料で作られる飲み物があり、
これが東インド会社を通じて、
欧州に伝わり、オランダでpons(ポンス)と表現される
ようになった。

そのオランダのでpons(ポンス)が、
江戸時代に長崎から日本にもたらされた。
これは、卓袱料理の食前酒として使われるものであったが、
日本では、それに酢酸を加えて味を調え、
保存性を高めた調味料として用いられて、
ポンスの「ス」に「酢」が当てられ、「ポン酢」と呼ばれるようになった。

さて、インドから欧州にもたらされたこの飲み物は
イギリスでは、punch(ポンチ)と表現されたが、
それは日本でなじみのフルーツポンチのポンチである。

つまり、ポン酢とフルーツポンチの語源は
同源であると言えるのだ。



テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


反対派や少数派の意見に耳を傾けない安倍自民党が圧勝してしまうことに不安を抱く

今日は、2014年(平成26年)12月8日 月曜日

次の日曜日は、衆議院総選挙の投開票日であるが、
争点が安倍政権の思惑通り、アベノミクスに争点化しようと
しているが、原発の問題はどうなったのかということで、

ビデオニュースドットコムの2014年12月6日
「この選挙で原発政策を問わないでどうする」
が放送
されているが、福島原発事故後
民主党政権では、2030年代までの脱原発政策を採ったが、
政権交代で自民党の安倍政権になると、
原発をベースロード電源として、原発利用を続ける政策を採り
原発事故以前の電力政策に戻った。
そのことを問いただす内容であったが、

その番組で、VTR出演で、
原発事故で東京に避難生活をしている
元福島富岡町在住の市村高志氏
(NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク理事長)の
発言で興味深い発言があった。

市村高志氏の発言内容を聞いて私の解釈を加えると、

民主党政権の時は、
原発事故の避難者に対して、とにかく
時間をかけて対話しようという姿勢があったが、
安倍政権になって、形だけ聞くだけで
中央で決まったことは有無を言わさず推し進めようという
姿勢を感じる。

ということである。

これを聴いて、
当ブログの2014年11月24日の 
増税延期のための解散総選挙にふみきった安倍首相を評価するが、私は自民党には票を入れないで書いた
次の内容を思い出す。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

さらに安倍政権は特定秘密保護法という表現や報道の自由の
制約につながる法案を通したが、
安倍政権が続くとどうなるか心配させるできごとが沖縄であった。
沖縄では、先日の知事選挙で、沖縄県名護市の辺野古への
米軍基地移設の反対を主張する知事が当選したが、
それとは関係なく政府は辺野古基地移設への工事準備を進めているが、
それに反対する住民活動とそれを排除しようとする警察を取材していた
現地の新聞の記者に対して、ある事件が発生した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
県警が辺野古取材妨害 記者、映画監督を排除
(琉球新報 2014年11月21日)



【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で20日、
県警の機動隊員らが、抗議活動をする市民を取材していた本紙記者らを
力ずくで現場から引き離したり、撮影を中止させたりするなどして取材活動を
度々妨害した。


(中略)

さらに同じ鉄板の上で取材していた本紙の別の記者に対しても、現場指揮役の警察官が、
社名が見えるように首からつり下げていた腕章を無断で手に取り、「琉球新報か」と
問いただした上、現場から出るよう繰り返した。
 その直後に「連れ出せ」と複数の機動隊員らに命令し、隊員らは記者の背後から
腕や肩をつかみ強制的に外に押し出し、戻れないようにした。この記者は座り込んだ
市民の腕を警察官がねじ上げる様子などを撮影している途中だった。
 同じように撮影していた映画監督の藤本幸久さんは機動隊員3人に両手足を
つかまれ持ち上げられた。藤本さんは「撮影している人から真っ先に排除している」と指摘した。

(中略)

記者の排除について、県警本部警備2課の担当者は「取材を規制するつもりではなくて、
安全確保の観点から(記者を)外に出す措置を講じた」と話した。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで、記事の内容を見れば、
ここは日本ではなく中国かと思わせる

県警本部の言い分も笑わせるものである。
安全確保の観点からというのなら、強制的ではなく
言葉で説明すればいいじゃないか。

安倍政権が続くと、沖縄で起こったような表現や報道の自由を制約する
振る舞いが、日本の本土でも起こってくるのではないかと
示唆するできごとである。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

ということを書いたが、
原発事故で東京に避難生活をしている
元福島富岡町在住の市村高志氏の発言を聞いて、
安倍自民党を圧勝させたら、
反対派の意見、少数派の意見に耳を傾けず
強引な政権運営をするように思える。

世論調査では、原発再稼動に反対の意見が多いが、
安倍内閣の政策が信任されたと原発再稼動を
事故リスク低減策をないがしろにして進められる
可能性があるようにも思える。

2011年3月11日の超巨大地震と巨大津波によって
もたらされた福島原発事故は、
安全神話をつくりあげていた
政官財が一体化した原子力ムラは
原発の大事故のリスクに対して、聞き耳を立てて
いなかったことが背景要因のひとつにある。

あの福島原発事故時は、首都圏3000万人避難のことが
首相官邸内で考えられるようになり、
そうなった場合に備えた総理大臣声明の原稿の
草案が考えられていた。まさに戦後日本の最大の危機であった。

そのような原発事故のことを思うと、
反対派や少数派の意見に耳を傾けようとしないように感じる
安倍自民党を圧勝させたら、のちのち日本にとって
禍根を残すことが出てくる不安を抱くのである。


テーマ:衆議院解散・総選挙 - ジャンル:政治・経済


ロバのサイン会・・・消費され消え行くものに過ぎないものが育む絆・・・耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館を聴いて・・・

今日は、2014年(平成26年)12月7日 日曜日

昨日の午前8時5分から、
NHKラジオの「耳で聞く短編小説ラジオ文芸館」を聴いた。

昨日の小説は、吉野万理子さんの作品である「ロバのサイン会」であった。
ラジオ文芸館のそれのあらすじについては次のように書かれている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

主人公はテレビ局の企画で全国を旅し人気者となったロバの「ウサウマ」。
「ウサウマ」の写真集発売を記念したサイン会が開催されることになり、
彼がそこで耳にしたのは、一緒に旅をしたアシスタントディレクターの
「山田ちゃん」が心の病気にかかっているという話だった。
矢も盾もたまらず「山田ちゃん」のもとに駆けつけようとする「ウサウマ」
だったが、書店の店員「沢村」に止められる。果たして「ウサウマ」は
「山田ちゃん」と再会できるのか…?
一緒に旅したパートナーの身を案じるやさしいロバと、
彼と心を通わす人々の姿をロバの目線で描いた作品。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このロバの「ウサウマ」は、人間が話している内容を理解できるロバである。
ただ、人間はそのロバが人間の話を理解できているとは全く想定していない。
ウサウマのまわりにいる人間達は、ウサウマについて語るとき、
ウサウマに向かって語りかけることはないが、
唯一ウサウマに向かって語りかけてくれる人間であったのが
一緒に旅をしたアシスタントディレクターの
「山田ちゃん」(女性)であった。

テレビ局の企画で全国を旅し人気者となったロバの「ウサウマ」の
写真集が発売し、また、その第2弾のセカンドシーズンの
全国旅の企画があったが、
ある日、書店で「ウサウマ」の写真集発売を記念したサイン会が開催された時、
その休憩中、
書店の店員「沢村」と写真集の出版元の編集者の小林との会話をウサウマが
耳にした。
すると、小林によると、
第2弾のセカンドシーズンがテレビ局の判断で中止になったというのだ。
写真集はファーストシーズンのセカンドシーズンの間が6ヶ月あるので、
話題性を継続させるため写真集を出すことになっていたのだが、
その中止の理由は、アシスタントディレクターの「山田ちゃん」の
心身に変調をきたしてしまったからである。
山田ちゃんは椎間板ヘルニアが、
ファーストシーズンで車の運転をぶっとうしてでしていたことで
悪化し、新宿区のどこかの病院に入院していた。
そして、山田ちゃんは精神的な不安定になってしまい心の病気が
深刻になっているという。

小林も山田ちゃんの様子がおかしいと
ファーストシーズンの最終回の2回前の番組で思うシーンがあった。
そのシーンとは、神奈川県三浦半島を訪問したとき、
三浦大根を手入れしていたおばちゃんに、山田ちゃんが
「うちの息子のお嫁に来て欲しい」と言われたときに、
山田ちゃんが「ほんとにおばちゃんのうちの子になりたい」
といいながら急に号泣した。それを見て小林は山田ちゃんの様子がおかしいと
感じていた。

山田ちゃんの心身の不調によりウサウマの旅企画の
セカンドシーズンが中止となった。

小林は
「セカンドシーズンをやらないと発表されたら、ウサウマは
旬の過ぎたただのロバですからね。写真集なんて売れるわけないですよ」とつぶやく。

書店屋上で行われていた撮影会(サイン会)が終了した直後、
ウサウマの周りに誰もいなくなる時があった。
その時、ウサウマは、新宿の病院に入院している山田ちゃんに会いに行く
最後のチャンスだと思った。
サイン会に来ていたお客さんが乗降していた階段を目指して
ウサウマが歩き始めた。
屋上にはエレベーターで来たが、エレベーターは自分では操作できないので、
階段なら降りることはできる。そのようにウサウマは考えたが、
いざ階段に行くと、ウサウマがイメージしていた階段と違っていた。
ウサウマは、公園にあるような広い石段の階段をイメージしていたが、
その本屋の階段の幅が狭く、踏み外すと転げ落ちてしまうと感じて、
足をすくめてしまった。
「でも、いくしかない」とウサウマが考えたとき

「おい」と後ろから声が聞こえた。それは書店の店員の沢村の声であった。

沢村はウサウマに向かって
「もしかして、おまえ、どこかに行こうとしているのか」と言った。
するとウサウマは、大きく首を縦に振って、コクリとうなずいた。

沢村「おまえ俺の言っていることがわかるのだな」

ウサウマはそれにもコクリコクリとうなずく。

沢村「もしかして、ADの山田に会いに行こうとしているのか」

ウサウマはコクコクとうなずく。

しかし、沢村は、新宿のどこの病院に山田ちゃんが入院しているかわからず
無理だと言う。

ふと、沢村がこうつぶやく

「本屋もむなしいものだ。俺は消費されるものがきらいだった。」

沢村の親父は農家で、どんなに精魂をこめて農作物をつくっても
あっというまに消費され、なくなってしまい、売れなかったら腐ってしまう。
本なら腐らず、あっというまに消費されず、名作の本となれば何十年の残っている。
しかし、ウサウマのセカンドシーズンの企画がなくなり、ウサウマも一時の流行ものに
なってしまうという現実をつきつけられると、本だって消費物で
セカンドシーズンが中止されれば、ウサウマの写真集だって腐ってしまう。

ウサウマはそう聞いて、こう思った。

本だけや食べ物だけでなく、人間も消費されてしまう。
病気になってしまったAD山田ちゃんの回復も誰も待ってくれない、
新しい番組が生まれ、新しいアイドルが出てくる。みんな山田ちゃんのことは
忘れてしまう。

ウサウマは
「やっぱり行かなくては」と階段を一歩踏み出した。

ウサウマは、階段をころげおちて、骨折する自分の姿が目に浮かぶ。
そう考えながらウサウマは
「それでもいいじゃないか、殺処分されて自分がこの世からいなくなるだけ」
と思った時、
沢村が「待ってくれ、お前が住む牧場が決まったら、きっと会いに行く。
退院したら、AD山田という子を連れて行くから。制作会社を調べればわかるので、
この階段を降りるのはやめてくれ」

ウサウマは階段を下りるのを思いとどまった。

その後、ウサウマは牧場にすごすことになったが、
沢村はなかなかこず、山田ちゃんも現れることはなく、
ただただ干草を食べる日々が過ぎる。

夏が過ぎ、秋になり、雪が舞う冬になり、
ウサウマは、いつまでここで過ごすのか、山田ちゃんは退院できたのだろうか
そんなことを考えたりしていた。

するとある日、ついに沢村が牧場にウサウマを迎えに来てくれた。

沢村「行こう。山田ちゃんが待っているから」

沢村が運転するトラックにウサウマは乗り込む。

トラックに乗り込んだウサウマに沢村が
「これから行くところは1回、君がいったことがある場所だ。すぐに思い出す。
山田ちゃんは今そこに住んでいる」
と告げる。

沢村から山田ちゃんがADの仕事を辞めていることを聞かされた。
そして、山田ちゃんはまだまだ情緒不安定でポロポロ涙を流して泣くことがあり
医師から、誰かがよりそってあげることが重要と言われたが、
山田ちゃんは身内がなくひとりぼっちなので、沢村の家で引き取ることになった。
沢村の母も山田ちゃんのことを気に入っているという。ただまだ結婚はしていない。

そのようなことをウサウマは聞かされた。

そして、トラックは出発し、高速道路を移動しつつ、ウサウマは眠ってしまう。
ウサウマは目を覚ますが、山田ちゃんは本が好きなので、本屋にいるのではないかと
ウサウマは思っていたが、目が覚めると本屋がある都会のような喧騒さがなく
静かであった。

沢村から到着を告げられ、トラックの後部が開くと、ウサウマは知っているところだと感じた。

土の香り、ミミズの匂い、はるか遠くに海鳴りの音

そうウサウマが感じていると、

「ウサウマく~ん」と言いながら山田ちゃんが駆け寄ってくるのを感じた。
「会いたかった」と山田ちゃんはウサウマの背後から首に抱きついたので、
山田ちゃんの姿がすぐに視界に入ってこず、その代わりにウサウマの視界に入ったのは
おばちゃんであった。

ウサウマはそのおばちゃんに見覚えがあった。
そのおばちゃんとは、山田ちゃんに息子の嫁になって欲しいと言ったおばちゃんである。

そして、そのおばちゃんは沢村の母であった。
そう、到着した場所は、沢村の実家であった。

沢村は東京のマンションを売り払って、三浦半島から毎日2時間かけて、
東京に出勤しているという。

山田ちゃんがウサウマに

「ウサウマくん。サインして、本当はサイン会に行きたかった。ここでサイン会ね」

山田ちゃんが、ウサウマの写真集を持ってきて、山田ちゃんは
ウサウマが蹄(ひづめ)に墨汁を塗ってサインの練習をしていたことを知っていた。

ウサウマは山田ちゃんが用意した墨汁に足を浸し、写真集の余白に足を運び、
サインしたところ墨汁が多すぎて、写真集が黒ずんでしまって大失敗だった。

すると、山田ちゃんは

「ごめんねウサウマくん。沢村さんごめんね。せっかく本屋さんで買ってきてくれたのに」

と言いながら、ポロっと涙をこぼした。

ウサウマが、こんなことで泣くことないよと思うと同時に
沢村が山田ちゃんの肩をそっと両手で包んだ。

沢村
「大丈夫。この本は十分役割を果たしてくれたよ。山田ちゃんとウサウマと俺。写真集が
なかったら出会わなかった。」

そう言うと、ウサウマは

「食べ物だって、本だって消費されていく。でも消えるその瞬間にちかちかと星みたいに
幸せを振りまくことがあるんだよ。ぼくだっていつかは消える。けどその前に、
山田ちゃんと沢村をくっつけることができたら、これからも一緒にすごせたら、ほんとに
ほんとに素敵だ。」


そうウサウマは思う間に、沢村と山田ちゃんがくっていていてキスをしていた。


というのが、この「ロバのサイン会」の結末であるが、
ロバの視線を通じて描かれたこの作品、

ただ消費され消え行くものに過ぎないものが
誰かと誰かをつなぎ、絆を育む役割をはたして幸せをもたらす

そのようなことが印象に残った作品であった。

今回のラジオ文芸館で「ロバのサイン会」が、
NHKの佐藤克樹アナウンサーによって朗読されたが、

その放送を前に、ロバのサイン会の著者である吉野万理子さんの
ブログに次のように書かれていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドラマデイズ (吉野万理子BLOG) 
NHKラジオ文芸館 『ロバのサイン会』(2014年12月2日)


ちなみに、この番組の依頼の電話、出版社からじゃなくてNHKから直接
かかってきたのですが、しゃべってる方が、
なんだかとてもすがすがしい声だなぁ、朗々と話されるなぁ、
と思ってたら、なんとアナウンサーさんご本人でした!
交渉、直接なさるんですねぇ、びっくり。
そんな佐藤アナが、どんなふうに朗読してくれるのか、楽しみです~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と、このところほぼ毎週、私はラジオ文芸館を聴いているが、
朗読するアナウンサーが直接、著者に交渉しているとは知らず
「へえ~」と驚いた。


YouTube 吉野万理子「ロバのサイン会」 NHKラジオ文芸館放送分
https://www.youtube.com/watch?v=RVu-Ra5RKJs


吉野万理子「ロバのサイン会」が収録されている本です。



このブログ内の関連記事

○ラジオ文芸館に関すること

2か月に1度行く、上新庄のミスタードーナッツで、ラジオ文芸館のアンコール放送「尾瀬に死す」を耳にして、前回も同じ場所でそれを聴いていたので、デジャブさを感じた

透明人間とはそういうことだったのか!・・・耳で聞く短編小説ラジオ文芸館、島田雅彦の作「透明人間の夢」を聞いて、ホームレス寸前の彷徨う若い男女の恋の結末は!

人生、思わぬ偶然のできごとでどう変わるかわからない・・・角田光代の「誕生日休暇」を耳で聞く短編小説「ラジオ文芸館」で耳にして

テーマ:読書メモ - ジャンル:学問・文化・芸術


携帯電話から目の前の50cm前にあるパソコンにデータが数秒で届いたが、データの移動距離は50cmどころか、何km移動しているかはわからない

今日は、2014年(平成26年)12月6日 土曜日


西宮市今津駅近くにある
自宅のパソコンの前で
私のガラケーの携帯電話を動かして、
画像をメール送信した。

さて、どこに送信したかと言うと、
そのすぐ目の前にある私のパソコンのメールである。

携帯電話で数秒もしないうちに送信を終わり、
送信終了後に1秒もしないうちに
パソコンのメールソフトで受信をクリックすると、
届いていた。

その時、携帯電話から目の前のパソコンの画面まで、
距離は50cmもない。

ただ、
その時の送信データが移動した距離は50cmだったのかと言えば、
そうではない。
50cm前のところにデータを送るために、いろいろ距離的には
遠回りしていたのだ。

まず、私の携帯電話は旧ウイルコムのPHS電話であるが、
自宅からもっとも近いPHS基地局は、自宅から約200mのところにあるが、
まず、おそらく、その基地局にデータが飛び、
そして、その基地局につながっている
おそらくNTTの回線を通じて、
おそらく日本のどこかにある
私のPHSのメールアドレスのサーバーを通過し、
そして、インターネットを通じて、
また、おそらくは日本のどこかにあるパソコンのメールアドレスの
サーバーを通過し、
そして、自宅のアパートにつながるNTTの回線を通じて、
光ファイバーを通過して、私のパソコンに届いているのである。
実際、インターネットの回線のどのくらいの距離を移動
してきたのかわからないが、少なくとも
km単位はあるだろう。

50cm前のものにデータ移動させるために、
はるばるといろいろなところをめぐりめぐって、
遠回りして届いているが、それが数秒で、
特に送信終了後は、1秒以内で受信できる状態になっている
ことに、不思議さを感じつつ、技術の進歩が
培ってきた偉大さを感じるのである。


テーマ:日記 - ジャンル:学問・文化・芸術


590円で天ぷら添え釜揚げうどん定食を食べた

今日は、2014年(平成26年)12月5日 金曜日

職場近くにある神戸市役所の地下食堂で、
昨日も昼食をとった。

590円で天ぷら添え釜揚げうどん定食を食べた。
この日限定のスペシャルメニューで、
以前から昨日にそれをするという告知があったので、
少し楽しみにしていた。

釜揚げうどん定食 141204_1331~001

うどんに、天ぷらで、かぼちゃ、白身魚、えびなどがあった。
また、大き目のおむすびをひとつ添えられていた。

食べ終わるとまあ腹8分目ぐらいのちょうどいい
具合であった。

このごろこのブログの記事で
神戸市役所の地下食堂での昼食について書くことが
あるが、
比較的低価格で、これほど食べることができる
嬉しさを記録として残しておきたいと思うのだろうなあ。



このブログ内の関連記事


神戸市役所の地下食堂での昼食について

2014年11月20日の記事
神戸市役所の地下食堂でハンバーグ定食食べて、ちょっと、近年の国内のハンバーグ生産量を調べてみた

2014年11月22日の記事
290円の特盛りカレーライスを食べた・・・私にとって久々のカレーであったが、日本人は週に1度はカレーを食べているようだ

2014年11月28日の記事
神戸市役所の地下食堂での昼食で、580円で2食分ボリュームのあるセットを食べたら、夕食なしで済ますことができた

テーマ:日記 - ジャンル:学問・文化・芸術


現在の仕事の所要で、阪神電鉄尼崎駅で下車して、かつての職業の思い出が蘇る

今日は、2014年(平成26年)12月4日 木曜日


昨日、尼崎商工会議所で仕事の用事があったので、
阪神電鉄尼崎駅で下車をした。

用事まで時間が1時間ほどあったので、
駅すぐ近くにあるモンパルナスという店で
昼食をとることにした。

その店はピロシキが有名なお店のようだが、
中に私があまり好まない具材が入っているようだったので、
それを食べず、カルボナーラとパンとスープがついた
セットを頼んだ。

モンパルナス カルボ 141203_1237~001

パンはお好みのパンを選ぶことができるということで、
ベーコンとチーズが入ったパンを選んだ。

そのパンを時々、カルボナーラの麺を食べた後に
残っているソースにつけて食べたりした。

その後、そこで少し読書をして
駅近くにある尼崎商工会議所に入った。
そこの1階のロビーには、
尼崎市の優良企業の製品が展示されていた。

そこには利昌工業という企業の製品が展示されていた
世界で大きなシェアを有する製品を製造している。

その利昌工業には、2年前の8月末まで
14年間勤務していた企業の仕事で、
ヒアリング取材をしたことがあった。
そのヒアリング取材をしたのは2年前の1月であった。

やがて、その年の8月末に業績悪化で退職せざるえない
状況になるとは考えず、その時、その会社に取材していた
ことを思い出した。

さて、エレベーターで、用事のある尼崎商工会議所の7階にあがり、
2時間半ほど、そこで過ごした。

7階の大会議室の北側にある窓から見える景色がけっこう良くて、
遠くに見える宝塚市から川西市にかけての山並みの稜線を背景にして、
伊丹空港から飛び立ったばかりの飛行機が上昇していく様子を眺めたり
していた。

その光景を眺めながら、2年前の退職から
いろいろ変遷を経て、今年6月から入社したばかりに会社の
しごとで、その場でそのように過ごしていることの人生のうつろいを
思ったのである。

用事を終え、再び、阪神尼崎駅から乗車して、
尼崎駅から出たばかりの車窓から
同駅の南側の街並みの様子を見ていると、
駅近くにある尼崎市立中央図書館が見えた。

阪神尼崎駅で下車することはほとんどなく、
はっきりと覚えているのは、尼崎市立中央図書館を利用するためだった。

それは平成17年(2005年)のことである。

先ほど伝えたように14年間勤めていた会社での調査の仕事で、
JR尼崎周辺の様々な種類の事業所数を推測するためのデータとして
NTTタウンページでその変遷を知ろうとした。

その2004年と1994年で比較しようとしたのだが、
1994年のデータはネットで調べられないので、
尼崎市立中央図書館にある1994年のNTTタウンページの
該当箇所を大量にコピーしたのであった。

前回、阪神尼崎駅を下車したのをはっきりと覚えているのは
そのことである。

その時、約9年後にその時とは違う企業での勤めで、
その駅で下車する用事が出てくることは全く考えはつかない。
将来のことはどうなるかわからず、それがおもしろきことである。

また、いずれ、今までに行った地に、
仕事でいくことがあって、昨日のようなことを思ったりすることが
あるのかなあと想像したりする。



このブログ内の関連記事

利昌工業をヒアリングした日のことについて 2012年1月25日の記事 
いつもと違うところから見て気付くこと・・・塚口駅前のミスタードーナッツの2階の窓から空を見上げると

テーマ:日記 - ジャンル:学問・文化・芸術


ストーブなどの暖房器具を窓際に置くことが良い理由

冬になり寒くなると部屋をストーブなどの暖房器具で暖める。
さて、そのストーブを部屋の片隅などに置いていることが
多いが、その片隅が窓際であればいいが、そうでなければ
あまり良くないようである。
そう、ストーブなどの暖房器具は窓際に置くのが良いというのだ。

それはなぜか?

窓際からは外部からの冷たい空気が入ってくる。
もし、ストーブを窓から離れているところに置いていると、
せっかくストーブで暖めた空気が冷やされて、また、
その冷えた風が室内に逆戻りしてしまい、
暖房効率が下がってしまう。

また、暖かい空気ほど天井など上に上がるが、
窓から離れいるところにストーブをおいていると
そこからすぐ上に暖かい空気が上がってしまい、
窓から入ってくる冷たい空気が床に残ってしまう。

一方で、暖房器具を窓際に置くと、
窓から入ってくる冷たい空気がそこで暖められて、
また、上に向かう暖かい空気により、冷たい空気が押し上げられて、
室内の空気の対流が発生し、暖房効率が上がるのである。


テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術


今日から衆議院総選挙が始まるが政治家同士の討論番組を見る気にならんなあ

今日は、2014年(平成26年)12月2日 火曜日

昨日の15時前、職場から近いところにある
神戸元町の大丸前を歩いていると、
衆議院総選挙開始を翌日にひかえて、
維新の党の街宣車があり、演壇に数名が立って
いろいろ話していて、もうすぐ
橋下大阪市長が来るということで
テレビカメラがあったりして、少しは聴衆が集まっていた。

私はそれを聞こうとも思わず、
そそくさと職場に戻っていった。

選挙をひかえたテレビの討論番組でも
政治家同士の討論を見る気はせずテレビのチャンネルを変えるか
消すかしている。

言っていることが私からすればピント外れな感じがして
「また言ってるわ」というぐらいにしか感じないことが多い。

たとえば、消費増税する前に、国会議員が身を切る改革をして
議員の定数を削減すると言うが、
国民の多くが望んでいる景気回復ということには
それをしても全く関係がないことである。

そのようにしらけさを抱きつつも、
どこかの党や候補者には投票はする。

少なくともとても近代国家の本義たるものを理解していないような
憲法草案をつくる自民党には票を入れないだろう。

まあ、あるところにあまり強くなりすぎてもらって欲しくないので
あるところに票を投じるという感覚である。


このブログ内の関連記事


消費再増税延期の衆議院解散・・・・5年前の小沢氏周辺への強制捜査以来、検察、外務、防衛、財務官僚など、行政官僚にないがしろにされてきた日本の民主主義を思う


増税延期のための解散総選挙にふみきった安倍首相を評価するが、私は自民党には票を入れない


参議院選挙での一票の格差違憲判決・・・・国会議員の総数を増やせばいい、地方の定数を減らさず、大都市部の議員を増やせばいい

テーマ:衆議院解散・総選挙 - ジャンル:政治・経済