令和5年5月16日は私にとっては生まれてから半世紀になる日・・・・根拠なき自己肯定感を抱き、出来損ないの自分大好き人間の私・・・出来損ないを自覚できることによる豊かさとは
今日は、令和5年(2023年)5月16日 火曜日
本日をもって、私は生まれてから半世紀 生きてきたこととなった。つまり 満50歳になったのである。
昭和48年(1973年)5月16日(水曜日)、 ちょうど日本の高度経済成長が終わる直前に 生まれた。
私が中学3年生の3学期の時の 西暦1989年の1月7日に、昭和天皇崩御にともない 昭和が終わり、 その翌日の1月8日に平成に改元された。 そのころの日本はバブル景気で 土地が高騰して、 バブルピーク時、日本全体の地価の合計は、 アメリカ全体の地価の合計の4倍となり、 日本がアメリカにとってかわる覇権国になるかもしれないと 言われた。 平成4年(1992年)に私は大学に進学したころも 日本の世界における存在感が今よりも とても圧倒的に大きかった。
そのころは大学卒業したらどこかに就職して、 27歳くらいに結婚しているのかなあと思ったりした。
約30年前の日本はそんな日本であり、 自分の将来について漠然としながらもイメージを 抱いていたのであるが、 2年前の私の誕生日の時にアップした記事
令和3年5月16日は私にとっては4回目の年男の誕生日 水→木→金→土→日 人生の半分を衰退する時代で生きて過ごすとは思わなかった
にて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私が2回目の年男であった平成9年の 大不況から日本の経済成長は止まり 衰退する日本で 私の人生の半分を過ごしている。
日本が衰退した原因のひとつに誤った財政危機神話により 政府が予算をケチったり、不要な増税をしていることにある。
本当に財政危機なら、金利と物価が高騰するはずですが、 実際は低金利デフレと財政危機ではないことを示している。
誤った財政危機神話のため政府は予算をケチって、社会保障を弱体化させ また、国民負担を増やして、消費を弱くして より衰退が加速。 まさか、人生の半分を衰退する時代で過ごすとは思わなかった。
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と書いたような日本のなかで 私の人生の選択と力不足も合わさり、 とても世帯をもって結婚できるような所得でない 人生を過ごしてきて、 まさかこんな人生を過ごすとは30年前の20歳の 誕生日のころは思わなかったが、 ただ、自分は自分のことを不幸とは全く思っていない。
このような人生を過ごしているうちに 出来損ないの自分が大好きという 根拠なき自己肯定感を抱いていきている。
自分が出来損ないであるほど、 他人の長所をより気づきやすくなる。
そのような他人の長所を気付けるのは ある意味豊かな人生であると思ったりする。
当ブログの記事
己の近くに、己より賢き人を集める術を知っていた男、ここに眠る
にて、取り上げた
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Here lies one who knew how to get around him men who were cleverer than himself
己の近くに、己より賢き人を集める術を知っていた男、ここに眠る
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と、19世紀末には 全米鉄鋼生産の製鉄会社を 約25%を支配する鉄鋼王になった アンドリュー・カーネギーの 墓碑銘に書かれた言葉や、
また、 弱さを自覚し、謙虚に人の助けを得ることで、強くなれる
にて、
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天才バカボンなどを生み出した 漫画家の赤塚不二夫が生前、NHKの番組で、 インタビュアーの山根基世アナから
「謙虚ですね」 と言われると、赤塚不二夫は次のように答えた。
自分が最低だと思っていればいいの ね、 みんなより一番劣っていると思えばいいんだよ。
そしたらね、みんなの言ってることがね、 ちゃんと頭に入ってくる。 自分はえらいと思っているとね、 人はね、何にも言ってくれない。だからダメなんだよ。
てめえが一番バカになればいいの。(人は)なんでも言ってくれる。
この赤塚不二夫のこの言葉は 真髄をついている。
それは
弱さの強さ
と言えるものだ。
自分の弱さを自覚したが故に成功したと考えた 名経営者がいた。 その経営者とは経営の神様と評された 松下幸之助である。
(中略)
編集工学で著名な 松岡正剛氏は 弱さに着目し、それが強さに転換していくことを 述べている。
一人で強気で黙って偉そうにしている人には 情報は集まってこない。 一方、「知らないから教えて!」と 自分の中の相対的に微弱な部分やフラジャイル(壊れやすさ) な部分をさらけ出すことで、ネットワーク化された世界においては いろいろ情報を自発的に教えてくれる人が飛び込んでくる。
(中略)
編集工学で著名な 松岡正剛氏は 弱さに着目し、それが強さに転換していくことを 述べている。
松下幸之助は 健康でない、金がない、学歴がない という弱者であったが、それゆえに 多くの人の助けを借りて、 しなやかで豊かな情報をネットワーク化 つまり、組織化することが できて、世界の松下電器(現 パナソニック)を 作ることができたのだろう。
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と書いた。 私はあまり何かこれを誰かとしたいといい ヴィジョンをもってやっていくということを してこなかったので、 カーネギーや松下幸之助のような生き方を してこなかったが、 出来損ないの自分自身を認識できるほど 他人の長所が見えやすくなるという利点が あると思っている。
そのようなこともあり、 カネに縁のないような人生を過ごしているが、 出来損ないの自分大好きな 根拠なき自己肯定感を抱ける人生を過ごせるように なったと思う生まれてから半世紀の日の 誕生日に思うのである。
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