言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源、雑学など、時事ネタなど。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を多様な知を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空企業名を勤務先にしています。それを退職する時は私の人生が終焉する時です。.当ブログ各記事に誘うための目次専用ペ ージはカテゴリートップにあります。PCページは画面左サイドに、スマホ画面からは下のマークの真ん中からカテゴリーにいくことができます

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彼岸花の花ことばは「思うのはあなた一人」「再会」・・・死者と再会する場である墓地に彼岸花が多い理由は

今日は、2017年(平成29年) 9月22日 金曜日

一昨日、秋の彼岸の西宮市内を歩いていると、
マンション前の歩道の植え込みに
彼岸花が咲いているのが見えた。

彼岸花 

彼岸花は
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。
その学名は「Lycoris radiata (リコリス ラディアータ)である。

ヒガンバナ属という意味で「Lycoris」はあるが、
それは、ギリシア神話に登場する海の精霊である
「Lycoris(リュコリアス)を、その花の美しさを称えて
命名したという。

また、「radiata(ラディアータ)」はラテン語で放射状という
意味があるが、これは、この花が放射状に咲くことに由来する。


さて、彼岸花という名前の由来は
まさしく、秋の彼岸の時期に咲くことにある。
ただ、別の説として、
毒のあるこの花を食べると
「彼岸(死)」しかないと言われたことに
由来するという説がある。

ちなみに「彼岸」という言葉には
向こう岸=死後の極楽浄土の世界という意味がある。

一方、こちら側の
欲や煩悩にまみれたこの世の世界は「此岸(しがん)」という。

さて、この花は「曼珠沙華」(マンジュシャゲ)とも呼ばれるが、
これは、古代インドのサンスクリット語の「manjusaka」を
中国で漢字に音写したもので、天上に咲く赤い花という意味である。



曼珠沙華のお花にまつわる仏教的なお話で、
法華経の第一序品に

是時天雨 蔓陀羅華、摩訶曼陀羅華、蔓殊沙華、摩訶蔓殊沙華、而散仏上
 
 (訳)
 その時、天は曼陀羅華・摩訶曼陀羅華・曼珠沙華・摩訶曼珠沙華を雨ふらして

となるが、

 「大小の白い蔓陀羅華と、大小の赤い曼珠沙華という、四華が天から
  雨のように舞い降りてきて」

という意味である。「摩訶」には「大きな・大きい」という意味で、
お釈迦様が説法中に天から大きな赤い曼珠沙華が降ってきた様子が
書かれている。
 ちなみに、白い蔓陀羅華は白い蓮のことである。


さてこの曼珠沙華=彼岸花の花言葉に
「思うのはあなた一人」「再会」などがある。

「思うのはあなた一人」の由来は、
彼岸花の特殊な印象的な赤い花色による。

「再会」は、
亡くなった者と再会する場である墓前がある墓地に
彼岸花が多く咲いていることに由来するという。

さて、なぜ墓地に彼岸花が多いのか?
かつて、日本では現在の火葬とは違い、
土葬が主流であった。

その亡骸を埋めた墓地で
モグラが、その亡骸を
食べてしまうことがあった。

そこで毒性のある彼岸花の球根を植えることで、
毒を嫌ってモグラがこなくなり、
また、モグラの餌となるミミズもその毒を避けて
近寄らなくなり、モグラも来なくなる効果があったとされる。


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ゼフィランサスの花言葉「汚れなき愛」「便りがある」・・・「汚れなき愛」は白いゼフィランサスに由来、「便りがある」はゼフィランサスの名前の由来そのものにある

今日は、2017年(平成29年) 9月12日 火曜日

昨日、西宮市内の福祉センター筋を南下して、
酒蔵通りの交差点を過ぎたあたりの歩道の植え込みに
ピンクの花が咲いていて、近寄ると
ゼフィランサスであった。

ゼフィランサス

ゼフィランサスは、ヒガンバナ科タマスダレ属(学名: Zephyranthes)の
植物の総称である。

ピンク色のゼフィランサスは
ゼフィランサス・グランディフローラ(Zephyranthus grandiflora)と
いう名称があり、グアテマラ・西インド諸島原産で
日本には江戸時代末に渡来したとされる。
また、ゼフィランサス・グランディフローラは
サフランに似ているのでサフランモドキとも呼ばれる。

また、ゼフィランサスでは白色のゼフィランサスが
よりポピュラーであったりするが、

タマスダレ


それはゼフィランサス・カンディダ(Zephyranthus candida)と
いう名称があり、ペルー原産で、
明治の初めに渡来したとされる。
また、白い小さな花を「玉」に、
葉が集まっている様子を「簾」に例えて
タマスダレ(玉簾)という和名がついている。

また英語名では、
開花シーズンに乾燥した環境で、雨が降って球根が潤うと
花茎をのばして、花を一気に咲かせる傾向があることから
「Rain lily(雨ユリ)」という名称がある。

ゼフィランサスの花言葉には、「汚れなき愛」「便りがある」などがある。

「汚れなき愛」は、タマスダレの白く清らかに咲く姿に由来するとされる。

さて、「便りがある」の花言葉の由来は
「風」が便りを運ぶということであるが、
それは、ゼフィランサスという名称の
そもそもの由来に起因するようである。

ゼフィランサスの(Zephyranthus)の名の由来は
ギリシア語の「Zephyros(西風、ゼピュロス)」+ 「anthos(花)」である。

そう「便りがある」というのは、
ギリシア語の「Zephyros(西風、ゼピュロス)」を
ゼフィランサスの名前の由来に起因している。


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鳳仙花の花言葉「私に触れないで」・・・この花の学名、花言葉、この花にまつわるギリシア神話は、実が入った袋などに由来する

今日は、2017年(平成29年) 7月25日 火曜日

近所の家の道端に
鳳仙花(ホウセンカ)が咲いていた。

鳳仙花 20170702_173534

鳳仙花は釣舟草(つりふねそう)科の一年草で、
その学名は「Impatiens balsamina」である。

「balsamina」のスペイン語で「鳳仙花」を意味して、
「Impatiens」はツリフネソウ(ホウセンカ)属を意味するが、

Impatiens(インパチエンス)は、ラテン語の
「impatient(我慢できない・短気)」が語源で、
実が成熟すると、ちょっと触れただけ
種が勢いよくはじけ飛ぶことに由来する。

この植物は、インド近辺から東南アジアが原産とされ、
17世紀ころ日本に渡来したとされる。

和名の「鳳仙花(ホウセンカ)」は中国語を音読みしたもので、
中国で、花の形を中国の伝説の鳥である「鳳凰(ほうおう)」
見立てたことから由来する。


「鳳仙花」の別名に「爪紅(ツマベニ)」は、
この花で赤色の花から女性が爪を赤色に染めるのに用いた
ことに由来する。

この花にはギリシア神話にも登場する。
オリンポスの宮殿である日宴会が催されていた。
その宴会で、来客の神々に贈る黄金のリンゴがひとつ
なくなった。給仕をしていた一人の女神が疑われ、
オリンポスから追放された。
実は、それは、あるいたずら好きの神の仕業であった。

それでも、濡れ衣を着せられオリンポスを追放された
その女神は無実を証明しようと、自分の身体を花に変えた。
鳳仙花の実に触れると袋がすぐに開くのは、
自分は何も持っていない、自分は盗んでいないということを
示すためだとされている。

花言葉の「私に触れないで」は
実が熟すと、パチンとはじけて種を飛ばすことに
由来している。

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泰山木(タイサンボク)=「Southern magnolia」の花言葉は「前途洋洋」「壮麗」・・・・大きく立派な泰山木に大きな盃のような大輪の花が咲きますね

今日は、2017年(平成29年) 6月25日 日曜日

西宮市の自宅から15分ぐらいゆっくり歩いたところにある
福祉センター筋の関西スーパー前の街路樹の
泰山木(タイサンボク)が幾つかの花を咲かせている。

泰山木 20170618_075831 全体

泰山木 20170618_075826 一輪


この植物の漢字表記には
「泰山木」とは別に「大山木」とも表記があったりする。

これは、花の形が大きなおわんのように見え、
その花を大きな盃(さかずき)に見立てたことことから
「大盃木」となり、それが転化して、「大山木」になったという説。

また、この植物が大木となり大きな葉や花を持つことから、
中国山東省の名山の泰山に見立てて、「泰山木」になったという説がある。

この「タイサンボク」は北アメリカ大陸が原産であるが、
アメリカ合衆国南部を象徴する植物として、
ミシシッピ州とルイジアナ州の州花に指定されて、
英語名は「Southern magnolia(サザン マグノリア)」である。

magnoliaは木蓮を意味するが、
おそらく「Southern 」とついたのはアメリカ合衆国南部と
関係しているのかもしれない。


タイサンボクはモクレン科モクレン属の植物であり、
学名は「Magnolia grandiflora」で
「Magnolia 」はモクレン属を意味して、
「grandiflora」は大輪の花の意味がある。

「Magnolia 」という名称は
植物の分類に功績のあった
フランス・モンペリエの植物学者である
ピエール・マニョル (1638-1715 : Pierre Magnol)
の「 Magnol(マニョル)」に由来しているという。

このSouthern magnoliaが日本に来たのは
明治時代だそうで、「泰山木」「大山木」の和名が付き、
公園や街路樹などで植えられたりしている。

さて、この「タイサンボク」の花言葉に、
「前途洋洋」「壮麗」などがある。
これらはタイサンボクの堂々とした立派な大木になるさまと
高い梢の枝先にいくつもの大輪の白い花を
芳しい香を放って咲かすさまから
人生の展望が大きく開く「前途洋洋」と
規模が大きく、整って美しいさまを意味する「壮麗」などの
花言葉がつけられたのではないかと考えられている。



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ランタナの花には「心変わり」と「合意」という対照的な意味の花言葉がる・・・哺乳類には毒だが鳥には美味のランタナの実がランタナの繁栄をもたらす

今日は、2017年(平成29年) 6月 4日 日曜日

西宮市今津の自宅近くの
今津西線の歩道を歩いていると、
歩道の植え込みにあるランタナが
初夏の日差しの下で、咲き誇っているのが見えた。

ランタナc 20170527_144010

ランタナc 20170527_144029


ランタナは熊葛(くまつづら)科の常緑小低木で、
北アメリカ~熱帯アメリカ原産で、
日本には幕末の慶応年間に存在していたようである。

ランタナの学名は「Lantana camara」で、
そのうち「Lantana」は、
ラテン語の「曲げる」という意味の
レンタレ(lentare)の名が付いている
別属(ガマズミ属)のヨーロッパ産の種
「Viburnum lantana」(ヴィバーナム・ランタナ)に
その花形などが似ているから付けられたようである。

そして、「camara」は、
「アーチ型の天井」を意味するラテン語に由来しており、
おそらく、この植物の姿が「アーチ型の天井」を
想起させたのだろう。


ランタナは、
1つの花房の中で次々とと花色が変化するので、
「七変化(シチヘンゲ)」という和名が付いている。

さて、このランタナの果実は、
哺乳類には毒だが、毒がある種子を鳥が
食べることがないようにできる機能がある。
これが、ランタナの繁殖を促進させている。

歯のある哺乳類が小さなランタナの実を食べるとき、
毒のある種子を噛み砕いてしまい、中毒になってしまう。
それゆえ、ランタナの危険性を知る哺乳類は
その実を食べることを避けるため
ランタナにとっては種子の破損を防ぐことにつながる。

一方、歯のない鳥は、小さなランタナの実を取って運んできて食べるとき、
実の中のある種を歯がないので、噛み砕かずに、種の周りのおいしい実の
部分だけをついばむこととなり、残った種は
鳥に運ばれた先で落ちてそこで育つこととなる。

このようにして、ランタナは命をつないでいて
繁殖していて、世界中に帰化植物として定着している。
その繁殖力ゆえに、
国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めた
世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれている。


ランタナの花言葉はいろいろあるが、
七変化の和名の由来にもなった花色が徐々に変化することゆえに
「心変わり」という花言葉があるが、
その一方で、小花が半球形に集まって咲く様子から
「合意」という「心変わり」とは対照的な意味がある。

ある意味集まることに合意した花たちは
まとまって心変わりするということか?



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