言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源や考えたこと、お気に入りの歌や発想法、雑学など、政治経済社会の時事ネタも書いたりしています。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。現実世界での所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を問わず、古今東西の学問を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空の企業名を勤務先にしています。その会社を退職する時は私の人生が終焉する時です。.

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世の中の森羅万象のことに好奇心を持つものです。
いろいろの世の中をことを知り、いろいろ言葉を
つづっていきます。
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ナイロンの語源 ~ 伝染しない   発明者「ウォーレス・カロザース」の人生とナイロン

合成繊維である「ナイロン」は
買い物袋やストッキングなどに使われているが、
さて、どうして、「ナイロン」という名前になったのだろうか?


「ナイロン」は、デュポン社の研究所に所属していた
ウォーレス・カロザース(Wallace Carothers)によって
合成に成功した世界初の合成繊維として、
開発されたものである。
彼が開発に成功した後に、
1938年に「ナイロン」の開発を発表し、
そのキャッチフレーズは
「鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」であった。


そして、2年後の1940年、
「ナイロン」によって作られたストッキングが発売された。
それまでのストッキングは絹から作られていたが、
形が崩れやすく、すぐ伝染するので評判が
芳しくなかった。
伝染することを「run」と言っていたのだが、
伝染しないストッキングということで
「no run」から「ノーラン」という名前にしようとした。

しかし、実際、伝染することもあったので、
デュポン社のネーミング委員会は
「no run」を一度却下したのだが、
再び、その「no run」をベースにネーミングを考えた。
いろいろ名称がでてきて、
「ヌロン(nuron)」という名称がでてきたが、
それでは、脳の神経細胞の「neuron」のようであり、
「nulon」では、特許名としては
平凡すぎるので却下され、
「nilon」「neelon」といろいろ案があがり、
最終的には「nylon」になったという。


もともとこの商品の命名には、開発者の名前にちなみ
a tribute to Wallace Carothers”
(ウォーレス・カロザースに捧ぐ)
を略した「Wacara(ワカラ)」
という提案もあった。


どうして、
「ウォーレス・カロザースに捧ぐ」という提案が
あったのだろうか?
これは推測に過ぎないのだが、
開発者のウォーレス・カロザースが
ナイロンが製品として発表された時には
存在していなかったことと関係しているのかもしれない。


カロザースはもともとハーバード大学の講師をしていたのだが、
1928年、デュポン社に
できたばかりの礎研究グループのリーダーとしてスカウト
された。

彼はうつ病をもっていて、いろいろ
思い悩んでいたようだが、
優秀なスタッフがいて、潤沢な研究費があり、
大学と違って人前で話す必要もなく
「純粋に科学的な研究」に没頭できることに
惹かれて、デュポン社に転職した。

基礎研究の純粋科学に没頭できる環境に
カロザースは「高分子合成」を研究テーマに選び、
水や油に溶けずにどろどろになる物質である
コロイド性物質の研究に取り組む。

そのコロイド性物質の構造は不明で、
あまり大きくない分子同士が特別な力で
結合していると
考える学者が多かったのだが、
カロザースは
「鎖のように長い一つの分子」だと
考えていたので、
「とてつもなく長い分子を作ろう」ということで、
小さな分子を次々につなげて
人工的にコロイド性物質を作り出そうとした。

それが、合成繊維誕生のきっかけになった。

1930年、
カロザースは最初の合成繊維を作ることに成功した。

しかし、それはそれは熱すと溶けてしまうもので
実用化はできないものであったが、
カロザースは自説を証明できたことで
満足していて、純粋科学の研究を楽しんでいた。

しかし、当時
世界大恐慌に陥り、
実用的な商品開発が迫られた。

上司は実利派の研究者に代わり、
「純粋科学」ではなく、商品化できる研究に重点にし始め、
応用科学の研究に変わっていった。
カロザースの作り出した合成繊維の製品化を強く進める。

カロザースは基礎研究から応用科学の研究に研究所が
変わっていくことに異論を唱えたが、受け入れられず、
上司の意向に応じて、様々な原料を組み合わせて、
1935年
熱にも薬品にも強く、しなやかな繊維が完成した。
それが後に「ナイロン」と呼ばれるものであった。


しかし、
カロザース
純粋科学ではなく
応用科学の研究を重視する環境に
なじまなかったのだろうか
うつ病が悪化していった。

そして、1937年、
カロザースは
フィラデルフィアのホテルにて、
青酸カリを飲み、
自ら命を絶った。
享年41歳。

「ナイロン」が初公表された
1938年には、彼は存在していなかった。

それゆえに、
a tribute to Wallace Carothers”
(ウォーレス・カロザースに捧ぐ)
にちなんだ、命名案もでてきたのかもしれない。

また、
「nylon」という命名は
「ニヒル(nihil」であったカロザースの
ニックネーム「ニル(nyl)」と
「デュポン(dupON)」の合成語ではないか
という説があり、
ウォーレス・カロザースそのものを
新製品の
「nylon」という名前に組み入れようとしたのかも
しれない。

デュポン社は
「ナイロン」を商標登録はしなかった。
「ナイロン」を一般の製品名としておくことにした。
それは、ナイロンという言葉があまりに急速に女性の
ストッキングを意味する一般名称に
なってしまったからだ。


それほど、若くして命を絶った
ウォーレス・カロザースが開発した
「ナイロン」はあっという間に広まり、
社会や人々の生活にとって、
不可欠なものとなったのだ。


ウォーレス・カロザースの
世界初の合成繊維の発見と開発は
歴史に残る偉業であったのだ。


参考リンク

デュポン社公式ページ ナイロン命名のエピソード

           
    ナイロン命名のエピソードが記述されています。

           
ウォーレス・カロザースのニヒリズムとナイロン命名の関係性を指摘



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テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


安倍総理は「愛国者」か「国粋主義者」か? ~ 安倍総理のパーソナリティと安倍内閣の対北朝鮮外交

このごろ、北朝鮮の核問題をめぐって、
アメリカのヒル国務次官が訪朝したことから
拉致問題で強硬姿勢を取る日本が
6カ国(米・中・露・日・韓・朝)から
仲間はずれにされつつあるのではないかという
見方が広がっている。

安倍総理が、拉致問題をめぐって、
対北朝鮮強硬姿勢を取ることに対して、
強硬姿勢ばかりでは、いずれ6カ国協議で孤立化し、
拉致問題の解決も遠のくのではないかと指摘する
識者がいた。


安倍総理は、拉致問題での強硬姿勢で世論の支持を得て、
人気が高まり、総理大臣になれたようなものなので、
振り上げた拳をおろせなくなってしまっているのだろうか?

振り上げた拳をおろしたくなっても、
一旦、北朝鮮の拉致で
怒りが沸騰した世論を相手に拳をおろせなくなっているのだろうか?

戦前も、沸騰した世論の中、戦争回避はできなく
なっていってしまったという見方がある。

世論というものが、外交の幅を狭めてしまい、
本来の国益や問題解決を遠のけてしまうことがある。

国際政治は、正義だけでなく、国益をめぐって
力の要素で動いている。その力の要素を考慮せず、
正義を振りかざしても通用しないことがある。

それに関して、

文芸評論家の山崎行太郎氏のブログ
『毒蛇山荘日記』2007年6月29日

山崎氏は次のようにコメントしている。



ブッシュ、ライス、ヒル等米国政府は、米国への露骨な面従腹背を繰り返す傲岸不遜な安倍政権を完全に見捨てて、切り捨てる作戦に転換したようだ。安倍官邸お抱えの御用ジャーナリストの青山某などは、安倍が訪米の折、ブッシュやライスに「拉致問題優先」を強く要求したことを、日本の総理として安倍は初めて{米国に強く出た」と得意げに披露しているようだが、これは、ブッシュやライスがどういう思想心情の持ち主で、今、何を考えているかを無視した暴論以外の何物でもない。彼等は、「善悪の彼岸」で、存在論的に思考しているのだ。彼らの独断先行を批判することは必要だが、彼らの神経を逆なでしつつ、気楽に批判したり反論したりすることは危険極まりない行為なのだ。僕は、「反米保守」であるが故に、逆に米国政府や米国国民を畏怖せよ、と言っておく。国際政治社会を、真実や正義が動かしているわけではない。国際政治を動かしているのは「力」である。このニーチェ的な「力の哲学」が結果として正義や真実を作るのだ。その逆ではない。真実や正義に頼るのは、常に敗者と弱者である。安倍も安倍応援団の保守系文化人も、この単純な真理がわかっていない。


とコメントしている。

「真実や正義に頼るのは、常に敗者と弱者である。」というのは
ニーチェの言う「ルサンチマン」ということでしょう。

まあ、北朝鮮問題を解決するだけの
外交的資源・パワーを今の日本にはないので、
ルサンチマン的な外交をしてしまっているということに
なるのだろうか?

今の日本の政治家と比べて、
明治期の政治家は自分達の国力をよくわかって、
外交をしていたように感じる。

例えば、
日清戦争後の
ロシア・ドイツ・フランスの列強による
三国干渉で
清から得た遼東半島割譲の権利を泣く泣く残念したが、
「臥薪嘗胆」をスローガンに軍事力・経済力などの国力を増強し、
英国と同盟を結び、ロシアを牽制する外交的パワーを得て、
三国干渉から10年後に日露戦争に勝利し、
遼東半島だけでなく、樺太や南満州鉄道の権益を得たことだ。


もし、三国干渉の時に、
日本が
ロシア・ドイツ・フランスの要求に理不尽であると
拒否していたら、
三国に軍事的な攻撃を受け敗北し、
多額の賠償金を支払うことになり、
日本の国力が弱体化して、ロシアと戦う力も
つかなったかもしれない。



明治政府の指導者達は、理不尽に思えることでも、
国際社会の勢力関係と自らの力と立ち居地をわきまえ、
現実的に対応してきて、目先は損をしたように
見えるが、結果的に10年後により大きな利得を
得る事ができたのである。


明治政府の指導者達が
外交的センスがあったのは
幕末のころの若いうちから、
欧米列強の圧力の中
いかに日本の独立を守り、
自主外交をしていくか、
欧米のパワーを良く見極めながら、
日本の国益を高めていく外交の経験を
積んできたからだろう。


今の日本は外交はアメリカ頼みで、
自主外交の経験が乏しく、
さらに、安倍総理そのものに経験値が
少ないのではないかと見ている識者がいる。

社会学者の宮台真司氏は自身のブログの

田中康夫氏と「グローバライゼーションと日本のセルフイメージ」について対談しました。
で、

経験値が乏しいが故に、愛のあるセックスを彼女にしてあげる
事が少なく、彼女に浮気をされてしまう
若い男性達を例に引き合いに出しながら、
安倍総理のことを次のように評価している。



経験が乏しいがゆえに、見当違いの噴き上がりで自爆する若い男子の姿は、安倍晋三に重なります。「野党に妥協するのかあ」と、憲法改正に向けた憲法調査会特別委員会での着実な与野党合意をひっくり返して、憲法改正を百万光年彼方に遠のかせた安倍晋三。「北朝鮮と取引するのかあ」と、馬鹿の一つ覚えの制裁継続と協議拒否で、拉致問題の解決をあり得なくした安倍晋三。「従軍慰安婦の強制連行に政府は直接関与していない」という正論を、文脈を弁えずに喋り散らして、アメリカ議会の国辱的な決議案を招き寄せた安倍晋三。望んだ着地点に向けて戦略を構築してこその愛国者なのに、この体たらくじゃね。


とコメントしている。
つまり、今の日本も安倍総理も外交の経験値が乏しく、
外交力が無いが故に、
常に敗者と弱者が頼る正義の論理で、
ただ怒りをぶつけるだけで、
結果的に何の利得も得ることができないという
ことだろう。

宮台氏が
「望んだ着地点に向けて戦略を構築してこその愛国者なのに
この体たらくじゃね。」と
安倍総理を批判しているが、

本当の愛国者とは
冷静な計算で利得を得る外交をする者であり、
憤激にまかすがままに強硬策に出て、
何の利得も得られず、さらには、損失を被る外交を
するのはただの国粋主義者である。

そのような主旨の発言を宮台氏がしていたと思うが、
そうなると、
経験値が乏しく、世論の憤激にまかすがままに
強硬策に出て、何の利得も得られない外交をしている
安倍総理は愛国者ではなく、
ただの国粋主義者となるのでしょうね。



このブログの関連リンク

参議院選挙後は外交・安全保障・憲法改正問題を軸に政界再編か? 北朝鮮の動向が影響してくる?


日露戦争関連
天気晴朗なれども波高し~1905年5月27日 日本海海戦において示された明治人の言語力


正露丸 「征」を「正」に変えても・・・・・・


臥薪嘗胆の語源に関しての記述
ありがとうの語源から、いろいろ格言や四字熟語や季節の言葉が浮かぶ





テーマ:安倍晋三 - ジャンル:政治・経済


懇ろになる ~根の如し、心の奥底から

親密になること、心がかよいあい、仲睦まじくなること、
特に、男女が情を通じ、親しい関係になることを
「懇ろになる」という。


その「懇ろになる」について
2つの語源説がある。


1つ目は
「根が入り組んでこりかたまっている状態」を表す
「根も凝ろ」が転じて生まれたという説。

2つ目は
「根と等しい」「根のように」を意味する
「根如(ねもころ)」から「ねんごろ」に転じたという説。


根ということで、「その人の心の奥底から」という
意味となり、心を込めて人に接することを意味するようになり、
やがて、「心が通う間柄」という意味で使われるようになり、
特に、男女が情を通じ、親しい関係になることを
意味するようになったという。




テーマ:語源 - ジャンル:学問・文化・芸術


虫が島を滅ぼす!!

毎日新聞のニュースで、

無人島:虫が大繁殖、消滅の危機 瀬戸内海

という記事があった。

何と、虫が島を破壊しつくすという事態が発生しているというのだ。

東広島市安芸津町沖にホボロ島という無人島があるのだが、
1928(昭和3)年には、
東西約120メートルの細長い島で、
最も高い所で21.9メートル
ある島だったのに、
体長1センチほどのナナツバコツブムシの大群が
岩に多数の巣穴を開けまくった結果、
岩がもろくなって、波により崩壊し続け、
高い方の岩はほとんどなくなり、
砂州に高さ約6メートルの岩が残るだけになり、
満潮時にはほとんど水没する状態になっているという。


虫によって、島がなくなる危機になっているとは・・・・

いやいや虫のパワーは恐るべきものだ。

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「メートル」「キロ」「リットル」と言う単位表記の語源は何処の国の言葉?

わが子の成長を喜ぶ親が
「子供の身長が1メートルを超えた」と
嬉しそうに言ったり、

ダイエットを気にしている若い女性が
「うわ~、1キロ増えちゃった」と
嘆いたり、

多くの水分が欲しいときはコンビニで
「1リットル」のペットボトルの飲料水を
買ったり、

と、「メートル」「キロ」「リットル」などの
距離や重さや体積などの単位表記を
日々の暮らしの中で、
使っているが、
その
「メートル」「キロ」「リットル」は
ギリシア語に由来するものである。

距離を表す単位で「メートル」があるが、
これは
ギリシア語で
計測器や測ることや尺度を表す
「metron(メトロン)」に由来している。

そして、
1メートルの1000倍である
1000メートルになると
1キロメートルとなるが、

その「キロ」とは
ギリシア語で
「1000」を意味する「chilioi」に由来している。
質量の「1キログラム」の「キロ」も同じく
「chilioi」に由来している。

そして、
液体の体積を表す「リットル」も
ギリシア語に由来し、
ギリシャ語の重さの単位「litra」が起源であり、
その「litra」がフランス語圏に移った時に
穀物の単位として「litron」に変化し、
そこから「リットル」と言う単位名が生まれた。


このように
ギリシア語に由来する言葉を
日本の日々の暮らしのなかで
単位表記として使われているのですね。






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冷やかし ~ 今日は、いい娘(こ)はいるのかなあ

ある店に、買う気もないのにぶらっと立ち寄ったり、
値段を聞いたりすることを
「冷やかす」というが、
どのようにして、この言葉が生まれたのだろうか?


それは江戸時代に遡る。


江戸時代に
浅草山谷に紙漉業者が集積していたのであるが、
その業者の中には浅草紙という
落し紙(今のトイレットペーパー)を作る業者が多くあった。

夕方になると、翌日の紙料作りをしていて、
その落し紙を作る時、
古紙を漉きかえした再生紙を原料としていたので、
それを水槽の水に入れて、水分を吸収させ
軟らかくする工程を経ていく必要性があった。

さてさて、その工程の間、職人さんは暇になるので、
何かで時間つぶしをしようとしたのであるが、

そのことについて、
江戸期の国学者である喜多村信節によって
作られた
江戸後期の風俗百科事典「嬉遊笑覧」に
次のような記述があるという。


山谷にはすきかえし紙を製するもの多く、紙のたねを水に漬けおき、そのひやくる迄に、廓中のにぎはひを見物して帰るより出でる詞なり

引用文は「中嶋隆吉氏 「紙への道」 コラム 66,紙・板紙「書く・拭く・包む」シリーズ(2)浅草紙、江戸から昭和の再生ちり紙について」より


「山谷にはすきかえし紙を製するもの多く」
というのは浅草山谷の紙漉業者のことである。


「紙のたねを水に漬けおき」
とは、再生紙を水に入れておくことである。

そして、
「廓中のにぎはひを見物して帰るより出でる」
とある。

さて、これは何を意味しているのだろうか?

実は浅草山谷の近くに吉原の遊郭街があった。

そう、紙職人達は、紙を水に漬けている間に
吉原の遊郭の店に出向いては、
買う気もないのに、
遊女を覗き、客待ちをしている遊女をからかったり
していた。


「嬉遊笑覧」に

「そのひやくる迄に」と記しているように
紙を水漬けする工程を「ひやかし」と言っていたのであるが、

紙を水漬けしている間に、紙職人達が
遊女を買う気も無いのに、からかうだけで帰ってしまうことを
その「ひやかし」と言う工程名にちなんで
「ひやかし」と言うようになったのだという。



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ナイル川でなく、アマゾン川が世界最長の川? かつてはミシシッピが世界最長とされていた!

毎日新聞に

アマゾン川:ナイル川抜いて世界最長? 新たな源流発見

という記事があり、

ブラジル地理統計院(IBGE)の研究者らが、
ペルーのアンデス山脈・アマゾン源流域を探索したところ、
現在、源流とされているところよりもさらに
奥地に源流を発見したという。

そうなるとアマゾン川の全長は約400キロ伸びて、
現在、世界最長河川とされている
ナイル川(約6650キロ)を抜き、
約6800キロとなり、
アマゾン川が世界最長河川になるというのだ。


実は世界最長河川の記録に関して言えば、
かつては、北米大陸のミシシッピ川が
世界最長と認識されていたようだ。

それに関する記述は
メールマガジン 『役に立たない駄話』にて、

2006/2/15
昔はナイル川は5760キロで世界第3位と習いました。昔はミシシッピ川が6530キロで世界最長、アマゾン川が2位で6200キロと習いました。長さの代わった理由は新しい水源が発見されたことミシシッピ川はミズリー川に多くのダムが建設されて蛇行がなくなり6019キロに縮まったこと・・・・

と書かれていて、また、
ウィキペディアで大阪の「アスワン」というカーペット企業
紹介するにあたり、


アスワンとはエジプトにあるアスワン地方のことで、エジプト文明発祥の地であり、ナイルの源流※でもあるアスワン地方に肖って、

※実際、ナイル川の源流はタンザニアのビクトリア湖(厳密には違う。ナイル川の項を参照)である。だが、当時はナイルがそこまで長い川であることが知られていなかった(実際、1970年代までには世界最長の川がミシシッピ川であるとギネスブックに記載されていたほどである)。

と書かれている。


世界最長の河川はどの川かについては、変遷があったようだ。

そう言えば、日本の河川の長さに関して言えば、
日本最長の河川は信濃川の367キロで、
その次の第2位は利根川の322キロであるが、

その日本第2位の長さの川は
北海道の石狩川であったのだ。

石狩川は現在268キロであるが、
かつてはもっと長かったのだ。


石狩川とはアイヌ語で
「まがりくねった川」を意味する「イ・シカラ・ペツ)」に
ちなんでつけられた名前であるが、その名前のように
石狩川は蛇行の多い川であり、
全長は356キロあリ、信濃川に次
日本で2番目に長い川であったのだ。

しかし、洪水防止のため
その蛇行を解消して、川をできるだけ、まっすぐに
した結果、100キロ近く短くなり、
現在268キロになったのだ。

その蛇行部分の名残は
三日月湖として残っている。


このように川の長さは変遷するものである。






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複眼思考と集合脳 ~ アンドリュー・カーネギーの言葉から

鉄鋼欧アンドリュー・カーネギーは、
鉄鋼業に目を付けたきっかけは
あるとき鉄道の通る木橋が焼けて、
数日にわたり鉄道が不通になった時であった。
その時カーネギーはこれからは鉄橋の時代だと
将来を見通した。

そう言えば、
世界中で愛されているジーンズのブランド、リーバイスは、
19世紀のゴールドラッシュの時に、
世のみんなが金の発掘に注がれているなか、
「金の発掘という荒い肉体労働でも破れない丈夫なパンツを」
というコンセプトで、
職人のヤコブ・W・デイビスが、
馬にかけるテント地のブランケットを使い、
作業着として作ったことが、きっかけであった。
その時、ゴールドラッシュのなかかなり売れた。

あるブームが発生すると、
そのブームから派生する商売が生まれる。

ゴールドラッシュの時は、
スコップを売った商売人は成功し、
宿屋も大もうけした。

1990年代、そのエピソードになぞって、
商売を始めたのが「Yahoo! のひとり、
創設者のひとりジェリー・ヤン」である。

金堀人が集まった結果、その波及効果として
宿屋が儲かったようにに、
ネットを使う人たちが集うことで、
その波及効果として、
すぐに探したいサイトに行きつける検索サイトを作れば
儲かっていくのではないかと考えたのだろう。

あるブームが発生すると、何か波及的に
派生市場が生まれるのだ。


例えば、
携帯電話を若い女性が使うとなると、
かわいいものとかおしゃれなものが好きな女性は、
携帯電話をかわいくしたがる、
そこで、携帯ストラップなどのアクセサリーの市場ができた。


あるAという大きな事象が発生すると、
そのAという事象から、BとかCの事象が発生する
のであるが、
何か良いことのために、
Aということを始めると、
にもかかわらずBという思わぬ事態が発生したといいうことが
ある。
 
例えば、より、合理的に生産し、
豊かな便利な生活を得れるようにと、
大量生産・大量消費の社会システムを作った結果、
地球規模の環境問題という事態が発生した。
そのため、環境保全のための技術や産業が生まれてくる。
燃料電池自動車の開発もそのうちのひとつであろう。


そのようなことに気がつくには、複眼思考が必要である。
「 知的複眼思考法 」(苅谷 剛彦 著)という本は参考になる。

複眼思考を持つトレーニングは、ひとりだけでなく、
多くの人の知恵を借りる必要がある。

そのことを「コレクティブ・ブレーン」(集合脳)と言うが、
そのためには、
多種多様なヒューマンネットワークをはっておいたほうが良い。
 
三国志の蜀の王であった劉備は、
関羽や諸葛公明などの優秀な人間をまわりに集め、
中国の三国のひとつとして「蜀」を建国した。


 そして、
今回のトピックで冒頭で紹介した鉄鋼王
アンドリュー・カーネギーの墓碑銘に刻ませた言葉は

己の近くに、己より賢き人を集める術を知っていた男、ここに眠る
である。

カーネギーは
木橋が焼けて、
数日にわたり鉄道が不通になったことをきっかけに
鉄鋼事業に出て行くのであるが、
事業を拡大するにあたって、
自分ひとりだけの力では限界があり、
人の知恵を借りる必要性を強く感じていたのであろう。

また、カーネギーは次の言葉も残している。
カーネギーは
次の言葉も残している。


人間は、優れた仕事をするためには、
    自分一人でやるよりも、
 他人の助けを借りるほうが良いものだと
     悟ったとき、
その人は偉大なる成長を遂げるのである。



自分ひとりだけでなく、多くの人の知恵を拝借した方が
複眼思考を得られ、成長できるのである。


このブログでの関係リンク

ゴールドラッシュにちなみ

不法占拠者が作った都市・サンフランシスコ~開拓者ズーターの悲劇

ジーンズが青い理由は ~ ガラガラへびがやってくる~

ipodが売れることで波及するビジネス

ipodに飾りをつけて


       

テーマ:頭の体操 - ジャンル:学問・文化・芸術


相槌を打つ ~ 刀を作る時に・・・・・

相手の話に合わせて、頷いたりして、
同意の言葉を表現することを
「相槌を打つ」というが、

これは鍛冶屋に由来する言葉である。

刀を作る時
焼いて赤くなった金属を槌で叩くのであるが、
その作業において、
刀匠と弟子が、交互に相手が槌を上げている間に
相手の調子に息を合わせて
金属を槌で打つことを「相槌」または「相槌を打つ」と言う。

その鍛冶屋の言葉が
世間一般にも広がり、
相手の調子に合わせて頷いたり、同意を示すことを
「相槌を打つ」と言うようになったという。



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参議院選挙後は外交・安全保障・憲法改正問題を軸に政界再編か? 北朝鮮の動向が影響してくる?

国会の会期延長によって、
参議院議員通常選挙の投票日が
7月22日から7月29日に延期となったが、
自民党は大敗し、安倍内閣は総辞職に追い込まれる
という予測が出ている。

自民党が参議院選挙で大敗した後の
政界は再編含みになるかもしれないという。

6月13日付けのBenjamin Fulford氏のブログによると

自民党・民主党とも分裂し、
自民党の安倍派と民主党の前原軍団による政党と
旧田中派と小沢一郎、官直人、鳩山由紀夫による政党ができる。

自民党の安倍派と民主党の前原軍団による政党は米国追従型

旧田中派と小沢一郎、官直人、鳩山由紀夫による政党は
米国からの独立を志向するというのだ。


このベンジャミン氏による情報では
米国追従派と独立志向派によって
政界再編の軸ができるということであるが、

ブログ「世に倦む日々」6月11日付けの「参院選挙予測」 
において、
参議院選挙の政界変動について予想していて、
安倍首相が退陣した後に、麻生太郎氏が内閣総理大臣に就任し、
年金問題に関しては、民主党案を丸呑みにして、
年金問題を火消しして、
その後、憲法改正問題をメインにした政局運営を行い、
民主党の改憲派と護憲派の分裂を誘い、
自民党と民主党の改憲派が合わさった大政党を
作るという予想を立てている。



もしかしたら、安倍首相は参議院選挙敗北を防ぐため
こんなことするんじゃないということで、
精神科医の和田秀樹氏のメルマガの最新号
こんな小話を創作していた。


日本のエライサン
「実は、次の選挙で勝てそうにない。ちょっと助けてくれないか」
  
北朝鮮のMr.X 
「金のことか?じゃ、総連の連中によく言っておくよ」
 
日本のエライサン
「金も助かるが、それ以上に、またミサイルを撃ってもらうか、核実験をやってくれないか?すると我々の人気がずっとあがるのは、お前らもよく知っているだろう」
  
北朝鮮のMr.X 
「せっかく、アメリカが金融制裁を解除してくれて、海外の不正送金をやっと解禁できるのに、危ない橋は渡りたくないな」
 
日本のエライサン
「そんなことを言うのなら、パチンコ屋の税務調査を徹底的にやったり、覚せい剤を売っているやくざの取締りを厳しくするぞ」
  
北朝鮮のMr.X 「そんなことをするとお前だって困るだろ。でもわかったよ、選挙の1週間前にテポドンを一発ぶっ放してやるから。その代わりに、わが同胞のビジネスには手を出すなよ」
 

日本のエライサン
「恩にきるよ」

翌週、テポドンの実験が日本海上で行われ、日本の首相はそれを激しく批判。経済制裁を発動。参議院選挙では自民党は強い首相のイニシアチブに支持率が急上昇し、自民党の圧勝に終わった。


という和田秀樹氏のちょっとしたフィクションであるが、
日本と北朝鮮の緊張状態が、参議院選挙後に
発生するという予想をしている人がいる。


国際政治・経済を評論している
増田俊男氏の時事直言2007年6月18日号によると

核廃絶を目的とする6カ国協議において、
日本だけが、拉致問題を理由に経済協力を拒むことは
北朝鮮からすれば、本来の核廃絶という目的以外の
拉致問題を条件にすることは言いがかりであり、
不当な要求であると主張し始める。

6カ国協議の北朝鮮の核廃絶という本来の目的からすれば、
この北朝鮮の論理を
他の参加国(米・中・露・韓)が否定することはできず、

日本の現在の対北朝鮮強硬路線に対峙する形で、
北朝鮮は対日軍事威嚇を強める。

そして、

参院選後、日朝間が擬似臨戦態勢になれば、
憲法と集団的自衛権で民主党が二分され、
また与党も自民党と公明党が分裂。
民主から改憲派が自民党へ、
代わりに公明党が野党に下り、
政界は憲法と集団的自衛権行使で二分化される。



以上のように
増田俊男氏は予想している。



以上の方々の予想から
参議院選挙後は
外交・安全保障・憲法改正問題を軸に政界再編が進む
かもしれず、それには北朝鮮の動向が大きく影響して
くるということになるのだろうか?

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南関東ガス田は世界有数の原子番号 53 「I」の産出地である

昨日(2007年6月19日)
渋谷のスパで
大爆発事故が発生した。

その原因として、地下1500m付近から
温泉水を汲み上げる時に、同時に出てくる
天然ガスが何かの火によって引火したからでは
ないかと推測されている。

東京東部を含む南関東の
地下500m~2000mのところに
南関東ガス田があり、
メタンガスから成る水溶性天然ガスが蓄積されている。

水溶性天然ガスの蓄積量は
3840億m3と推測され、
現在、南関東ガス田から採掘されている供給量のままであると、
800年以上採取が可能とされている。
また、
2004年の日本の年間天然ガス消費量は765億m3で
あるので、日本全国の消費量の5年をまかなう
ガスが南関東ガス田に蓄積されていることとなる。

また、南関東ガス田では
ガスと同時にヨウ素も産出されている。

ヨウ素(原子番号 53の元素、元素記号は I)には
次の用途がある。

ヨウ素のX線吸収能力を利用して、
医薬診断用X線造影剤中に置換基として。

ヨウ素の抗微生物作用を利用して、殺菌消毒剤として。

写真感光剤、触媒、安定化剤、液晶表示板の偏光フィルムとして。


以上の用途に使われるヨウ素であるが、
南関東ガス田は、そのヨウ素の世界有数の産出地なのである。


米国地質調査所が公表する
2005年版統計Mineral Commodity Summariesによると、
全世界のヨウ素の生産量は約25500tであるが、
第1位のチリが16200tに続き
日本は6500tで、第2位である。

その日本におけるヨウ素生産のほとんどが、
南関東ガス田であるので、
南関東ガス田は、世界のヨウ素生産量の25%を占めている
こととなる。

また、2004年の日本のヨウ素生産量は
7264tで、日本国内の工業消費量は
1217tであり、その他は輸出されている。
資源の少ない日本にとって、
ヨウ素は重要な輸出資源なのである。
南関東ガス田から生産されたヨウ素が
世界で使われているのである。



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見間違い  ~ 何気ない見間違いから思うこと

今日、2ちゃんねるのニューススレッドに

【サッカー/日本代表】中村俊輔がアジア杯V3に向け極秘に山ごもりトレスタート!(画像あり)

というスレッドがあり、
そのスレへの書き込みを見ていたら、

29 :名無しさん@恐縮です:2007/06/19(火) 08:00:16 ID:jNz/oy9g0
「俊輔、便秘に山ごもり」と読んでしまった起き抜けの朝。

という書き込みがあり、
思わず笑ってしまった。

「極秘」が「便秘」に見えたということだろう。

これは「極秘」「便秘」は両方とも2文字で、
後の「秘」という文字が同じであり、
前の文字は「極」と「便」と違う文字であるが、
これらの文字の左側が画数が少ない部首で
右側の画数が多くなっていることが
見間違いの原因だったのだろうか?


この文字の見間違いというヒューマンエラーは
場合によっては
事故のつながりかねない事態になる。

厚生労働省の医療安全対策に関するページで
医療事故および事故に至らないヒヤリハット事例が
紹介されていて、

与薬 事例115:(指示出し・指示受けに関するエラー)

によると、

術後、血圧が低下している患者に対処するため
「カタボン」を注射することで血圧を上げようした。
そこで、医師はカルテに

「カタボンLow 12ml/hr」

と書き、その指示の文字を見た看護師が
医師に

「2ml/hr」


ですね、と声をかけたが、
医師からはなにも反応がなかった。

そしてその看護師はもう一人の看護師
とともに注射を準備し、実施した。
その後も血圧が上昇せず、当直医に報告した。
医師が何γで投与しているか聞かれ、カルテを確認すると、
別の欄に3γで開始と記録されていた。


この時

2ml/hr

で投与していることを告げた。


医師がγ数を確認し、カルテの指示を医師とともに見ると、
指示の文字は2ml/hrではなく、
12ml/hrであることを指摘された。


つまり、医師が
「12ml/hr」とカルテに書いて指示したが、

看護師2名は
「2ml/hr」と見間違ってしまった。
その原因は
「12」という数字の「1」を
スラッシュ(/)に見えたので、

「カタボンLow/2ml/hr」と認識してしまったようだ。

指示書きの「12」という数字に関して、
近接しているもの同士はまとまって見えるという
ゲシュタルト心理学の近接の要因が
「1」と「2」の間で作用せず、

「1」が「Low」の文字に寄っていたため
「1」ではなく
「/」と解釈したほうが意味が通ると判断したと推察している。


このような書面の文字の見間違いのミスを防止するには
紛らわしい文字、間違いやすい文字を
リストアップする。
特に見間違いやすい文字に関して言えば、
例えば「0(ゼロ)」と「O(オー)」は
見間違いが発生しかねないので、
ゼロは中に斜線を入れる、オーは上に横棒を付ける等して
識別しやすくする工夫がすること

と提言している。


見間違いは

「俊輔、極秘に山ごもり」を

「俊輔、便秘に山ごもり」

と見間違っても
笑い話で済ませられるが、

医療などの現場などでは
生命に関わる深刻な事態につながりかねない。



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タクシーの運転手のヒューマンエラー~勘違い・見間違い


福知山線脱線事故から1年~ヒューマンエラーによる事故の芽はどこにもある


阪神電鉄株を買う阪急電鉄は、かつて、京阪電鉄とくっついていた!~淡路駅1番ホーム欠番の謎の背景がわかる



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覚悟 ~ 真理・正法を悟る 

何か物事を決心したり、あるいは
諦めたりすることを「覚悟」という。


さてさて、
その「覚悟」であるが、
もともとは仏教に関する言葉である。

煩悩の迷いから目覚めて、
仏教の真理・正法を悟ることが
そもそもの「覚悟」の意味である。

その意味から転じて、
決心すること、あきらめること、最後を悟ること、
心構えることなどの
意味につながってきたという。

どうして、あきらめなどの意味につながってきたのか
わからないが、
自分がどうにかしたいと思っても、
どうすることもできない状況があれば、
その状況が事実であるので、
そのありのままの事実=真実を受け入れることが
何かを悟り、決心し、自分の思いをあきらめる
という意味につながってきたのだろうか?


高野山真言宗 法恩院 えっ?! こんなところに仏教語!によると、

禅と武士道の関わりから
覚悟が「あきらめ」の意味に変遷していったことを推察
している。

戦いに負け、死を悟り、その事実を受け入れる時の
心境は覚りの境地であり、生をあきらめるという
ことから、「覚悟」が「あきらめて、決意する」
という意味につながってきたのだろうか?




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寿 ~ 言葉で祝う 「壽(寿)」はそもそも長生きの意味

何か祝い事やめでたいことがある時に
「寿」(ことぶき)という文字をよく見かけるが、

これはもともとは
「ことほき(ことほぎ)」と呼ばれていた。

「こと」は「言葉」の「こと」である。
一方、
「ほき」は「祝く(ほく)」である。

つまり、「言」と「祝く」が合わさって、
言葉で祝うを意味する
「言祝く(ことほく)」という文字が作られ、
それが「ことほぎ」とか「ことぶく」
とも呼ばれるようになり、
その連用形が変化して「ことぶき」と
呼ばれるようになった。

もともと「ことぶき」とは
「言葉で祝う」という意味があった。
さらに、言葉で祝い事を招き呼ぶという意味があり、
それは、言葉には現実を操る力があるという
古の日本人が抱いていた言霊信仰の影響があるという。


「ことぶき」は「寿」という漢字を書くが、
それは俗字で、もともとは「壽」と書く。

「壽」という文字を分解すると、
上の部分(士 ¬)は「老」という文字の一部を表し、
下の部分(工口寸)は「長い」「長く伸びる」という
意味を表していて、
上の部分と下の部分を合わせると
「老いて、長く生きること」
つまり「長生き」を意味するようになる。

長生き事態が目出度くて、祝うことということから
「壽」という文字事態に、「祝う」という意味が
生まれたのだろう。
そして、「壽」だけで、
長寿を祝う言葉を告げるという意味になり、
やがて、その一文字だけで、
祝い事になったのだろうと推測する。

そして「壽」の俗字の「寿」が
「ことぶき」の文字として使われるようになった
のだろう。



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「幸」という文字は長生きを意味しているようなので・・・
しあわせ~日本でも西洋でも偶然・運命的なものとして「しあわせ」を感じたようだ


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エスカレーター 大阪方式がGlobal Standard ~   左右どちらを空けるか、大阪と東京は逆 

エスカレーターで、
大阪と東京では、左右、どちら側に寄って、
どちらを空けるか、左右逆になっている。

大阪では右に寄って左側を空け、
東京では左に寄って右側を空ける。


大阪が右に寄って左側を空けるようになったのは
1970年の大阪万博がきっかけという説が
よく言われている。


万博の時、海外から来るに人たちを考慮して、
海外では
右に寄って左側を空けることが通常なので、
そうなったという説がよく言われている。


そのきっかけは、阪急梅田駅が、
「おいそぎの方は左側へ」とアナウンスした。
それがきっかけだという話もあるが、
その理由に関しては、
右利きの人が多いので、
手すりをつかみやすいから
そのように始めたという説がある。

東京が
左に寄って右側を空けるのは、
「追い越しは右側」という習慣が、
そのまま採用されたという説がある。

他に
「人には心臓を守ろうとして左の壁による本能がある」
から、それを取り入れて
左に寄って右側を空ける様にしているという説がある。

大阪の
右に寄って左側を空けることが
欧米諸国でも採用されているので、

大阪方式がGlobal Standardということですね。








ヒトの本能 ~7つの能力で中心となる能力は?

いろいろなグループや組織の
リーダーとは人の才能を引出せてなんぼのものという
面があると感じるが、

数年前に「ヒトの本能ってなに?」(正高信男 著)を
読んだ時のメモが残っていた。


人間の才能の基準に関して、IQではなく、
7つの能力を上げていた。  

 1.言語的知能。詩人など言葉に対する感受性の才能。  
 
 2.音楽的才能。絶対音感がある人。    

 3.論理ー数学的知能。
    これが高い人が学校での成績が良い人である。 
   
 4.空間的知能。
   自分がどこにいるかがわかること、アマゾンの原住民は密林でも自分の居場所がわかるし、南の太平洋の島に住む原住民は、大海をカヌーでわたる時、星の位置などで居場所を把握し、機械に頼らず1000kmはなれたところにも正確にいくことができる。 
    
 5.身体ー運動的知能。
   腕力だけでなく、スポーツのセンスで、ブラジルのサッカー選手のような洗練された動きをする能力。   

 6.対人的知能。
   他人への思いやりの才覚、他人の気持ちを察す能力。   

 7.個人内知能。
   自分自身を見つめる才能、自分自身の才能を見極めることができる能力。


この本の筆者は、この7つの才能は相互に関連しあっていて、7の個人的知能を中心に据えています。なぜなら、自分の能力を把握していないと自分の活かし方がわからないからだという。


人々にはいろいろな能力があり、
多様な能力をリーダーが見抜く必要があるだろう。

それをどう活かすかが、その人の人生を左右するが、
そのためには、自分自身のことを知る能力が
最も重要だという著者の主張になるほどと思った。





      

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梅雨 ~梅の実が熟す頃の長雨は、ジェット気流とヒマラヤ山脈・チベット高原の高山によるもの

今日(2007年6月14日)
近畿地方が梅雨入りしたと発表された。

さて、その「梅雨(つゆ)」の語源を遡ると
中国にいきつく。

中国、明王朝の時代の文献に「梅雨」(ムイユイ)という
記述があり、これが始めではないかと推測されているという。

6月からの長雨の時期、
中国揚子江流域では、梅の実が熟す頃なので、
その時期の長雨として「梅雨」と呼ぶようになったという。

他の説としては、
毎日のように雨が降り続くので、
「梅」という文字の右側のつくりが「毎」であることに
ちなみ「梅雨」としたという説。

また、別の説には
この頃は湿気が多く、カビが大量発生するが、
その頃の雨ということで「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたが
カビでは良い印象ではないため
「梅雨」となったという説。


その中国での呼び方は日本には江戸時代前期までには
伝わってきていたようで、
1687年(貞亨4年)に書かれた日本歳時記には
「これを梅雨(つゆ)となづく」
という表記がなされていて、「つゆ」と呼ばれていたようだ。

どうして「梅雨」が「つゆ」と
呼ばれるようになったかは
私が知り限りでは2つある。

まずは
木の葉などに降りる「露(つゆ)」が
由来であるという説。

梅の実が熟して潰れる時期なので、
「つぶれる」を意味する「潰ゆ(ついゆ、つゆ)」が
語源であるという説。


それら、以上の説がある。


その長雨の梅雨はどうして発生するのだろうか?

それは、ヒマラヤ山脈の存在が大きく
影響している。

夏に近づくにつれ
インドのベンガル湾では
アジアモンスーンが陸地に向かって吹くのであるが、
その風がヒマラヤ山脈やチベット高原を迂回するのであるが、
その時、乾いたジェット気流(偏西風)と合流する。

そのジェット気流(偏西風)の南側が暖くて湿った域となり、
、その北側は 乾燥した域となり、その境界に前線ができる。
西日本で発生する梅雨前線は、このタイプである。

さらに、ジェット気流(偏西風)は
標高の高いヒマラヤ山脈やチベット高原により、
高い山を越えることができず、二手に分流する。

その分流したジェット気流(偏西風)が
蛇行して、
日本のオホーツク海の東の海上付近で合流するのだが、
この時にオホーツク海上空に気流のよどみが生じ、
また、ジェット気流(偏西風)の蛇行は
高緯度側では時計回りの渦が発生するので、
高気圧が発生する。
これはオホーツク海高気圧であり、
オホーツク海の海水温が低いため、
吹き出す風は冷たく湿っている。

一方、
南に太平洋高気圧が吹き出す
暖くて湿った気流である。

その冷たいオホーツク高気圧の気流と
温かい太平洋高気圧の気流の境目に梅雨前線が発生する。
東日本で発生する梅雨前線は、このタイプである。

その東日本で発生する梅雨前線と西日本矢大陸で発生する
梅雨前線がつながり、
長い梅雨前線が誕生し、
梅雨の長雨の現象が発生するのである。


20070614155848.jpg

梅雨時のジェット気流(偏西風)とヒマラヤ山脈・チベット高原

図は、
森洋介氏のホームページ
(太陽・オゾンホール・天気・オーロラ・磁気嵐の科学)
より




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梅雨前線を作るジェット気流が西風になる理由は?
コリオリの力~地球の自転によって、ジェット気流が西風になる


梅雨時の大雨から生まれた言葉
集中豪雨はマスコミの造語

梅雨末期の大災害
長崎大水害の日~咄嗟の判断・命を救ったカーテン

梅雨時の花といえば
移り気な紫陽花は七変化して成長する

梅雨で子供と何となく憂鬱に過ごしていたが、「スムーザー」を目にした母親は・・・
花王のアイロン用仕上げ剤「スムーザー」~生活を創り・世界を創る

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予言 ~ かねごと

「予言」と書けば
「よげん」と呼ぶことが多いが、
「かねごと」とも呼び、
「兼ね言」とも書く。

意味としては、
前もって言っておいた言葉、
約束の言葉、
将来を予測して言う言葉、
である。

「かねごと」とは
「兼ねてより」という言葉と「ざれごと(戯言)」が
合わさったもので、
前もって言っていた当たるか外れるか
わからないような予想事が意外と当たってしまったり
するような場合に使われたのが由来のようである。

ただ、

「予言」という言葉も「かねごと」と言うと
いい響きで美しいものに感じますね。




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鏡 ~ 蛇が見る 影を見る 光を見る

自分の姿を見るときに「鏡」を使う。

その鏡の語源には諸説ある。
光の赫(かが)やきを見る意味の「赫見」が語源という説。

姿、形を映してものや面影を見る意味の影見(かげみ)が
語源という説。


蛇の目という説がある。
蛇の古語が「カカ」で「カカメ」に由来するというのである。

さらに
永井俊哉ドットコム 卑弥呼の鏡によると


「カヾミル」いう訓があり [白川静:字通]
「蛇」+「見る」と解釈が可能であり
原始の日本人は、銅鏡ではなく
水面を鏡として見ていて、
その時に
蛇のように身を「カガメ」て、
「カガミ」に「カカ」を「ミ」ただろう。

と推測している。

そこから「蛇」から「カガミ」という言葉が
出てきたのだろうか?




鏡という漢字は
「金」と「竟」で成り立っているが、
その意味に関して幾つか説明がある。

「竟」は「境」の原字であり、空間や視覚的な
区切りを表しているとされる。
そうであるならば、
カガミが映す範囲に視覚的な区切りがあるから
「鏡」となったのだろうか?


「竟」は影や姿形の意味があり、
その影や姿形を映す金物ということで
「鏡」という文字になったという説明。

他に
「竟」は「光」を意味して
光の反射を使ってものを見る金物ということで
「鏡」という文字になったという説がある。


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自衛隊が反戦団体を動向調査したことで思うこと

先日、
自衛隊の情報保全隊が
イラク派遣などに反対する全国の市民団体や、
ジャーナリスト、宗教団体、著名人の活動を
調査していたことが
共産党の調査により明らかになった。


自衛隊が一体何の目的で
この調査を行ったのだろうか?

情報保全隊は、自衛隊活動遂行のための情報収集・分析
また漏洩の防止などが任務のようだが、
どうして、の活動を調査したのか?
反対団体に自衛隊の情報が漏洩している可能性があると
思ったのか?
それとも、別の目的があるのか?
イラク派兵反対
社会学者の宮台真司氏は
「近代国家では海外からの侵略のための防衛組織と国内治安の
公安は分離されるのが原則」という主旨の発言をしていたが、
そうであるならば、今回の自衛隊の動きは近代国家の原則に
反しているだろう。

この件に関しては、
あまりマスコミが強く追求はしていない。
杞憂に過ぎないかもしれないが、
戦前の日本の歴史を鑑みると
最高の暴力装置を持った軍隊が
国防政策に関して意見を異にする団体を
監視することは
思想・表現の抑制につながっていくリスクが
あるので、そこは強く関心を持ったほうが良いと
思う。

戦前、大正デモクラシーで広がった自由で民主的な
動きが、徐々に軍事統制的な社会になったのは
権力側の監視的な小さな動きを見過ごしたことも
あったかもしれないと思った。


このようなことを書くと
すぐに「サヨク」だと言う人がいそうだが、
いわゆる「サヨク」系の平和観には
疑問を感じることは多いし、
私は共産党は好きではない。
(ただ、評価すべき調査活動もある)
日本の国防上、止むを得ないのであれば、
核武装も選択肢から排除すべきでないと
考えている。
(ただ、安易に核武装に行くべきでないし、
核武装による弊害、外交的ソフトパワーの損失など
良く考えるべきだろう。)


権力側が権力側と意見が異なる団体の動向を把握する
動きが、度が過ぎると
思想・表現の自由が侵害されることにつながり
かねないことに敏感であるべきだろうし、
権力側が反対団体を抑圧する意図がなくても
社会に異なる意見を表明しにくい空気を醸成することに
つながることになる懸念を感じるのである。
今すぐにそのようになるとは言えないが、
そうならないように
権力側が権力側と意見が異なる団体の動向を把握する
動きについては、度が過ぎないように
強く関心を持つ必要はあるだろう。



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風待月 ~ 風が待ち遠しい6月

6月は「水無月」と言われるが、
6月の別名は幾つかあるようで、

雷が鳴るということで、
「鳴雷月(なるかみづき)」
とも言われる。

また、
旧暦の6月は現在の7月あたりで暑い日々が毎日
続くことからこの名が来たのだろうか
「常夏月(よこなつづき)」
とも言われる。


そのような暑い気候となれば、
風が待ち遠しいということで
「風待月(かぜまちづき)」とも呼ばれる。

この「風待月」という響きはとても気に入っている。


その「風待月」を「待つ風」と順番を入れ替えてできた
言葉が「松風月」とされる。



松風草という草がある。

    20070610011618.jpg

  画像は 畑田文彦氏 私の花図鑑ページから

松風草は
ミカン科の多年草の植物であり、
8月から9月にかけて、開花する。

松風草は多年草なので、年間を通じて、
見ることができる。

その松風草の別名は
「涼暮草(すずくれそう)」であるが、
6月の異名のひとつに
「涼暮月」がある。

お昼時の暑さを感じる日であるほど、
日が暮れた時の涼しさを感じるということでしょう。


「風待月」「松風月」「涼暮月」は
何か関連性を感じますね。
6月の異名を知ると、その言葉の響きに
美しさを感じます。

6月という月を
いろいろ別名で言い換えることで、
発想が広がり、心をときめかせ、潤すことに
つながりますね。


このブログにおける関連リンク
6月~日本で、田に水を入れて、恵みを育てる月は、西洋では、結婚を司る女神がまもってっくれる月である

アイリス~天上と地上を結ぶ虹の橋を渡り、恋のお使いをする
6月の「JUNE」の語源となった女神ジュノーが登場




テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術


合羽  ~ ポルトガル語の「capa」から

雨が降ると濡れるのを防ぐため
合羽を羽織ることがある。

その合羽の語源は実は
ポルトガル語の「capa」に由来する。

日本では
蓑で風雪や雨などを凌いでいたが、
16世紀にポルトガルから
袖もなく、裾が広いラシャ製の
「capa」が日本にもたらされた。

雨具として使用され、
やがて袖付きのものが登場し、
江戸時代になると
「合羽」という漢字が当てられるようになる。

元禄時代になれば、
あまりにも合羽の豪華さを競うようになったので、
幕府が禁止するほどになった。

明治時代になると、
ゴム引きの防水マントが使われるようになり、
「雨合羽」と呼ばれるようになった。









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NYダウが3日で400ドル下落 ~欧州中央銀行の利上げと日銀の利上げ志向

ニューヨーク株式市場のダウが3日で400ドル超下落
している。

この背景には
欧州中央銀行が利上げしたこと
そして、日銀の福井総裁が
景気回復につれて、徐々に金利を引き上げることを
示唆したことがあるのだろうか?

アメリカと日欧の金利差が縮むと
アメリカに流入する資金量が減るからだ。

一昨日に欧州中央銀行が金利を上げると発表した時、
1987年10月19日
1日で2割以上、ニューヨーク株式市場が
暴落したブラックマンデーを思い出した。

そのブラックマンデーのきっかけは
ドイツが金利を引き上げたことによる。

(このブラックマンデーにより、日銀は金利引き上げの
タイミングを逃し、バブルを膨張させていくこととなる)


元ソロモンスミスバーニーで勤務し、
現在、金専門鉱山会社「株式会社ジパング」代表取締役社長を
している松藤民輔氏は
2007年5月30日「天を見ず河を見る」において、

3ヶ月物米国国債を10年物の利回りで割った数値である
イールドカーブのグラフを
1997年から現在まで載せていて、
そのイールドカーブが
5月には1.09となり、
ITバブルとされたナスダックバブルが
崩壊した時の2000年のイールドカーブの数値
1.10と同じくらい高くなっていると指摘し、
(ナスダックバブル崩壊後2004年にはイールドカーブ値は
0.16まで低下)
ニューヨーク株式市場の暴落がいつあっても
おかしくないと警鐘をならしている。


ユーロ高が進み、
ドル離れが世界的に進むなか、
世界各国の金利やニューヨーク株式市場がどうなるか?


このブログの関連リンク

ジャパンマネーの脱ドル化~ 日本の個人投資家の外債投資 ドルから欧州通貨にシフト

今年の最注目ニュース~ドル離れが進む世界
2006年12月30日に記述

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べっぴん ~ いつもとは違う品物の「別品」から

美女のことを「別嬪(べっぴん)」というが、
このもともとの語源は「別品(べっぴん)」であった。

別品とは、もともと
通常とは異なる品物、特別な品
そこから、大変優れた逸品という意味で
使われていたが、

明治時代になり、
名古屋地方で、格別に容姿が美しい女性のことを
「別品(べっぴん)」と言うようになり、
名古屋から京阪神地方に伝わっていったのだが、
やがて、「別品」の「品」を
宮廷で従う高貴な女性を意味する「嬪」をあてがい、
「別嬪」となったという。



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6月6日は「楽器の日」 6はお稽古にちなんだ数字

本日、6月6日は
「楽器の日」である。

1970年(昭和45年)
全国楽器協会は、この6月6日を「楽器の日」に制定した。

どうして、6月6日を楽器の日にしたのか?

楽器を弾けるようになるには
習って、稽古を積んでいかなければならないが、
昔から、芸の稽古を始めるには
6歳の時の6月6日からという習わしがあったことから
この日を「楽器の日」にしたという。


どうして、芸の稽古の習い始めを6歳の6月6日になったのか?
理由ははっきりしていないが、次の説がある。

日本では指を使って、数える時、
「1・2・3・4・5」と
親指から順に指を曲げていき、
5の時は小指を曲げる。

そして、6を数える時には、
逆に曲げていた小指を立てることから
「子が立つのは6」と縁起をかつぎ
6歳の6月6日を稽古始めとするようになったという。

これと同じ理由で、
6月6日は
「お稽古の日」「生花の日」とされている。

さてさて、そのお稽古の稽古だが、
その語源は何だろうか?

それはここをお読み下さい。
稽古 ~ 古に学ぶこと
稽古の語源について書いています。




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ジャパンマネーの脱ドル化 ~ 日本の個人投資家の外債投資 ドルから欧州通貨にシフト

昨日の日経新聞夕刊の1面を見ると、
日本国内の
投資信託を通じた外貨建て債券投資でドル離れが進み、
以前は外債投資の50%を超えていたドルが
34.3%までに低下し、
一方でユーロやポンドなどの欧州通貨の割合が
37.0%とドルの割合を上回った。

中国がユーロ建ての比率を増やし、
ロシアが石油決済をドルからルーブルに切り替え、
イランも石油決済をユーロに切り替える動きを見せるという
世界的なドルからユーロへのシフトが
日本の個人投資家にも広まり始めたのだろうか。

普通、外国投資は1極だけに集中するのはリスクがある。
分散投資が基本だ。

それにしても、ユーロ圏の高金利に加え、
巨大化するアメリカの双子の赤字(経常収支と財政収支)
アメリカの住宅バブルの行き詰まり、
イラク占領の行き詰まりなど

ドルを持っていることに不安を感じる人が日本でも
増えてきているのだろうか?


このブログでの関連リンク

今年の最注目ニュース~ドル離れが進む世界2006年12月30日に記述



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はてなの「50%ルール」 ~ ユーザーという外部の異質の脳に助けてもらう

人力検索の「はてな」の
近藤淳也社長は
新製品の完成度が50%であっても
発売する「50%ルール」というものを設けている。

実際にユーザーに使用してもらうことで、
ユーザーとの対話を通じて、
コラボレーションするような感じで
製品の性能を高める戦略である。


「50%ルール」採用の理由

IT業界ではスピードが命であり、
1~2ヶ月の遅れが命取りになるので、
ある程度の完成度でリリースする方が有利なこと


作り手の想像力に限界があり、
毎日利用している数十万人のユーザーが
どのように使い
何を感じ、
どのような機能を必要と感じているのか
全部わかるはずもないので、完成度50%で公開して、
ユーザーからの意見を集めた方が効率が良いこと




これから思うことは
いつも同じメンバーではアイデアは枯渇する。
いつもと違う異質の人と出会うことで
新しい感性と発想が舞い降りて、
新たな気づきとアイデアが出てくることがある。

それが限界を突きやぶり、新たなものを
生み出す可能性を広げる。



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醍醐味 ~ もともと仏教に由来し、日本のある有名な乳酸飲料の語源にもなっている

物事の真骨頂、真髄、物事の空極の味、深いわいを表す言葉として
「醍醐味」というものがある。

この言葉はもともと仏教に由来するものであり、
「五味」のひとつとされる。

「五味」とは、牛乳を精製する場合の段階を表していて、
「乳味(にゅうみ)」→「酪味(らくみ)」→「生酥味(しょうそみ)」「熟酥味(じゅくそみ)」→「醍醐味(だいごみ)」の
五つの味を意味している。

涅槃経に
「牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生酥を出し、生酥より熟酥を出し、熟酥より醍醐を出す。醍醐最上なり」
と記されていて、

「乳」から「醍醐」が生じるように、悟りにも経るべき段階があり、
その「醍醐」は五味中の最高の段階であり、
そこから、「最高の味」「最高の教え」「最高のもの」
「悟りの真髄」ということから
物事の真骨頂、真髄、物事の空極の味、深いわい
などの意味になってきたという。


醍醐は サンスクリット語の
Sarpir-manda(サルピル マンダ)の漢訳で
サルピルだけでも醍醐味と訳される。


「カルピス」という乳酸飲料があるが、
この「サルピル」にちなんだ名前である。

カルピス株式会社の創業者・三島海雲が
モンゴルの遊牧民が作る乳飲料を参考に
乳酸飲料水を作った。

その商品名を考える時に、
牛乳には多くのカルシウムがあることから
そこから「カル」を取り、
そして、三島海雲はもともと僧侶であったことから
仏教の教えにある「五味」の最高段階で、
悟りの真髄を意味し、最高の味の
「醍醐」を意味するサンスクリット語の
「サルピル」の「ピス」を取り、
「カルピス」と命名し、
1918年(大正8年)に発売した。

カルピスの語源となった「醍醐」にちなみ
醍醐味カルピスが発売されている。



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アサリ ~ 漁る

浅蜊(アサリ)という貝があるが、
その語源は、浜辺に出て、皆競うように漁り(あさり)まくるので、
そこから「アサリ」になったという説がある。

天敵のヒトデから逃げるため
アサリが浅瀬にいる。

アサリは国産は埋め立てなどにより激減し、
多くは輸入ものになっている。


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ビタミン 「生命」と「窒素基含有物」という意味が語源 しかし、明治人の発見が世界初と認知されていれば「ビタミン」ではなかっただろう

健康のため栄養補給にビタミン剤を摂取する
光景が当たり前になっているが、
その「ビタミン」の語源は
ある2つの言葉の合成語である。

1911年、ポーランドのカシミール・フランクが
脚気治療に有効とされる米糠から
抗脚気成分の抽出に成功し、
その成分の名前を
脚気を意味する「beri beri」に
対するものとして
「anti-beri beri vitamine」と
名付けた。

その「vitamine」は
生命維持に必要不可欠であり、
かつ、その成分の窒素が含まれているので、
ラテン語で「生命」を意味する「Vita」と言葉と
窒素基を持つものを意味する「amine」という言葉を
合成して「vitamine」と名づけられた。


現在はビタミンのスペルは
語尾の「e」が取られ「vitamin」となっているが、
それは、アミンではないビタミンもあるからだという。


このビタミンを世界で初めて
抽出に成功したのは
ビタミンという言葉を作った
フランクではなく、
日本人の鈴木梅太郎博士である。

カシミール・フランクが1911年に抽出する前年の
1910年(明治43年)
鈴木梅太郎博士は、米糠から脚気を治す成分の抽出に
成功し、それを「アベリ酸」と命名し、
後に名前を「オリザニン」と付け直し
研究成果を発表したのだが、
当時の日本の医学界から無視され、
彼の論文がドイツ語に翻訳された時
「オリザニン」の記述が削除され、
世界に知られることがなかった。
それで、カシミール・フランクが世界初の発見者と
なってしまったのである。

ビタミンは発見された順からABCとつけられているが、
鈴木梅太郎博士が発見したものは現在ビタミンBとされている
ものである。

鈴木博士が世界初の発見者と認知されていれば、
今頃、ビタミンという名前でなく、
「オリザニン」か「アベリ酸」と呼ばれるようになって
いたかもしれない。




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