1946年5月31日、世界最大の輸送機を開発した前身組織がウクライナのキーフに開局される・・・かの世界最大の輸送機は今年(2022年)の戦争で破壊されてしまった
今日は、令和4年(2022年)5月31日 火曜日
今から76年前の今日の1946年(昭和21年)5月31日(金曜日) 当時のソ連で航空機設計局のひとつである第153試作設計局が ウクライナのキーウ(キエフ)で開局された。
この第153試作設計局はのちに アントノフ設計局の名で知られるようになり、 そして、1991年(平成3年)のウクライナ独立により ウクライナの航空機メーカーとして再編され 国営企業「O・K・アントーノウ記念航空科学技術複合体」として 存在している。
このアントノフ設計局は 現在世界最大の輸送機である「An-225ムリーヤ」を 製造したことで有名である。
An-225ムリーヤは ソビエト連邦版スペースシャトル「ブラン」の輸送用として 開発され、1988年(昭和63)年に初飛行に成功するが、 ソ連邦崩壊で、このブランの計画は無くなり、独立したウクライナで 航空機メーカとして引き継がれて、大型輸送機として ウクライナで運営されるようになった。
世界最大の輸送機であるAn-225ムリーヤは、 2010年、日本の防衛省が ハイチ大地震復興支援で使用する重機類100トン以上を輸送する ためにチャーターした。
その翌年の2011年の 東日本大震災の時には、フランス政府が150トンの 救援物資を日本へ輸送するためAn-225ムリーヤを 利用している。
そのように世界で活躍してきた 世界最大の輸送機であるAn-225ムリーヤは 今年の2月24日に開戦したウクライナ戦争において、 An-225ムリーヤが拠点空港としている ホストーメリ空港(アントノフ国際空港)が ロシア軍に襲撃された時に 破壊されてしまった。
そのような運命をたどった 世界最大の輸送機を開発製造した アントノフ設計局の前身組織である 第153試作設計局が 今から76年前の今日の1946年の5月31日に ウクライナのキーウ(キエフ)で開局したのであった。
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