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言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源、雑学など、時事ネタなど。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を多様な知を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空企業名を勤務先にしています。それを退職する時は私の人生が終焉する時です。当ブログ各記事に誘うための目次専用ペ ージはカテゴリートップにあります。PCページは画面左サイドに、スマホ画面からは下のマークの真ん中からカテゴリーにいくことができます

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「カラー」という花の花言葉・・・「華麗なる美」「乙女のしとやかさ」・・ギリシア神話の女神ヘラとカラー花誕生の物語・・・白いカラーの花には「清浄」という花言葉がある。

今日は、令和5年(2023年)5月28日 日曜日

先日、自宅近所にて、

白いカラーリリーの花を見かけた。

カラーリリー Screenshot_2023-05-16-18-16-53-26

この植物は「カラー」と呼ばれるが、
白い百合の如く花を咲かせることから「カラーリリー」と
呼ばれたりする。

カラーの語源説

この「カラー」の花の名の由来は、
ギリシア語で「美しい」を意味する「カロス(Kalos)」に
由来するという説もあれば、
花の形が修道女の襟に似ていることから
「カラー」になった等の説がある。

また、別名の「海芋(カイウ)」と称される。
この植物は、サトイモ科の属の一つで、
オランダカイウ属の植物であるが、
江戸時代の終わりにオランダから渡来したことに
由来して「海芋(カイウ)」に呼ばれるようになったという。

そのカラーは
原産地は南アフリカで
南アフリカに6~8種ほど自生する球根植物である。

開花する時期は4~7月で
花の色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫などがある。


この花の花弁の部分は
仏像の光背(こうはい)にある火炎のような形をしているので
仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれたりする。

さて、この「カラー」の花言葉には
幾つかあり、

まず「華麗なる美」という花言葉があるが
「カラー」の花の名の由来の説のひとつにもなった
ギリシア語で「美しい」を意味する「カロス(Kalos)」から
「カラー」という花の名がついたことに由来する
花言葉である。

他に、「乙女のしとやかさ」という花言葉がある。
ギリシア神話において、このカラーの花の誕生由来の
物語がある。
それに関わった人物が女神ヘラは
貞節・結婚・母性・家庭生活をつかさどる守護神であるが
それに由来して
「乙女のしとやかさ」という花言葉がある。

さて、ギリシア神話において、このカラーの花が
どのように誕生したことになっているかというと、

女神ヘラの夫である
最高神ゼウスは浮気性の男であるが、
彼は
テーベ王アンフィトリオンの妻である
アルクメネに惚れてしまい、
アルクメネとの間に、ヘラクレスが誕生する。

なんと、ゼウスはそのヘラクレスに
妻である女神ヘラの乳を飲ませようとしたのだ。

ところが、ヘラクレスに乳を飲ませる途中で
女神ヘラが目覚めてしまい失敗する。

その女神ヘラの乳は
天と地に飛び散った。

天に散った乳は「天の川」にあり、地に落ちた乳は
美しい「ユリ」の花になった。

すると、その「ユリ」の花の美しさに嫉妬したのが
美の女神「ヴィーナス」であった。

美しいユリの花に嫉妬した美の女神「ヴィーナス」は
「ユリ」の中心に黄色い棒のようなものをつけ、
それが「カラー」の花になったというのだ。

さて、カラーの花言葉には
花の色ごとに花言葉があるが、
例えば、白のカラーの花言葉に「清浄」とある。
それはカラーの白さが
純真無垢な花嫁衣裳を想起させるので
「清浄」という花言葉ができたそうだ。


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ノウゼンカズラ(trumpet vine)の花言葉は「名声」「名誉」・・・花の形がある楽器に似ていることから

今日は、令和4年(2022年)7月24日 日曜日

炎天下の7月に昼間、
自宅近くの西宮市の市道・今津西線の国道43号線との
今津交差点のすぐ北側にある歩道の植え込みに
朱色の花を咲かせるノウゼンカズラが見えた。

ノウゼンカズラ Screenshot_2022-07-24-18-42-49-34


ノウゼンカズラは、
中国原産で平安時代には日本に渡来していたと
見られいている。

ノウゼンカズラは漢名で
「凌霄花」と表記される。

「霄」は「空」を意味しており、
蔦が木に巻き付いて高く伸びていく様子が
天空を凌ぐほど高く登っているようということで
「凌霄花」と表記されるようになったそうだ。


「凌霄」は、日本語では読みは
「リョウセウ(リョウショウ)」という読み方になるが、

それが訛って転化して、「ノセウ」→「ノウゼン」となり、
そして、蔦が巻き付くつる草の総称である「カズラ」が
合わさり「ノウゼンカズラ」と呼称されるようになった
と考えられる。

「ノウゼンカズラ」の学名は「Campsis grandiflora」。

「grandiflora」は「大きい花の」という意味で、

「Campsis」は「ノウゼンカズラ属」という意味であるが
おしべの形が 曲がっているところから、
ギリシャ語の 「Kampsis(湾曲、曲がっている)」という
単語に由来して、「Campsis」という学名が付けられている。


ノウゼンカズラは英語で、
花の形がトランペットに似ていることから

「trumpet vine(トランペット・ヴァイン)」
  vine=つる植物

と表記されるが、
そのトランペットのような
花の形状から勝者や英雄を
祝福する際のファンファーレが演奏される状況が
想起され、そこから
「名声」「名誉」という花言葉が付けられた。


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サツキの花言葉、「節約」や「協力を得られる」・・・厳しい環境で育つサツキは育てやすく、街路樹や公園樹に活用されている

今日は、令和4年(2022年)5月22日 日曜日

私の自宅近くにある
西宮市の今津西線沿いにある大阪ガスの今津事務所前の
植え込みにあるサツキは綺麗に花を咲かせていた。

さつき Screenshot_2022-05-21-15-57-55-35

さつき Screenshot_2022-05-21-15-58-00-63


サツキはツツジ科・ツツジ属に属する植物で
原産国は日本である。

サツキは5月中旬から6月にかけて咲くが
だいたい旧暦の5月頃に咲くので、
その月の名の「皐月」が名付けられた。

また、サツキを
「杜鵑花」と書くのは杜鵑(ホトトギス)が
鳴くころ咲くことに由来している。

学名は
Rhododendron indicum で、
ギリシャ語で
「rhodon(バラ)」と「dendron(樹木)」由来で

「indicum」は
原産国は日本であるが、インドのという意味である。


サツキの花言葉には
「節約」や「協力を得られる」などがある。

「節約」は山奥や渓流沿いの岩肌などの厳しい場所で
厳しい環境に耐え、強く育つことに由来しているという。

そのような厳しい環境で育つゆえだろうか
仕立てやすく、盆栽にもなり、刈り込みに強く
公園樹や街路樹で活用されることから
「協力を得られる」という花言葉になったそうだ。



このブログ内の関連記事


大阪ガス今津事務所前のツツジ科のサツキのある植え込みに咲く青紫色の花を咲かす紫露草について
5年前に気付いたサツキの合間に花咲く紫露草(ムラサキツユクサ)、今年(令和4年)も咲いているが、5年前に比べると、茎も花も増えている



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4月18日は「ガーベラの日」、ガーベラの花言葉は、「希望」「常に前進」、ピンクのガーベラは「崇高な美」、ガーベラの日に由来する人物とわが故郷で、花のまちでもある和歌山県御坊市のある人物と深いつながりがある

今日は、令和4年(2022年)4月18日  月曜日

春先になると様々な色のガーベラの花を見かけるが、
先月、ある花壇にピンクのガーベラを見かけた。

ガーベラ

さて、
今日、4月18日は「ガーベラの日」である。
なぜ、本日が「ガーベラの日」なのか。

九州農業試験場
(現 独立法人農業技術研究機構九州沖縄農業試験センター)研究員で
あった松川時晴氏がガーベラを交配して、
その中から今までにない八重の新しい花が咲いているのを見つけて
「レインボー」、「クレオパトラ」と命名、
農林省に名称登録を申請。
それが正式に名称登録された日が4月18日であった。
(その年が、昭和33年(1958年)か昭和35年(1960年)か
 2つの情報がある)

また、4月はガーベラの出荷の最盛期であること。

そして、日付は「よ(4)い(1)は(8)な」(良い花)と読む語呂合わせ
ということで、
平成17年(2005年)に開催された
全国ガーベラ生産者交流会福岡大会で
4月18日は「ガーベラの日」と制定された。

そのガーベラは
19世紀後半、南アフリカで発見され花であり
その花を見つけたを見つけた
博物学者ゲルベル(Traugott Gerber)から
「ガーベラ」と名付けら得た。
ガーベラ (Gerbera) は、キク科ガーベラ属の総称で
宿根草である。
日本には明治時代の終わり頃から
大正時代の初めの間に入ってきたとされている。

その「ガーベラ」の花言葉には
「希望」「常に前進」というのは
ピンクやオレンジ、赤などの明るくて温かみがある色から
「希望」「常に前進」という花言葉ができたという。

ガーベラは色ごとに様々な花言葉があり、

黄色のガーベラには、「究極の美しさ」

オレンジのガーベラには、「冒険心」

白いガーベラには、「律儀」・「純潔」

赤いガーベラのには、「限りなき挑戦」

そして、この記事のガーベラの画像で映っていた
ピンク色のガーベラには、「崇高な美」と「崇高な愛」という
花言葉があり、高嶺の花と同じ意味で、気高くそして偉大であるという
理想的な美しさ、理想的な愛であるが、あまりにも
理想的で美しすぎてそれは手は届かないという意味あいのようだ。

さて、4月18日は「ガーベラの日」の由来の人物となった
松川時晴氏は、私の故郷の御坊市のある人物と関係が深いそうだ。

それは、平成4年(1992年)から令和2年(2020年)まで
7期にわたって、御坊市の市長を務めた柏木征夫氏である。

柏木征夫氏は、京大農学部卒業後、京大助手を経て、
福岡県農業試験場で勤務していたが、その時の上司が
松川時晴氏だったようだ。

園芸学会雑誌 46巻 (1977-1978) 1号に掲載された

「プリムラ?マラコイデスの花色に及ぼす紫外線の影響」には

松川時晴氏と柏木征夫氏が共同執筆者になっている。

松川時晴氏と柏木征夫氏が共同執筆者

画像は
J-STAGE(「科学技術情報発信・流通総合システム」)より


さて、ガーベラ記念日の由来の人物である
松川時晴氏の部下であった柏木征夫氏が7期にわたって
市長を務めた御坊市は
花卉(かき)の生産は和歌山県の生産高の4分の1を占め、
スイートピー、カスミソウ、スターチスは日本一の生産高を誇るほどの
日本有数の花卉の生産地である。

そのような御坊市では、ガーベラも生産されており、
御坊市のふるさと納税の返礼品になっている。

御坊 ガーベラ ふるさと納税 返礼品


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高嶺の花 その語源は・・・・・山高き嶺に咲くシャクナゲに近寄りたいが・・・・・


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タンポポの花言葉・・・「真心の愛」のタンポポは、綿毛で別離するが、「愛の信託」で新しい命を運ぶのだ

今日は、令和4年(2022年)4月10日  日曜日

3月から4月にかけて
黄色いタンポポの花が咲く。

タンポポ Screenshot_2022-04-07-15-03-39-39


タンポポは
「蒲公英」と漢字表記されるが、
中国では、
開花する前に摘み取ったものを乾燥させ
解熱、強壮などの漢方薬として
「蒲公英」が用いらている。

つまり、タンポポは漢方薬なのである。
漢字の由来となった漢方薬の場合は
「蒲公英(ホコウエイ)」と読ぶ。

このタンポポの英語名の
「Dandelion(ダンデライオン)」は
フランス語の
ダン=ド=リオン (dent-de-lion) に
由来していて、それは「ライオンの歯」という意味であり、
葉のギザギザがライオンの歯並びに似ていることから
そのような名前になった。

さて、日本で「タンポポ」と言われるようになった由来は
諸説ある。
転写の方法の一つである拓本(たくほん)
採るときに墨をつけて叩く道具である
「短穂(タンポ)」に花後の姿が
似ていることから「タンポポ」と呼ばれるようになった
という説。

他には、鼓(ツツミ)に似ていることから
江戸時代にツヅミグサ(鼓草)と呼ばれていたが、
鼓を叩いた音が「タン・ポポ」と聞こえたことから
「タンポポ」と呼ばれるようになった
という説もある。


タンポポは、キク科タンポポ属の植物であるが、
学名のTaraxacum(タラクサカム)は
アラビア語の
「tharakhchakon(苦い草)」が語源とされている。

そのタンポポの花言葉に
「真心の愛」「愛の信託」「別離」等がある。

「真心の愛」は
タンポポが太陽に向きまっすぐ咲く姿が
率直な恋心、相手を思うまっすぐな
愛情に例えられたためつけられた花言葉とされる。

そして、
「愛の信託」「別離」という花言葉は
タンポポの綿毛についてどう捉えるかが
かかっている。

綿毛が風で飛んで花から離れていく様から
「別離」という花言葉はがあるが、

綿毛に付いている種子が風に吹かれて飛び、あちこち各地にで
新しい命を誕生させる様子から
「愛の信託」という花言葉があるという。


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