言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源や考えたこと、お気に入りの歌や発想法、雑学など、政治経済社会の時事ネタも書いたりしています。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。現実世界での所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を問わず、古今東西の学問を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空の企業名を勤務先にしています。その会社を退職する時は私の人生が終焉する時です。.

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くわどん

Author:くわどん
世の中の森羅万象のことに好奇心を持つものです。
いろいろの世の中をことを知り、いろいろ言葉を
つづっていきます。
また、過去の各記事にアクセスしやすく
するため当ブログの目次専用ブログを随時更新中です。
目次専用トップページ http://blogs.yahoo.co.jp/
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2015年11月2日まで、10年間毎日更新してきましたが、その後は、週1回プラスアルファのペースで更新していきます。



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思う壺 ~ 「丁か半か」思い通りにできるよ

予測した通り、意図した通りになることを「思う壺」と言う。

これは、サイコロ博打に由来する言葉である。


サイコロ博打で、
サイコロを壷に入れて振って
「丁(偶数)か半(奇数)か」と聞く。


その壷に入れて振る壷振り師は
出るサイコロの目を思い通りにできると言われることから
思い通りになることを「思う壺」と呼ばれるようになったという。


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博打用語が語源の言葉
「ぞろ目」と「ため口」


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テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


初恋の日(10月30日) ~ 島崎藤村の傑作「初恋」の詩

10月30日は
「初恋の日」なのです。


詩人で小説家であった島崎藤村(1872~1943)が
1896年(明治29年)10月30日
「文学界」46号に「こひぐさ」の一編として
「初恋」の詩を発表したことに由来している。


10月30日を「初恋の日」の記念日に制定したのが、
長野県の小諸市の「中棚荘」という老舗旅館。

「中棚荘」は1898年(明治31年)創業、
島崎藤村が1899年(明治32年)に
小諸にある小諸義塾に国語と英語の教師として
招かれて以来、6年間、藤村は小諸で過ごすのだが、
その「中棚荘」に藤村が頻繁に訪れ、藤村ゆかりの宿として
知られている。

その「中棚荘」が島崎藤村の「初恋の詩」が
発表された日にちなみ

10月30日を「初恋の日」の記念日に制定し、
日本記念日協会に登録した。




島崎藤村

 初恋


まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり


やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたえしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり


わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情けに酌みしかな


林檎畠の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみとぞ
問ひたまふこそこいしけれ



特に最後の


林檎畠の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみとぞ
問ひたまふこそこいしけれ



は印象深い。

逢瀬を重ねた林檎の木の下には
自然と細い道ができている。
「その道を誰が踏み固めたのか」と
君が問うことにとても恋しさを抱く

という感じでしょうね。

逢瀬によって、
林檎畑に道ができるほど、
二人は強く惹かれあい、恋が深まったことが感じられます。



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恋をしている女性が綺麗なわけは


バレンタインデー ~ローマ帝国で生まれた「恋の記念日」は神戸から日本に輸入された


恋愛 ~ 「Love」の訳語として明治以降に普及したが、どうして「恋愛」となったのだろうか?
島崎藤村が影響を受けた「恋愛至上主義」についてもコメントしています。

恋をしている女性は綺麗と言われるが、
きれいといえば「美しい」こと、「美しい」の語源は
美しい ~ 愛でる心・人に対する思いやり、神の意思が表れる善で真なるもの




テーマ:今日は何の日? - ジャンル:ニュース


恋をしている女性が綺麗なわけは

恋をしている女性は綺麗になると言われるが、
それには医学的な理由がある。

恋心を抱くと
脳内にPEA(フェニルエチルアミン)という化学物質が
大量に放出される。

PEAには食欲抑制作用がある。そうなると
食べる量は自然と少なくなり、体重が減り、スリムになっていくのだ。

ちなみにPEAを多く含む食品はチョコレートである。
PEAは女性だけでなく男もでる。
恋の記念日のバレンタインデーにチョコを贈ることは
理にかなっているのだ。
古代アステカの歴代の王たちは、女性を愛する時に恋の媚薬として必ずホットチョコレートをあおり、恋心を高揚させていたという。


恋をして、ときめきを感じているときは
脳内の神経伝達物質の「ドーパミン」が放出され
交感神経に働きかけ、向上心を持たせ、
心身とも活発になり、輝きがあるように感じる。


恋をすると女性の卵巣から「エストロゲン」という
分泌される女性ホルモンが大量に放出される。
エストロゲンは、
卵胞期(生理開始日6~12日)から
排卵期(生理開始日13~15日)にかけて
分泌されるのだが、
このエストロゲンは
肌の新陳代謝を良くし、キメのそろった若々しい肌にする
効能があるのだ。
エストロゲンが大量に分泌されるほど
お肌はピカピカになるのだ。

もともとは
エストロゲンは生理後~排卵日にかけて
男性を惹きつけるために分泌されるホルモンであるが、
気に入った彼を受け入れたいため
エストロゲンがよりいっそう分泌されるというのだ。
だから、恋をしている女性は綺麗になっていくのだ。


恋心を抱いた時に女性の体内で生み出される
PEAとエストロゲンによって、
恋する女性は綺麗になるのだ。


ただ、恋愛をして
PEAが出るのは2~3年だという。

恋愛期間が長くなり、PEAの代わりに出てくるのが
「βエンドルフィン」である。

βエンドルフィンは脳下垂体から分泌される。
βエンドルフィンは
やすらぎといった快感を与える作用がある。
つまり、恋愛初期の熱烈な恋心から
やすらぐということは「安心」「信頼」の気持ちを抱くことになる。

つまり、
βエンドルフィンは
長くつきあっている恋人といるときに脳内に分泌される物質なのだ。

βエンドルフィンが分泌されると、精神的ストレスが解消された
状態になり、
その興奮が
自律神経を通して心臓に伝達され鼓動が高まり、
血行が促進される。

また、βエンドルフィンは
角化細胞、繊維芽細胞からも分泌され、
これらの細胞を活性させるのであるが、
そのことにより、肌の新陳代謝が活発になり、
お肌を美しく保つのだという。

恋心や情愛を抱き続ける女性は美しくなるのだ。



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バレンタインデー ~ローマ帝国で生まれた「恋の記念日」は神戸から日本に輸入された

きれいといえば「美しい」こと、「美しい」の語源は
美しい ~ 愛でる心・人に対する思いやり、神の意思が表れる善で真なるもの






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「話す」の語源は・・・・・ 話すこととは心を○○すること

言葉を発することを「話す」と言うが、
その「話す」に「話」という漢字が用いられたのは
明治時代になってからだという。

室町時代や江戸時代
「はなす」という言葉に当てはめられた漢字は
口偏に「出る」と書いて「咄」という文字と
口偏に「新」と書いて「噺」という文字が用いられた。

「咄」という文字は、音読みで「トツ」であり、
口と音を表す「出(シュツ)」からなる漢字であるが、
「はなす」ということが、口から出るという意味で
「はなす」に用いられたのだろうと推測される。

もうひとつの「噺」は江戸時代に作られた国字である。
言葉を発するという意味で「はなす」以外に「かたる」が
ある。「物語」という言葉はあるが、「物語」は
過去の古い事を表現するという意味合いがあったようで、
新ネタを表現する場合に「はなす」が用いられ「噺」という
国字が当てはめられたようです。


「はなす」という言葉は、室町・江戸という中近世に
生まれた言葉でなく、鎌倉時代
奈良時代からあったという。

その時、用いられた漢字は「放」という漢字である。
「はなつ」という意味だ。


万葉集の3420番

上毛野佐野の舟橋取り離し親は放(さ)くれど我(わ)は離(さか)るがへ


鎌倉時代の宇治拾遺物語に
言葉を発するという意味の「はなす」として
用いられているという。

つまり、
「話す」の語源は「放す」であったというのだ。


気持ちや思いを表す時に「はなす」のだが、
それは、まさに
「思いを放つ」ことであり「心を放つ」ことである。


「話す」ということは「心を放つ」ことなのです。




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言葉に花咲き、笑みを浮かべる

「心」の語源は?

言葉には蕾(つぼみ)がある

言葉は感情の成果物 ~ 繰り返される移ろいと揺らぎの時の流れのなかで、視座を得る


テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


よすが「縁」「因」「便」 ~ 拠り所を意味する「寄す処」に由来

「身や心のよりどころ」という意味で
「便」と書いて、「よすが」と呼ぶ。

この「よすが」意味としては、
「拠り所」という意味以外に
「縁者」「頼れる人」「手がかり」「手段」
という意味があり、
「縁」と書いたり「因」と書いても、
「よすが」と呼ばれる。

その「よすが」の語源は
「寄す処」(よすが)である。

「寄す」の「寄」という文字は
家を意味する「宀」と、
音を表す「奇」からなる。
それには「よる」という意味があり、
つまり、家に身を「よせる」という意味がある。

家は人にとっては、頼れる処
身や心を置くところとなる。

もともと「寄」は漢語で「キ」と呼ばれていたので、
日本の「よす」に当たられた字と思う。

「よす」そのものはどのような意味があったのか
わからないが、

「よす」の口語体の「寄る」には
・近づく
・1か所に集まる。一緒になる。
・味方になる
・気持ちが傾く

という意味があるが、まとめると

「心が惹かれ一緒になる」という感じだろう。

それに「家に身をよせる」という意味の漢語の「寄」と
あてたのだろうか?

家は場所なので「処(ところ)」であるので、
「寄す処」となったのだろうか?


「寄す処」は、はじめ「よすか」と清音で呼ばれていた。
「住み処」と書いて「すみか」と呼ぶのと同じである。


それが濁音化して「寄す処」は「よすが」と
呼ばれるようになった。

「縁」「因」「便」という文字を用いて「よすが」と
呼ぶようになる。

どうしてそうなったのかきちんと調べていないが

「縁」は「人が心のよりどころ」となるというので
人とのつながりを示す「縁」が使われたのだろうか?

「因」には、 関係、縁、繋がりという意味があるので、
使われるようになったのだろうか?


「便」は「つごうがよい」という意味があるが、つまり
「あてになる」「頼りになる」ということなので、
「寄す処」という意味で使われるようになったのだろうか?












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映画の「封切」 ~ 江戸時代の袋詰めの新刊本に由来する言葉

映画の新作が初めて上映されることを「封切」と言うが、
その「封切」の語源は江戸時代に遡る。

江戸時代には映画はない。映画以外のことがらから
生まれた言葉である。


江戸時代には、
多くの貸本屋があったのだが、当時は貸本屋1件あたりに
100名ほどの得意客がいたそうだ。

新刊本が出ると、その得意客に新刊本を配るのだが、
その新刊本は袋に詰めて封が貼られていた。

お客さんが、新刊本を読む場合は、その袋の封を切らなければ
ならなかった。
そのことを「封切」と言った。

そして、明治時代に、
ある新聞社の記者であった吉見蒲州が
ある新しい映画が初上映される時、
その映画に関する記事を書いたのだが、
初上映の意味として、
「封切」という言葉を使用したことから、
新刊本の「封切」の意味が、映画の初上映という
意味でも使われるようになった。



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「映画人から生まれた言葉ゴールデンウィーク」をどうしてNHKは「大型連休」って言うの?




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またもや、冤罪で無辜の人が刑務所に送られようとしている!! ~ 警察の証拠捏造疑惑のある高知白バイ衝突事故の控訴審即日結審

高知県で発生したある交通事故に関する控訴審に関する
以下のニュース記事があった。


春野の交通死亡事故:控訴審、即日結審--高裁で初公判 /高知(毎日新聞)

 スクールバスを運転中に白バイと衝突し、隊員(当時26歳)を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた仁淀川町森、無職、片岡晴彦被告(53)の控訴審初公判が4日、高松高裁(柴田秀樹裁判長)であった。弁護側は、事故現場のスリップ痕について不自然だと指摘する専門家の意見書や解析書の証拠採用を求めたが、すべて却下された。証人申請も「必要がない」と認められず、即日結審した。判決言い渡しは30日の予定。

 禁固1年4月(求刑・禁固1年8月)とした今年6月の1審・高知地裁判決を不服として、被告側が即日控訴していた。【三上健太郎】


というニュースである。新たな証拠採用は必要がないということで、
一審判決に沿った判決が出されるとわかるニュースであるが、

これはただの裁判ではないのだ。

何と、警察の証拠捏造によって、無実の人間が刑務所に送られるという
重大な権力による人権侵害が発生しそうになっているのだ。


この事故は
2006年3月3日
高知県春野町の国道56号線で
高知県警の県警交通機動隊の白バイと
スクールバスの事故が発生し、
同隊の26歳の隊員が死亡した。


被告の主張に沿って事故の経過を書くと、

この日は、
中学3年生の「お別れ遠足」の日で、バス遠足であった。
このバスには、
中学3年生が22人と付き添いの先生が3人乗っていた。
運転していたのが被告となった片岡晴彦さん。

片岡さんは


遠足先の高知市からの帰路の途中、一行は
国道沿いのレストランで食事をした。

その後、バスに乗り、
このレストランを出発して国道に出て、
国道の反対車線に入るために停止して車の流れが
途絶えるのを待っていたところに、
手前の車線を走行して来た白バイがバスに激突したという。


片岡さんの主張によると、
バスを止めていたのだが、それに白バイが
突っ込んできたということで、白バイの前方不注意であるのだが、

何と、ここから信じられないようなことが警察から言われるのだ。

片岡さんのバスが時速10kmで動いていた。
つまり、片岡さんがレストランから出るときに左右をきちんと
確認せず、国道に出たため、白バイがぶつかったのだというのだ。

そして、ブレーキ痕があるとその写真を警察は証拠として呈示した。

一審判決は、警察・検察の主張に沿って
片岡さんに業務上過失致死罪で実刑判決を出したのであるが、
弁護人証人の主張・弁護側提出の証拠は全く無視しているのだ。

このバスに乗ってた中学生や付き添いの先生方も証言した。
中には、このバスが停止してる時に、記念に写メを撮った女子中学生もいて、バスの外の背景などが写ってる画像まで証拠として提出して、
「バスが停止してたとこに白バイが突っ込んで来た」ってことを法廷で証言したが、裁判官は全くそれを無視。

検察が呈示した証拠のブレーキ痕が疑惑だらけなのだが、それを
高知地裁は証拠として採用したのだ。

どのような疑惑があるのか、
ブレーキ痕として、1.5メートルほどの薄黒い帯が2本映っていたのだが、おいおい30名以上も乗るスクールバスで、時速10kmで
急ブレーキをかけて、どうしたら、1.5メートルもブレーキ痕が
できるのだ!!

弁護側が控訴審のために雇った交通鑑定士を交えての再現実験が
地域の民放でなされていたが、
事故と同じ条件で再現実験しても、
ブレーキ痕は0.3m(30センチ)しかない。
そして、薄黒い帯は遠くからでは目視できないほど、
薄かった。

鑑定士によると、再現実験のブレーキ痕には
バスのタイヤの痕の4本の筋があったのだが、
1審判決で証拠採用された検察呈示のブレーキ痕写真には
4本の筋が全くない。同じ写真のブレーキ痕は
遠くからでも目視できるほど薄黒い帯になっていたが、
再現実験ではそうでなかったので矛盾しているのだ。


これが、警察による証拠捏造疑惑なのだ。
1審は、事故現場には多くの人がいて、捏造できないと判断しているが、どうしてもブレーキ痕が物理的に考えておかしいのだ。

どうして、警察は捏造したのか、その動機付けは何なのか?



この事故現場の国道は道幅も広くて見通しも良いため、
普段から、何台もの白バイが、
時速100km~150kmの猛スピードで
走行練習をしていたのだ。

そして、この事故の2週間前に警察庁から
春の交通安全運動に向けて、
白バイ追跡による事故を防止するための取り組みをなすように
指示があり、その指示のあと、
さらに、この事故現場となった白バイが
赤色灯やサイレンを鳴らさずに
時速100km~150kmの猛スピードで
走行練習をしていたのだ。

近所の住民の方々のコメントによると、
「サイレンも鳴らさず、赤色灯もつけずに
時速100km以上のスピードで白バイが走っていた。
いつか、事故が起こると思っていた」
とあった。

もし、白バイの前方不注意の過失を認めてしまうと、
国道で白バイの走行訓練をしていた警察の責任を問われるので、
証拠を捏造して、無実の人間に罪を負わせようとしている
と容易に推測できる。


控訴審に向けて、
弁護側は交通鑑定士による検察呈示のブレーキ痕証拠の矛盾を
科学的に指摘した内容を呈示しようとして、
また、その鑑定士を証人として証言すること
事故状況を再現して検証することを
申請していたのだが、


なんと
控訴審の
柴田裁判長は「バスが右折態勢に入っていないことはあきらか」
(つまり、道路の途中で停車していたのでなく、左右確認せず
道路に進入した)

「バスが衝突時に進行中だったことは、スリップ痕以外の証拠でも十分考えられる」などとして、これらの求めを却下。

さらに「一審後、新たに有利となる事情が被告にない」として被告人質問も認めず、公判は約30分間で結審した。


即日結審で、30日に判決が出るのだが、
これで、片岡さんに対して無罪判決が出ることはなくなった。



弁護側からの新しい証拠を検討しないというのは
高等裁判所の職務怠慢に等しい。

近代刑事裁判においては、
推定無罪の原則に基づき、
検察の証拠に一点の曇りがあれば、
「疑わしきは被告人の利益に」ということで、
証拠不十分で、被告人を無罪にすることが鉄則であるのだが、
その近代国家の精神を裁判所が無視している。

10人の有罪者を逃がすことがあっても
            1人の無辜を罰するな



という言葉があるが、
それは、無実の人間が権力によって自由を奪われるという
重大な人権侵害を防ぐためのものだ。

しかし、今、裁判所は、
1人の無辜を処罰して、刑務所に送ろうとしているのだ。

日本の司法は腐っているとしか言いようのない事態が
続いている。



関連リンク

KSB瀬戸内海放送 「きょうの特集」

映像:高知白バイ衝突死① 警察が証拠を「ねつ造」???

映像:高知白バイ衝突死②?証拠ねつ造…動機はあった?!??

映像:高知白バイ衝突死③?鑑定人が迫る ブレーキ痕の“嘘”??

映像:高知白バイ衝突死④ 真実はどこに…動き出した生徒たち


このブログでの関連リンク
日本の司法をめぐる問題

御殿場事件再び有罪判決 ~ 日本は近代司法にあらず、日本の司法は腐っている

植草事件の公判で、起訴状と矛盾する目撃証言が出たようだ ~ 裁判長はその矛盾に対してどのような論拠で判決を出すのだろうか? 

ベンジャミン氏が、植草氏の逮捕の陰謀説をテレビで言ったようだ!! ~ 植草氏が暴こうとした日米政府とアメリカ資本による大規模インサイダー取引疑惑


冤罪事件 ~ 自白偏重と目撃証言の信憑性の問題


刑事事件のマスコミ報道を鵜呑みにせず、一度、カッコに閉じて判断停止すること


カラオケ店火災で、女性アルバイト店員に対する業務上過失致死罪での実刑判決は不当判決だ! ~ 低賃金のアルバイトに正社員並の過剰責任を負わすのか!




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大江戸線停電事故で思うこと ~ 効率化で冗長性と余裕を失うと危機の時に脆さが出る

昨日(2007年10月23日)
東京都の地下鉄「大江戸線」で、停電事故が発生し、
練馬駅→新江古田間駅において
光が丘発大門方面行き列車が1本立ち往生し、
定員800人を大きく上回る
乗客1300名が閉じ込められ、
避難誘導時の混乱を避けるため、
避難口を運転席の非常用ドアに限ったため、
1人ずつしか出られず時間がかかり、
全員が脱出するまで
約2時間を要した。


これでふと思ったのが、
停電による停止であったのだが、
列車火災で駅と駅との間で止まっていたら
どうなっていたのだろうかと思った。

この大江戸線は建設費を圧縮するために、
シールドマシンによって、外径5.3mの円形に小断面に掘削して、
できた坑道になっている。
車両の幅は2.5mである。
もし、列車火災が発生して、側面ドアから脱出した場合、
外径5.3mから車両幅を引いて2.8m、
1300名が乗っている中、冷静に脱出できるのだろうか?
途中で避難抗のようなところはあるのだろうか?

コスト削減の中、どのような安全対策がなされているのかなあと
思った。

そして、今回の停電事故に関して、
原因は
20日未明に練馬変電所を点検した都外郭団体「東京交通サービス」が、手動の送電スイッチをオフにしたまま戻し忘れていたことにより、
20日以降、土・日曜日と月曜日は1変電所で対応できたが、23日は最も電力を使う始動作業が偶然数駅で重なり、1変電所の供給限界に達したため停電した可能性があると現時点では推測されている。

そのことに関連して、
「あざらしサラダ」さんのブログ
△ミスには違いないが設計にも問題があるのでは


で、次のようなコメントがあった。


本来、二系統から給電する設計にしているのは、片系に障害が発生しても残りの系で運転が継続できるよう、冗長性を持たせて信頼性を確保するためであるが、片系が停電しただけで、もう片系がオーバーロードして全て止まるのであれば、何ら信頼性が向上しているとは言えないからだ。

別の報道では、都営地下鉄、中でも大江戸線は非常にコストを重視していたと聞く。
おそらく、コスト重視のあまりこうした設計になったのではないかと思うが、これって、もともとの設計に問題があるのではないだろうか。

とコメントしている。
効率化を追究するあまり
冗長性をなくしたり、空間を狭くしてスペースに余裕がなかったり
して、いざ危機が発生した場合、脆くなることがある。

そのようなことがないのかが、気になった停電事故であった。


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東横インの違反から思うこと~効率化と冗長性(Redundancy)

効率化の名の下、行き過ぎた福利厚生費カットの弊害に気がついた企業
独身寮と飲みニケーションのお陰に気が付く・・・・企業に独身寮設置と社内行事復活の動き






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カラオケ店火災で、女性アルバイト店員に対する業務上過失致死罪での実刑判決は不当判決だ! ~ 低賃金のアルバイトに正社員並の過剰責任を負わすのか!

兵庫県宝塚市のカラオケ店で今年1月、
客8人が死傷した火災で、(3名が死亡)
業務上失火と業務上過失致死傷の罪に問われた
同店の元アルバイト女性店員佐々木美津子被告(35)の判決が
22日、神戸地裁であり、
佐野哲生裁判長は禁固1年6カ月(求刑禁固3年)の実刑を
言い渡した。


私はこの判決を聞いたとき、厳しすぎると思った。
もしかしたら、業務上失火は成り立つが
業務上過失致死傷罪は成り立つのかは疑問であったし、
業務上過失致死傷罪は成り立っても、
彼女の責任の度合いは低いと思うからだ。

責任の重さで言うと、経営者と、そして、刑事訴追されていないが
行政にもあると思うのだ。


さて、この火事が発生したカラオケ店の店舗の構造そのものに
問題があった。

建物は1981年に新築され、市に届けられた用途は
「倉庫・事務所」であった。その後、釣具店、コンビニ店を経て
1989年12月に上江洲店長が建物を借りてカラオケ店を開いて、
カラオケ店になり、建造物を改装していくが、
消防法違反、建築基準法違反・
宝塚市火災予防条例違反がいくつもあった。

○条例違反
条例に基づく、「遊技場」への用途変更がない。

○消防法違反
遊技場は面積に関係なく各階に消火器が必要であるのだが、1階しかなく、非常口への誘導灯がなかった。

このカラオケ施設は収容人数は60名と想定されるが、収容人員が50人を超える遊技場には非常ベルの設置義務があるが、非常ベルがなかった。

2階建てのこのカラオケボックスには、2階と1階との間の階段が1箇所しかなかった。10名以上収容できる施設で、直通階段が1箇所しか
ない場合は避難器具の設置義務があるが、それがなかった。

収容人員30人以上で、防火責任者を選任する義務があるが、そうされていなかった。


○建築基準法違反
このカラオケボックスの2階は窓がなかった。そのような「無窓階」の場合には、排煙設備が必要であるが、それがなかった。

このカラオケボックスでは約21平方メートルの増築があったが、10平方メートル以上の増築時に届けが必要があるのに、届けがなかった。


このように、このカラオケボックスの建造物そのものに違法性があり、かつ、火災を大きくさせてしまう構造になっていた。この責任は、アルバイトの佐々木さんではなく、経営者にある。

そして、なんと、
このカラオケ店の土地・建物の所有者は
宝塚市消防本部消防士長の義父であり、
かつ、
宝塚市消防本部の職員が、業務以外のプライベートタイムの時であるが、このカラオケ店に多く訪れていながら指摘や
改善勧告もしていなかったのだ。

つまり、行政が見過ごしてしまっていたのだ。


そのような中、2007年1月20日悲劇は発生する。
火災が発生するのは当日の18時30分ごろである。

この日、佐々木さんは18時から(または20時)
の出勤予定であったが、
経営者店長から頼まれて13時から出勤していた。

本来、忙しくなる18時ごろには店長が戻ってくる予定であったが、
店長は「佐々木さんなら1人でも大丈夫だろう」と
遅れて18時には店に行かなかった。

しかし、そのころには17名のお客さんがいて、
受付・調理など、佐々木さんは一人で多忙にしていたのだ。

この時、佐々木さんは、中華鍋にサラダ油を注いで、過熱していた。
そして、食器を手洗いしようと食器を洗い始めた。
この食器の洗い場が、台所の外にあったのだ。
つまり、建物構造上、店員が調理場から目を離しやすく
なっていたのだ。
そのようなところで、食器洗いをしていたところ、
すると、お客さんから次々ドリンクの注文がきたので、
それに対応していたところ、中華鍋のサラダ油の過熱の
ことを失念してしまい、ついに、加熱中のサラダ油から出火、

1階にいた客の会社経営の男性(64)のところに、
(多分、常連客だと思う)
泣きながら
「フライパンから火が上がった」と駆けつけ、
助けを求める。
佐々木さんは消火器を使おうとしたが、使い方がわからず、
客に渡したもののガスが抜けていて作動しなかった。

そして、火は広がり、2階にいた3名が一酸化炭素中毒で
なくなった。



 弁護側は業務上過失致死傷罪について「正常な消火器があれば、火災は起きなかった」として、失火と死傷の因果関係を否定したが、


佐野裁判長は「そもそも油の加熱を忘れるという被告の過失がなければ、火災で死傷者は出なかった」

判決理由について佐野裁判長は

「やかんの空だきなどを経験したが何の工夫もしておらず、防火意識に欠けていた」と指摘。「火災になれば二階からの避難は難しいと認識していたが、
 最優先で客らに呼び掛けることをしなかった」とした。


私はこの判決理由や量刑について大いに疑問に感じる。


「そもそも油の加熱を忘れるという被告の過失がなければ、火災で死傷者は出なかった」


というが、
火災が発生しても、経営者がきちんと消防法・建築基準法に基づいて
きちんと建造していれば、死亡者がでなかったのではないか?

法律では
「無窓階」の場合には、排煙設備が必要で、もしそうなっていれば、
煙が屋外に出て、一酸化炭素の濃度が低下していたかもしれない。

また、
2階建てのこのカラオケボックスには、2階と1階との間の階段が1箇所しかなかった。10名以上収容できる施設で、直通階段が1箇所しか
ない場合は避難器具の設置義務があるが、それがなかった。

もし、縄梯子などあれば、2階で死亡した方々は地上に避難できた可能性がある。
この避難器具の設置義務の責任はアルバイトの佐々木さんではなく、経営者にあるのであり、逃げ遅れて死亡したのであるとすれば、責任は佐々木さんではなく経営者ではないか。



「火災になれば二階からの避難は難しいと認識していたが、 最優先で客らに呼び掛けることをしなかった」

とあるが、とにかく消火器で火を消そうとしたのだ。店員が1名しかいない中、とにかく、火が大きく広がっていなければ、その火を消そうとするのが普通であろう。しかし、消火器が不良で、消化剤が出てこなかった。

この時点で消火が無理とわかって、2階の客に知らせる手順になると思うが、もし、法律通りに非常ベルがあれば、2階の客に知らせることができたはずだが、非常ベルがなかった。非常ベルがあれば、とにかく火が出た時点で非常ベルを鳴らスことが可能で、それによって、死亡した3名が気がついて、死亡することなく脱出できた可能性がある。しかし、非常ベルが設置されていなかったため、それができなかった。
それは、アルバイト店員の佐々木さんの責任ではなく、経営者の責任である。



「やかんの空だきなどを経験したが何の工夫もしておらず、防火意識に欠けていた」
「そもそも油の加熱を忘れるという被告の過失がなければ、火災で死傷者は出なかった」

と裁判長が指摘しているが、やかんの空焚きを経験しても無策であったことを理由にすることは最もらしく聞こえるが、さてどのような工夫ができるというのだろうか?油を加熱する場合は、油から目を離さないとか、タイマーを設置して、アラームを鳴らすようにするとかになると思うが、アルバイトの店員に何処まで責任を負う義務があるのだろうか?
それは、店主の経営者の責任が大きいのではなかろうか?

また、そのようなやかんの空焚きというヒヤリハット体験によって、
防火対策を取るための感受性教育を経営者がしていたのであろうか?
そのような教育がない中では、
タイマーアラームを設置するという発想が
佐々木さんに出てこなかったかもしれない。
きちんと、防災教育を受けていない中、
アルバイト店員にそこまで義務を
負わせるべきなのであろうか?


「そもそも油の加熱を忘れるという被告の過失がなければ」
とあるが、

油の加熱中に
食器洗いをしていて、かつ、ドリンクの注文が次々と入り、
その間に出火してしまったのであるが、
食器の洗い場が、台所の外にあったのだ。
つまり、建物構造上、店員が調理場から目を離しやすく
なっていたのだ。

そのような構造であれば、油の加熱のことが
意識から外れやすくなり、失念しやすくなるのは
普通である。
このような建物の構造にしてしまった事に関しては、
アルバイト店員ではなく、経営者の判断によるものではないか。

そして、そのような状況で、次々と注文が入れば、
目先のことに追われることは、ヒトの性質としては
自然なことであり、加熱している油のことを失念しやすく
なってしまう。
建物の構造上、洗い場と調理場が離れていれば、なおさら
失念してしまう。このような状況では、ミスが起こってしまうのは
不自然ではない。

事故が発生しやすい状況であれば、そうならないような
状態にしていくのは、アルバイトの責任というより
経営者の責任であろう。
そして、この時は、1人で17人の客に対応するという
1人でこなすには過剰な負荷がかけられていた。
このようなときに、火災が発生したら、
一人で全て対応するのは困難だ。


以上、建物の構造や当時の状況など
これらのことを考えると、
このアルバイト店員の佐々木さんが失火してしまったとしても、
建物の構造が法律通りに防災対策がなされていれば、
死亡者が出なかった可能性が大いにあり、かつ、
避難誘導したとしても、建物構造上、避難不能になっていた
可能性があり、その違法な建造物設置の責任は経営者にあり、
アルバイトの佐々木さんの失火によって、業務上過失致傷罪に問うのは
おかしいのではないかと思う。

そして、佐々木さんは防火責任者でもなく、
おそらく、消火器使用や避難に関しての
防災訓練や教育を受けていないと考えられる状況において、
重い刑事責任に問うのは疑問に感じる。


この実刑という判決は、遺族の厳罰要求に引きずられたのかもしれない。


遺族の父親の一人が、初公判後の記者会見で
「(被告人らに)殺されたと思っている。悔しい」と発言し、
同じ方が、公判の意見陳述で

「被告は店内にいた息子をほったらかして逃げた。目の前に息子を殺した相手がいるのに何もできない悔しさを理解してほしい」

と主張した。

さらに別の遺族の方が
「消火器が使えないなら、避難誘導を優先してくれれば死ぬことはなかった」
とも主張している。

その遺族の厳罰要求に裁判官はなびいたかもしれない。


「被告は店内にいた息子をほったらかして逃げた。」と
遺族の方は主張する。大事な息子を17歳で失った無念・悲しみ・怒りがあり、いろいろ思うことがあると想像しますが、
私は、被告はほったらかしたとは思えない。

火災発生後、佐々木さんから助けを求められた男性客が
火が天井にまで達していたため、
1階にいた客4人に伝え、佐々木さんが2階に向かおうとしたが
避難させたという記事があった。


もし、仮に、佐々木さんが2階に向かっていれば、
彼女も一酸化炭素中毒で亡くなっていた可能性がある。
彼女が亡くなっていれば、火災の真の原因はわからず、
後の再発防止の教訓を得ることはできなくなったかもしれない。


佐々木さんは、真面目な人だと思える。
初公判の検察の
起訴状朗読の際、終始嗚咽を漏らしながら手で涙を拭っていた。閉廷の際は深々と頭を下げていたという。

そして、一生かけても補償はしていきたいと述べたという。
ただ、彼女の立場からすれば、厳しいかもしれない。


そして、佐々木さんは
「遺族の 気持ちを考えると控訴はできない」と
1年6ヶ月の禁固刑を受け入れるという。
未決拘留期間が230日と7ヶ月以上になっているので、
実際は9ヶ月。また、彼女は場合は真面目に刑務所で過ごしそうなので、早く、仮釈放されるかもしれない。
禁固刑では、懲役ではなく労役はないが、禁固の場合は
檻の中で、まる1日中いることになるので、それでは、苦痛なので、
懲役刑者と同じく、刑務所内で労役をすることが多いという。

女子刑務所は、入ったばかりの時、先輩の受刑者からのいじめの
洗礼を受けることが普通なので、
佐々木さんにとっては精神的にきついだろうなあと思う。


それにしても、この判決の論理がまかり通ると
アルバイトは正社員よりも低賃金で働いているのに、
正社員並の責任を負わされることになる。

やはり、この判決内容に疑問を持つ方が多くいるようで、

2ちゃんねるの
【裁判】宝塚カラオケ店火災客死傷事故 元アルバイト店員被告(35)に禁固1年6ヶ月判決 弁護側「控訴はできない」 神戸地裁

のスレッドでは、

61 :名無しさん@八周年:2007/10/23(火) 13:50:52 ID:e1bMRCDV0
これからはどんどんこういう流れになっていくんだろうな・・・。
バイトにも民事刑事の責任をガンガン負わせていく。
賃金面では奴隷なのに、責任だけ重大。



65 :名無しさん@八周年:2007/10/23(火) 13:56:21 ID:Rdmz3wuQ0
アルバイトにここまで責任を負わせるのか
給料安くて社会保障は無いけど責任は正社員並みに背負ってもらいますよと
いやあ美しい国だ


と皮肉交じりの批判がなされている。


私もこの判決には疑問を感じる。
今の格差社会と言われ、パート・派遣・アルバイトが
正社員並に働いても、同じ給料を得れない状況において、
このような判決が出れば、アルバイトに過剰な責任が
負わされることとなり、格差社会を助長することにつながるように
感じる。
この裁判官は世間知らずなのではないかと思う。


この判決は、控訴すべきものだと思う。それは
アルバイト・パートの正当な権利を守るためでもあると思うのだ。
伝わってくる佐々木さんの人柄からすれば、控訴しないように
思うが、弁護士が説得して、控訴に持ち込んで欲しい。

この判決が判例になれば、
アルバイトをしている学生・フリーター、
家計の足しにパートをしている主婦に過剰な責任が負わされる
社会になっていくことになる危惧を感じるのである。

パートに出ている主婦などが、過剰な業務上過失致死罪の
責任を負わされ、刑務所行きということが多発する事態を
懸念する。




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津波地震の発生メカニズム ~ 大きく揺れなくても、大津波が来襲する原因は

先日、NHKを見ていたら、
明治三陸地震の時の津波発生メカニズムが
わかったというニュースをしていた。

なぜ、この明治三陸地震の津波が注目されるのか?

明治三陸地震は
1896年6月15日19時32分、岩手県三陸地方で
震度2~3ぐらい、最大でも震度4ぐらいの揺れが
ゆったりと長く続いた地震であった。
震源は岩手県釜石市東方沖200km。
揺れはそれほど大きくなかったのだが
その30分後、三陸地方を大津波を襲ったのだ。
最大で、38mの高さになった。


普通、近海を震源とする地震で大津波が発生する場合、
震度は5~6クラスであることが多いのだが、
明治三陸地震では、
震源地近くであまり強い揺れを感じなかったのに、大津波が来襲した。
このような
地震を「津波地震」といい、小さくゆったりと揺れる地震なので
「ヌルヌル地震」とも言われる。

津波地震発生のメカニズムとして、
これまで、次のような説が言われていた。
地震発生時
プレートが跳ね上がるとき、海底の堆積物が多いためにゆっくりヌルヌルとプレートが持ち上がるために、震動は小さくゆっくりとしたものになるが、プレートの移動量は巨大地震並みなので、それに伴う津波も大きいものになるメカニズムを持つとされる。


この説では
堆積層の重さでプレートの移動量に大きくなったので、
大津波が発生したということになるが、


最近、明らかになった説では、
海底の堆積物がキーポイントであることには変わらないが、
堆積層そのものの変動が大きくなったために
大津波が発生してしまったという説明である。


地震発生時、
プレートから伝わってくる地震動が
堆積層に伝わってくるが、


堆積層は柔らかいため、
堆積層が大きく震動してしまうというのだ。


同じエネルギーの地震で
堆積層がない場合に比べて、海底の変動幅が大きくなり、
そのため、地震の規模に比べて、大津波が発生してしまう
というのだ。

堆積層がある場合、
マグニチュード8クラスの巨大地震で発生する大津波を、
そのクラスの半分以下のエネルギーの地震で
発生させることになるというのだ。


日本近海で地震多発海底地帯に
堆積層が蓄積されている海底が
三陸沖以外に多くあるというので、
明治三陸地震のような
あまり揺れが強くない地震であるのに、
1時間以内に大津波が到達する津波地震が
発生する可能性があるというのだ。



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世界語になった「TSUNAMI」

スマトラ沖地震・インド洋大津波から1年

大津波から町を守った世界遺産
インド洋大津波から守られた世界遺産の町

象さんの超能力!
象さんが、この超能力のおかげで、インド洋大津波の被害を予防できた

能登半島地震で、富山湾で、海底地すべりによる津波が発生?

津波が来ないと言われていた日本海に大津波が襲った日~日本海中部地震

歴史の目撃者~ニュース速報の音を聞くとき
1993年北海道南西沖地震の緊急警報放送についてコメント

TSUNAMI ~風に戸惑う 弱気な僕~
サザンの名曲




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ぽしゃる ~ フランス語の「chapeau」が語源で、サムライの降参時の「兜を脱ぐ」という風習に由来する

計画・準備をしていたことが、途中で駄目になってしまうことを
「ぽしゃる」と言うが、
その語源はフランス語に由来する言葉なのである。

さて、フランス語というと
「chapeau」である。その意味は「帽子」である。

英語の「cap」と同じ語源であり
英語もフランス語もラテン語の"「頭」を意味する「caput」に
由来している。

フランス語で、帽子を意味する「chapeau」の
読み方をカタカナ表記すれば、
「シャポー」となるが、「シャッポ」と呼ばれた。

幕末から明治維新にかけて、日本は開国して、
欧米列強の文化が流れ込んできて、
帽子をかぶるようになった。
幕末の幕府は軍事訓練をフランス式を取り入れた。
明治維新になって、陸軍が創設されたが、
明治政府の陸軍もフランス式を取り入れた。
そこで、
帽子を意味する「シャッポ」という言葉も伝わってきたのだ。

それまで、武士は兜をかぶっていたのだが、
兜から帽子になったのだ。

さて、武士の戦で、
降参する時、兜を脱いだ。

近代軍隊では兜でなく帽子をかぶることになり、
降参するという意味で
「シャッポを脱ぐ」と使われるようになった。

降参をするということは、
戦いを仕掛けて、目的が達成できず、駄目になってしまうという
意味にもなる。

そこで、
「シャッポを脱ぐ」の
「シャッポ」を倒語化して(逆さまにして)「ポシャ」として、
名詞を動詞にする助動詞「る」をつけて、
計画が駄目になるという意味で
「ぽしゃる」という言葉が生まれたという。



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「駄目」の語源
「ダメ押し」されたら「ダメ」~囲碁の無駄なマス目から派生してきた言葉


倒語が語源の言葉
グレる~蛤の貝合わせ





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秘密 ~ 仏教に由来する言葉・・教義の秘奥深密の真意は隠して伝える

「秘密」という言葉がある。
それは、隠して多くの人に知らせないという意味であるが、
その「秘密」は仏教語に由来する言葉である。

秘密の「秘」には秘奥という意味がある。
秘奥とは、物事の奥底のことであり、
ある教えや学問・技芸など、容易に到達不可能な
奥深い、つまり、深遠な奥義という意味になる。

秘密の「密」には隠密の意味があり
人に悟られないように隠して行動することであるが、
それは、はっきりと皆にわかる状態の「顕露」に対する
意味であると考えられている。

仏教の教えの深遠で、かつ、微妙なところは、理解が
難しいところがあり、手当たり次第に誰も彼もに教えると
誤解を受ける恐れがあるので、
教えの秘奥深密の部分を容易に多くの人に吹聴することなく、
深遠な真理を、あえて真の意味を隠して伝授したのである。
それを「秘密」という仏教語の意味だという。


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仏教に由来する言葉

愛敬・愛嬌 ~ 仏様の柔和で慈悲深い表情を見れば

諦める ~ もともとは仏教用語で、「断念」という意味と違う意味であった

おはこんばんちは・・・・・挨拶

以心伝心 ~ 花を捻りて微笑する

一期一会~once-in-a-lifetime encounter

一連托生~同じ蓮の花の上に生命を托す相手を間違うと大変

覚悟 ~ 真理・正法を悟る 

玄関~奥深き道理を悟るための関門

金輪際~大地の最下層の極限の果て

ジャンケンは天の意思である!

食堂~食べる事も修行

しょっちゅう ~ 「初中後」・初めも、中ごろも、終わりの時も

図に乗って、お坊さんが声楽を唱える

世界は「時空」 ~仏教から生まれた言葉

退屈 ~ もともとは仏教後 困難に退き屈してしまうと、やることが無くなる

醍醐味 ~ もともと仏教に由来し、日本のある有名な乳酸飲料の語源にもなっている

台無し ~ 台が無ければ、値打ちが下がる

大丈夫、菩薩様がいるから

コーヒーフレッシュの「スジャータ」~由来は釈迦を救い癒した娘にあり

ダンナさんとデートする ~「ダンナ」と「デート」は同じ語源であった!!

当意即妙~仏教に由来する熟語である「当意即妙」の判断は命を救う事がある

投機~もともとは仏教用語で、師匠と弟子の心機一致の意味である

どっこいしょ~何処へ行くんだ?六根の汚れを清めに山にいくのだ!

ナイショ~もともとは、心のうちで悟りを得た証明という意味だった!!

何かの「冥利」につきる喜びは、神様・仏様が授けてくれたもの

足を洗う

めっぽう ~ 仏教の滅法に由来。法が滅べば、なんでもありでめちゃくちゃ



秘密なことが関係して生まれた言葉

内幕 ~ 幕の内側での作戦会議の機密事情




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日本語が世界の標準語となる日 ~ 表意文字と表音文字を持つ日本語が、中国の台頭とIT化で、世界の公用語になる?

昨今、英語教育を小学校から取り入れようとする
動きがある。
現在の世界の標準言語は「英語」だからそうなるのだろう。
18世紀から20世紀は
パックスブリタニカ・パックスアメリカーナと
300年以上にわたって、
イギリス・アメリカと英語の国が世界の覇権を
握ったからそうなっていたのだろう。

今回の記事は、英語のことについて話すのではない。
結論を言えば「日本語は英語に替わって世界の標準語になる」
可能性があるということだ。

それは主な理由として4つある。

①中国の台頭
②IT化と世界に広がる日本のポップカルチャー
③アメリカの衰退



①中国の台頭


中国の台頭と日本語の世界標準語化とどのような
関係があるのだろうかと思うかもしれないが、

中国で使われている言葉で
「社会」「資本」「主義」「哲学」「市場」「科学」
という言葉は中国人が考えたものであろうか?

いや違う、それらは、日本が近代化の時、
欧米から伝わった言葉を
漢字を利用して翻訳してできた言葉だ。

つまり、日本人が考えた和製漢語を中国人が使っているのだ。

日本から中国に伝わった和製漢語については、

日本から中国へ伝来した和製漢語

で、さらに詳しく書かれている。

そして、
「中国旅行90日つれづれ日記とその後の北京一人暮らし」
というページ(1999年に定年退職して2001年から北京のソフト開発会社で働いてる方が書いている)の
中国語の中の日本語」で


もしも中国が日本製漢語を輸入しなかったら、
毛沢東も毛沢東語録を書けなかった。


という書き出しから始まり、次のように書いている。


もしも中国が日本から、日本が作った語彙を輸入しなかったらならば、毛沢東も毛沢東語録を書けなかった。これは本当である。中国人の王彬彬という人が書いた中国語の論文の「現代漢語中的日語"外来語"問題」の中にも、次のように書いてあった。

  「中国語の中で、日本語から来た外来語の数は、驚くほどの数字で、現在我々が使用している社会とか人文・科学方面の名詞、術語の70%は日本から輸入したものである。これらの言葉は西洋の言葉を日本人が翻訳して、その後中国に入って、中国語の中に根付いたものである」と書かれている。論文の最後には、「最後に私は言いたい。我々が使っている西洋の概念は、基本的に日本人が我々に代わって翻訳してくれたものだ。中国と西洋の間は、永遠に日本が横たわっているのだ」とも書いてあった。



と書いてあるが、

「中国と西洋の間は、永遠に日本が横たわっているのだ」

と中国人の王彬彬氏が書いたこの一文に日本語が
世界の公用語になる可能性を見出すのだ。

日米欧を含む世界は日進月歩で技術や社会のシステムが
変化し、新しいモノが生み出されている。

中国がその世界の最新のものを知るには言語が必要だが、
特に欧米発の言葉を、中国語に置き換えないといけない。

半世紀以上前のような世界のスピードであれば、
テレビ局のことを「電視台」と中国語風に翻訳できる
時間的余裕があったかもしれないが、
今は、大量に怒涛の如く、欧米からの最新情報が入ってくる。

そうなると、ゆっくり考えて中国語風に翻訳できる時間的ゆとりが
なくなるので、中国語の中から欧米から伝わってくる言葉の音に近い
中国語に変えるのだが、問題があるのだ。


「中国語達人への道」というサイトの
中国語の漢字と日本語の漢字

外来語の処理

という部分で、次のように書いているので引用すると、


医薬品のペニシリンは、当初は「盤尼西林」(pan ni xi lin)と訳されていたのが、後に「青黴素」(qing mei su)という単語に置き換わっています。

同じく当初は「維他命」(wei ta ming)と音訳されていた「ビタミン」も後に、「維生素」(wei sheng su)に取って代わられました。

日本語と中国語の外来語の処理は対照的で面白いのですが、これにはこれでいろいろな理由があるのでしょう。研究者ではないのでこのような理解が正しいのかどうかはわかりませんが、日中両国語が外来語の処理に使用している文字の特性に原因があるように感じます。

日本語の場合、外来語には片仮名を使用します。片仮名はそれ自体に意味のない表意文字なので、外来語を音訳するのに適した字体です。

一方中国には日本語の平仮名や片仮名にあたる文字がないので、音訳する場合も漢字を使用します。

本来表意文字である漢字の音だけを利用するのですが、漢字はそれ自体に意味を持っているので、音だけを表すには向いていないのでしょう





ということだが、
「盤尼西林」と書かれて、その文字が表す意味から
医療用にペニシリンの意味が中国人に伝わるだろうか?
「尼さんが西の林で・・・・?」となったりしないだろうか?

わからないから、改めて、意味の近い
「青黴素」に置き換えられたのだろう。

しかし、こんなことしていては、時間がかかり、
中国人全体に意味を伝えることは難しくなる。

その一方で、日本語は漢字という表意文字だけでなく、
カタカナ・ひらがなという表音文字がある。

欧米から伝わってきた言葉を、その表音に近い
カタカナにすれば済む。そのカタカナに置き換えられた言葉の
欧米でのもともとの意味を含んで、繰り返し使うと
あっという間に、日本語では理解ができる。

また、日本語や略語文化でもあるので、
パーソナルコンピューターを
「パソコン」と短く表現する。
欧米からの外来語を短くできるのは
表音文字のカタカタがあるからだ。

そうなれば、欧米からの最新情報を翻訳するには、
表意文字しかない中国語よりは、
表意文字と表音文字両方を持つ日本語の方が
効率的だと思う。

そうすると、中国人にとって、
欧米に留学するよりは
近代初期の漢字を持ち、かつ、最新の欧米語を
カタカナで紹介してくれる日本語で学ぶ方が効率的と
思う人間が増えてくるかもしれない。

一方で、欧米人からすれば、
巨大市場中国の言葉である漢字を知る必要もでてくるが、
表意文字としての漢字を学ぶにあたって、
欧米語を表音文字でそのまま使っている日本語を
用いれば、もともとの意味をわかりながら、
漢字を学ぶことができるかもしれない。
また、欧米が生み出した
近代用語の中国語訳を日本語によって生み出されていることも
鑑みれば、欧米人にとって、
中国語を知るに当たって、日本語を使うことの
合理性を感じるのではなかろうか?

そうすれば、欧米人が台頭する中国の中国語を学ぶにあたって、
日本語も知ろうとする動機付けが働くかもしれない。

これらが、
中国の台頭が日本語の世界標準語化の作用すると考える理由である。



②IT化



IT化が日本語の世界標準語化を促進するのはなぜか?

まず、次の円グラフの表を見て欲しい。

ブログ検索のTechnoratiが調査した
ブログ投稿数の多い言語に基づくものである。


20071019163540.jpg



これは
CNET Japanの

日本語のブログ投稿数は世界第1位の37%--2006年第4四半期調査

の記事によるものである。

2006年第4四半期で
7000万のブログが世界に存在するが、そのうちの
37%が日本語によるもので、2位の英語の36%を
上回っているのだ。


このような状況になったことについて、
株式日記と経済展望の
ヨーロッパ言語では、言葉は異民族と対峙するための「武器」である


で、次のように書かれている。


人口から言えば日本語人口は1億3千万人ほどなのに、英語人口は15億人だから一人当たりで10倍以上のブログを投稿している事になる。

(中略)

昨日のNHKのニュースでもやっていましたが、若い人の間では携帯小説が流行っているようだ。携帯電話のボタンで文字を打ち込んでいるのですが、一画面千文字の小説を連載しているのだから器用なものだ。このように日本には日記や私小説などを書く人が多く、ネット時代に入ってブログで日記や私小説などを書く人が増えたのだろう。

「株式日記」もネットが無ければ書くことも無かっただろうし、読む人も無かった。日本語と言うのは会話として聞くよりもテキスト文章で見たほうが意味も正確に速く読むことが出来る。1時間の講演を聴くよりも、その講演を文章にして読んだほうが1,2分で読んだほうが早く理解できる。つまり日本語は漢字という表意文字で書かれているから見るだけで分かりますが、ヨーロッパ言語ではこのようなわけにはいかない。

ヨーロッパ言語では、文字を見て頭の中で音声に変換して意味を理解しますが、日本語のような表意文字は文字の形で理解するから頭の中で音声に変換せずに済む。だから文章を読んでも英語の文章よりも日本語の文章の方が早く読んで理解する事ができる。だから欧米人は会話によって相手に伝えた方が理解が早い。

ヨーロッパ言語はアルファベットという27文字の発音記号で出来ているから、単語を読んでもいったん音声にしないと単語にならない。だから英語と日本語が両方達者な同時通訳に人でも文書を見ると、日本語の文書は一瞬で分かるのに英語の文書はいったんは読まなければならないから意味を理解するのに数倍かかるということです。

私などもネットサーフィンで一日にかなりの量のブログを読みますが、日本語は少ない時間で大量の文章を読むのに適している。それに対してヨーロッパ言語の文章はアルファベットの羅列した文章であり、頭の中で文章を読み上げなければならないから非常に疲れる。つまりネットの時代は日本語のような表意文字が便利な時代であり、ネットがこれからますます普及していけば、英語よりも日本語の方が世界の公用語として普及していくのではないかと妄想する。



と書いてあるが、
まず、日本では、古来から
土佐日記・更級日記が書かれているように
日記や私小説などを書く文化が日本にあること、

そして、ネット上の文字を読むにあたって、
表音文字しかない欧州語よりも
表意文字がある日本語で読む方が情報の理解度が早く
高まる。

ちなみにこんな情報があった。

養老猛司によれば日本語が世界の言語と違うのは、脳の2カ所を使わないと読めないという。一般に世界の人が文字を読むのに使っている脳の部分は「角回」と呼ばれる場所1カ所だけだが、日本人は「角回」では仮名を読み、漢字は別の場所で読むらしい。これは漢字の読みがたいてい1種類ではないという日本語の特徴による。つまり、日本人は文章を読むだけで外国人より2倍頭を使っていることになる。



話は戻して、つまるところ
ネットで情報を得るには、
英語よりも日本語の方が効率的なのだ。

それが、日本語の世界標準語化に寄与するのではと
推測しているのだ。


そして、

ブログで、日本語が世界一の言語になったことについて、
日経BPのIT関連の次の記事でもコメントされている。

英語を超えた日本語ブログの投稿数,その理由は?


インターネットが普及し始めた1990年代後半,「これからはインターネットの時代だから英語がますます重要になる」といった意見をよく耳にした。確かに英語の重要性は増していると思うが,かといってインターネットの登場が日本語の存在感を低下させることはなかった(むしろアニメやJ-POPなどの文化がインターネットによって世界へ伝播したことで,日本語の存在感は拡大していると思う)。


と書かれているが、
そう、アニメやJ-POP等が、アジア・欧米と世界で広がっているが、
その日本のポップカルチャーが、世界に広がれば、
世界の人達は、自然と日本語を学ぶことにつながってくるだろう。
そして、日本のポップカルチャーの広がりをIT化が
より一層後押ししているのだ。



③アメリカの衰退

世界最強の軍事力を持つアメリカを見れば、
これからもアメリカの時代が続くようにも思えるが、
アメリカは世界最大の借金国だ。
アメリカは世界からお金を注いでもらわないと
国が持たないのだ。もちろん、軍事力も保持できなくなる。

しかし、アメリカはイラク戦争でつまづいて、
1ヶ月で12兆円もコストがかかっている。
アメリカが大借金国であっても、維持できている理由は、
ドルが世界の基軸通貨なので、ドルを刷りまくっても
インフレ抑制につながるのだが、
それも怪しくなっている。

このブログで再三に渡って、
世界のドル離れについてコメントしてきたが、

ユーロが誕生し、世界の各国がドル保有からユーロに徐々に
移している。また、産油国のドル離れが起こっているのだ。

アメリカはドル体制を維持するには世界各国で
ドルによる石油決済を持続させることが至上命題である。
イラクのフセイン政権が、ドルからユーロに石油決済を
切り替えたことが、アメリカのイラク戦争の原因のひとつと
言われるが、そのイラク戦争のつまづきで、
アメリカは大きな経済的負担をかかえつつあり、
イラクのとなりの産油国イランはドル決済からドル以外の
決済に切り替え、大産油国ロシアもドルでなく、ルーブル決済に
移行している。

サウジなど湾岸産油国のドルペッグ制維持も危うくなっている。

そして、アメリカに世界のお金を流すためには、
アメリカが世界よりも高金利である必要があるが、
サブプライムローン問題による景気後退懸念により
利下げ圧力が高まっている。
そうなれば、ドル売りが進んでいくことになる。

このようにドル基軸通貨体制の維持が難しくなってきているのだ。

これが、アメリカの衰退要因になるだろう。


アメリカが衰退すれば、世界は多極化する。
そうなれば、アメリカで使われる英語以外の言語の
需要が高まる。

その時、世界最大の人口圏のアジアでは、
先程、説明したように、
中国の台頭が日本語のニーズを高める可能性があり、
日本のポップカルチャーが世界で受け、
ITのブログでの日本語のシェアが最大であることなど
から、日本語の需要が高まる可能性がある。

そして、日本には、巨額の貿易黒字を生み出す
世界最強クラスの製造業がある。
その製造業を学びに世界各国の人たちが日本に
学びにくれば、日本語の需要が高まる。


以上で論証したように



①中国の台頭
②IT化と世界に広がる日本のポップカルチャー
③アメリカの衰退

により、日本語が世界の標準語になる可能性があると
思うのだ。



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ドル基軸通貨体制の動揺について

今回のアメリカ市場の株価下落と円高ドル安、世界経済だけでなく、国際政治の変動をもたらしていくかもしれない。

ジャパンマネーの脱ドル化~ 日本の個人投資家の外債投資 ドルから欧州通貨にシフト

イラン対日石油貿易の円決済始まる~産油国サウジと中国人民元のドルペッグ制維持が困難化している中で

今年の最注目ニュース~ドル離れが進む世界
2006年12月30日に記述





テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術


布石 ~ 囲碁から生まれたこの言葉を人生においても実践しよう

将来のことに備えての対策をなすことを
「布石」と言う。


この「布石」という言葉は
囲碁に由来する言葉である。

囲碁は
線と線が交差するところに黒石と白石を
交差に置き、できる限り
大きな「地」(相手の石が活きることのできない自分の石の一団に囲まれた領域)を取り合うゲームである。

できるだけ多くの「地」を確保するには
効率的に石を配置していく必要がある。
そのため対局の序盤で、先の展開を読んで、なるべく広い地を
占領できるように要所要所に効率的に石を配置するのだが、
そのことを「布石」というのだ。

最も少ない石で効率的に占領するためには
碁盤の隅から打ちすすめる。

それは、これはある一定の地を得るために必要な石数が、
中央より辺、辺より隅の方が少なくて済むからだ。

隅を占めた後は、
辺へと展開し、地と同時に戦略上の拠点作りをする。

この布石の20手ぐらいで、その対局の碁の基盤ができ、
その対局の展開の趨勢を大きく左右する。

そのように布石はその対局の先の展開を左右するのだが、
その意味が、囲碁だけでなく、
「将来に対する備えのための対策を取ること、手を打つこと」
という意味で一般的に使われるようになった。


将来のキャリア構築・キャリアチェンジに備えて
「布石を打つ」ことの重要性を唱えているのが
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科
高橋俊介特別研究教授である。

日頃から、自分のやりたい仕事がいつか出来るように布石行動を
取ることが重要という。

布石行動として、
よその部署の人間に話しても意味がないなどと決め込まずに、いま自分の職場はこうで、自分はこのように考えているということをできるだけ多くの人に話し、自分の問題意識を広くアピールしたりして
ネットワークを構築することをあげている。

布石行動の成功例として次の例をあげている。
自分の持っている問題意識と同じものを持っている違う部署の部長と話をし、その後プロジェクトが立ち上がったときに声をかけられ他というケース。
業界雑誌の論文に応募して関連テーマの仕事にひっぱられたケース。

ただ、これらは、最初からすぐに引き抜かれることを想定して
動いていたわけでないという。

計画的にキャリアがつくれないのと同様、ネットワークを計画的につくることはできないが、
布石行動のように、目的合理的でないネットワーク行動を、無意識的、習慣的にとっている人は、結果的にいいネットワークを構築し、より多くの幸運をつかむというのだ。



このように囲碁から生まれた「布石」という言葉を人生において、
実践していれば、幸運をつかむ可能性が芽生えてくるのだ。



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大局を見て、局面を打開する~囲碁用語から物事を見る

「ダメ押し」されたら「ダメ」~囲碁の無駄なマス目から派生してきた言葉

八百屋の長兵衛さんがわざと負けた
お客さん相手に囲碁をしていた八百屋の長兵衛さんが・・・・

キャリアとは人生行路そのもの ~ キャリアの語源

プロ ~ 語源をたどると、プロは高い倫理観を求められていることがわかる
キャリア研究の高橋俊介氏の著書からの引用があります。


              





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京都「エイラクヤ」の復刻手拭い ~ 温故知新のヒット商品、在庫に眠っていた昭和初期の手拭いで、起死回生

京都に
創業が江戸時代の初期の元和年間(1615年~1625年)の
「永楽屋細辻伊兵衛商店(株式会社エイラクヤ)」という
繊維製品製造販売業の店がある。

この店は代々、手ぬぐい・タオルなどを販売してきた。

グローバル化の流れのなかで、
1990年代後半になると
中国やベトナムから大量に
輸入される低価格のタオルに販売を奪われ、
店の売り上げが激減していた。

そのような状況で
1999年
細辻聡和氏が14代細辻伊平衛として、社長に就任した。

細辻氏は、1964年生まれで、
自動車メーカーのエンジニアを経てアパレル業界へ転職し、
1990年
イタリアブランド「マウリツィオ・ボナス」店の
店長を務め高い実績を残した後の
1992年
株式会社エイラクヤ入社した。

そして、1999年に社長に就任した時、
エイラクヤは倒産寸前で、
「利益率の低いタオル問屋では生き残れない」
このままでは経営は成立しなくなると考え、
25名いた社員を8名に削減し、タオル卸売りから撤退した。

どのように事業を立て直すか模索していた時、
在庫の整理をしようと考えた、倉庫に眠っていた
昔の商品を取り出した。

すると、
「スキーをする舞妓」や「モガ(モダンガール)」をテーマにした
明治から昭和初期にかけての色鮮やかなデザインの
手ぬぐいが数万柄出てきた。

エイラクヤは
昭和初期には手ぬぐい専門の絵師を数人抱え、
頒布会を主宰するほどに手ぬぐいに力を入れていた。
その時の在庫が残っていたのだ。
思わぬ宝が見つかったということだろう。

細辻氏はとっさに「これはおもしろい、これは売れる」と感じ、
さらに、腕のいい絵師が集まった京都ならではのデザインと、
美しい色合いのある手ぬぐいを復刻させれば、タオルに替わる商品になると確信した。

ただ、復刻させるためには乗り越えなければならない課題があった。
誰が作るかという問題だ。

既に、20世紀末の日本では、昭和初期のころにいた
高い技術を持つ染色業者や生地を作れるメーカーが
すぐに見つからない状況になっていたのであった。

高い技術を持つ生地、染色業者を全国に探し歩いて
やっと製造してくれる業者を見つけ商品化にたどりついた。


そして、ただ、手拭いを手や体を拭くという今までの
使い方だけでは用途は広がらないということで、
新しい使い方を提案した。
手拭いをポスターのようなフレームに入れて
インテリアアートとしての用途、
ファッションとして、頭に巻いたり、
ジーンズなどにも合わせたりして色遊びができるような
手拭いの用途

そのような新たな使い方を提案した。

ただ、新たな使い方と言うよりもこの使用法も
復刻版とも言えるかもしれない。

江戸時代には手拭いは
ものを包んだり、被りものとして使ったり、
宣伝用途等に使われていたという。

歌舞伎役者が家紋や、独自の紋様を入れた手拭いが憧れとなり、
手拭いの柄はその時代の流行や文化を表すファッション性の
高いものとして庶民の生活に浸透していたようだ。


ただ、現代に合わせた新用途ということで、
手拭いを素材に使ったハンカチやかばん、ポーチなども商品化し、商品数は500以上に広がった。

2000年4月に会社の一角に店を設け、
さらに、手拭いの良さを訴求するため
ギャラリーも併設し、昔の手ぬぐいを見てもらえるようにした。

今まで、手拭いに馴染みのない世代にもアピールできるように
手ぬぐいを頭に巻いたマネキンやタペストリー用の棒を置き、
新しい使い方を伝えた。

最初は世間に伝えることは難しかったが、
口コミや
京都ブームに乗じて、「京都の~」とアピールしたり、
マスコミが取り上げたり
することで、
全国的に有名になり、
店には顧客が絶えず訪れる状態になり、
主力商品となった。

多様な商品化はさらに進み、
手拭いを素材に使った洗顔クロス&メガネ拭き、
ガーゼ手拭マフラー、 コサージュ等がある。


これらは普通の手拭いより高付加なので、
値段はコサージュで4700円前後、バッグでは
12600円もするものがある。


ただの体を拭く手拭いでは、大量生産の海外品に負けるが、
新たに付加価値のある使い方を提案し、
江戸時代からの老舗・明治昭和初期の遺産という歴史に価値を
見出しブランド化することで、高く売れるようにしているのだ。



このエイラクヤの復刻手拭いのヒットは
過去に立ち返ることで、新しいアイデアが生まれる成功事例と言えるが
まさに温故知新によるヒット商品と言える。



関連リンク
yooko_nee さんのブログ
「街ヲ歩ク。」の
「おかえりやす。」

エイラクヤの手拭いの商品が紹介されています。
「よーすべりますなぁ。」という舞妓姿の女性がスキーを
している柄の手拭いが見られます。




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風呂敷 ~ 風呂で使われた敷物は時代と共に変化する
風呂敷の語源の紹介の記事で、京都の風呂敷屋が新しい風呂敷の用途を提案している例を紹介




テーマ:ヒット商品列伝 - ジャンル:ビジネス


サブプライムローン問題で、1450億円損失の野村HDは健全な方で、欧米の金融機関は・・・・・。また、NY株価と上海株価はどうなるだろうか?

証券最大手の野村ホールディングスは
米住宅ローン債権の証券化(RMBS)事業が
サブプライムローン問題等で1450億円の損失を抱え、
連結の四半期ベースで最終赤字になる見通しを発表した。


サブプライムローン問題で、日本の金融機関の損失は
大したことがないということが言われていたが、
かなりの大きな損失で、かつ、赤字になってしまっている。

そのことに関して、

ウォール街で20年にわたって活躍していた方の
ブログ
「債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 」
2007年10月16日の「CDOの恐怖・・・再度問う」


で、次のようにコメントしている。

ここでくどくど指摘しているとおり、これはCDO(債務担保証券)
の仕組みからして当たり前の話であり、世界中の金融機関がほおかむりをしているだけ。

野村の場合、皮肉なことにまだ健全な部類に入るかも知れない。
彼らはCDOを組成して、そのエクイティーを売ることができなかった為、自分で抱えて、債券部分を金融機関に売ることで引き受け手数料を稼いでいたのが実態だ。




と、野村はまだ健全で、世界の金融機関が損失をごまかしている指摘している。
さらに「グッチー」さんは続けて、


むしろ深刻なのはその上に乗っかってAA,だのAだののレーティングが着いているシニアと呼ばれる債券を買った金融機関である。エクイティーがゼロになったとして、シニア部分がどれだけ毀損しているか正直不明なために、信じられないことだが、そのCDOの売り手であるモルガンスタンレーだとかゴールドマンサックスだとかが出してくる所謂気配値でいまだに評価しているのが現状だ。

ざっと見てみると大体100に対して80くらいですね、という見当で評価が出てきて、これを元に決算書を作成している訳だ。

よく考えてみて欲しい。中身が1000銘柄にもスライスされているプールの毀損をどれだけ正確に測れるというのか。こんなものは作った当人しか査定できないという際物で、しかも作った本人は既に退職しているのという場合がほとんどなので本当の価値は誰にも分からない。モルガンのビットが余りに低いのでゴールドマンに査定してもらう、という訳にはいかない商品なのだ。

金融庁もこの数字を信じるしかなく、ではいざ売ったら本当はいくらなのか・・・という実態は誰にも分かっていないのだ。




と書いているが、はっきり言えば、
米国系の金融機関は
どんだけ損失があるかわからんけど、
適当にこのぐらいの金額とちがうと
ええ加減な見当で、評価して、決算書を作っている
というのだ。

ゴールドマンサックスとかモルガンの四半期決算での
利益が思ったよりも減少していなかったということで、
NY株価が上昇したが、それも砂上の楼閣の可能性が
あるということになるだろう。

NY株価は、FRBが予想以上の利下げをしたことで
再び上昇し、最高値を更新したが、
米銀大手3行がサブプライム問題の影響で
買い手が激減しているコマーシャルペーパー(CP)市場救済の
ために最大で12兆円の基金設立を発表したことで、
サブプライムローン問題の影響がまだまだ続くという
懸念が再燃したこと、
シティグループの7~9月期決算が
予想以上の減益になったことで、
NYダウが100ドル以上の下げとここ5週間で
最大の下げとなった。

サブプライムローン問題は、
今年下半期以降に
返済金利が上がり、焦げ付き多発が予想され、
これからより深刻化が予想されているのに、
株価が大幅に上がっても、いずれ、また
サブプライムローン問題が表に出てきて
下げの展開になると思われてきた。


一旦、最高値を記録したNY株価がどうなるかに
注目が集まるが、NYだけでなく、
上海株式市場の株価にも注目が集まっている。

FRBのグリーンスパン前議長が、
上海株式市場はバブルの特徴を示していると
警告した。

そして、ある投資家の株取引に注目が集まった。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる
米バークシャー・ハザウェイが
中国石油天然気(ペトロチャイナ)の株を大量売却
しているのだ。
中国石油天然気(ペトロチャイナ)の株は
中国株で最も巨大にして有名な株と言われる。

バフェット氏がどのような判断で株を売ったのか
わからないが、もっと値上がりすると考えるのであれば、
保有し続けているだろう。
それを売ったということは、
これ以上株価上昇が見込めなくなったと判断したのだろうか?



これから、NY株価と上海株価の行方には
どうなるのか?


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今は嵐の金融市場第二幕に向けての凪か? ~ 各国中銀より管制塔へ。 「トラブル発生。有視界飛行‥滑走路が見えません」

サブプライムローン問題、日本の企業年金にも損失が発生するのか!!???

今回のアメリカ市場の株価下落と円高ドル安、世界経済だけでなく、国際政治の変動をもたらしていくかもしれない。

円高による株価暴落は、企業優先・個人の生活を犠牲にした内需抑制の小泉・安倍政権の経済政策の結果である



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野放図な派遣労働の自由化の結末 ~ 労働者の権利侵害・製造業の品質低下(供給)・消費低迷(需要)

今日、いろいろネットを見ていたら、

派遣労働問題の記事やコメントを3つのメディアから見つけた。

朝日新聞の
「派遣業者急増、違法行為の文書指導は4年間で10倍に」


日本共産党のしんぶん赤旗
「底流 ほん流派遣法 抜本改正が焦点」



と、朝日新聞・共産党が多分大嫌いだと思う
裏ネタ情報満載の
二階堂ドットコム
「日本の製造業は人件費削減で崩壊する




赤旗では、労働者派遣法が
なぜ問題なのか?戦前の問題となった流れと
そして、80年代以降の派遣法緩和の流れについて
次のように説明している。


派遣労働は、働かせる企業が労働者の雇用に直接責任を持たない「間接雇用」です。戦前、賃金をピンハネし、劣悪な環境で働かせる「人入れ稼業」などが横行した反省から、戦後は、こうした労働者供給事業は禁止され、「直接雇用」が原則とされてきました。

 ところが、「雇用の流動化」と称して、正社員を減らして人件費の削減をねらう財界・大企業の要求にこたえて、一九八五年に労働者派遣法が制定され、間接雇用が導入されました。それでも派遣労働は「臨時的・一時的な場合に限定し、正規雇用の代替にしない」ことが原則とされました。

 しかし、規制緩和を求める財界の要求にこたえて、度重なる規制緩和が行われてきました。九九年には原則自由化、二〇〇四年には製造業にも解禁され、正社員の派遣社員への置き換えが大規模にすすみました。その結果、自動車や電機など名だたる大企業で派遣法違反の偽装請負が横行し、ワーキングプア(働く貧困層)を生みだすなど社会問題となっています。


と、そういえば、

「戦前、賃金をピンハネし、劣悪な環境で働かせる「人入れ稼業」などが横行した」

とあるが、実際、それが現在発生している状況だ。


賃金のピンハネは酷い、派遣労働者の賃金のうち4割が
ピンハネされていることはよくあるようで、
私の知っている人で派遣で働いている女性も
普段見ることのない明細を見せてもらったら、
4割近く、ピンハネされていることを知って驚いたという。


今年、「フルキャスト」が法律で禁止されている
港湾業務における荷役の労働者派遣を行ったことにより、
事業停止命令を受けたが、
どうして、港湾業務の荷役の派遣が禁止されているかというと、
危険な作業が多いからだ。

実際、ある派遣会社から
港湾労働に行かされた派遣スタッフが現場で
骨折という重傷を負う労災が発生した。
その責任を巡って派遣先と派遣元が責任をなすり合いとなり
結果的に「自己責任」という理由で
スタッフに責任を押しつけられたという話がある。


財界の要請に応じて、野放図に派遣業の規制緩和を
した結果、
戦前と同じ、派遣労働者は
賃金のピンハネや労災の補償もないという劣悪な
無権利状態に置かれている。


朝日新聞では、
派遣業者の過当競争を背景に発生する違法行為の問題を
取り上げている。

派遣労働者を派遣先が事前面接を行うことや
派遣労働者の履歴書を派遣先に送ることは禁止されているのだが、
次のようなことがあったという。


 中小の派遣業者に登録した30代女性の場合、履歴書に「労務管理の経験がある」と虚偽の記載をされた結果、派遣先で管理職としてほかの派遣労働者の労務管理を任された。経験したことのない仕事で精神的に不安定になり、派遣先に告白すると、即座に解雇されたという。


ということですが、
過当競争状態の派遣業界において、まず、派遣することで
売り上げを確保するために、
このようななりふりかまわない違法行為が蔓延しているというのだ。



そして、2004年以降、製造業でも
労働者派遣が自由化されたのだが、
製造業では、経団連会長をと務める御手洗氏の
キャノン等で、偽装請負が発覚した。


メーカーが他社の労働者を指揮命令して使うには、
労働者派遣法に基づいて使用者責任や労働安全上の義務を負う
派遣契約を結ぶ必要があり、
一定期間経過後には直接雇用を申し込む義務がメーカー側に発生する
のであるが、それを避け、人件費を削減したいメーカーは
偽装請負という違法行為を行っていた。




請負とは、請負会社がメーカーから独立して、
自前のノウハウや設備を持ち、業務を行うことである。
そして、請負会社で生産した商品を発注元に納めるというのが
請負の本来の姿であるが、
偽装請負とは
請負会社が労働者をメーカー側の工場に送り込むだけで、
仕事の管理はメーカー側が行うことである。
メーカー側は請負会社から送られた労働者に対して、
派遣法で義務付けられている労働安全上の義務を負うことなく、
自社の社員や派遣労働者と同じように仕事を指図したり、
勤務状況を管理したりしているのである。


そのように違法行為をしてまでも、人件費削減のため
非正規雇用者を雇うことが多い製造業であるが、
その問題点を
二階堂ドットコムの記事で、次のように指摘している。
投稿された部分の全部を引用すると、


■ 日本の製造業は人件費削減で崩壊する


<トラッキーさんより>最近、三洋、ソニー、松下の商品のリコールが多いのですが、色々調べてみると。。。。やはり調べるには現場に潜り込む必要があります。でも最近は簡単に潜り込めますね(笑)派遣のスポットとかで。

 実際に現場で仕事して、思ったのは、メチャメチャな経費削減ですね。例えば30人の派遣社員にメーカー側の社員が一人付き、これが、指導員という風に言われているのですね。この指導員の中でも強烈にスキルが低いのがいます。組み立て現場で基本中の基本のビス締めがまともに出来ないのです。

 だから、ビスが浮いてる商品やら、ビスが斜めに入ってる商品が大量に市場に流失してます。何故このような事が起こるのか原因は生産台数の達成のために作業者を急かす体質もあると思うのです。メーカーはあらゆる部署に派遣社員を使ってますが、一番の驚きは、設備保全まで派遣社員を使ってるという事です。これははっきり言いまして、会社の役員の無能さを表してると言っても過言ではありません。

 機械加工とかだと、NC(数値制御)の工作機械を使用して工作物を加工してます。この工作物加工のプログラムを簡単に派遣社員が触れることは大変危険なことなんです。何故なら、品質に直接影響を及ぼすからなんです。それと、データーを盗むことも出来ますし、プログラムにいたずらすることも可能!こんな事を犠牲にして、コスト削減してる、メーカーの商品はまともな商品ではありません。それから、社員は改善するスキルもまったくないですね、少しの改善で作業性が向上して、稼働率が上がったりするのに、大げさかもしれませんが、日本の製造業は崩壊してるかもですね。



このように経費削減の影響か
まず派遣社員を指導する人の技術レベルが低下していること
品質低下・情報漏洩などのリスクについて懸念ている。
目先のコストダウンのため人件費抑制ということで
正社員を減らしたことによりデメリットがいろいろ
でているのだ。
これは、製造業の供給面のことであるが、
製造業の需要面でもデメリットが出ている。

非正社員の所得が低いことが、めぐりめぐって
消費低迷につながっていることだ。

日本では、同じ作業でも、非正社員の時給は正社員よりも
低く抑えられているが、

フランスでは正規・非正規雇用間に関係なく、
同一労働・同一賃金にする義務があり、
非正規社員は雇用が不安定であることに対する保障として、
さらに、その賃金よりも10%上乗せした給与を支払う義務が
あるのだ。

しかし、日本ではそうなっていない。
正社員よりも賃金の低い非正規雇用者が増え、
所得が減り、消費が低迷している。

トヨタなど自動車メーカーの国内の新車販売台数が増えないと
嘆いていることに対して、このブログでは
再三に渡って、
自動車販売不振は、メーカーの人件費抑制策がひとつの原因であり、
自業自得であり、かつてのフォードのように労働者を消費者として
捉え、賃金アップさせるべきだと述べてきた。

この筆者の意見に近いコメントを

佐藤立志のマスコミ日記の
2007年10月10日付の
派遣社員を喜ぶキャノン、トヨタの愚

で、書かれていた。全文を引用する。


●派遣社員を喜ぶキャノン、トヨタの愚
 今日の予算委員会で共産の佐々木憲昭議員が、派遣社員の問題を取り上げた。派遣社員は1700万人いて、3人に1人が派遣で、若年は2人に1人になっている。年収200万円以下は46%で、そのうち女性は約6割。
  去年、正規社員は24万人増えたが、非正規は84万人と圧倒的に企業は派遣を歓迎している。
 ちょっと待てよ。派遣の低所得者が増えるということは、固定費が削減されて企業は歓迎していることになるが、馬鹿なことを。
 派遣が増えるということは、かつかつの生活をする人間が増えることから消費は伸びない。トヨタは派遣を使っているが、派遣を使えば使うほど、自動車を買う人が減るということだ。企業は派遣を使うことで、自分で自分の首を絞めていることになる。
かつてビックスリーで首切りを行ったときに労働組合の委員長が「首切りの数だけユーザーが減るということを覚悟しろ」といわれて、解雇撤回したことがある。
  偽装派遣を使っているキャノンの御手洗を証人喚問しろよ、共産、民主党!!  


と書いているが、
アメリカのビックスリーで首切りを行ったときに労働組合の委員長が「首切りの数だけユーザーが減るということを覚悟しろ」と言ったということだが、
日本のトヨタなどは、低賃金の派遣を増やしたことで、
その通りになってしまっているのだ。


「偽装派遣を使っているキャノンの御手洗を証人喚問しろよ」

ということですが、民主党は野党が過半数になった
参議院において、御手洗会長の参考人招致を
要請する方向で進んでいるようです。


まあ、野放図な派遣業の規制緩和をした結果、
労働者の権利は守られず、製造業の供給の品質低下の危機を招き、低賃金のため所得は増えず、消費は低迷し、外需頼みの景気という惨憺たる状態に日本をしてしまっていますね。

これが、1990年代以降の規制緩和路線と
それを加速させた小泉構造改革の結末とも言えるでしょう。



それにしても、右翼で共産党嫌いが多い2ちゃんねるでは、
派遣関係のニュースネタは「赤旗」の引用が目立つなあ。



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若者の車離れで、新車販売低迷 ~合成の誤謬の発生・・・労働者への所得分配は売り上げアップの投資である 

独身寮と飲みニケーションのお陰に気が付く・・・・企業に独身寮設置と社内行事復活の動き

円高による株価暴落は、企業優先・個人の生活を犠牲にした内需抑制の小泉・安倍政権の経済政策の結果である

現代の都会の若者は、車かわず、家に巣ごもり、貯蓄志向 ~ 都会にいたら車は要らんし、給料上がらなければ、車は高価だよ

小泉政権下での景気拡大の果実は、労働者ではなく、役員と株主(外資系も含む)へ ~ 本物の景気拡大のためには、労働者への所得再分配を増やすべき





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大ヒット緑茶「伊右衛門」 ~ 顧客の本音を引き出す質問を投げかて、大ヒット商品が生まれた

京都府の南部にある木津川市山城町に
とある老舗のお茶の製造販売の会社がある。

その名は「福寿園」。

福寿園は、寛政二年(1790年)
創業したのは福井伊右衛門である。

「伊右衛門」と言えば、
サントリーの主力緑茶商品であるが、
その「伊右衛門」という商品名は
福寿園の創業者である福井伊右衛門に
由来している。


さて、このサントリーの緑茶「伊右衛門」は
どのようにして誕生したのであろうか。


この「伊右衛門」開発の中心人物は
沖中直人氏である。
沖中氏は、1991年にサントリーに入社し、
「続のほほん茶」などの開発で見習い経て、
名実とも初のプロジェクトリーダーとなり、
そして、2001年「熟茶」というプーアル茶ベースの
茶を世に打って出たが、売れ行きが大不振で
1年で生産中止に追い込まれ、
「社内史上最悪の失敗」とまれ言われた。
その苦い経験が、「伊右衛門」開発につながるのである。

上司の斉藤部長は、この失敗について、
沖中氏を責めなかった。

斉藤部長は
「失敗の原因を徹底分析することで、ヒット商品開発の確率が
高くなる。何度も失敗して、辛酸を舐めた分だけ、
力が蓄積される。そのような開発者の方が、成功への
近道につながる。そして、弱気になり挑戦する意欲が
なくなることが最も良くない」
と考えていた。

沖中氏も、辞職することも脳裏によぎったが、
「辞めたら負け犬で終わる」と思い、奮起、
早速、「熟茶」の失敗原因の分析に入る。


失敗原因を簡単に要約すれば、

「開発者の考える最高の味、品質、商品が自己陶酔になり、
時代の空気、消費者の嗜好を読めていなかった。」

ということだった。


失敗した「熟茶」の開発の過程で、どのような
失敗原因があったのか?

中国の雲南省で、雲南原産のプーアル茶を見つけた。
旨みもあるが渋みがある緑茶に対して、
渋みがなく旨みだけのプーアル茶なら
差別化できると考えた。
そして、プーアル茶は発酵すれば
健康成分が多くなり、かつ、まろやかな旨みがあるが故に
中国で「神秘のお茶」と珍重されていた。

そのような優れたお茶である事実を集め、
物語として伝えれば、お客に伝わると思い込んだが、
2001年当時は、失われた10年という長期停滞の
日本社会において、「内向きな気分」が漂っている中で
「中国の新しいお茶」を提案しても、お客に響かなかった。

旨みもあるが渋みがある緑茶に対して、
渋みがなく旨みだけのプーアル茶という差別化も
単なる平面的なポジショニングであり、
お客さんには意味がなかった。

そして、清涼飲料水はコンビニで売られ、まず一度手にとってもらい「とりあえず買って飲んでもらう」ことが重要であるが、
プーアール茶は、日本人には馴染みが薄いため、
第一印象で買ってもらうことができなかった。



沖中氏達は
このように「熟茶」失敗の原因を分析し、
再起を胸に抱いていた。

2002年の夏のある日
別のチームが企画していた緑茶飲料の内容が
不評だったため、社内競合のプランを立ち上げるように
部長から急遽命じられた。


沖中氏達は
「熟茶」の失敗から
「いくら、素材が良くても、消費者をおざなりにした商品開発ではヒット商品は生まれない。」という
経験から、

・日本人にとって「お茶」とは、どんな存在で、その本質は何か?
・顧客は何を求めているのか?

それを徹底的に調べないといけないと考えた。
ただ、よくありふれた消費者調査だけでは、
表面的なニーズしかとらえることができない。

もっと掘り下げ、消費者自身が日常あまり考えていない
潜在的な根源的な意識を探る必要があると考えた。

その方法として、
新茶の開発に向けてウェブ調査を行った。

どうして、ウェブ調査なのか?


Face to Face のインタビューで、
顔が見える状態では本音を出しにくい日本人には
合っていないと考えたからだ。

そして、質問の内容も
回答者の潜在意識を浮き上がらせることを
狙ったものだった。

例えば、

「急須で入れたお茶は人・モノ・動物等に喩えると」


という質問があった。

そのような質問された方は、喩えを考えだすために
自分の原体験を反駁しないと
答えられない。それゆえに答えは深層心理で感じていることが
出てくる。

他に

「1年間、お茶を禁止する法案が可決しそうになったら、どのように反論するか」

「外国人にお茶の味を誉めるとしたら」

このようなすぐには返答できないような質問を投げかけることで、
懸命に答えを考えてくれた。


それに対する回答から次のように分析した。

「缶コーヒーとお茶飲料は大人の哺乳瓶」
という結論であった。

誰しも経験のあるお茶を飲むと「ほっ」とするあの感覚。ほんのり昔を思い出す、そんなどこか懐かしく安らげる

IT化、グローバル化が進んでも、
お茶を飲むとき、日本古来の生活文化に触れ
心が和み、安心する

それが、日本人にとっての「お茶の本質」であると
考え、次のような方針を打ち立てた。

ペットボトルのお茶でも、そのような安心感を提供し、
緑茶飲料に日本の生活文化の味わいを持たせること。


商品コンセプトとして、

「安心感と日本の生活文化の味わいを提供すること」


そして、そのためには
急須から淹れ立てのような本格派のお茶を目指さないといけない。
そのためには、コクや旨みを損なわないことが
重要であった。

しかし、従来の製造方法に問題があった。
従来の製法では、お茶を過熱殺菌するのだが、
ペットボトルが耐性温度が85℃なので、
85℃で過熱殺菌するのであるが、
85℃では過熱が不十分なため
抗菌力が強い渋み成分のカテキンを多く含み
旨み成分の少ない茶葉を使わざる得なかった。

そうであるならば、過熱殺菌しない方法が必要となる。
完全無菌ルームでペットボトルに充填すればいいのだ。

その方法は他のメーカーはすることはなかった。
なぜなら、そのための設備投資に100億円かかるからだ。

しかし、沖中氏は、その方法と取ることに決めた。


ただ、
新しい高度技術による製法を用いれば良いのかと言えば、
そうでなかった。

企業イメージの調査で

伊藤園・・・・「伝統的な製法」「茶畑のすぐそば」

とあるが、一方

サントリー・・「ウイスキー工場の片隅」


という回答があった。

いくら、サントリーが最高茶葉を用いて
最新テクノロジーで製造しても、
サントリーだけでは顧客に響かないと考えた。

そこで、沖中氏らが目をつけたのが、

寛政二年(1790年)創業の老舗の名門製茶メーカーである
福寿園であった。
老舗の福寿園との共同開発となれば、
お茶の本質を追究しているというイメージを
顧客に持ってもらえると考えた。


福寿園に提携をもちかけたのだが、


「うちのお茶は家業であって、事業ではない。サントリーさんがやっているのは緑茶事業であって、うちの考えとは相容れない。家業を次の代に引き継ぐのが使命で、そのようなリスクの高い話に乗れない」

とあっさり断れたが、
沖中氏はあきらめず、福寿園に説得を続ける。
そして、沖中氏は思いを次の言葉に託して伝えた。


百年品質、上質緑茶


寛政二年(1790年)創業で200年間
茶葉にこだわってきた福寿園と
明治32年(1899年)創業で100年間
水と製法にこだわりを持ってきた寿屋(サントリー)が
対等に組んで百年品質の商品を作る。

その沖中氏の思いに、福寿園は
サントリーの本気さを感じ、
また、サントリーの技術力に納得し、
サントリーとの共同開発に応じた。




福寿園がサントリーとの共同開発に応じた理由として、
福寿園の福井社長は次のように語っている。


福寿園は『無声呼人』(声なくして人を呼ぶ、徳のあるところには、呼ばれなくても人が集まるという意)という家訓のもとに京都の地で二百有余年茶業を営んできましたが、業を継いできた先人は茶づくりの伝統の術を活かしながら、つねに新たな時代の技術やビジネスを取り入れて家業を発展させ、日本の心を伝えてきました。つまり伝統というものは、歴史と未来を融合させた”足し算の発想”によって継承されるものなのです。そして、二十一世紀の福寿園がこれから将来に渡って価値ある存在であり続けるためには、明日のために何をするのかが問われていると、私は考えました。明日のために福寿園はどんな足し算ができるのか、と」



明日、一人でも多くの人々にお茶のおいしさを知ってもらい、お茶の価値を感じていただくためには、一人でも多くの人においしいお茶を飲んでいただかなければならないのです。そのためにはまず、急須で淹れるお茶よりはるかに手軽に飲める、本当においしい緑茶飲料をつくることに価値があると考えました。ですから、いままでの緑茶飲料とはまったく違う本物のお茶のおいしさを商品化した緑茶飲料を、サントリーさんと一緒につくってみようと決断したのです



『なぜ、伊右衛門は売れたのか』/峰如之介 より



伝統というものは、歴史と未来を融合させた”足し算の発想”によって継承されるそのような福井社長の思いがあり、
サントリーと福寿園は
互いに真に高品質な茶を作るという思いとゴールを
共有した。

一方、社内に大きな壁があった。
完全無菌ルームでの非加熱無菌充填をするための
100億円の高額な設備投資に
経営陣の抵抗を防ぐかであった。

まず、福寿園の茶匠が200種類の茶葉から選んだ
最適のブレンドの現物を飲んでもらい、
顧客の本音によるデータという裏づけを用いて、
沖中氏は経営陣の抵抗に一歩も引かず、
説いた。

そして、沖中氏は経営陣を次のように説得する。


船に乗るのか乗らないのか。初の国産ウイスキーを
作って日本人の誇りを呼び覚まし、豊かな生活文化を
志向してきたのがサントリーです。
今、本物の緑茶飲料を作る。これに共感できなければ
サントリーの人間ではない。


と、サントリーに企業理念を錦の御旗にして
半ば脅かしで決断を求めた。


ヒット商品を作れるようになるには
沖中氏の上司の斉藤部長は次のように言っている。

責任者は否定的意見を言っておけば責任が回避できる。だから優れたセンスの企画がボツになるかつまらなく修正されてしまう。負けないで説得できるようにならないといけない。


沖中氏は、経営陣という責任者に負けないで説得するだけの
蓄積を重ねてきたのだ。


さて、ペットボトルのパッケージをどのようにするのか?
当初、沖中氏らは
「急須で淹れたお茶のおいしさ」を再現することを方針としていたが、
サントリーのコピーライターの方が

急須のお茶なんて、いまどき誰も飲んでいない。
急須のお茶が飲めないから、緑茶飲料を買って飲んでるのだ。

と急須という考え方に待ったをかけた。

また、可愛いデザインのパッケージも考案されたが、
コアターゲットが
30代~60代の社会人男性なので、却下された。

そこで、沖中氏は
どのようなパッケージが良いのか思案していた。
そして、ある日、昼食用に買った竹の皮で包まれた
おにぎりが美味しく感じた。

その時、

「最もおいしいお茶を最もおいしく見えるパッケージにしよう」と

竹筒の水筒のイメージが沸き、竹筒方のボトルを
新商品の緑茶のパッケージにすることにした。


そして、新商品名に
福寿園創設者の福井伊右衛門にちなみ
「伊右衛門」とすることにした。

発売前、福寿園の方々に
創業者の名前である
「伊右衛門」という商品名のパッケージを見せると
福寿園の社長以下全員が絶句したという。
親族会議を経て、了承した。
最後は社長の仏前で先祖にうかがったという。




そして、「伊右衛門」のCMをどうするか?
CMでは顧客の本音ベースの調査から考えれれた演出が
なされた。

コアターゲットとなる
30代~60代の社会人男性のモニターに
何処で、どんな時に、どのような飲み物を飲んだかについて
日記に記述してもらったところ、
「仕事の一服」として、
お茶飲料や缶コーヒーを飲むことがわかった。

そこから、コアターゲットの潜在意識まで考え出された
イメージが、先程にも紹介したように
「大人の哺乳瓶」であった。

そこから、ホッとする時間、癒しという連想で
「働く男が帰りたくなる家」というCMテーマが決まった。

伊右衛門役として、元シブガキ隊の俳優の本木雅弘が、
妻役を宮沢りえが
「働く男が帰りたくなる家」というCMテーマに基づき
一途に茶作りに打ち込む夫を優しく包むように支える妻
という演出がされた。

この本木雅弘と宮沢りえを起用したCMは
話題づくりに成功し、売り上げアップに寄与することになる。
このCMシリーズは
CM総合研究所主催の
「CMが貢献したヒットBrand大賞」を
2年連続で受賞する。



商品を選んでもらう時、
ネーミングやパッケージを見たオジサンに
考えさせては駄目、2秒でどれを買わせるか
決めさせないといけいないと
言われるが、

コンビニの冷蔵ケースの扉を開けた時、
竹筒方のパッケージは思わず手にしたくなる形であり、
「伊右衛門」というネーミングも
惹きつけられるものであった。
「伊右衛門」の表示の横には
「京都福寿園」の表示があり、
お茶がわかる人には老舗ブランドという一流品と
感じさせるものである。


また、そのことを知っていなくても、
思わず手にした竹筒型
パッケージにある次の説明文

「伊右衛門」は寛政二年(1790年)
京都に創業した「福寿園」の創始者に
ちなんで名付けています。
福寿園の茶匠が厳選した茶葉を使用。
「純水」で淹れたさっぱりとしたお茶に
「山崎の天然水」淹れたコクのあるお茶を合わせました。
さらにひとつつまみを加えた「石臼挽き茶葉」が
お茶の甘味を引き立てます。


という説明文を読めば、価値が伝わる。
そして、実際に飲めばコクがあり旨みがあり
おいしいので、リピーターが増える。

その結果、1年目から
3420万ケースを出荷する大ヒット商品となった。

この大ヒット商品はコンセプトに切れがあることが重要であるが、
大企業では、決済の判子を押す人が増えると
修正されまくってしまい、コンセプトの原型が失われ
切れが薄れることがある。
しかし、「伊右衛門」の開発に関して言えば、
開発の開始から最後まで、企画のプレゼンに行っても
判子(決済)の数はほとんどゼロで、
また、コンセプトの原型喪失防止のため
沖中氏は担当役員を同志として巻き込み、
決済の手続きを省略する戦術を取り、
役員もそれを受容したという。

そのようなことが可能であったのは、
「とにかくやってみなはれ」という
サントリーの社風が影響していると考えらる。


その「とにかくやってみなはれ」で開発した
「伊右衛門」は
顧客の本音ベースを引き出す問いを投げかけたことで
顧客が共感する物語を作ることが可能となったとことで
大ヒットしたのだろう。



引用文献

野中郁次郎の成功の本質第25回
(リクルートワークス「Works Apr.-May」2006 p45~49)



このブログでの関連リンク

アナロジーを用いた命題化とヒット商品
「伊右衛門」以外に他のヒット商品に関して記述しています。


現代の伝記~「プロジェクトX」終了
「とにかくやってみなはれ」に関係すること









テーマ:ヒット商品列伝 - ジャンル:ビジネス


カンビセス2世のエジプト攻略の最終兵器は? ~ 紀元前525年、アケメネス朝ペルシア帝国がエジプトを制圧し、オリエント世界統一

アケメネス朝ペルシア帝国の第2番目の王
カンビセス2世が、紀元前525年
エジプトに軍を進攻していた。

堅牢な城にこもる
エジプト軍の抵抗も強力であった。

そこで、カンビセス2世は、ある作戦に打って出た。

兵士達に次の命令を出した。

「猫を生け捕りにして、その猫を胸に抱いて進め!」

えっ、猫を胸に抱いて進め?

さて、これはどのような軍事的な意味を持つのだろうか?



エジプトにとって、猫は欠かせないものであった。

エジプト文明は農耕によって発展した。

農耕にとって、ネズミは害獣であった。
ネズミは穀物を食べ、ペストという病気を運んでくる
困り者であった。
その害獣であるネズミを捕まえて食べる動物がいた。
それは野生のリビア猫であった。

そのようなことがあり、
エジプトでは、猫が崇拝されるようになっていた。
その崇拝ぶりはすごいもので、
猫を殺せば死刑か無期懲役になるほどであった。

そう、カンビセス2世の
「猫を生け捕りにして、その猫を胸に抱いて進め」という命令は
このエジプト人の猫崇拝をふまえたものであった。

猫を殺してはならぬというエジプト人にとって、
猫を胸に抱いて進んでくるペルシア兵と
戦うにあたり、猫を傷つけずに戦うことは
かなり困難なことであった。

さらに、ペルシア軍は
大量の猫をエジプト軍が篭城する城内に投げ入れた。
すると、城内にいるエジプト人達は
猫の保護に追われ混乱し、戦闘態勢が崩壊し、
エジプトは陥落し、降伏したという。

ここで、エジプト第26王朝は終わり、
アケメネス朝ペルシアが、エジプト第27王朝となった。

これにより、アケメネス朝ペルシアはエジプトを制圧したことにより、
オリエント世界を統一した。

アケメネス朝ペルシア帝国は、史上初の世界帝国または大帝国
と言われる。



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クリスマスが12月25日なのはなぜ?
アケメネス朝ペルシア帝国に関する記述があります。



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目貫通りの語源は、ある武器に由来する

町の通りで、
最も賑やかで、町の中心を通る繁華街を
「目貫通り」と言う。


その語源は「刀剣」に由来するという。

20071009154656.jpg


刀の手で握る部分を「柄」(つか)と言うが、
その柄と刀身を固定する目釘がある。その
目釘に飾る金物がついているのだが、
それを「目貫」という。

目貫は柄の中央部にあり、近世以降、装飾化が進み、
刀装(刀の鞘と柄=こしらえ)の中心として最も目立つように
なった。

それにちなみ、
賑やかで、町の中心を通る繁華街
「目貫通り」と呼ぶようになったという。



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刀剣関係に由来する言葉

相槌を打つ ~ 刀を作る時に・・・・・

ねじれた関係を解消して 縒りを戻し 、元の鞘に納まった ~ 糸と刀に由来する言葉

切羽詰る ~ お侍さん、刀が抜けないと、敵に追い詰められる




テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


イラン対日石油貿易の円決済始まる~産油国サウジと中国人民元のドルペッグ制維持が困難化している中で

このブログで、
2007年8月8日の記事
小沢民主党のテロ特措法反対 ~日本の石油会社の対イラン原油取引円決済実施と中露主導の上海協力機構の対米軍事同盟化の流れの中で~
において、


新日本石油の社長が
国営イラン石油公社から
ドル決済ではなく、円決済に切り替えるように依頼されことに
対して、イランの要請に応じることを示したことを紹介
したが、

イラン原油 円建て決済が本格化

というニュース記事(産経新聞)があった。

業界最大手の新日本石油が、イランからの
輸入について、全て円決済を9月から行っている。

また、
るジャパンエナジーやコスモも、一部を円に変更した。
イランからの輸入分の約5割が円決済となった場合、
700億~800億円の決済がドルから円に切り替わるので、
ドル安要因になるかもしれないという見方がある。

債務国アメリカにとっては、
ドル基軸通貨体制の維持は至上命題のようなところがあるが、
アメリカからのクレームがなかったのだろうか?

イランは、アメリカと核開発問題で対決を深める中、
石油の決済をユーロなどドル以外の通貨に切り替えてきた。
イランは既に原油取引の70%をドル以外の通貨で
行っている状態だという。

それに日本がイランとの原油取引をドルではなく
円決済で行となれば、
イランの脱ドル化はさらに進むことになる。


それは、イランだけでなく、
世界的に見た脱ドル化の流れが発生しているのである。


メルマガ
「10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる」の2007年10月9日発行分
において、



中東を代表する政府系ファンドのカタール投資庁(QIA)は総資産に
占めるドル建て比率を2年間で99%から40%に大幅圧縮した。


という日経新聞の記事を引用し、

カタールのソブリン・ウェルス・ファンドの資産規模は約6兆円。
この6割の3.6兆円が「ドル売り」に動いたわけ。

金額的には少ないし、すでに終わったことなので市場に与える影響は
これだけでは、少ない。

しかし、9月21日に書いたように。サウジアラビアはFRBの利下げ
に連動しないことで通貨市場を動揺させたし、ドル・ペッグ制からの
離脱も近いと見られる。



とドル・ペッグ制を維持している
サウジアラビアが、
FRBの利下げに連動せず、利下げしなかった。

これはどうしてか?

田中字氏が2007年10月2日に
配信したメルマガ
米利下げが通貨多極化を誘発する?

にその背景について、次のように説明している。


サウジアラビアは、通貨リヤルがドルにペッグ(為替固定)しており、これまでは米連銀の利下げすると、サウジの中央銀行も利下げしていた。固定為替を維持するため、金利の動向をアメリカと連動させておく必要があった。しかし、9月18日の連銀の利下げ後には、サウジ中銀は利下げをしなかった。

 国内製造業が未発達だが、石油成金で消費が盛んなサウジでは、アメリカよりヨーロッパからの輸入品が多い。そのため近年のドル安ユーロ高傾向の中で、ドルペッグしているサウジリヤル建ての輸入品価格が上昇し、サウジではインフレが年率4%となっている。ペルシャ湾岸地域では、アラブ首長国連邦(UAE)やカタールも通貨をドルにペッグしているが、インフレ率はこれらの国々でも上がっており、UAEでは9%、カタールでは13%になっている。(望ましいインフレ率は1-2%)



この田中氏の記事を掻い摘むと

サウジはヨーロッパからの輸入品が多く、
ドル安ユーロ高のなかで、インフレが年率4%に
なっているのに、利下げをしたら、
より一層インフレになるから利下げをしなかった
というのだ。


このような傾向が続くと、サウジはドルペッグ制を維持することは
困難になってくると見られている。


これが産油国のドル離れにアクセルをかけることになるかもしれない。


産油国以外で
約5兆円の外貨準備を持つ債権国であるベトナムが
インフレを受けて、
国内でのドルの買いオペを廃止すると見られている。

そして、ドルと連動させている人民元の中国が
経済過熱で利上げを続けていて、
利下げをするアメリカとの間で、ドルペッグを維持することは
困難になると見られる。

また、世界最大の外貨準備高国になった
中国が
ドルで持っていても、アメリカが利下げし
ドル安が進み状況において、
ドル資産の価値が目減りしているので、
ドルを徐々に売ってきている。



このように世界の状況を見ていれば、
ドルが基軸通貨の体制を維持していくことは
より、困難になっているように思える。

外貨準備がドル一辺倒になりがちな日本は、
見直しをする必要がでてくるだろう。



このブログでの関連リンク

ジャパンマネーの脱ドル化~ 日本の個人投資家の外債投資 ドルから欧州通貨にシフト

今年の最注目ニュース~ドル離れが進む世界
2006年12月30日に記述













テーマ:為替 - ジャンル:政治・経済


「体育の日」はもともと10月10日であり、日本にとって、記念すべき日なのである

この記事を書いている日は
2007年10月10日である。

1999年までは、毎年、祝日となっていが、
今は何年かに1度だか、祝日となる状況である。

この10月10日は、「体育の日」という祝日であった。
今年(2007年)の「体育の日」は
10月8日であった。


「体育の日」の趣旨は
「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」です。

1961年、スポーツ振興法により、
10月の第1土曜日が
「スポーツの日」としていたが、
1966年から10月10日を「体育の日」として
祝日とすることになった。


どうして、10月10日が「体育の日」になったのか?

1966年の2年前の1964年10月10日に
第18回夏季オリンピック東京大会が始まった。
つまり、東京オリンピックの開会式の日であった。

その東京オリンピックの開会式のあった10月10日を
記念して、「体育の日」が制定されたのであった。

東京オリンピックはアジアで初めてのオリンピックであった。

実は、幻の東京オリンピックがあったのだ。
1940年に、第12回オリンピック東京大会が
開催が決められていたが、
日中戦争の影響で、1938年、日本は開催辞退を決定、
代わりのヘルシンキも、第2次世界大戦勃発で中止になった。

戦後、再び、日本はオリンピック開催を目指し、
1960年の第17回オリンピック招致を目指した。
しかし、東京はじめ7都市が立候補し、東京は最下位で
落選した。

再び、東京オリンピックの開催を目指し、立候補
1959年の国際オリンピック委員会の
ミュンヘン総会で投票の結果

34票 東京(日本)
10票 デトロイト(アメリカ合衆国)
 9票 ウィーン(オーストリア)
 5票 ブリュッセル(ベルギー)

と大差でオリンピック招致に成功した。


オリンピック開催に向けて、インフラ整備が進み、
首都高速・名神高速の建設
そして、開会式の10日前に
東海道新幹線が開通した。


さて、開会式がどうして10月10日になったのか?
夏のオリンピックで10月開催というのは
異例の遅さであった。

9月であれば、秋の長雨や台風に遭遇する可能性があった。
10月10日は、統計上「晴れの特異日」であったので、
10月10日が開会式の日に選ばれたのであった。

開会式の1日前の10月9日は
大雨で、そのため開会式の練習が行われなかった。

翌日の10月10日の開会式の日は
前日の大雨と嘘のように上がり、快晴の下で
開会式が行われた。

NHKの北出清五郎アナは


「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、すばらしい秋日和でございます」

という名言を残している。

10月10日は、まさに晴れの特異日であり、快晴のもとで
東京オリンピックの開会式が行われた。

そして、聖火の最終ランナーは、
陸上選手であるが、オリンピック出場を逃した
坂井義則氏であった。


坂井義則氏は広島県三次市で生まれたのであるが、
誕生日が1945年8月6日、そう広島市に原子爆弾が
投下された日である。
オリンピックが平和の象徴であるということを意識して、
1945年8月6日に広島県で生まれた彼が
聖火の最終ランナーとして選ばれ、聖火台に火を灯したのだ。


そして、選手宣誓の終了後
ブルーインパルスのF-86が国立競技場の
上空の晴れ渡った青空に五輪のマークを描いた。

東京オリンピックは成功し、
日本の戦後の復興を世界に伝えることなり、
日本が再び主要先進国として国際社会に復帰する
シンボル的な意味を持った。


そのような日本にとって大きな意味をもつ
東京オリンピックの開会式の記念日として、
10月10日が「体育の日」という祝日であったのに、
ハッピーマンデー法で、
3連休にして、かつ、旅行業者やレジャー産業が
潤うようにという目先の利益で、日本にとって
大きな歴史的意味を持つ祝日の日を変えることには
疑問を感じる。

さらには、11月にも大型連休を作ろうということで、
体育の日を11月1日に移動し、
そして、11月23日の
「勤労感謝の日」を11月5日に移し、
5連休の大型連休にしようという案があるのだという。

私は、絶対反対である。
体育の日は、東京オリンピックが10月10日に開会されたという
日本にとって、記念すべき日であり、かつ、
11月23日の
「勤労感謝の日」は戦前の新嘗祭(にいなめさい)という
天皇が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、
また、自らもこれを食して、その年の収穫を感謝する祭儀に
由来しているのだ。

そのように、日本の文化と歴史に意味を持つ日に
祝日を作っているのに、
ハッピーマンデーやただ大型連休を作りたいという
理由で、
その日本の文化と歴史を軽んじられることには
疑問を感じる。



テーマ:今日は何の日? - ジャンル:ニュース


切羽詰る ~ お侍さん、刀が抜けないと、敵に追い詰められる

追い詰められ、どうすることもできない
状況を意味する言葉として
「切羽詰る」という表現がある。

その「切羽詰る」という言葉は
刀剣に由来する言葉である。


その「切羽」とは、刀の部位のことである。



20071009154656.jpg


刀で、手で持つ部分である「柄(つか)」
と刀身の部分を分けるように
間にある円形の部品がある、それを
鍔(つば)という
それには、柄を握る手を保護する機能がある。

その鍔がグラグラすることを防ぎ、
安定させるために
鍔の上下に挟むように
刀身と柄に固定する楕円形の金具がある。
それが「切羽」である。


いざ、敵が切りかかってきて、身を守るために
刀を抜こうとした時に、
切羽が柄と鍔の間、あるいは、鍔とはばきの間に
挟まってしまい、抜けなくなってしまうことがある。
つまり、切羽が詰って刀が抜けなくなってしまっているのだ。

そのように切羽が詰って、刀を抜けなくなってしまったら、
もう、切りかかってきた敵に追い詰められ、身動きできなく
なり、何もできなくなる。

それから、
追い詰められ、どうすることもできない
状況を意味する言葉として
「切羽詰る」という言葉が生まれたという。



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刀剣関係に由来する言葉

相槌を打つ ~ 刀を作る時に・・・・・

ねじれた関係を解消して 縒りを戻し 、元の鞘に納まった ~ 糸と刀に由来する言葉





テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


老舗 ~ 継がれている商売を真似する

古い時代から代々継がれている店舗のことを
「老舗」と書いて「しにせ」と呼ばれる。


どうして「しにせ」と言うのか?

「仕似す」という言葉がある。それは
「真似する」という意味がある。

先代から継がれている商売のやり方を真似して
守り継いでいるということで、
古くから続く店舗のことを「しにせ」というようになった。

それで、
古くからあり長い蓄積のあるという意味で
「老」という漢字と、店舗の「舗」の漢字の合わさった
「老舗」という漢字のことを「しにせ」というようになったという。




静寂(しじま) 口を縮めれば、声は小さくなり・・・「♪~たまんないね 真夜中のしじまのところ~♪」

サザンオールスターズに
「お願いD.J」という曲がある。
これは、セカンドアルバム「10ナンバーズ・からっと」
のオープニングソングである。

その「お願いD.J」の
歌詞の冒頭に
「♪~たまんないね 真夜中のしじまのところ~♪」

と「しじま」という言葉が出てくる。

「しじま」とは「静寂」と書く。
この曲では、静寂という感じから遠い曲だが、


その歌詞全体を見ると

♪~たまんないね 真夜中のしじまのところ
色っぺえね その声に身を寄せそうろう
やみによりそう心 D.J. Oh, Yeah!
You got it ? あたしゃ Groovy
あなたも冗談 よろしゅうね~♪

と、真夜中の静寂(しじま)の時に
ラジオから聞こえるD.Jの声をイメージしているのだなあと
思うが。

その「静寂(しじま)」という言葉の語源は

美人の日本語の著者「山下景子」さんによると、

「縮める」と書いて、「しじめる」と呼び、
口を縮めて小さくするという意味の言葉だという。

口を縮めて小さくすれば、声は小さくなり、
静寂を感じるからそうなったのだろうなあと思うが。

「静寂」と書いて、「しじま」と言うのは
良い語感で、美しく感じますね。




「お願いD.J」収録







テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


牛の糞からバニラの香り?? ~ 日本人12件目のイグ・ノーベル賞受賞者の研究成果

今年も
「人々を笑わせ、考えさせてくれた研究」に贈られる
イグ・ノーベル賞の授賞式がハーバード大学で
行われた。

この賞の受賞者は日本人が多く、
日本はイグ・ノーベル賞大国と言われ
日本人が関係した受賞は昨年まで11件であったが、
今年で12件となった。


受賞したのは、
国立国際医療センター研究所に所属する
山本麻由さん(26)が化学賞を受賞した。

さて、山本さんはどのような研究をしたかと言うと、

ナナ、なんと!!

2004年に
牛の糞からバニラの芳香成分「バニリン」(vanillin)を抽出し、
成功したというのだ。


牛のフン1グラムに水4ミリリットルを加えて
200℃で60分間加熱すると、1グラムあたり
約50マイクログラムの「バニリン」を抽出できる
というのだ。


バニリンはアイスクリームだけでなく、他の食品
シャンプー・香水などに利用されているが、
この牛の糞からの抽出法では、
バニラ豆を原料とする方法に比べておよそ半分になるというのだ。

授賞式で、
山本さんが
「牛の糞からバニラの成分を抽出した」と発表した時、
「牛の糞」と言うことで、会場からどよめきがおこったそうだ。


山本さんは
「イメージしてみてください、牛のフンを温めたにおいを」と
言い、
牛の糞から抽出した香料を使い山本さんの名前を冠した
「バニラ」アイスクリームを
歴代のノーベル賞受賞者に配り、
彼らは、覚悟を決めたような感じで、口にし、
はアイスクリーム
微妙な顔をしていたという。


今年の授賞式の注意事項として、
鶏の投げ込みが禁止され、
風物詩の紙飛行機を飛ばすことも
「航空関連テロ」対策が強化されている昨今の情勢を踏まえ、
原則禁止になったという。


ちなみに、今年のイグ・ノーベル平和賞は

「同性愛爆弾」を開発した米空軍ライト研究所に授与された。
この化学兵器は、敵の兵士間に広く、
同性愛の感情の芽生えさせ、士気をそぐのだという。
その兵器の名は「ゲイ・ボム」だというのだ。


このような面白い研究を称える賞に
日本人が多く受賞しているのは、
日本人のユニークさと独創性を表しているとも思えるのだ。



このブログでの関連リンク

日本の独創性の高さの証し?~イグ・ノーベル賞大国ニッポン!!


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舛添大臣の「小人の戯言発言」に思うこと ~ 敵・味方を安易に二分する劇場型政治に呑まれないようにしよう

舛添厚労相が、
地方自治体職員で、年金を横領した職員に対して、
横領罪で刑事告発するように地方自治体に求めていることに対して、
地方自治体側が、横領金の返還、懲戒免職などの処分しているので、
刑事告発しないと言う方針を取っている。


刑事訴訟法239条2項に

「官吏又は公吏がその職務を行うことにより犯罪があると思料するときは告発しなければならない」

と、公務員による告発義務規定がある。


これによれば、横領罪で告発するのが筋となる。

ただ、今まで、その条文通りに厳格に運用して、
刑事告発していれば良かったのだが、
それほど、厳格に運用することなく
必ずしも刑事告発せずだったのが、
急に、過去の組織内で処分が済んだ案件を
今頃に持ち出して、刑事告発するという
運用の変更には、唐突さと戸惑いはあるように思える。

刑事訴訟法239条2項に基づき、
刑事告発をするのが筋であるが、
既に横領金額を返済し、懲戒免職等の社会的制裁を
受けている人に対しては、
身柄拘束はせず、検察は不起訴かあるいは
在宅起訴や略式起訴の判断を下すのが
妥当ではないかと思う。


そして、地方自治体職員による年金横領問題に関して、
「市町村は信用できない。」という舛添大臣の発言に対する
横領者が出ていない鳥取県倉吉市市長などのからの抗議に
対して、舛添大臣は「小人の戯言」と
軽視とも受け取れる発言をした。


舛添大臣の年金横領者に対する刑事告発方針や
市長からの抗議に対して「小人の戯言」と斬り捨てるような
発言に対して、
支持をする空気がある。


そのことに関して、

「島内日記」をいうブログの筆者
leon-kubokkyさんが、

2007年10月3日に
小人戯言大人傲慢

というタイトルで、舛添大臣の「小人戯言」発言に対して、
コメントしていて、そのうちの一部を引用すると



小泉純一郎の劇場型政治を引き継いだ者がいるとしたら、まさしくそれは舛添要一だと思う。

なんといってもポピュリズム(大衆迎合)に流されがちなマスコミと相性がいい。

年金の着服問題で「市町村は信用できない。」という発言はいうに及ばず、「刑事告発検討」発言のように国民感情に響きやすいメッセージを巧みに繰り出してくる。

国民にとっては「誰がいけないのか」「誰が敵なのか」とわかりやすい。

「みなさん、悪いのはアイツらですよ~」と騒ぎ立てる姿にかつて小泉純一郎を見てしまう。

(中略)

舛添の「小人の戯言」発言はその傲慢で強気な姿勢をよく現している。

彼がそこまで強気なのはやはり大衆の流れが自分についているという自信なのであろう。

おそらくはわかりやすい「敵」を示し続ける限り、自分は支持されると思っているに違いない。



と書いている。

そう、敵か味方か、善か悪かという
単純な二分法によって、敵や悪とされる者を叩けば、
わかりやすくて、受けがいい。
まさに劇場型である。

郵政選挙の時もそうだった。
10年以上も続く不況で、生活が苦しくなり、将来不安を
抱く国民が、
どうして公務員だけ競争に晒されず、美味しい思いをしているのだ
という不満に乗じて、それに訴えかけるかのように
ドクターマシリトにそっくりな小泉元総理が
郵政民営化一点の選挙を行い大勝した。

郵政民営化しても、郵便局員の給料は税金から
支払われているわけでもないのに、
あたかも、公務員リストラを行うような印象を国民に与えた。

公務員は改革に反対する抵抗勢力で「敵」で「悪」という
レッテルを貼り付けた。


これって、ナチスドイツが、
第1次世界大戦の敗北と懲罰的なベルサイユ条約を押し付けられ、
ハイパーインフレとその後の世界大恐慌で
鬱屈と不安が貯まっていたドイツ国民に
ユダヤ人は悪者だとレッテルを植えつけ、
選挙戦を行ったことと
同じように思う。


ナチス政権誕生前と小泉郵政選挙のころの
社会は、経済不況などで、
不安に怯える国民が多くいるというところに
共通性があり、
そのような時に選挙が行われると
「断固」「決然」を主張し、単純な二分法的に
敵役を設定する政治家が受ける。


郵政民営化の結果、手数料料金が値上がりしている。
ユニバーサルサービスも将来にわたって維持されるかどうかも
定かではない。

しかし、当時の日本国民は小泉的な
「誰がいけないのか」「誰が敵なのか」という劇場型の
選挙に呑まれてしまった。
そして、
未だに、景気回復の果実を得られず、
国民生活は不安定なままである。



経済政策だけに関して言えば、
需要拡大政策を取り、
失業問題を解決してしまった
ヒトラー政権の方が、小泉政権よりは、はるかにマシであった。
(ナチスの人権侵害と対外侵略はもちろんダメであるが)


話は戻して、
「誰がいけないのか」「誰が敵なのか」という
勧善懲悪の劇場型の年金横領公務員追及だけに
焦点が当たり過ぎることは妥当なのだろうか?

もちろん、横領は良くないことで、それに対する
処分や刑事告発はすべきだろうが、
劇場型に煽るように報道することもなく、
淡々と報道すればいいだけである。

自治体職員と社会保険庁職員の横領額は
3億9650万円と約4億円になる。
もし、受給者が6万6000円/月を
20年間もらうとすれば、
約27人分の金額に相当する。

ただ、この横領職員を叩くだけで、
年金問題は解決するのだろうか?

横領職員による損害額は
年金全体の受給額からすれば、
小さな比率だろう。

あまり、劇場型の悪を叩くというセンセーショナルな
報道よりも、どのようにしたら、安心できる年金制度に
なるのかという議論の方が大事だと思う。


舛添大臣の
地方自治体の首長に対して
「小人の戯言」という発言は大問題だと思う。
その自治体の首長も
その市町村の民意を受けて誕生した首長なのだ。

その首長だけでなく、その地域の住民を愚弄することに
つながりかねない発言だ。



さらに、
舛添大臣は


日刊スポーツ記事によると


「『バカ市長』と言われるのはいやでしょうから『小人』と言った」

報道陣から「(一部市長の抗議は)小人のざれ言」とした2日の会見での発言について問われ「ちょっと江戸の言葉使っただけ。文句言うなら、地方交付税をもらわないで言いなさい」と話した。


「地方交付税をもらわないで言いなさい」

という発言は、中央政府が財政力の弱い地方自治体に対して、
圧力をかけるようにも受け取られ発言で、
地方を見下しているとも感じられるだろう。


舛添大臣に抗議した
鳥取県倉吉市の長谷川稔市長(60)は

「『バカ市長』の言葉にいちいち反論したら、本筋の年金の問題がぼける」と反論は控えたが「地方交付税の話は、見過ごせない。大臣の発言として不適切。内閣の一員として適正な人事とは言えない」

と発言していた。
この市長の方が、舛添大臣よりも大人の対応をしていると感じるし、

「地方交付税の話は、見過ごせない。大臣の発言として不適切。内閣の一員として適正な人事とは言えない」


という主張には同意する。




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女性に身体的な無垢を求めるアメリカ的純粋幻想を抱くへタレ男が増えている!!!

週刊SPA!10月9日号で、
25歳~35歳までの男200人に対する直接インタビューで

「女性の微妙な過去」許容ラインであった。
私は、現在34歳の男だが、
どのようなアンケート結果になっているか見てみた。

いろいろな質問があって、それに対する返答の割合を見て、
私は愕然とした。


私の主観であるが、

何といまどきの男はヘタレで、弱弱しく、
度量が狭いのだろうか。


と思ってしまった。


質問で
「彼女(または妻)のセックス経験人数が何人までなら
O.Kですか?」という問いに対して、

3人以下が41%も占めていたのだ。

おもわず、「はあ~」と思ってしまった。


2004年に
京都大学の木原雅子助教授を中心に
全国高等学校PTA連合会が、全国の高校生1万人を
対象にしたアンケートで
セックスの体験の割合を男女別・学年別に表すと

1年生
男子12% 女子15%

2年生
男子20% 女子29%

3年生
男子30% 女子39%

と全ての学年において、男子より女子の方が
セックスの経験の割合が多かった。

さらに、高1男子以外で
相手の人数が「4人以上」と答えたのは、約2割あったという。

高3女子で、100人のうち40人がセックス経験済みで
そのうち2割が4人以上ということは、
100人のうち8人は4人以上の経験済みなのだ。

そして、データはやや古いが、
1999年に厚生労働省の調査によると

18歳から24歳まで「若年層」の女性のうち
5人以上のセックス経験者の割合が37.9%とあった。

大まかに見て、女性10人のうち4人が
5人以上のセックス経験者と言えるのだ。


そのような現状なのに、
相手の女性にセックス経験3人以下でないとダメという
男が41%もあるとは・・・・・・・。
そのようなこと言っていては、対象範囲を大きく
狭めてしまうだろう。


この雑誌に登場する男性は
彼女と初めてHした時に、
彼女に卒倒させられるぐらい、
彼女のテクニックが凄かったが、
それは彼女の前カレに仕込まれたと思ったら、
気持ちよくなってしまった自分が情けないという
コメントをしていたが、

そのような発想をしていること事態が
情けないと思ってしまう。

気持ちよくしてもらったら、素直に感謝の気持ちを
抱けばいいのだ。
逆に、その彼女に、前カレを上回るぐらいのテクニックを
身に付けて、彼女を満足させたいと思うぐらいの
度量はないのか!!!



他の設問で、
「彼女(または妻)が、AVなど出演経験があったら
別れるか」という設問で、

72%の男が、別れると言っている。

おい、こら、おまえら、
AVのお世話になったことのない男はいないだろ。
それなのに、どういうことだ!!
AV女優に対する感謝と尊敬の念がないのか?


もし、私の場合、彼女にAV出演経験があったしても、
O.Kだ!!


また、

「彼女(または妻)が、次の過去に次の行為があったら
別れるか」と言う設問で


「男に調教されていた」で、40%も
別れるという返事をしている。

これも驚いた。

かつて、彼女が、調教された経験のある女性の場合、
上手にリードしたら、心底彼女が、
付いてきてくれる可能性が高くなるのに、
それを嫌がるとは、何と度量が狭くて、向上心がないのか!

と思ってしまう。

性癖がMの女性は、
好きな彼や夫に、自分の性癖を打ち明けられず、
苦しんでいる女性もいるのだ。
そして、彼や夫は好きだが、
どうしても、Mの性癖を満たされたいので、
彼や夫以外のS男のところに行くこともあるのだ。

過去に「男に調教されていた」と言う理由で
拒否反応を示していたら、浮気される可能性が
高くなるぞ!

このアンケートに参加した女性のコメントで

「本当に好きな彼だからこそ、包み隠さず話していることを
理解して欲しい」

と言っているが、彼女のいろいろな過去を受け入れるぐらいの
大きな度量を持って欲しいものだ。



このことに関して、社会学者の宮台真司氏は

相手の女性にセックス経験3人以下でないとダメという
男が41%もいること事態、驚きである。

女性に小女性を求める純粋幻想は、
フィジカルな無垢を求めるアメリカ的純粋幻想と
肉体的にどんなに汚れても心は汚れないと捉える
フランス的純粋幻想に大別できる。
日本はかつて、フランス的であった。
婚外性交も盛んでしたし、江戸時代は
吉原の太夫を妻にすることは誉れとされた。
しかし、90年代の援交ブームのあたりから、
無垢なアメリカ的ベタな無垢として描かれるようになった。
これは、文化的な衰退と言えるでしょう。


とコメントしている。

フランスで思い出したが、

このブログの

政治家の不倫について ~ 日本とフランス ~政治家の評価の基準は?

で、フランスのミッテラン元大統領の亡くなった時、と
葬式のことについて、次のように書いた。


そして、彼が亡くなった時、彼の葬儀において、
ミッテラン氏の夫人と子どもたちとの横に、
愛人親子が座り悲嘆にくれていた。

その愛人席は1人だけではなかった。
なんと、ミッテラン氏には50人の愛人がいたというのだ。
彼が亡くなった後、
彼が葬儀における愛人たちの席順を決めていたことが報じられた。
「さすがミッテラン、人を幸せにする力のある男だ」と、
人気が急上昇したという。


と、このフランス人の反応を知った時、
私は、さすが、フランス人と思った。


話は戻して、
宮台氏は、若い男のアメリカ的な純粋無垢幻想が広がり、
女性のリアルな性に対して、拒否反応を示しがちになった
事の原因として、次のようにコメントしている。


家庭や地域のコミュニティが失われ、他者性への
耐性が弱くなったことが大きな要因である。

かつては、先輩に無理やり赤線に放り込まれる
筆おろし文化など、プライドを壊してくれる社会的装置が
あったが、今はそれもなく、ますます、
自分の(狭い)フレームに無自覚にハマり込んでいる。


まあ、ある意味、男の性の経験値が貧弱になっているかもしれない。

冒頭の高校生の性体験のデータで、男子より
女子の方が高く、男より女性の方が経験が豊富で、
男は、逆に経験が貧弱になり、へタレなことをいっている
かもしれない。


このブログの

安倍総理は「愛国者」か「国粋主義者」か? ~ 安倍総理のパーソナリティと安倍内閣の対北朝鮮外交


のなかで、

社会学者の宮台真司氏のブログの

田中康夫氏と「グローバライゼーションと日本のセルフイメージ」について対談しました。

の内容から、
経験値が乏しいが故に、愛のあるセックスを彼女にしてあげる
事が少なく、彼女に浮気をされてしまう若い男性達が増えている
ことについて、紹介したが、

その宮台氏のブログには


ご存知かもしれませんが、最近の男子大学生たちは、飲みに行っても下ネタがダメ。女の子はOKなのにね。彼らが言うには、女子にはセックスできない者はいないけど、男子にはセックスできない者が多数いるから、性の話はビミョーだと。それだけじゃない。授業で性の話をするとクレームがくるようになりましたが、クレームをつけるのは100%男。そんな状況で女性がパートナーを見つけるのは難しいですね。


と書いてあった。
何と、下ネタがダメな男が増えていると言うのだ。
なんと言う、へタレぶりなのだと思ってしまった。


宮台氏は、性体験・恋愛体験の経験値の低い若い男と
安倍前総理の政治的経験値の乏しさについて、次のように
関連付けていた。


経験が乏しいがゆえに、見当違いの噴き上がりで自爆する若い男子の姿は、安倍晋三に重なります。「野党に妥協するのかあ」と、憲法改正に向けた憲法調査会特別委員会での着実な与野党合意をひっくり返して、憲法改正を百万光年彼方に遠のかせた安倍晋三。「北朝鮮と取引するのかあ」と、馬鹿の一つ覚えの制裁継続と協議拒否で、拉致問題の解決をあり得なくした安倍晋三。「従軍慰安婦の強制連行に政府は直接関与していない」という正論を、文脈を弁えずに喋り散らして、アメリカ議会の国辱的な決議案を招き寄せた安倍晋三。望んだ着地点に向けて戦略を構築してこその愛国者なのに、この体たらくじゃね。



経験値の乏しい若い男どもが増えると、
望んだ着地点に向けて戦略を構築して、上手な恋愛、
恋愛だけでなく、上手なコミュニケーションができなく
なってくるのかなあと思ったりする。

私も、上手な恋愛はできない方だが・・・・・・





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「小沢党首が『世論は勘違いしている』と斬り捨てた」とフジテレビは伝えているが・・・・・メディアリテラシー・戦時国際法

今国会の最大の焦点とされている
テロ特措法に変わって
インド洋で、対テロ戦争参加国艦船に対する補給に関する
新法に関して、民主党が反対している事柄のニュースで、

フジテレビは2日の民主党小沢党首が記者会見で、
インド洋給油派遣支持の世論が増えている事に関して
小沢党首が「世論が間違っている」という発言をしたことに
対して、次のようにVTRに編集して報道している。


http://www.fnn-news.com/windowsmedia/sn2007100208_300.asx


まず、女子アナウンサーが
「小沢代表、給油継続にはあくまで反対です」
と伝え、その画面の右上に

「給油は戦争そのもの
世論は勘違い」
「小沢代表が批判」

というテロップを載せたまま、

小沢代表が
「戦争そのものなのですよ。油を供給することは」
と語気を強めて発言する様子を音声を交えて伝え、

その後、小沢代表の音声が消え、映像だけが流れ、
その映像に合わせて、

その後女子アナウンサーが

小沢代表が反対を強調したという主旨の情報を流し、

最後の締めくくりで、

「世論調査で給油賛成が増えていることに対して、
小沢代表が『世論は勘違いしている』と

 斬り捨てました

と、約30秒ぐらいで伝えている。


この時の小沢党首の記者会見すべての録画が

http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20071002ozawa_v300.asx


で、紹介されていて、
全体で約30分近くの記者会見である。

インド洋へ自衛隊の補給活動に関するコメントは
この動画の
12分ごろから18分ごろにかけてなされていて、
例の小沢氏の

「世論は勘違いしている」

という発言は
16分20秒ごろになされていて、

「戦争そのものなのですよ。油を供給することは」

は、その後の18分40秒ごろにかけてなされている。


その発言の前に


14分ごろから、小沢代表は
油の補給という兵站が、戦闘行為そのものであるかに
ついて、次のように説明を始める。

「戦争の勝敗を決めるのは兵站であり、
兵站こそ、戦争そのものであり、
兵站を今の言葉で言えば『後方支援』である。
太平洋戦争で、日本の将兵の戦死者のうち
米軍の弾に当たって死んだ人よりも
餓死・病死の人の方がはるかに多い。
長い戦史を紐解けば皆そうだ。
ナポレオンのロシア遠征も
兵站が続かなくなって失敗した。
独ソ戦も皆そうだ。
兵站というのは戦争の勝敗を決める
最大の作戦である。
(兵站は)武力行使・軍事作戦そのものなんだ。」

その説明をした後で、
アメリカからの要請で、日本の自衛隊が補給活動に参加することで
政府は補給は戦争ではないというのは詭弁だという主旨の
主張している。


そして、16分20秒ごろに
例の小沢氏の

「世論は勘違いしている」

という発言が出てくるが、それについて、その発言の後に
次のように説明している。

「兵隊さんごっこで進むのであれば、それで良かろうという
メディアや論評があるから
(世論が)『それならいいのではないの』
となっていると思うが、

本当にアメリカと一緒に戦争をするか”と国民に聞いたらどうなるか?
アメリカと一緒に戦争をするという前提で世論調査してみたら、
皆、反対する。
何でもないから、良いことなんだからという前提で質問するから
そうなる(世論の賛成が増える)


つまり、インド洋への自衛隊の給油活動賛成の世論が増えているのは、
メディアなどの報道、質問に当たっての前提条件などが
原因して、世論が勘違いしているという主旨の発言をしている。



先程のフジテレビの30秒ほどの
小沢党首が「世論が勘違いしている」と斬り捨てた

というニュース報道を聞いただけの場合と

この記者会見で、インド洋自衛隊派遣問題について
10分近く小沢党首が語ったこと、
特に、世論が勘違いしている理由について
30秒ほど小沢党首が語ったことについて
聞いた場合とでは、

聞き手はどのような印象や意見の抱き方に違いが出るのだろうかと
思った。


「斬り捨てる」という言葉は

人を斬ってそのままに打ち捨てておく、という意味であるが、

小沢党首が「世論が勘違いしている」と斬り捨てた

と聞けば、世論を無視している、軽んじているという
印象を受ける人もいるだろう。

ただ、詳しく小沢党首の話を聞けば、
世論は勘違いしているのは、報道の仕方に問題がある、
報道が正しく伝えていないので、世論が勘違いしてしまっているのだ

という主旨だとわかる。


「斬り捨てた」という言葉は

このフジテレビ報道デスクが考えたと思うが、

どのような意図、あるいは、感性を持って

「斬り捨てる」という言葉を用いたのだろうかと思う。

全く、何も考えず、無意識に使ったのだろうか?


小沢党首が言っていた
「油の補給は兵站であり、兵站は戦争そのもの」

という内容は、国際法上その通りである。


衆議院議員の江田憲司氏は、

「自衛隊給油をイラク戦争に転用?・・・テロ特措法」


インド洋に展開する米艦船等に燃料や水を補給することは「集団的自衛権」の行使ではないという説明がある。政府・自民党も同じ考えだ。しかし、条約上の「集団的自衛権」を行使してこの戦争に参加しているNATO諸国の実施計画には、当然、このようなロジスティクス(兵站業務)も含まれている。燃料や水の補給は、国際社会では当然、「集団的自衛権」の行使とみなされるのだ。


とコメントしているが、その通りである。


憲法が専門の
岡本篤尚
神戸学院大学法科大学院教授が
広島大学の教授をしている時に

テロ対策特別措置法案・自衛隊法改正案の問題点
というコメントを寄せ、そのうちの

Q10.自衛隊の支援活動は、武力行使にはならないの?

という質問に対して、

1907年ハーグ諸条約、1949年ジュネーブ諸条約、1977年ジュネーブ諸条約追加議定書などの国際人道法(交戦法規)によれば、軍隊内で医療・宗教・経理・郵便・通信・法務等に従事し、直接戦闘行為に従事しない非戦闘員も敵対行為に直接参加する交戦資格を有するものとされ、相手方戦闘部隊は合法にこれらの非戦闘員を攻撃することが認められている。つまり、後方支援部隊も、国際法上、戦闘部隊と同様に扱われるのである。特に、1977年ジュネーブ諸条約第1追加議定書52条2項は、軍事活動に有効に貢献するもので、その破壊・捕獲・無力化が明確な軍事的利益をもたらす物を軍事目標と定めており、後方支援部隊はこれに該当する。従って、直接戦闘行為を行うのではない支援活動は武力行使にはあたらないという日本政府の説明は、国際的には全く通用しない「詭弁」というほかない。



と、補給活動などの後方支援は、国際法上戦闘行為であると
見なされていると説明している。


それゆえ、日本の海上自衛隊が現在、インド洋で
アメリカ軍などに補給している行為は、
アメリカ軍に対する集団的自衛権の一環として、
行っていることと国際法上は見なされるのである。

日本国憲法第9条の内閣法制局の解釈では
憲法は集団的自衛権の行使は禁止しているとなっているが・・・・



このブログでの関連リンク

メディアリテラシーを考えるに当たり
参考になるマスコミの問題点を取り扱った記事

圧倒的多数の与党の結果 ~ 前回の総選挙の時のマスコミ報道の結末?

安倍総理辞任の理由に「うつ病」の可能性ありと、精神科医の和田氏が指摘

刑事事件のマスコミ報道を鵜呑みにせず、一度、カッコに閉じて判断停止すること

記者クラブ制度の弊害・マスコミの経済無知の被害 ~ 伝えられない景気後退とインチキ財政赤字キャンペーン

アメリカの牛肉は大丈夫かい?







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「利息」の語源は、中国の史記にあり

銀行に預金すれば、元本プラス利息がついて、預金額が
増える。

ただ、日本ではここ15年近く、超低金利政策がとられているので、
利息なんて無いと言いたくなる状況であるが、

その「利息」という言葉の語源は
中国の「史記」の中に
「息は利の如し」という一節があることに由来する。


「息は利の如し」の「息」とは、男の子の子供、つまり
「息子」のことである。

女の子よりも男の子の方が、利益につながるという
考え方である。

そこから、現在の「利息」という意味の言葉が
生まれたという。



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