言霊・楽習社(がくしゅうしゃ) ~心豊かに、言葉を生み、人生を潤す~
語源や考えたこと、お気に入りの歌や発想法、雑学など、政治経済社会の時事ネタも書いたりしています。また、楽習社とは私の脳内にある架空の企業です。現実世界での所属組織や職業が変わろうとも、生涯、理系・文系を問わず、古今東西の学問を楽習(がくしゅう)して、生きていきたいので、架空の企業名を勤務先にしています。その会社を退職する時は私の人生が終焉する時です。.

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「沖縄戦下の幼女 みえちゃんからの伝言」(比嘉淳子 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・夫婦不和で育つ子供の心にできた哀しみの魂の大穴は、戦争で怯えて亡くなった子供の哀しみと変わらない・・・己ばかりを優先せず、まわりと調和することの大切さ

今日は、2016年(平成28年)12月04日 日曜日

昨日の朝の午前8時05分から
NHKラジオで、「耳で聞く短編小説ラジオ文芸館」を
聴いた。

昨日の小説は、比嘉淳子氏の
「沖縄戦下の幼女 みえちゃんからの伝言」であった。

そのあらすじをNHK番組のページから引用する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本土(関東)で都会生活をしていた「アタシ」は、3歳と1歳の子どもがいる
主婦(夫婦とも沖縄出身)。本土から沖縄本島中部のマンションへと、
家族そろって戻ったが、忙しさを理由に家族を顧みない夫とは喧嘩の毎日。
ついに夫は家に帰らなくなった。「アタシ」は育児ストレスから娘を叱り、
手をあげてしまうようになった。
そんなある日、娘が「毎晩、みえちゃんが、首を絞める。助けて」と訴えてきた。
みえちゃんは、沖縄戦の時、壕の中で母親にあやめられた幼女の幽霊だった。
壕の中で「泣く子は悪い!泣くとアメリカに見つかる」と言われ続けたみえちゃんは、
泣いている子を見つけると「泣くと殺されるぞ!」と訴えていたのだ。
「アタシ」は気づいた。現代に生きる自分の娘と、壕で戦死した子どもの心に
共通する気持ちがあったことに…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということだが、この物語の詳細を以下に書いていく。
少々記憶が曖昧な部分があり、間違っている部分があるかも
しれません。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

女性である主人公の「アタシ」は沖縄出身であるが、大学進学で
関東に出た。大学卒業後、関東で、同じく沖縄出身の先輩の男性と
結婚して、関東で過ごしていた。

沖縄と違って、本土は交通網が整い好きなときにテーマパークに
行けたりとアタシの好奇心を満たしてくれて、
便利で魅力的な都会生活が続くことに何の疑いを持たず未来永劫
続くものだと思っていた。

しかし、義兄が来て、還暦を迎えた義母があと何年もつかわからないと
伝えてきた。
それを聞いた夫は沖縄に移ることを決意。アタシは二児の子供とともに
家族4人、沖縄本島中部にある高層マンションに転居した。

そこでの生活は快適便利は関東との生活とは一変し、
車がなければトイレットペーパーを変えないようなところで、
猛スピードでトラックが走るような道の端を
下の子供を前に抱いて、上の子をおんぶして
連日往復6キロを歩いて買い物に行くような苦行の日々が
続く。そのようなアタシの状況に夫は思いをはせることもなく、
そのような夫に対するイライラが高まっていた。
さらに仕事が多忙になった夫はあまり家に帰ってくることもなく、
たまの仕事が休みの日もゴルフか二日酔いでつぶれて、
家族から団欒と笑顔が消えてきた。
「離婚」という文字が脳裏に浮かぶようになる。
アタシ達には、関東時代の仲睦まじかった夫婦の面影も
なくなっていた。

このままの生活では行き詰ると思ったアタシは夫に、
休日は買いものに付き合うか、
アタシが車をもつか、
沖縄でももっと便利な那覇に引越しをするかを
迫った。夫はすべて拒否して、大ゲンカとなり、
そのまま出勤をした夫はその日から家に
帰ってこなくなった。

事情を知らない姑から日々電話がかかってきて、
いろいろ干渉をしてくる。それにもアタシは追い詰められた。

そのような中、千葉に住むアタシの祖父が亡くなったという知らせが
入った。父を早くに亡くしたアタシにとっては、父親のような存在であった。

そのような祖父の葬式を行くことを夫と姑は許してくれなかった。
そのような事情をしらない実の母からは責められた。
「女三界に家なし」を実感したアタシは死をあこがれ始める。

ある日、自分の住むマンションの9階のベランダで
洗濯物を取り込んでいる時、
幼子がミニカーで遊んでいた。そのミニカーが隙間から
階下を落下していく。
ベランダから階下を覗きこんだ時、
「落ちれば確実に死ねる」と咄嗟に思い、
自分の子供を抱えて飛び降りおうとしたとき、

ばかもんーーーー!

と怒声がした。なんとそこに、
亡くなったはずの祖父はミニカーをもって立っていたのだ。
祖父は「お前はおじいちゃんの自慢の孫だ。チビたちも
お前の子供だ。さぞかし立派になるだろう」

すると祖父はもういなくなっていて、
記憶を蘇らせると、実際にベランダに出ていなくて、
高層階では、洗濯物を干すことは禁止されている。
自分は子供達と昼寝をしていた。

そして、目が覚める。そう夢を見ていたのだ。
それは死の憧れがそうさせたのか。


ある日娘が通う幼稚園から
呼び出しを受けた。
娘の髪の毛が抜けて薄くなっていることを指摘された。
家庭の状況でそうなっているのを見過ごせないと。

そして、娘が描いた「みんなだいすき」という題の絵を
見せられた。

夫の顔はクレヨンの黒色で塗りつぶされ、
息子を抱いているアタシは赤鬼の顔、
アタシと青いドレスを着た娘の間に
見知らぬ頭に包帯を巻いた女の子が描かれていた。

娘は絵についてこう説明するという。

パパは顔がわからないから黒。
ママはいつも怒ってばかりいるから赤鬼。

そして、その見知らぬ女の子は
「みえちゃん」と娘は説明しているという。

その絵にはアタシは打ちのめされた。
いつも笑顔ではいる娘は
実は心では、
冷え切った家庭の中で、悲鳴を上げていた。

ある日、息子を寝かしつけている時、
娘が「ママに抱っこされてネンネする」と
しつこく言い寄ってきた。
娘の赤ちゃん帰りがひどくなり、日々のいらいらも
重なって、そのような手を煩わせる娘に
ついつい手をあげてしまった。

アタシに叩かれた娘は大声で泣きながら

「だって、だって、みえちゃんがね。
『お前が悪い。お前が悪い』と言って、
アタチの首を絞めるんだ。こわいの。
ママが助けてくれないもん」

と大声で泣き続けた。
娘の言っている意味を理解できなかったが、
娘に手を上げてしまった後悔で、その夜は
アタシも泣いてしまった。

夫との関係が冷却したままで、姑からの
干渉が続くなか。子供二人と母子3人で
沖縄を出ようと思った。

そのようなある日の深夜、
就寝中のアタシは物音で目が覚めた。
すると金縛りで動けなくなった。

体の上に重みを感じる。
そして、誰かがアタシの首を絞めている。
首を絞めているのは頭に包帯をぐるぐるに巻いた
おかっぱ頭の5~6歳ぐらい小さな女の子だった。

その女の子は
「くるしい。苦しい。お前が悪い。お前が悪い」と
アタシの首を絞めてくる。

何とかして、その女の子を押し退けるとすぐさま
その包帯の女の子は娘に襲いかかろうとする。

アタシは、娘を守るため、
その女の子の包帯をつかみ、娘から離した。

するとその女の子は消え去った。

すると、娘はその光景を見ていて、
「あの子がみえちゃんだよ。毎日アタチをいじめにくる。
なのに、ママはアタチを叩いたよう」

娘の恐怖体験を理解できたが、それを今まで理解できなかった。
また、そようような自分に母親としてのふがいなさを感じた。

みえちゃんの服装は、汚れた開襟シャツにもんぺ姿という
第2次世界大戦中の装いを想像させる姿であった。
アタシが住むマンションあたりは、
沖縄戦の激戦地になったと聞き、近くには慰霊塔がある。

その後、アタシは母子3人で新しく住むための引越し先の住まいを
探しあて、引越しの準備をしていた。

引越しのための箱詰め作業をしているとき、
急激な睡魔に襲われ、その場に眠りこむ
アタシの前にみえちゃんが現れた。

アタシはみえちゃんに語りかけた。
5歳だと言う。

アタシ「どうしてここにいるの」

みえちゃん「母ちゃんがここで」

アタシ「お母さんを待っているの?」

みえちゃん「ちがう」

みえちゃんの包帯姿のことについて聞いた。

アタシ「みえちゃんは、そのケガで死んじゃったの?」

みえちゃん「母ちゃんが、首を絞めた」

みえちゃんの説明では、
避難壕の中では静かにしないといけないが、
怖くてみえちゃんは泣いてしまった。
泣いてしまうとアメリカ兵に見つかると言って、
泣く子は憎まれる。

それでもみえちゃんが泣き続けるので、
するとおじさんが、「みんなで死のう」と
手榴弾で自決することを言った。

みえちゃんの母は嫌がったが、
おじさんが
「一人残るとみじめだからみんなでいこう」と。

既に顔を火傷していたみえちゃんは苦しんでいて、
さらにみえちゃんのお母さんが、

「これ以上、みえにつらい思いをさせたくない
みえの体が爆弾でバラバラになるのは嫌だ」と

みえの首を絞めた土に埋めた。

その説明を語るみえちゃんの包帯の隙間から見える目には
涙が溜まっていた。

アタシは、みえちゃんにどうしてアタシの娘の首を絞めたのか
質問した。するとみえちゃんは

「みんながいつも哀しい心だから」

そのみえちゃんの一言にアタシは落雷を受けたような
衝撃を受けた。

アタシだけでなく、娘の哀しい心を抱いていたのを
みえちゃんに見抜かれていた。

言葉で表現できない娘は絵を描くことで
心の穴を訴えていた。

その心の穴は親が作った魂の落とし穴だった。

アタシ達夫婦は、己の我をぶつけ合うだけで、
子供に向きあおうとしなかったことが
娘の哀しみの魂の落とし穴を作ったのだ。

みえちゃんは続けて語る。

「みえはいつも怖かった。
おばあちゃんが火炎放射器で焼かれて、
みえも顔を焼かれて怖かった。だからいつも泣いていた」

さらにみえちゃんは

「ここにいたお兄さん(お兄さんとは幽霊で現れたアタシの祖父)が
ここの子供は怖い思いはしていない。今は戦争はないから。
でも、ここの子供は泣いていた。みえと一緒。
『泣くから殺される。お前が悪い。泣くな』
みえは言ったんだ」

アタシは、泣いている子は悪い子だから殺されるという思考回路が
できあがっているみえちゃんの話を聞きながら、

この平和な時代に生まれた娘が戦死した子供と同じ哀しみの心を
抱いていたことに気づかされた。
アタシが子供たちと向き合って、大事に大事に愛してあげなければ。

この地を離れるアタシであるが、みえちゃんはここに残ったままである。

大好きな母ちゃんに殺されても、子供はお母さんを探して彷徨う。
母親は愛情が故に、戦争で追い込まれた極限状態の中、
わが子を殺めたことで地獄を彷徨う。
戦争は人を悪魔に変えてしまう。

アタシ達は普通に「死の記憶」を持つ土地に住んでいる。
「住める土地」と「住めない土地」という言い方がなされる。
幽霊が出るという噂があったり、不幸があったりした場所を
「住めない土地」と言ったりするが、
「住める土地」と「住めない土地」の違いを決めるのは、
そこに住む人間の心の持ちようである。

「己ばかりを優先してはいないか」
「まわりと調和を持てているか」
「心は満たされているか」

みえちゃんによって、子供の心に穴を開けていけない
夫の真に将来に向けて語りあった。

その後夫婦の縒りはもどり、
関東の時代と同じように明るい家庭に変わっていった。
夫婦でお酒を飲みに行くことも増えた。

みえちゃんとのできごとからかなり年月が過ぎ
年季の入った夫婦となったアタシ達がお気に入りの
ワインバルで出会った男性の祖父が、
話を聞くとあのみえちゃんがいた土地で農地の地主だったという。

壕に隠れたおばあさんと孫娘は火炎放射器で焼かれて、
おばあさんは即死、孫娘はろくな治療を受けずに亡くなったと。

おそらくその男性の話はみえちゃんの話だろうが、
自決した話にはなっていない。自決や母がやむを得ずわが子を
殺めた話は外にだせないのかもしれない。

その男性の話によるとみえちゃんと思われるその子の
遺骨だけが見つからなかった。
それで、代々の土地に慰霊塔を建てた。
土地の後継者は土地を手放して、そこに高層マンションが建てられた。

アタシは、その男性に
「その近くの防空壕の跡地に、お菓子やお水をお供えして、
『安らかになれ、天に届け』と強く念じて」

と伝えた。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

というお話であったが、
残念ながら、人類が続く限り、戦争は無くならないだろう。
ただ、その戦争は、そこ国に、その土地に暮らし、住まう人たちの
意識模様の集合が引き起こすのかもしれない。

個々の家庭での満たされぬ思いや
不満集合体が社会全体の大きな不満の集合体となり、
行き着くところが国同士や民族同士の戦争になるのかもしれない。

この短編小説で

::::::::::::::::::::::::

「住める土地」と「住めない土地」の違いを決めるのは、
そこに住む人間の心の持ちようである。

「己ばかりを優先してはいないか」
「まわりと調和を持てているか」
「心は満たされているか」

::::::::::::::::::::::::::

とあったが、それは日々の暮らしで、
よりよく生きていくうえで大切な心の持ちようだと思う。


たとえ、世の中、大不況になって生活が苦しくなっても、
戦争で荒廃しても、家族や友人など身の回りの親しき人たちが
そして、己も含めて、
元気に生きてなんとか過ごしていけているだけでも喜びを
感じていければ、大変な社会状況になっても、
心まで荒んでしまうことは防げるだろう。

今の暮らしで不満に思うことがあったとしても、
70数年前のわが国、日本で、日々、爆弾の雨に
怯えながら暮らしていた人々のことを思うと
大したことはないと思う。
その時代は、飛行機雲をみたら身の危険を感じるような
時代であった。その飛行機から爆弾の雨が降って
くるからだ。
そう思うと、飛行機雲を見て、そんなことを感じる必要のない
現代は恵まれている。

この小説で

アタシ達は普通に「死の記憶」を持つ土地に住んでいる。

とあったが、それを耳にして、
今の私の職場の最寄駅の大阪市の京橋駅を語らえずには
いられない。

京橋駅も第2次世界大戦による死の記憶がある場所である。

その出来事が発生したのは
昭和20年(1945年)8月14日。
そう翌日には、日本政府が降伏して戦争が終わったのである。

戦争が終わる1日前に、米軍の空襲の爆弾がそれて
京橋駅を直撃して、少なくとも210名が亡くなったとされる。

もし、あと1日早く8月14日に戦争が終わっていれば、
亡くならなかった命であった。


そのような戦争による死の記憶の歴史を振り返りつつ、
戦争で怖い思いをしてなくなったみえちゃんのように、
現代の日々の暮らしの中での己の振る舞いや心の持ち方が
身近な人に哀しみという魂の大きな穴を作ることになっていないか。
そのようにふと思いながら、
この耳で聞く短編小説を聴き終えたのであった。





このブログ内の関連記事

6月23日は沖縄慰霊の日・・・日米両軍で住民を巻き込んだ熾烈かつ凄惨な激闘の沖縄戦の組織的戦闘終結の日 

終戦前日(昭和20年8月14日)に、大阪の京橋駅で米軍の爆弾が落ち多数が亡くなる・・・・もし、終戦が8月13日であったら、京橋駅で空襲で亡くなる人はなかった


○ラジオ文芸館に関すること

ロバのサイン会・・・消費され消え行くものに過ぎないものが育む絆・・・耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館を聴いて・・・

原田マハ 作の「無用の人」を、耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で私の人生と重ね合わせながら聴いて・・・無用の人扱いされた他界した父が娘に贈った最後の誕生日プレゼントとは


「トオリヌケ キンシ」(加納朋子 作 )を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・何気ない日常のふるまいが誰かを大きく助けていることがあれば嬉しいですね

「あなたに会いたい」(浅田次郎 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・出世のために若かりし時に捨てた恋人の幻影か・・カーナビからの「あなたに会いたい」の声で誘われた場所は・・・

「サヤンテラス」(乙川優三郎 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・私の愛するテラスでの亡き夫の声は幽霊か面影か

「仮面パパ」(森浩美 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・偽りの「育メンパパ」に仕組まれたワナは


「車窓家族」(高田郁 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・車窓から見える老夫婦の何気ないほっこりした日常が見知らぬ人どうしの言葉を交わすきっかけをつくり


「曲芸と野球」(小川洋子 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・曲芸師の女性と野球少年という異色の組み合わせの男女の淡くも末永い絆


「はるか」(北村薫 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・天真爛漫の無邪気な女子高生の明るさが潤いと彩りのある豊かな日常にもたらす


「本番、スタート」(ドリアン助川 作)を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・日の目を見ず、下っ端であろうが、その人の人生の主人公はその人本人なのである


「かがやく」(帚木蓬生 作 )を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・人間は自分が得意として輝いている時のことに関心を持ってもらえることに喜びを感じるのだ


「超たぬき理論」(東野圭吾 作 )を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・・えっ!UFOの正体はたぬきが化けた文福茶釜だってえええ??・・・こじつけと思い込みの想像力・・ちなみに、宇宙人って誰のこと


「イービーのかなわぬ望み」を耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館で聴いて・・・垂直移動のエレベーターで生きてきたイービーの結末から「空間」についてちょっと思う


耳で聞く短編小説ラジオ文芸館 鈴木光司 作「大山」・・・バブルに翻弄された元夫からの復縁の申し出の旅路にて、元妻からの粋な計らいとは

人生という名の自転車は、自力で漕ぎ続けるのだ・・・「耳で聞く短編小説NHKラジオ文芸館」で「自転車を漕ぐとき」、41歳無職の男の物語を同じく41歳で再び無職に戻る私が聴いて


2か月に1度行く、上新庄のミスタードーナッツで、ラジオ文芸館のアンコール放送「尾瀬に死す」を耳にして、前回も同じ場所でそれを聴いていたので、デジャブさを感じた

透明人間とはそういうことだったのか!・・・耳で聞く短編小説ラジオ文芸館、島田雅彦の作「透明人間の夢」を聞いて、ホームレス寸前の彷徨う若い男女の恋の結末は!

人生、思わぬ偶然のできごとでどう変わるかわからない・・・角田光代の「誕生日休暇」を耳で聞く短編小説「ラジオ文芸館」で耳にして

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テーマ:読書メモ - ジャンル:学問・文化・芸術


学問の進歩とは無知の知の無限ループである・・・学問が進歩するほど「知らないことすら知らなかった」ことに気づき、ソクラテスの言う「知らないということを知っている」無知の知を自覚するのである

今日は、2016年(平成28年)11月27日 日曜日

物理に関する書籍で、
大栗博司氏の「重力とは何か」に
書かれているある一節を読んで、
古代ギリシアの哲学者
ソクラテス(B.C469年頃~B.C399年)の
「無知の知」を思い出した。

「無知の知」とは「知らないということを知っている」
という意味である。

それに関するエピソードは、ソクラテスの弟子の
プラトンの著書「ソクラテスの弁明」で書かれている。

ソクラテスの友人が
デルフォイのアポロン神殿で
「この世で一番賢いのはソクラテスである」という
神託を受けた。それを友人から聞いたソクラテスは
自分のことを賢いと思ったことはなく
次のように自問した。

神は一体、何を意味し、また何事を暗示するのであろうか

ソクラテスはそれについて思案して、ある行動で
その意味について探ろうとして、その行動について、
次のように語っている。

私は賢者の世評のある人々のひとりをたずねた。
(中略)神託に対して反証をあげ、そうしてこれに向い、
「見よ、この人こそ私よりも賢明である。しかるに汝は
至賢であるといった」と主張することが出来るであろう。


そう考え世間で賢いと言われている人々とあって問答をして
いったのであった。ところが実際、そのような賢者と呼ばれる
方々と問答を重ねているうちに次のように考えたのだ。
賢者と呼ばれるある政治家との問答のエピソードについて
こう語った。

彼との対談中に私は、なるほどこの人は多くの人々には賢者に見え、
なかんずく彼自身はそう思い込んでいるが、
しかしその実彼はそうではないという印象を受けた。
(中略)
とにかく俺の方があの男よりは賢明である。なぜといえば、
私達は二人とも、善につていも美についても何も知っていまいと思われるが、
しかし、彼は何も知らないのに、何かを知っていると信じており、
これに反して私は、何も知りもしないが、知っているとも思っていないからである。
されば、私は少なくとも自ら知らぬことを知っているとは思っていないかぎりにおいて、
あの男よりも智慧の上で少しばかり優っているらしく思われる。

とソクラテスは語ったが、他の賢者と称される者たちと問答をしたが、
それと同じ結論だった。つまり、ソクラテスは神託の意味を
「自分は知らないということを知っている無知の知」を自覚している
ということで、最も賢い人間であるとという意味で
最も賢いとされたのだと解釈したのであった。

(ソクラテスの発言は、「ソクラテスの弁明」久保勉訳より)

さて、そのようなソクラテスの「無知の知」を
大栗博司氏の「重力とは何か」に書かれている
次の一節を読んだとき、思い出したのだ。

私たちはそれを知らないことすら知らない。そこまで掘っていって初めて、
その未知の世界に対峙し、いままで問うことすら思いつかなかった謎に
出会うのです。


という部分である。大栗氏は学問の進歩を
洞窟を掘り広げ進めていくことに比喩して、
目の前にある洞窟の岩盤に隠されている未知の世界を
掘り崩して知識は増えるが、ただもっと奥にある
知らない世界に気づかされるというのである。

例えば、
物理学での重力に関する学問の進歩は
万有引力を唱えたニュートン理論によって大きく進歩して、
宇宙の未知の世界についての解明が進み知識が蓄積されて
いったが、それでもニュートン理論で説明できない
現象が観測され、さらに未知のことに人類は気づかされたが、
その新たな未知の謎を解いたのが、
アインシュタインの相対性理論である。

その例は水星の近日点の角度のずれの謎である。
水星の軌道で最も太陽に近づく近日点は
水星以外の周りの惑星の重力の影響でずれが生じるのだのだが、
それが100年で、約574秒ずれる。

そのズレのうち約531秒は
ニュートン方程式の算出により
金星や地球などの他の惑星が
原因だとわかったのだが、
あとの約43秒については算出できず、
新たな未知の謎があらわれたのだ。

そう、ニュートン理論によって知識を得た人類は
宇宙のことの知識を増やしていったが、
未知の新たな謎が遭遇して、
「知らないことすら知らなかった」ことに
気づいたのだ。

その謎に対して、いろいろな回答を科学者たちは
考察して、フランスのルベリエ(1811~1877)
という数学者は、別の新たな未知の惑星によるものだと
いう説を出した。

ルベリエは、天王星の惑星の軌道が
ニュートン理論の計算式よりずれているので、
天王星の外側に未知の惑星があると予言して、
実際に、海王星が発見された。

ただ、ルベリエの水星の軌道に影響を与える
新惑星の存在は見つからなかった。

その水星の近日点のズレの謎を解いたのが
アインシュタインの相対性理論であった。

その約43秒のズレのうち
約7秒は、楕円軌道を運行することによる
質量の変化であった。
これは、特殊相対性理論の運動する物体は質量が
変化するという法則によるもので、
楕円軌道の公転運動で速度が増えることによって
質量が増えて、約7秒のズレが生じると
特殊相対性理論の計算式から導き出された。

さて、残る約36秒は一般相対性理論の
重力の方程式から導かれた。

一般相対性理論において、重力が強いほど
空間に歪みが生じる法則がある。

そう残りの36秒のズレは
太陽の強い重力による空間の歪みによって
もたらされたものであった。

ニュートン理論の進化で
「知らないことすら知らなかった」ことに
気づいた人類は、相対性理論によって
その知らなかったことへの解答を得たが、
アインシュタインの相対性理論によって、
新たな「知らないことすら知らなかった」ことに
気づかされて、ソクラテスの言う「無知の知」を
自覚させられ、まだまだ未知の世界の解明の
取り組んでいるのである。

学問の進歩とは無知の知の無限ループである
と言えるかもしれない。






テーマ:哲学/思想 - ジャンル:学問・文化・芸術


福島県沖の津波を伴う大地震・・・沖合いの津波観測情報はすぐに速報できる仕組みを・・・ちなみに2時間半前に前震が発生していた

今日は、2016年(平成28年)11月23日 水曜日

昨日、6時00分始発の
西宮北口駅から出る電車に乗った。
6時になり、西宮北口を出発したばかりの時、
私が耳にしていたポケットラジオの
6時のNHKをニュースが始まるとすぐに
緊急地震速報の音が聞こえた。
福島県沖が震源という。

ただ、すぐ速報で、地震発生が5時56分とあったが、
その時刻を聞いて、
えっ!それじゃあ4分過ぎているのに
緊急地震速報意味なしと思ったが、
その時刻速報は誤報だったと思われる。

緊急地震速報から1分程して、
福島県で震度5弱の速報が伝えられた。

そして、緊急地震速報から2分程して、
福島県沿岸に津波警報が発令されたことが
速報された。

そして、緊急警報放送の
あの

ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ~!

の警報音が伝わる。

マグニチュードは7.3と速報される。

その値を聞いて、津波があるとすれば
1m台かなと思い、
NHKのアナが
「東日本大震災を思い出して下さい」と
伝えていたが、大げさかなと思ったりもしたが、
東日本大震災をもたらした
東北地方太平洋沖地震が発生した時、
マグニチュードの数値が
当初7.9の速報値が1時間以上して、8.4に
さらに2時間半以上して、8.8に修正され、
2日後に9.0に修正されたことがあったこともあり
まあ、大げさ程度がいいかなと思ったりした。

昭和58年(1983年)5月26日に発生した
日本海中部地震は大津波で死者100名を出したが、
その地震のマグニチュードは7.7だったので、
マグニチュードが修正され7.5以上になってくると
大津波発生があるかもしれないなと思った。

その後、ポケットラジオで
地震津波情報を聴き続けていると
6時30分を過ぎたころだっただろうか。

6時06分に福島県いわき市沖20kmで
津波が観測されたという情報が伝えられた。

その観測から30分程経った後での情報というのは
遅いなあと思った。
沖合いの津波観測情報は沿岸に津波が来ることが
確実視される。

東北地方太平洋沖地震の時、
岩手県釜石市の約20kmに設置されていた
GPS波浪計で、6.7mの潮位変動が観測されてから
5分から10分ほどして、釜石市に巨大津波が来襲したが、
それを思うと、沖合いで大規模な潮位変動が観測されれば
遅くとも3分以内にマスコミだけでなく
近隣自治体の防災放送で伝えられる仕組みが必須だと思う。
ちなみに沖合いで6.7mも潮位変動したら
近くの沿岸には、10m以上の大津波が予想される。

その後、津波注意報の範囲が伊豆諸島まで拡大され
伊豆諸島でも30cmの津波が観測された。

30cmでも、もし夏に海水浴などで
海水に浸かっていたら、強い潮流で沖に流されてしまう
恐れがある。

もし、海水浴をしている時、
すぐにその場が津波情報対象外であっても
近くの場所まで津波情報が発表されていたら
海から上がった方が良い。

昨日の地震で、その後もラジオで情報を聴き続けていると
7時30分過ぎから、
宮城県で津波が80cm観測されるところが複数あり、
宮城県にも津波警報が拡大されるのではないかなと思っていたら
8時を過ぎてから宮城県にも津波警報が発令された。

仙台港で1.4mを観測した。
震源は福島県沖であったが、福島県よりも
隣の宮城県の方が高い津波を観測したが、
その原因として、考えられるのは、
まず1つは断層のずれの面の方角である。

断層のずれが、福島県沿岸よりも宮城県方面に
より高い津波をもたらす断層面のずれがあったのでは
ないかと考えられている。

また、もうひとつの原因として、
地形である。
仙台湾という湾の形になっていているが、
津波は湾奥になるほど、津波が集積されて
高くなる傾向がある。

昨日の福島県沖のマグにチューード7.4の大地震の
震源地の緯度と経度は

北緯37.3度、東経141.6度であったり、
その地震発生時刻は午前5時59分であるが、

その約2時間半前の午前3時25分に
同じ、北緯37.3度、東経141.6度を震源とする
マグニチュード4.6の地震があった。

つまり、大地震が発生する前に前震が発生していたのだ。

マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生する2日前に
マグニチュード7.3の前震が発生していたが、
その地震がより大きな地震の前震であるとわかるのは
その本震が発生しないとわからないものである。

You Tube
NHK 2016年11月22日の緊急地震速報直後の報道


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地震の震度の強い地域の広がる方向は、活断層が動いた方角と活断層の傾きの方角に関係しているようである

今日は、2016年(平成28年)11月20日 日曜日

昨日、16時30分過ぎに
西宮市の自宅に戻り部屋に入ると、
朝、出かけるまえにオフをするのを忘れた
PCの画面を見ると、
Signal Now Express の
かえるくんがトレードマークの
緊急地震速報が表示されいる状態になっていた。

和歌山県南部を震源とするM(マグニチュード)5.5を
想定した地震であり、兵庫県への推定震度が2と表示
されていた。

気象庁の地震情報のページを見てみると、
11時48分に和歌山県南部を震源とする
M5.4の地震があり、和歌山県などをはじめ
最大震度4の地震で、私がその時にいた西宮市では
震度2が観測されていた。

私はそのころ西宮市の屋内施設で身体を動かす動作を
していて、まったく地震を感じなかったので、
16時30分ごろに自宅に戻って
PCにその時の緊急地震速報の画面がそのまま
残っていたのを見て知ったぐらいであった。


さて、今回の地震の震源は
和歌山県田辺市の中辺路町付近のようで、
震源の深さは約60kmだった。

震度分布で興味深かったのが
最大震度4の箇所が震源地の和歌山県で
多く見られれるのは普通であるが、
それが、奈良盆地付近に点在していることであった。

震度マップ 和歌山南部震源M5.4s 20161119115213495-191148
図は気象庁より

奈良盆地の方角は、
震源地から北北東である。

もしかしたら今回の地震が、
震源地から北北東方向へ活断層が
ずれたのかもしれない。

ふと、思い出したが、
平成23年(2011年)7月5日に
和歌山県中部を震源とする最大震度5の
地震であった。

このときは、震度4の観測地点が
震源から延長している方角は
昨日とは違い、
西北西方向で徳島県や香川県で
震度4を観測されていた。
その時は奈良県では震度4は観測されて
いなかった。


昨日の地震もその5年間の地震も
震源域方向のマップを見ていたりも
していないのでわからないが、
もし、私の推測が当たっているとしたら、
同じ県内で震源が近い地震であっても
断層がずれる方角により
強い震度がより遠くの発生する地点も
違ってくるのかもしれない。

ただ、そうとも言い切れない地震もあるようである。

それは、和歌山県北部の紀ノ川沿いを東西に連なる
中央構造線と呼ばれる大活断層を震源とする地震の場合である。

専門家の予想によると、
震源は和歌山県の紀ノ川沿いで
M7.6~7.7の大地震が発生すれば
その周辺で最大震度7になり、
さらに活断層が北方向の大阪府よりに傾いているため
和歌山県方向よりも大阪府方向に強い揺れが広がると推測され、
兵庫県の神戸市から尼崎市の湾岸地域と大阪平野の大部分が
震度6以上の強い揺れになると推測されているのである。

活断層の傾きの方向が地震のより強い揺れが広がる
方向に影響するようである。

地震が発生したら、活断層が動いた方角
そして、その活断層の傾きの方角により
地震の被害の大きさの差をもたらしそうである。


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2011年7月6日の記事
和歌山県で震度5強の地震で、四国でも震度4があるかもしれないという予想

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エリート層への反乱としてのトランプ革命・・・経済のグローバル化・自由化の行き過ぎも保護主義・規制強化の行き過ぎも人類に惨禍をもたらす遠因となるかもしれない

今日は、2016年(平成28年)11月13日 日曜日

アメリカ合衆国の大統領選挙で、トランプ氏が当選したが、
一方的にグローバル化を加速しすぎたエリート達が
大衆の反発というしっぺい返しをくらったと率直私は思った。

私は内心、投票日前に、
トランプ氏が当選した方がある意味おもしろくなるなあと
思っていたので、彼の当選を聞いて、内心ほくそ笑みを浮かべた。
彼の差別的な発言には共感しないし、
まあ、彼の政策により世界各国の対立が深まり
より混乱と不安定化が高まる可能性があるが、
加速しすぎたグローバル化を軌道修正させ、
より安定的な持続可能なグローバル化をするために
グローバル化を進めてきたエリート達に
冷や水を浴びせる良い機会になったと思う。

グローバル化に対する大衆の反乱という意味で、

哲学者の山崎行太郎氏はブログで次のように
コメントしている。

::::::::::::::::::::::::::::
哲学者=山崎行太郎のブログ『毒蛇山荘日記2』
2016-11-09


トランプ革命を日本革命へ転化せよ。

グローバリズムや新自由主義、あるいは大企業中心主義が、
つまり新帝国主義が、大きな転換期を迎えることは避けがたい。
小泉政権以来の構造改革路線も、規制緩和路線も転換期を迎える。

「政治を国民の手に取り戻す」というトランプの政治哲学は、
それが実行されるならば、革命的インパクトを持つだろう。
特に、一部の既得権益層や富裕層も、無傷ではいられないだろう。
日米の富裕層や既得権益層を「冬の嵐」が襲うであろう。

::::::::::::::::::::::::::::

ということだが、トランプ氏は規制緩和によ
る経済活性化を言っているので、
新自由主義的な要素はあるが、
輸入品に対して高関税をかけるとグローバル化に抵抗して、
貿易に関しては保護主義的な規制強化の方向を打ち出しいて、
産業のグローバル化による空洞化で
失業したりして、中間層から没落した白人労働者たちから
トランプ氏は支持されたと言われる。
今までのグローバル化一辺倒の大企業よりの政策が
没落した中間層よりの政策に転換されるとしたら
ある意味「革命」とも言えるかもしれない。

没落した中間層による支持ということで思い出すのは
1930年代初頭のドイツだ。

不満と鬱屈の溜った没落した中間層が
過激な発言をして選挙活動を展開した
アドルフヒトラーを強く支持した。

不満と鬱屈の溜った没落した中間層を増やす
政策を推進してきたアメリカのトップエリート層たちで
あるが、
民主主義国家で、そのようなことをすると
どのようなリスクを抱えることになるか
過去のドイツで発生した歴史の教訓を
学んでいなかったのであろうか?

哲学者の山崎行太郎氏のコメントで
「大企業中心主義が転換する可能性」について
言及していたが、それで思うことは
TPPがトランプ氏当選で水泡に終わることが
確実視される状況になったことだ。

TPPを拙速に発行することには
私は反対であった。
ノーベル経済学賞を受賞した
ステイグリッツ氏は大企業寄りの
TPPに問題があるとして反対していた。

TPPは日本のマスコミ報道では
関税の問題、特に農業の関税の問題ばかりが
クローズアップされてきたが、
その問題は農業だけではなく、
国民階保険制度が不安定化させることはないのか?
妥当な環境保護・公害防止のための規制が
できなくなる可能性はないのか?
など現行のTPPが発行されたら
5年~10年後に、
国民生活にマイナスの影響がボディブローのように
でてくることはないのか?
そのような不安が不透明なままである。
そう思うと、TPP撤退を公約にした
トランプ氏が当選したことで
内心、私は「やったー!!!!」と
喜んだ。

そして、今回のトランプ氏の当選を
エリート層に対する大衆の反乱という文脈でとらえるなら
それは、マスコミや知識人などへのエリート層への反乱とも
言える。

アメリカの大手メディアの多くは
トランプ氏の大統領就任を反対し、クリントン氏支持を
打ち出し、世論調査で、クリントン氏優勢という報道を
流し続けた。
そのような大手メディアにトランプ氏を支持した方々の
反発は強かったとも言われる。

それに関して、ネット上でおもしろいコメントがあった。

:::::::::::::::::::::::::::::::
BLOGOS
「反トランプ」に肩入れしすぎた?米メディア 自国しか見ない米国人

への busheye さんのコメント

2016年11月12日11時45分

メディアを構成する米国エリートたちは
トランプに当選してほしくなかった。
だから、自分達の願望を報道に反映し、
幾度も「これでトランプはおしまい」と報じることで
カタがつくものと思い込んでいた。

トランプは、自身が権力者で大金持ちであるにも関わらず
「アメリカ社会の権力者から不当に扱われる悲劇のヒーロー」
の座に収まってしまったのだ。
その上、「支持者は貧乏でバカ」と吹聴されると来ては
トランプ側の怒りのエネルギーは蓄積の一方であったろう。

今回のトランプ勝利の最大の立役者、それは、
驕り高ぶった米国エリート層そのものではなかったろうか。

:::::::::::::::::::::::::::::::

というコメントであるが、
最後の

驕り高ぶった米国エリート層が
トランプ当選の最大の功労者

という主旨には、強く共感するものがあった。

今回のトランプ氏当選は
911のアメリカ同時多発テロに匹敵する
大事件だとアメリカのある国際政治学者が言っていたが
私もそう感じる。世界は大きく変動していく可能性がある。

トランプ大統領誕生で
より世界は不安定化する可能性があり、
トランプ大統領の保護主義政策が行き過ぎると
ブロック経済化が進み
第2次世界大戦の前の世界と酷似した状況に
なるかもしれない。

もしかしたら、トランプ大統領の時代、また
その後の世界において、
そして、現在43歳の私が生きている間に
人類史上3回目の世界大戦に遭遇することも
あるかもしれないと漠然と思うのである。
次の世界大戦は核戦争になるだろう。

もしそうなったら、経済のグローバル化と自由化の
行き過ぎによる結末が結果的に
再び人類を大戦の参加に誘うこととなったと
なるかもしれない。

経済のグローバル化・自由化の行き過ぎも
保護主義と規制強化の行き過ぎも
人類に惨禍をもたらす遠因となるのだろうかと
思い、ふと、
アリストテレスの言う「中庸」の重要さを
今回のトランプ氏当選で思うのであった。


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