赤翡翠(アカショウビン)・・・・夏に、南蛮からやってくる火の鳥は梅雨時に雨乞いをする
夏鳥に、 赤翡翠(アカショウビン)という鳥がある。
 さえずる赤翡翠
画像は You Tube アカショウビン鳴き より
赤翡翠は、全長が約27センチのカワセミ科の鳥で、 学名は、 Halcyon coromanda、 東アジアと東南アジアに広く分布していて、 夏になれば、日本にやってきて、繁殖をする。
赤翡翠は、山々のよく繁った広葉樹林に生息し、 木穴などを住まいとしていて、 キツツキが掘って使い終わった木穴に 住んだり、時には、古いスズメバチの巣に穴を開けて 住んでいることもあるという。
赤翡翠は 木の枝や石の上から獲物を狙いカエルやサワガニ、 小魚、水生昆虫、トカゲ等を捕って食べている。
赤翡翠は、 「キョロロロロ・・・」と美しいさえずりを出すが、 まわりの景色に溶け込んでいるので、 鳴き声だけが聞こえて、姿を見つけることが難しいともされる。
赤翡翠は、 梅雨のころに日本に来るが、 その「キョロロロロ・・・」というさえずりが、 まるで、水を求め雨乞いしているように聞こえるので 雨乞い鳥と呼ばれたりしている。
他に 赤翡翠は、東南アジアから飛来するので 南蛮鳥とも呼ばれたり、 体全体が赤く、 赤く燃えるようなくちばしがしていることから 火の鳥とも呼ばれたりもする。
赤翡翠は、 夏に日本で繁殖を終えて、 冬には越冬のため東南アジアに旅立って行く。
テーマ:博物学・自然・生き物 - ジャンル:学問・文化・芸術
|